LACUNA COIL

1994年にミラノで結成されたLACUNA COIL(ラクーナ・コイル)のバイオグラフィとディスコグラフィー。『In a Reverie』から『Sleepless Empire』までのアルバム10作と2枚のEP、『Comalies XX』を、収録曲、CD情報、ライナーノーツ、公式映像、来日公演の記録とともに掲載。

Biography

LACUNA COIL
バイオグラフィー

LACUNA COIL(ラクーナ・コイル)は、イタリアのミラノで生まれたヘヴィ・メタル・バンドである。歌い手のアンドレア・フェローとベースのマルコ・コッティ・ゼラッティが1990年代前半に始めたバンドにクリスティーナ・スカビアが加わり、男女ふたりの歌い手が並び立つ形をバンドの持ち味とした。ETHEREALの名で録ったデモで1996年にCentury Media Recordsとの契約を得てLACUNA COILと名を改め、以後のアルバムはすべて同社から発表している。2002年の3作目『Comalies』は、2004年のOzzfestへの出演をきっかけにアメリカで売れ始め、同社の作品として初めてアメリカで10万枚を超えた。2012年の『Dark Adrenaline』はビルボードのアルバム・チャートで15位まで上がり、2018年にはメタル・ハマー誌のGolden Godsで最優秀ライヴ・バンドに選ばれた。ゴシック・メタルから出発した音は2016年の『Delirium』を境にいっそう重くなり、2025年の『Sleepless Empire』が10作目のスタジオ・アルバムとなった。

結成まで:SLEEP OF RIGHTからETHEREALへ(1993〜1996年)

クリスティーナ・スカビアとアンドレア・フェローが初めて顔を合わせたのは、1990年代の初め、ミラノのメタル・バー「The Midnight」であった。LACUNA COILの源流は、フェローが1993年にマルコ・コッティ・ゼラッティと活動していたSLEEP OF RIGHTというバンドで、コッティ・ゼラッティはのちにベースと作曲の要を担うことになる(Louder、2025年)。バンドの側は1994年を結成の年として数え、2019年を25周年としている(ブラバマウス、2020年)。初期のギタリストにはクラウディオ・レオとラッファエーレ・ザガリアがいた(Loudwire、2013年)。

スカビアは当時コッティ・ゼラッティの恋人で、バンドの練習によく来ていた。DJの友人たちのレコードに、名前を伏せて声を提供した経験もあった。バンドは彼女に試しに歌ってもらってその声に惹かれ、当初は裏方のコーラスを想定していたものの、フェローの声との対比がそのままバンドの音の核になった。フェローは、女性の歌い手は当時もいたが、自分たちが傾いていた重苦しいゴシックとデス・メタルの混ざった音の中では、その声がまるで違って響いたと振り返っている。スタジオ代は、若いバンドの夜間の録音料金を半分にする地元行政の制度で浮かせ、作業は深夜0時から朝7時に及んだ。昼間のバンドの拠点は、スカビアが働いていたゴシック系の服と靴の店であった(Louder、2025年)。

1996年5月、バンドはETHEREALの名で2曲入りのデモを録音してヨーロッパの複数のレーベルに送り、届いた申し出を検討したうえでCentury Media Recordsと契約した。ETHEREALという名前はすでにギリシャのバンドが使っていたため、イタリア語と英語を組み合わせたLACUNA COILに改めた。「空っぽの螺旋」を意味するこの名前は、ETHEREALに近い意味を保ちながら、自分たちの人生観を表すものとして選ばれたとバンドは説明している(旧公式サイト、2001年/2004年/2012年)。

Century MediaとEP『Lacuna Coil』(1997〜1998年)

1997年10月、バンドはドイツのハーゲンにあるWoodhouse Studioで、プロデューサーのヴァルデマー・ソリシュタとともに最初のEP『Lacuna Coil』を録音した(旧公式サイト、2001年/2004年)。同年12月には、レーベル・メイトのMOONSPELLのヨーロッパ・ツアーの前座として初めてステージに立ったが、不安と緊張が重なってバンドはツアーの途中で崩れ、KREATORのMarkus Freiwaldがドラムを、TIAMATのアンダース・イワースがギターを引き受けて急場をしのいだ(旧公式サイト、2004年/2012年)。

1998年1月には、旧友でギタリストのクリスティアーノ・ミリオーレとドラムのクリスティアーノ・モッツァティが加わった(旧公式サイト、2001年/2012年)。クラウディオ・レオはEP『Lacuna Coil』に参加したのち、この年にバンドを離れている(Loudwire、2013年)。EPは2月に発売され、バンドはリスボンの会場ColiseumでMOONSPELLの前座として4,000人の前で演奏した。4月にはTHE GATHERINGとSEIGMENとともに2度目のヨーロッパ・ツアーを回り、8月にはドイツのWacken Open Airでメイン・ステージの幕開けを務めた(旧公式サイト、2001年)。

『In a Reverie』とEP『Halflife』(1998〜2000年)

1998年10月、クリスティーナ・スカビア、アンドレア・フェロー、マルコ・コッティ・ゼラッティ、クリスティアーノ・ミリオーレ、クリスティアーノ・モッツァティの5人は再びWoodhouse Studioでヴァルデマー・ソリシュタと最初のフル・アルバム『In a Reverie』を録音した。メンバーの何人かにとっては、これが初めての本格的なスタジオ録音であった(旧公式サイト、2004年)。1999年1月には2人目のギタリストとしてマルコ・ビアッツィ(愛称Maus)が加わり、バンドはこれで編成が整ったとしている。2月にはミラノのライヴハウスRolling Stoneで、1,500人を超える観客を前にアルバムの発売記念公演を行った(旧公式サイト、2001年/2004年)。

1999年はツアーが続いた。SKYCLADとのヨーロッパでの共同ヘッドライン・ツアー、GRIP INC.の前座として回った東欧、オランダのDynamo Open Air、そしてMETALLICAらが出演したイタリアのGods of Metalに出演している(旧公式サイト、2001年/2012年)。

2000年1月、バンドはリグーリア州のヴェンティミーリアにあるDamage Inc. Studiosで、ソリシュタと5曲入りのEP『Halflife』を録音した。デジタル録音、イタリア語の歌詞、カヴァー曲のいずれにも初めて取り組んだ作品である(旧公式サイト、2001年/2012年)。収録曲は「Halflife」「Trance Awake」「Senzafine」「Hyperfast」と、Steve Hillierが書いた「Stars」の5曲で(MusicBrainz)、EPは2000年3月に店頭に並んだ(旧公式サイト、2001年)。翌4月、バンドはイギリスとアイルランドを含む13公演の、初めてのヘッドライン・ツアーをヨーロッパで行った(旧公式サイト、2001年)。

『Unleashed Memories』と初のアメリカ・ツアー(2000〜2001年)

2000年10月、バンドは3度目となるWoodhouse Studiosで、ヴァルデマー・ソリシュタと2作目のフル・アルバム『Unleashed Memories』を録音した。新曲9曲に、「Senzafine」を当初作ったときの形に近い別のヴァージョンで加えている(旧公式サイト、2001年/2004年)。アルバムは当初の3月より早まって2001年1月に発売され、バンドはすぐにTHEATRE OF TRAGEDYとBESEECHとのヨーロッパ・ツアーに出た。3月から4月にかけてはDIMMU BORGIR、IN FLAMES、NEVERMORE、SUSPERIAと「Metal Odyssey Tour 2001」を回り、夏にはWacken Open Airにも出演した(旧公式サイト、2004年)。

2001年12月、バンドはMOONSPELLとともに初めてアメリカを回り、12公演を行った。カナダでの2公演は、ツアー・バスの故障で取りやめとなった(旧公式サイト、2004年)。

『Comalies』とアメリカでの飛躍(2002〜2004年)

3作目のアルバム『Comalies』は、ミラノでのヴァルデマー・ソリシュタとのプリ・プロダクションを経て、2002年4月からドイツのWoodhouse Studioで録音され、5月に完成した(旧公式サイト、2004年)。題名は「coma(昏睡)」と「lies(嘘)」を組み合わせた言葉で、クリスティーナ・スカビアは、録音中に創作の爆発のようなことが起き、別の次元にいるような感覚で作業していたと語っている(ブラバマウス、2022年)。アルバムはヨーロッパで2002年9月に、アメリカでは同年10月に発売された(旧公式サイト、2004年/ビルボード、2004年)。秋にはSENTENCEDとヨーロッパで共同ヘッドライン・ツアーを行っている(旧公式サイト、2004年)。

2003年にはOPETHの前座として4週間アメリカを回り、そのあいだにアメリカで初めてのヘッドライン公演を2本行った。夏にはTYPE O NEGATIVEとANTHRAXに同行して10週間アメリカを回り、続いてDOG FASHION DISCOを前座に迎えて、アメリカで初めてのヘッドライン・ツアーを行った。この年、スウェーデンのヨーテボリで、Revolver Film Companyの監督であるパトリック・ウレウスと最初のミュージック・ビデオ「Heaven's a Lie」を撮影している(旧公式サイト、2004年/2012年)。

2004年の5月から9月にかけて、バンドはまずP.O.D.の前座でアメリカを回り、続いてOzzfest 2004に加わった。この年のOzzfestにはBLACK SABBATH、SLAYER、SLIPKNOT、JUDAS PRIEST、BLACK LABEL SOCIETYらが出演していた(旧公式サイト、2012年)。出演のきっかけは、ジャック・オズボーンが両親のオジー・オズボーンとシャロン・オズボーンにバンドを薦めたことであった(Louder、2025年)。セカンド・ステージでの20分のステージは「Swamped」で始まり、シングル「Heaven's a Lie」も演奏された(ビルボード、2004年)。メタル・ハマー誌が2006年に伝えたところでは、会場のCD売り場でバンドは毎日SLIPKNOTに次ぐ売り上げを記録しており、売れていたのは2002年に出た『Comalies』であった(Louder、2006年の記事)。

同じ頃、ラジオとMTVも「Heaven's a Lie」を流し始め、Ozzfestと合わせて、バンドの名はアメリカで一気に広まった(Louder、2025年)。『Comalies』は2004年8月にビルボードのアルバム・チャートに入って178位まで上がり、Heatseekersチャートでは9位を記録した。9月の時点でアメリカでの売り上げは14万7,000枚に達し、Century Mediaの作品として初めてアメリカで10万枚を超えた(ビルボード、2004年)。売り上げはその後も伸びて2006年1月の時点で22万7,000枚となり、ビルボードの独立系レーベルのアルバム・チャートでの最高位も9位であった(ビルボード、2006年)。2012年までには30万枚を超えている(ブラバマウス、2012年)。「Swamped」のビデオも、同じ監督とスウェーデンで撮影された(旧公式サイト、2012年)。

『Karmacode』と初来日(2005〜2008年)

4作目のアルバム『Karmacode』は、2005年にイタリアのMassive Arts StudiosとドイツのWoodhouse Studiosで録音され、ベルギーのGalaxy Studiosでロナルド・プレントがミックスし、ダーシー・プロパーがマスタリングを手がけた(旧公式サイト、2012年)。プロデュースはバンドとヴァルデマー・ソリシュタの共同である(ビルボード、2006年)。録音の合間には、イギリスで「An Evening with Lacuna Coil」と題したツアーを行い、全公演が売り切れた(旧公式サイト、2012年)。

最初のシングル「Our Truth」は映画『Underworld: Evolution』のサウンドトラックにも収められ、ビデオはロサンゼルスでFort Awesomeが監督した。アルバムの最後にはDEPECHE MODEの「Enjoy the Silence」のカヴァーが置かれている(ビルボード、2006年)。『Karmacode』はアメリカで2006年4月に発売され(ビルボード、2006年)、ビルボードのアルバム・チャートに28位で初登場した。初週の売り上げは3万4,000枚で、その後アメリカで20万枚を超えた(ビルボード/ブラバマウス、2012年)。ビデオは「Our Truth」「Enjoy the Silence」「Closer」「Within Me」の4曲に作られ(ブラバマウス、2008年)、「Within Me」がこのアルバムからの最後のシングルとなった(旧公式サイト、2012年)。

2006年の年明けにロサンゼルスで「Closer」と「Enjoy the Silence」のビデオを1日で撮影したのち、バンドはBULLET FOR MY VALENTINEが幕開けを務めたROB ZOMBIEのアメリカ・ツアーに同行した。DownloadやRock am Ringなどヨーロッパの夏のフェスティバルを経て、バンドはOzzfest 2006にも加わり、SYSTEM OF A DOWN、OZZY OSBOURNE、DISTURBED、AVENGED SEVENFOLD、HATEBREED、DRAGONFORCEらと同じ舞台に立った。その後もヨーロッパでのヘッドライン・ツアー、DANZIGの「Blackest of the Black」ツアー、メキシコでの初めてのヘッドライン公演、IN FLAMESとのアメリカ・ツアーが続いた(旧公式サイト、2012年)。

2007年は、STONE SOUR、SHADOWS FALLとのJägermeister Music Tourに始まり、続いてWITHIN TEMPTATION、THE GATHERING、IN THIS MOMENTらを迎えて、アメリカとカナダで初めての本格的なヘッドライン・ツアーを行った。10月には日本のLOUD PARKに出演して初めて来日し、11月にはMEGADETHが率いるGigantour 2007の一員として初めてオーストラリアを訪れた(旧公式サイト、2012年)。

2008年11月、バンドは初めての映像作品『Visual Karma (Body, Mind and Soul)』を発表した。2枚組のDVDに、2007年のWacken Open AirとLOUD PARKでのライヴ、『Karmacode』の4曲のビデオ、ツアーの記録映像を収め、限定盤には『Karmacode』の5.1チャンネル・ミックスを収めたオーディオDVDと、Wackenのライヴ音源のCDが付いた。北米での発売日は11月25日である(ブラバマウス、2008年/旧公式サイト、2012年)。

『Shallow Life』と『Dark Adrenaline』(2008〜2013年)

5作目の『Shallow Life』は2008年3月に曲作りが始まり、8月にロサンゼルスでプロデューサーのドン・ギルモアとプリ・プロダクションを行ったのち、9月からハリウッドのNRG Studiosで2か月あまりかけて録音された。マスタリングはニューヨークのSterling Soundでテッド・ジェンセンが担当した(旧公式サイト、2012年)。2009年4月にヨーロッパと北米で相次いで発売されたアルバムは、ビルボードのアルバム・チャートで16位に入ってバンド初のトップ20となり、初週にアメリカで2万1,000枚を売った。イタリアでは25位、イギリスのロック・アルバム・チャートでは2位を記録している(ビルボード/ブラバマウス、2009年/2012年)。

2009年には、Century Mediaから編集盤『Manifesto of Lacuna Coil』も出た。この年、バンドはKILLSWITCH ENGAGE、DISTURBED、CHIMAIRAとのアリーナ・ツアー「Music as a Weapon 4」、オーストラリアのSoundwave、アメリカでのSpellboundツアーを回り、未発表曲「The Last Goodbye」が映画『Saw VI』のサウンドトラックに使われた。バンドによれば、「Spellbound」と「I Won't Tell You」はアメリカのロック局のチャートでトップ40に入っている。2010年にはFIVE FINGER DEATH PUNCHやSEETHERとのアメリカ・ツアーに続いて、初めての南米ヘッドライン・ツアーを行った(旧公式サイト、2012年)。

6作目の『Dark Adrenaline』は2011年1月に曲作りを始め、4月から再びドン・ギルモアのプロデュースで、地元ミラノのOfficine Meccanicheで録音された。歌の仕上げはロサンゼルスのCan-Am Studioで行い、ミックスはミラノでMarco Barussoが手がけた。発売は当初の2011年10月から2012年1月に延びている(旧公式サイト、2012年)。アルバムはビルボードのアルバム・チャートで15位に入り、これがバンドの最高位となった。初週のアメリカでの売り上げは約2万枚で、イタリアでは18位を記録した(ビルボード/ブラバマウス、2012年)。2012年にはMEGADETH、MOTORHEAD、VOLBEATとともにアメリカのGigantourに加わった(旧公式サイト、2012年/ブラバマウス、2014年)。

2012年から2013年にかけての「Dark Legacy」ツアーの大半では、アメリカ出身のライアン・ブレイク・フォールデンがドラムを叩いた。彼はそれ以前からバンドのドラム・テクニシャンを務めており、子育てのために家にいたクリスティアーノ・モッツァティの代わりを務めていた(ブラバマウス、2014年/2016年)。2013年1月には、初期のギタリストで、その後CAYNEで活動していたクラウディオ・レオが亡くなった(Loudwire、2013年)。

メンバーの交代と『Broken Crown Halo』(2014〜2015年)

2014年2月、1998年から在籍していたギターのクリスティアーノ・ミリオーレとドラムのクリスティアーノ・モッツァティがバンドを離れた(ブラバマウス、2014年/2016年)。クリスティーナ・スカビアは、ふたりは落ち着いた生活を望み、ツアーに疲れていたのだと説明している(ブラバマウス、2016年)。バンドは5人編成で「The Hottest Chicks In Hard Rock Tour」に臨み、ギターはマルコ・ビアッツィがひとりで受け持ち、ドラムには再びライアン・ブレイク・フォールデンが座った(ブラバマウス、2014年)。

7作目の『Broken Crown Halo』は、イタリアでプロデューサーのジェイ・バウムガードナーとエンジニアのKyle Hoffmannによって録音され、マスタリングはハウィー・ワインバーグが担当した。北米での発売は2014年4月で、ほかの地域ではそれより1日早かった(ブラバマウス、2014年)。アルバムはビルボードのアルバム・チャートで27位、イタリアで13位に入った(ビルボード/ブラバマウス、2014年)。

『Delirium』と結成20周年(2016〜2018年)

2016年1月にはマルコ・ビアッツィも脱退した。クリスティーナ・スカビアによれば、バンドがちょうどスタジオに入ろうとしていたときのことであった(ブラバマウス、2016年)。8作目の『Delirium』は、2015年12月から2016年2月にかけてミラノのBRX Studioで録音され、ベースで主な作曲者でもあるマルコ・コッティ・ゼラッティが自らプロデュースした。エンジニアはMarco Barussoが務め、アートワークもコッティ・ゼラッティが写真家のAlessandro Olgiatiの撮影をもとに作った。ギターはBarussoのほか、友人のディエゴ・カヴァロッティとAlessandro La Portaが弾き、ドラムのライアン・ブレイク・フォールデンにとっては初めて録音に加わったアルバムとなった(ブラバマウス、2016年)。

スカビアはこのアルバムで、グロウル(うなるような歌唱)や壮大な音、合唱といった、結成当初の頃に試みていた要素に立ち返ったと語っている(ブラバマウス、2016年)。アンドレア・フェローは後に、バンドの音が重い方向へ進み始めたのはこの作品からで、顔ぶれが変わって異なる個性の演奏者が加わったことで、ツーバスなどの新しい要素を押し出せるようになったと振り返っている(ブラバマウス、2025年)。『Delirium』は2016年5月にCentury Mediaから発売され(ブラバマウス、2016年)、ビルボードのアルバム・チャートで33位に入った(ビルボード)。レーベルによれば、12か国でチャートに入っている(ブラバマウス、2017年)。

ビアッツィの後任が決まるまでのあいだ、2016年の70000 Tons of Metalのクルーズでは、BLACK LODGEのDaniel Sahagúnが代わりにギターを弾いた(ブラバマウス、2016年/Loudwire、2016年)。代役として加わったディエゴ・カヴァロッティは、その後バンドのギタリストとして定着した(ブラバマウス、2024年)。この年の9月には、ドイツのメタル・ハマー誌のアワードで最優秀インターナショナル・バンドに選ばれている(メタル・ハマー誌ドイツ版、2016年)。

2017年5月、バンドはCentury Mediaと改めて契約を結び、同じ発表で、EPICAの北米ツアー「The Ultimate Principle」への参加も明らかにした(ブラバマウス、2017年)。

デビューから20年にあたる2018年の1月19日、バンドはロンドンのO2 Forum Kentish Townで一度限りの記念公演を行った。イギリスのサーカス集団Incandescenceが舞台に加わり、それまでライヴで演奏したことのない曲も含めて、キャリア全体から選んだ曲が演奏された。この公演は撮影と録音が行われ、同年11月にライヴ作品『The 119 Show - Live In London』として発表された(ブラバマウス、2018年/2019年)。この年の6月には、メタル・ハマー誌がロンドンで開いたGolden Godsで最優秀ライヴ・バンドに選ばれた(Louder、2018年)。結成20周年を記念して、スカビア、フェロー、コッティ・ゼラッティが手元の写真や記念品とともに20年の歩みを語る初めての本『Nothing Stands In Our Way』も、ロンドンの出版社Rocket 88から刊行された。通常版は224ページのハードカヴァーで、メンバーの署名入りの限定版にはコッティ・ゼラッティによる版画4点が付いた(ブラバマウス、2018年/Rocket 88)。この本はのちに、『Black Anima』の制作やパンデミックの時期を書き加えた改訂版のペーパーバックとしても出ている(Rocket 88)。

『Black Anima』とパンデミック(2019〜2021年)

9作目の『Black Anima』は、2019年10月にCentury Mediaから世界同時に発売された(ブラバマウス、2019年/2020年)。題名の「Anima」はイタリア語で魂を意味し、そこに最も暗い色である黒を重ねている。アルバムはクリスティーナ・スカビアが私生活でつらい時期を過ごしたあとに作られ、ギターのディエゴ・カヴァロッティとドラムのリチャード・メイズが新しい顔ぶれとして加わった(Louder、2019年)。ビルボードのアルバム・チャートでは87位に入っている(ビルボード)。

2020年3月、バンドは地元ロンバルディア州で新型コロナウイルスの感染が広がったことを受け、ドバイ、バンコク、メルボルン、シドニー、東京、大阪、シンガポール、ジャカルタでの公演をすべて取りやめた(ビルボード、2020年)。同年9月には、ミラノのAlcatrazから観客を入れずに配信公演を行い、『Black Anima』を全曲演奏した。この公演は、2021年にライヴ・アルバム『Live From The Apocalypse』としてCentury Mediaから発表されている(ブラバマウス、2022年/MusicBrainz)。スカビアは、パンデミックの時期には曲作りをまったくしていなかったと語っている(公式サイト)。

『Comalies XX』(2022〜2023年)

『Comalies』の発売から20年にあたる2022年、バンドは現在の5人の顔ぶれで、そのアルバムの全曲を今のLACUNA COILの音に沿った新しいアレンジで作り直した。発表の際に『Comalies』を「解体」し2022年へ「移し替えた」作品と紹介された『Comalies XX』は、2022年10月にCentury Mediaから発売された(ブラバマウス、2022年/2023年/2024年)。クリスティーナ・スカビアは、これはリブートでもスピンオフでもなく、20年前に生まれた曲に今の装いを着せてみたものだと説明している。先立って新しいヴァージョンの「Tight Rope」のビデオが公開され、発売翌日の2022年10月15日には、ミラノのFabriqueで『Comalies』を全曲演奏する一夜限りの記念公演が開かれた(ブラバマウス、2022年/2023年)。

スカビアによれば、この作品がバンドにとっての再出発となり、曲作りへの意欲を取り戻させた(公式サイト)。次のアルバムの構想も、『Comalies XX』の制作の中から生まれている(公式サイト/ブラバマウス、2024年)。

『Sleepless Empire』と現在(2024年〜)

2024年6月17日、バンドは次のアルバムの曲作りと録音という新しい段階に入るにあたって、2016年から在籍したギターのディエゴ・カヴァロッティと別れたことを発表した(ブラバマウス、2024年)。同年8月4日、ルーマニアのRockstadt Extreme Festで、INVERNOでカヴァロッティとともに活動していたギタリスト兼プロデューサーのDaniele Salomoneが、初めてバンドのステージに立った(ブラバマウス、2024年)。クリスティーナ・スカビアは2025年1月、以前から録音を手伝ってもらっていたSalomoneを、正式なメンバーではなくサポートの演奏者としてツアーに迎えていると説明した(ブラバマウス、2025年)。

10作目のスタジオ・アルバム『Sleepless Empire』は、プロデュースを外部に任せず、マルコ・コッティ・ゼラッティが舵を取ってバンドの内部で仕上げた作品である。曲作りと録音は、地元ミラノと、SPVN Studiosのあるコモの二か所で進められた。録音したのはクリスティーナ・スカビア、アンドレア・フェロー、ベースとギターとシンセサイザーのコッティ・ゼラッティ、ドラムのリチャード・メイズの4人である(ブラバマウス、2024年)。「In The Mean Time」にはNEW YEARS DAYのアッシュ・コステロが、「Hosting the Shadow」にはLAMB OF GODのランディ・ブライがゲストで参加した。フェローによれば、ブライとは2004年のOzzfestで同じステージに立って以来の付き合いである。ジャケットは、スカビアがコミックのイベントで知り合ったナポリのイラストレーターRoberto Todericoの手描きによる(公式サイト/ブラバマウス、2024年)。

フェローは、このアルバムを「時代の肖像」と呼び、アナログの世界を知ったうえでデジタルの世界に暮らす最初の世代として、自分たちが見てきた社会の変化を描いたと説明している(公式サイト)。アルバムは2025年2月14日にCentury Mediaから発売された(ブラバマウス、2024年/Louder、2025年/MusicBrainz)。ボックス・セットには、ブックレットの中に占いのゲームが隠されている(公式サイト)。ビルボード・イタリアのアルバム・チャートでは30位に入った(ビルボード)。フェローは、重い曲もあれば暗い曲や軽やかな曲もある幅の広い作品で、『Black Anima』から一歩進んだアルバムだと述べている(ブラバマウス、2025年)。

2024年10月には、フィンランドのBLIND CHANNELを伴ってイギリスとアイルランドを回り、ツアーの評では、バンドが30年目を締めくくる時期にあると紹介された(ブラバマウス、2024年/Louder、2024年)。同年11月には、MACHINE HEADが2025年春の北米ツアーに先立って発表した新曲「These Scars Won't Define Us」に、同じツアーに名を連ねたIN FLAMES、UNEARTHとともにゲストとして加わった(ブラバマウス、2024年)。2025年には『Sleepless Empire』を携えてヨーロッパを回り、同年12月には、ESCAPE THE FATEを迎えた2026年3月24日から5月1日までのアメリカ・ツアーが発表された(ブラバマウス、2025年)。2026年10月には、EPICAが主催する2027年6月4日のEPIC METAL FEST(オランダ、マーストリヒト)の最初の出演者として、AD INFINITUMとともに名前が発表されている(EPICAの公式サイト)。

バンドの外での活動

クリスティーナ・スカビアは2007年、MEGADETHが『United Abominations』からの最初のシングルとして録り直した「A Tout Le Monde (Set Me Free)」で、デイヴ・ムステインとのデュエットを歌った。原曲は1994年の『Youthanasia』に収められた曲で、新しいヴァージョンは原曲よりテンポが速い(ブラバマウス、2007年)。同じ年には、APOCALYPTICAのアルバム『Worlds Collide』の「S.O.S. (Anything but Love)」に歌で参加し、リトアニアのヴィリニュスで撮影されたそのビデオにも出演した(ブラバマウス、2007年)。2008年2月には、慈善プロジェクトREZOPHONICの一員として、サンレモ音楽祭でL'Auraとともに歌っている(旧公式サイト、2012年)。2018年には、Rai 2の音楽オーディション番組『The Voice』で4人のコーチのひとりを務めた(ローリング・ストーン・イタリア、2018年)。

マルコ・コッティ・ゼラッティは作曲とプロデュースのほかに、『Delirium』のアートワークや、本『Nothing Stands In Our Way』の限定版に付いた版画も手がけている(ブラバマウス、2016年/2018年)。

ディスコグラフィ

年タイトル種別レーベル
1998Lacuna CoilEPCentury Media Records
1999In a Reverieスタジオ・アルバムCentury Media Records
2000HalflifeEPCentury Media Records
2001Unleashed Memoriesスタジオ・アルバムCentury Media Records
2002Comaliesスタジオ・アルバムCentury Media Records
2006Karmacodeスタジオ・アルバムCentury Media Records
2009Shallow Lifeスタジオ・アルバムCentury Media Records
2012Dark Adrenalineスタジオ・アルバムCentury Media Records
2014Broken Crown Haloスタジオ・アルバムCentury Media Records
2016Deliriumスタジオ・アルバムCentury Media Records
2019Black Animaスタジオ・アルバムCentury Media Records
2022Comalies XX『Comalies』の再構築盤Century Media Records
2025Sleepless Empireスタジオ・アルバムCentury Media Records

このほかに、ライヴ作品の『Visual Karma (Body, Mind and Soul)』(2008年)、『The 119 Show - Live In London』(2018年)、『Live From The Apocalypse』(2021年)、編集盤の『The EPs: Lacuna Coil / Halflife』(2005年)と『Manifesto of Lacuna Coil』(2009年)、CD13枚組のボックス・セット『The Presence of the Past (XX Years of Lacuna Coil)』(2018年)がある(ブラバマウス/旧公式サイト/MusicBrainz)。

日本公演

日本では、1999年の『In a Reverie』と2001年の『Unleashed Memories』をビクターエンタテインメントが、2005年に『Comalies』をGrindHouse Recordingsが日本盤として発売した。2006年の『Karmacode』からはマーキー・インコーポレイティドのAvalonレーベルが新作を出しており、2012年の『Dark Adrenaline』と、2枚のEPをまとめた『THE EP'S』はキングレコードから出た。初期の2枚の日本盤には2枚のEPの曲がボーナス・トラックとして加えられ、2016年の『Delirium』と2025年の『Sleepless Empire』は、日本盤が世界で最初に店頭に並んだ(日本盤の帯、オリコン、タワーレコード、マーキー・インコーポレイティド)。

LACUNA COILの初来日は2007年10月である。さいたまスーパーアリーナで開かれたLOUD PARK 07の2日目、10月21日に出演し、主催者のタイムテーブルでは出番はULTIMATE STAGEの14時45分からで、この日の最後はMARILYN MANSONが務めた(LOUD PARK 07公式サイト)。バンドはのちに、これが日本での初めての体験で、数日かけて街を見て回ることもできたと記している(旧公式サイト、2012年)。このときのステージからは「To the Edge」「Swamped」「Closer」「Within Me」「Daylight Dancer」「Our Truth」の6曲が、2008年の『Visual Karma (Body, Mind and Soul)』に収められた(ブラバマウス、2008年)。同じ日の16時30分からは、会場でバンドのサイン会も予定されていた(LOUD PARK 07公式サイト)。2度目の来日も同じフェスティバルで、2016年10月9日、LOUD PARK 16の2日目にULTIMATE STAGEの12時30分から出演した(LOUD PARK 16公式サイト)。

アルバム『Black Anima』に伴うツアーでは2020年3月23日に東京、24日に大阪での公演が組まれていたが、バンドは同年3月2日、新型コロナウイルスの流行を理由に、アジアとオーストラリアの公演とあわせて中止を発表した(Loudwire)。初めての単独来日公演はその仕切り直しとして実現し、2022年12月16日に渋谷ストリームホールで行われた。招聘元はEvoken de Valhall Productionで、オープニング・アクトはAMILIYAH、開場17時・開演18時、料金はVIP 13,000円、一般8,500円、高校生以下5,000円であった(ぴあ、BURRN! ONLINE)。この年の日本公演はこの一夜だけで、12月のアジア公演を締めくくる日となり、約90分のセットが演奏された(YOUNG GUITAR)。

2025年のアルバム『Sleepless Empire』に伴うワールド・ツアーでは、アラブ首長国連邦とシンガポールに続いてオーストラリアの5都市を回ったあと、2026年2月23日に再び渋谷ストリームホールで東京公演を行った。今回も日本での公演はこの1回のみで、2007年のLOUD PARK出演を初来日として数えると通算4度目の日本公演にあたる。ステージは約85分で、『Sleepless Empire』からは8曲が演奏された(BURRN! ONLINE)。

日付会場公演
2007年10月21日さいたまスーパーアリーナ(埼玉)LOUD PARK 07(2日目)。初来日
2016年10月9日さいたまスーパーアリーナ(埼玉)LOUD PARK 16(2日目)
2022年12月16日渋谷ストリームホール(東京)初の単独来日公演。オープニング・アクトはAMILIYAH
2026年2月23日渋谷ストリームホール(東京)『Sleepless Empire』のワールド・ツアーの一環

出典について

出典は、LACUNA COILの公式サイト(lacunacoil.com)と、インターネット・アーカイブに残る旧公式サイト(lacunacoil.it)の2001年、2004年、2012年のバイオグラフィ、ビルボードの記事とチャートの記録、ブラバマウス、Louder(メタル・ハマー誌)、Loudwire、ドイツのメタル・ハマー誌、ローリング・ストーン・イタリア、EPICAの公式サイト、出版社Rocket 88である。作品の発売元と発売時期、収録曲、日本盤の一部はMusicBrainzで確かめた。

Trivia

LACUNA COILは、最初からこの名前だったわけではない。バンドが2001年に公式サイトで公開していた年表によれば、1996年5月、彼らはETHEREALの名で2曲入りのデモを録音し、ヨーロッパ各地のレーベルに送った。Century Mediaとの契約が決まったが、ETHEREALという名前はすでにギリシャのバンドのものだったため、LACUNA COILに改めたのである。デビューEP『Lacuna Coil』は1997年10月、ドイツのハーゲンにあるWoodhouse Studioで、ヴァルデマー・ソリシュタのプロデュースにより録音された。

出典: LACUNA COIL公式サイト(lacunacoil.it)英語版「Bio」(Internet Archive、2001年4月20日の保存版、2026年10月17日参照)

LACUNA COILが初めて人前で演奏したのは、1997年12月、レーベル・メイトのMOONSPELLのサポートとして回ったヨーロッパ・ツアーだった。バンド自身の年表は、不安と舞台への恐れ、高ぶる感情が重なって、ツアーの途中でバンドが分裂してしまったと包み隠さず書いている。急場をしのげたのは、KREATORから来た1人がドラムを、TIAMATから来た1人がギターを引き受けてくれたからだった。1998年1月にギターのクリスティアーノ・ミリオーレとドラムのクリスティアーノ・モッツァティが加わり、2月にはリスボンのコロシアムでMOONSPELLの前座として4000人の前に立った。それほど大きな観客を前にしたのは初めてだったという。同じ年の8月、初めて出たフェスティヴァルがWacken Open Airで、メイン・ステージでフェスティヴァルの幕を開けている。

出典: LACUNA COIL公式サイト(lacunacoil.it)英語版「Bio」(Internet Archive、2001年4月20日の保存版、2026年10月17日参照)

1999年5月、LACUNA COILはMY INSANITY、GRIP INC.、SAMAELと組んだ「Into the Darkness」ツアーを回り、そのままGRIP INC.のサポートとして東欧へ向かった。バンドの年表は、友人でありプロデューサーでもあるヴァルデマー・ソリシュタや、憧れのデイヴ・ロンバードと同じツアーで演奏できたことを喜びとともに記している。この道中で初出演したDynamo Open Airでは、満員のテントを2万人近い観客が埋め、最前列のファンがイタリア国旗を掲げた。6月には地元イタリアのGods of Metalに出演し、METALLICAやMONSTER MAGNETと同じフェスティヴァルの舞台で、2万5000人を超える観衆を前に演奏した。

出典: LACUNA COIL公式サイト(lacunacoil.it)英語版「Bio」(Internet Archive、2001年4月20日の保存版、2026年10月17日参照)

EP『Halflife』は2000年1月、リグーリアの海辺の町ヴェンティミーリアにあるDamage Inc. Studiosで、ヴァルデマー・ソリシュタとともに録音された。5曲入りのこの作品で、バンドは初めてデジタルの手法を取り入れ、初めてイタリア語の歌詞を書き、初めてカヴァー曲にも取り組んだ。発売は2000年3月である。収録曲の「Senzafine」は、同じ年の10月にWoodhouse Studioで録音された『Unleashed Memories』にも、9曲の新曲と並んで別のヴァージョンで収められた。

出典: LACUNA COIL公式サイト(lacunacoil.it)英語版「Bio」(Internet Archive、2001年4月20日の保存版、2026年10月17日参照)

Billboard 200でLACUNA COILが記録した最高位は、2012年2月11日付で15位に入った『Dark Adrenaline』である。2009年の『Shallow Life』の16位がこれに次ぐ。最も長くチャートにとどまったのは『Karmacode』で、発売第1週にアメリカで3万4000枚弱を売って2006年4月22日付で28位に初登場し、9週間ランクインした。その後も『Broken Crown Halo』が27位、『Delirium』が33位、『Black Anima』が87位を記録している。

出典: Billboard「Lacuna Coil Chart History — Billboard 200」(2026年10月17日参照)

『Sleepless Empire』には2人のゲスト・シンガーが参加している。「Hosting the Shadow」で歌うLAMB OF GODのランディ・ブライについて、アンドレア・フェローは、2004年のOzzfestで同じステージに出たのをきっかけに友情が始まり、その後も数えきれないツアーやフェスで一緒になって、今では家族のような存在だと話す。共演は自然な流れであると同時に、友人であるだけでなくファンでもある自分たちにとって大きな光栄だったという。「In The Mean Time」に招いたNEW YEARS DAYのアッシュ・コステロについては、きれいすぎず、シンフォニックでもなく、火のある「ロック」の声を探していて、彼女の声がまさにそれだったとフェローは説明している。

出典: LACUNA COIL公式サイト「Bio」(2026年10月17日参照)

『Sleepless Empire』のジャケットを描いたのは、ナポリのイラストレーターRoberto Todericoである。クリスティーナ・スカビアはコミックのコンヴェンションで彼と出会い、すべてが手描きの作品に惹かれたという。スカビアは、技術そのものに反対しているわけではないが、AIが何か新しいものを生み出しているかのように言われることには同意できず、技術を人の内側から生まれる創造と取り違えることに異を唱えている。手で描かれたジャケットを選んだのは、その思いの表れでもある。数量限定のデラックスCDボックスには占いのゲームが仕込まれていて、バンドはファンが見つけられるようにそれをブックレットの中に隠した。Century Mediaの商品説明は、これを象徴的なサイコロの占いと呼んでいる。

出典: LACUNA COIL公式サイト「Bio」(2026年10月17日参照)

2002年の『Comalies』は、時間をかけて火がついたアルバムである。2004年7月にはアメリカのSoundScanで10万枚を超え、Century Mediaの全世界での売上記録を塗り替えて、TIAMATの『Wildhoney』やICED EARTHの『Something Wicked This Way Comes』を上回った。発売から2年近くたった2004年8月7日付のBillboard 200に初めて登場し、8月28日付で最高178位を記録して、4週にわたってチャートに入っている。2006年4月の時点で、アメリカでの売上は23万枚を超えていた。

出典: Blabbermouth「LACUNA COIL's 'Comalies' Passes 100,000 SoundScan Mark In The U.S.」(2004年7月14日)

トリビアをすべて見る

News

EPICA、結成25周年でEPIC METAL FESTを10年以上ぶりに復活 2027年6月4日にオランダ・マーストリヒトで

〈South of Heaven Festival〉の金曜日をEPICAがキュレーションし、25周年特別セットでヘッドライン。第1弾としてLACUNA COILとAD INFINITUMを発表。チケットは発売中。

出典: EPICA公式(2026年10月14日)

ニュース一覧 →

Current Members / 現メンバー

バンドの公式サイトで確認した現行ラインナップです。2026-10-17時点。

Cristina Scabbia
ヴォーカル
Andrea Ferro
ヴォーカル
Marco Coti Zelati
ベース、ギター、キーボード
Richard Meiz
ドラム

Albums

Sleepless Empire CD
/

LACUNA COILの10作目のスタジオ・アルバム。2025年2月14日発売。SNSに自分を侵されていく世代を描き、ランディ・ブライとアッシュ・コステロが客演した。

Comalies XX CD
/

LACUNA COILが2002年の『Comalies』を、発売20周年に際して現在の5人で録り直した作品。2022年10月14日発売。13曲すべてを組み直し、2枚目にオリジナル盤を収める。

Black Anima CD
/

LACUNA COILの9作目のスタジオ・アルバム。2019年10月11日発売。大切な人々を失った経験から生まれた「黒い魂」の構想を軸にした作品である。

Delirium CD
/

LACUNA COILの8作目のスタジオ・アルバム。2016年5月27日発売。バンド初のセルフ・プロデュース作で、架空の精神病院を舞台に、あえてそれまでより重い音へ向かった。

Broken Crown Halo CD
/

LACUNA COILの7作目のスタジオ・アルバム。2014年3月発売。ジェイ・バウムガードナーのプロデュースでミラノで録音され、イタリアで13位に入った。

Dark Adrenaline CD
/

LACUNA COILの6作目のスタジオ・アルバム。2012年1月発売。再びドン・ギルモアがプロデュースし、Billboard 200でバンド最高の15位を記録した。

Shallow Life CD

LACUNA COILの5作目のスタジオ・アルバム。2009年4月発売。初めて新しいプロデューサーのドン・ギルモアと組み、Billboard 200で16位に入った。

Karmacode CD
/

LACUNA COILの4作目のスタジオ・アルバム。2006年発売で、Billboard 200で28位に入った。DEPECHE MODEの「Enjoy the Silence」のカヴァーを収める。

Comalies CD
/

LACUNA COILの3作目のアルバム。2002年春にヴァルデマー・ソリシュタと録音し、同年9月に発売。「Heaven's a Lie」がアメリカでの躍進のきっかけになった。

Unleashed Memories CD

LACUNA COILの2作目のアルバムで、6人編成で初めて作った作品。2000年秋にヴァルデマー・ソリシュタと録音し、2001年1月にCentury Mediaから出た。

Halflife EP

2000年のEP。2本目のギターのマルコ・ビアッツィが加わって初めての録音で、バンドが初めてイタリア語の歌詞とカヴァー曲に取り組み、DUBSTARの「Stars」を収めた。

In a Reverie CD

LACUNA COIL初のフルアルバム。1998年秋にヴァルデマー・ソリシュタとドイツで録音し、1999年2月にCentury Mediaから出た9曲入り。

Lacuna Coil EP

LACUNA COIL初のレコード。1997年10月にドイツでヴァルデマー・ソリシュタのプロデュースにより録音し、1998年にCentury Mediaから出した6曲入りEP。