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ARTIST
TNT
LINER NOTES
LANGUAGE
『TNT』は、後年の洗練されたメロディック・メタル像とは大きく異なる、荒々しく直線的なノルウェーのTNTのデビュー作だ。ギタリストのロニー・ル・テクロを中心に結成されたバンドは、この時点ではダグ・イングブリグトセンをヴォーカルに擁し、母国語であるノルウェー語で歌う楽曲を中心に据えていた。ギターの切れ味と前へ出るリズムが作品の推進力となり、曲は若いバンドならではの荒削りな勢いで押し切っていく。ノルウェーのトロンハイムで結成された彼らは、母国のロック・シーンの中から登場し、この一枚で最初の足跡を刻んだ。
トニー・ハーネルを迎えて国際的なメロディック・ハードへと舵を切る以前の段階であるため、ここにはより硬派でストレートなハード・ロックの魂が刻まれている。ノルウェー語で歌われることで、作品には土地に根差した独特の色合いと緊張感が生まれ、後年の華やかなサウンドとは異なる魅力を放っている。まだ様式が定まる前の、原石のような荒々しさと初期衝動を色濃く残した本作は、TNTというバンドの出発点を知るうえで興味深い一枚である。ロニー・ル・テクロの個性的なギターの萌芽も、随所にはっきりと聴き取ることができる。後にトニー・ハーネルと共に国際的な成功を収めるバンドの、原点となる衝動がここには余さず詰まっている。
TRACK LIST
- 1.Harley-Davidson
- 2.U.S.A.
- 3.Bakgardsrotter
- 4.Etyde I Fuzz-Moll
- 5.Eddie
- 6.Showet Er I Gang
- 7.Pirrende Irene
- 8.Mafia
- 9.Eventyr
- 10.Varmt & Hardt