TNTは、北欧独自の叙情的なメロディと、アメリカ由来の華やかなアリーナ・ロックの要素を融合させ、1980年代のメロディック・ハードロック・シーンにおいて独自の地位を築いた。
特に、ギタリストのロニー・ル・テクロ (Ronni Le Tekrø) による革新的なギター奏法と、アメリカ人ヴォーカリストのトニー・ハーネル (Tony Harnell) の驚異的な声域の結合は、バンドのアイデンティティを決定づけた。
1980年代初頭、ノルウェーの音楽シーンは、英国で勃興した「NWOBHM (New Wave of British Heavy Metal)」の影響を受けつつも、独自の発展を模索していた。その中心地の一つが、国内第3の都市トロンハイム (Trondheim) であった。1982年、この地でTNTの歴史は幕を開ける。