MR. BIG

1980年代後半のアメリカ (USA) ハードロック・シーンにおいて、MR. BIG (ミスター・ビッグ)の結成は一つの事件であった。

Biography

MR.BIG
技巧と旋律の巨塔 - バイオグラフィ、ディスコグラフィ

1. スーパーグループの定義と再構築

1980年代後半のアメリカ (USA) ハードロック・シーンにおいて、MR. BIG (ミスター・ビッグ)の結成は一つの事件であった。MR.BIGは、個々のメンバーが既に卓越した演奏技術とキャリアを持つ「スーパーグループ (Supergroup)」として登場したが、多くの同種のプロジェクトが短命に終わる中、MR.BIGは30年以上にわたり活動を継続し、特に日本市場(Japanese Market) において異例の文化的地位を確立した。

2. 第1章: 結成前夜 巨星たちの軌跡 (Origins)

MR. BIGの化学反応を理解するためには、各メンバーが持ち寄った背景を詳細に紐解く必要がある。彼らは新人バンドとしてではなく、百戦錬磨のプロフェッショナルとして集合した。

2.1 ビリー・シーン (Billy Sheehan) ベース界の革命児

ニューヨーク州バッファロー (Buffalo, New York) 出身のビリー・シーンは、MR.BIG結成以前から「ベース界のエディ・ヴァン・ヘイレン (Eddie Van Halen)」と称されるほどの伝説的存在であった。彼は自身のバンド、タラス (Talas) での活動を経て、1985年に元ヴァン・ヘイレン(Van Halen) のヴォーカリスト、デイヴィッド・リー・ロス (David Lee Roth) のソロ・バンドに抜擢される。スティーヴ・ヴァイ (Steve Vai) との超絶技巧の掛け合いは、アルバム『イート・エム・アンド・スマイル』 (Eat 'Em and Smile) で世界中のロックファンを驚愕させた。しかし、音楽的な主導権や方向性の違いから彼は独立を選び、自身の理想とする「歌と演奏が両立するバンド」を模索し始めた。

2.2 エリック・マーティン (Eric Martin) ソウルフルなヴォイス

サンフランシスコ・ベイエリア (San Francisco Bay Area) を拠点としていたエリック・マーティンは、ハードロックというよりもR&Bやソウル・ミュージックに根差した歌声を持つヴォーカリストであった。彼は「エリック・マーティン・バンド (Eric Martin Band)」としてアルバム『サッカー・フォー・ア・プリティ・フェイス』 (Sucker for a Pretty Face)をリリースしており、既にメジャーシーンでの経験を持っていた。ビリー・シーンは、テクニカルな演奏に負けない「声」を持つフロントマンを探しており、スティーヴ・ルカサー (Steve Lukather) ら共通の知人を通じてエリックの存在に注目した。

2.3 ポール・ギルバート (Paul Gilbert) 光速のギタリスト

シュラプネル・レコーズ (Shrapnel Records) のマイク・ヴァーニー (Mike Varney) によって発掘されたポール・ギルバートは、レーサーX (Racer X) のリーダーとして、10代にして既にギター・ヒーローの地位を確立していた。正確無比なオルタネイト・ピッキングと驚異的なストレッチ・フィンガリングは彼の代名詞であったが、同時に彼はビートルズ (The Beatles) やチープ・トリック (Cheap Trick) を敬愛するポップ・メロディの信奉者でもあった。ビリー・シーンは当初、別のギタリストを検討していたとも言われるが、マイク・ヴァーニーの強い推薦によりポールとのセッションが実現し、即座に意気投合した。

2.4 パット・トーピー (Pat Torpey) 歌うドラマー

バンドのリズムとハーモニーの要となったのがパット・トーピーである。彼はインペリテリ (Impellitteri) やスタン・ブッシュ (Stan Bush)、さらにはロバート・プラント(Robert Plant) のツアー・ドラマーとして活動していた。ビリーとポールが求めたのは、複雑なユニゾン・プレイを支える技術だけでなく、ビートルズのような重厚なコーラス・ワークを実現できる「歌えるドラマー」であった。オーディションでレッド・ツェッペリン (Led Zeppelin)の楽曲を叩きながら完璧なコーラスを披露したパットは、即座にバンドのエンジンとして迎え入れられた。

3. 第2章: 初期 ― 衝撃のデビューとアイデンティティの確立 (1988-1990)

3.1 デビューアルバム 『Mr. Big』

1989年、アトランティック・レコード (Atlantic Records) よりセルフタイトルのデビューアルバム『MR. BIG』 (Mr. Big) がリリースされた。プロデューサーにはケヴィン・エルソン (Kevin Elson)を起用。アルバムの冒頭を飾る「アディクテッド・トゥ・ザット・ラッシュ (Addicted To That Rush)」は、バンドの名刺代わりとなる楽曲であった。ビリーのタッピング・ベースとポールの速弾きギターが完全にシンクロするイントロは、当時の「楽器キッズ」たちを熱狂させた。一方で、アルバム全体を通して聴くと、ブルースやソウルの影響が色濃く、単なるヘヴィ・メタル・バンドではないことが示されていた。

3.2 日本市場との遭遇

全米チャート (Billboard 200) での初動は46位と中規模の成功に留まったが、日本では即座に爆発的な反応があった。MR.BIGの高度な演奏技術とキャッチーなメロディは、日本の洋楽ファンの嗜好と完全に合致していたのである。1989年の初来日公演はソールドアウトを記録し、この時の熱狂的な反応が、後に続く「ビッグ・イン・ジャパン (Big in Japan)」現象の礎となった。

4. 第3章: 黄金期 ————『Lean Into It』 と世界的制覇 (1991-1992)

4.1 『リーン・イントゥ・イット』の制作と成功

1991年、2ndアルバム『リーン・イントゥ・イット』 (Lean Into It) がリリースされた。このアルバムにより、MR.BIGは「ミュージシャンズ・ミュージシャン」から「世界的ロックスター」へと飛躍を遂げた。特筆すべきは、全米シングルチャート (Billboard Hot 100)で1位を獲得し、世界15カ国以上でトップを記録したバラード「トゥ・ビー・ウィズ・ユー (To Be With You)」である。エリック・マーティンが10代の頃に書いたこのシンプルなアコースティック・ソングは、ニルヴァーナ (Nirvana) 等のグランジ勢が台頭し始めた当時の音楽シーンにおいて、オーガニックな温かみを持つ楽曲として広く大衆に受け入れられた。

4.2 楽曲の多様性と革新

同アルバムには、MR.BIGの技術的側面を象徴する「ダディ・ブラザー・ラヴァー・リトル・ボーイ (Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song))」も収録された。ポールとビリーがマキタ (Makita) 製のコードレス・ドリルにピックを取り付け、正確なハーモニーを奏でるこの曲は、ライブにおける最大のハイライトとなった。また、ポールが作曲した「60's マインド (Green-Tinted Sixties Mind)」は、タッピングを用いた印象的なギター・イントロと哀愁漂うメロディが特徴で、特に日本においてバンドを代表する楽曲として愛され続けている。

4.3 ライブ盤『Raw Like Sushi』シリーズの開始

この時期、日本限定でリリースされたライブEP 『ロウ・ライク・スシ』 (Raw Like Sushi) 及び『ロウ・ライク・スシII』 (Raw Like Sushi II)は、スタジオ盤以上のエネルギーと演奏精度を記録しており、ファンの間で伝説化した。寿司 (Sushi) をタイトルに冠したことは、MR.BIGの日本への親愛の情を示すと同時に、日本市場の重要性を物語っている。

5. 第4章: 成熟と変化 ――― グランジの嵐の中で (1993-1996)

5.1 『バンプ・アヘッド』とカバー曲のヒット

1993年リリースの3rdアルバム『バンプ・アヘッド』 (Bump Ahead)では、より洗練されたプロダクションが施された。キャット・スティーヴンス (Cat Stevens) のカバー曲 「ワイルド・ワールド (Wild World)」がシングルヒットし、バラード・バンドとしての認知も広がった。一方で、「コロラド・ブルドッグ (Colorado Bulldog)」のような高速ナンバーも健在であり、硬軟のバランスが取れた作品であった。しかし、アメリカ本国ではグランジ・ムーブメントが席巻しており、伝統的なハードロック・バンドへの逆風は強まっていた。

5.2 『ヘイ・マン』と日本での頂点

1996年、4thアルバム『ヘイ・マン』 (Hey Man)をリリース。アメリカでのセールスが伸び悩む中、日本ではオリコン・アルバムチャートで1位を獲得するという快挙を成し遂げた。シングル「テイク・カバー (Take Cover)」は、パット・トーピーの複雑かつグルーヴィーなドラミングが光る名曲として評価された。この時期、バンドは日本武道館 (Budokan) での公演を常態化させ、ボン・ジョヴィ (Bon Jovi) と並ぶ日本で最も人気のある洋楽ロック・バンドとしての地位を不動のものとした。

6. 第5章: ポール・ギルバートの脱退とリッチー・コッツェン時代の光と影 (1997-2002)

6.1 ポールの脱退と新ギタリストの加入

1997年、ポール・ギルバートがソロ活動への専念を理由に脱退を表明。バンドは解散の危機に瀕したが、エリック、ビリー、パットは活動継続を決断する。後任として白羽の矢が立ったのは、元ポイズン (Poison) のギタリストであり、卓越したテクニックとソウルフルな歌声を持つリッチー・コッツェン (Richie Kotzen) であった。

6.2 音楽性の変化と『ゲット・オーヴァー・イット』

1999年、リッチー加入後初となるアルバム『ゲット・オーヴァー・イット』(Get Over It) をリリース。リッチーの加入により、バンドのサウンドはよりブルージーで、R&B色の強いものへと変化した。新曲「スーパーファンタスティック (Superfantastic)」は日本で大ヒットし、新生MR. BIGの成功を印象付けた。また、リッチーはボーカリストとしての能力も高く、ライブではエリックとのデュエットも披露された。

6.3 内部崩壊と『アクチュアル・サイズ』

2001年、アルバム『アクチュアル・サイズ』 (Actual Size) をリリース。このアルバムにはアニメ 『HELLSING』のエンディングテーマとなった「シャイン (Shine)」が収録され、新たなファン層を獲得した。しかし、舞台裏では人間関係が悪化していた。特にビリー・シーンと他のメンバー (特にエリックとリッチー)との間で、楽曲の方向性やミュージックビデオの撮影(「Shine」 のビデオでのビリーの扱いなど)を巡って対立が深まった。一時はビリーがバンドを解雇されるという事態にまで発展したが、プロモーターの説得等により、「フェアウェル・ツアー (Farewell Tour) を行う」という条件でビリーが一時的に復帰することで合意した。

6.4 2002年の解散

2002年2月、バンドは「フェアウェル・ツアー」を日本で敢行。緊張感を孕みながらもプロフェッショナルな演奏でツアーを完走し、東京国際フォーラムでの公演を最後にバンドは正式に解散した。この模様はライブアルバム『イン・ジャパン』 (In Japan) として記録されている。

7. 第6章: 空白の期間とそれぞれの旅路 (2002-2008)

解散後、メンバーはそれぞれの活動に注力した。

  • ポール・ギルバート: ソロ・アルバムを精力的にリリースし、インストゥルメンタルと歌モノの両面で独自のポップ・センスを追求した。
  • ビリー・シーン: スティーヴ・ヴァイのツアー参加や、自身のソロ、ナイアシン (Niacin) での活動を継続。
  • エリック・マーティン: B'zの松本孝弘 (Tak Matsumoto) のプロジェクト (TMG) への参加や、日本の女性ポップスをカバーしたアルバム 『Mr. Vocalist』 シリーズの大ヒットにより、日本での知名度を維持した。
  • リッチー・コッツェン: ソロ活動に加え、後にビリー・シーン、マイク・ポートノイ (Mike Portnoy) と共にザ・ワイナリー・ドッグス (The Winery Dogs) を結成する。

8. 第7章: 奇跡の再結成 ― オリジナル・ラインナップの復活 (2009-2013)

8.1 ロサンゼルスでの再会

2008年5月、ロサンゼルスのハウス・オブ・ブルース (House of Blues) で行われたポール・ギルバートのライブに、リッチー・コッツェン、ビリー・シーン、パット・トーピーがゲスト参加。さらにエリック・マーティンも加わり、ハンブル・パイ (Humble Pie) の 「30デイズ・イン・ザ・ホール (30 Days in the Hole)」を演奏した。これがきっかけとなり、オリジナル・メンバー4人による再結成の機運が高まった。

8.2 再結成ツアーと 『What If...』

2009年、デビュー20周年を記念して正式に再結成を発表。日本武道館を含むジャパン・ツアーは大成功を収め、ライブ盤『バック・トゥ・武道館』 (Back To Budokan) がリリースされた。2010年には、アイアン・メイデン (Iron Maiden) などを手掛けるケヴィン・シャーリー (Kevin Shirley) をプロデューサーに迎え、14年ぶりとなるオリジナル・メンバーでのスタジオ・アルバム 『ホワット・イフ・・・』 (What If...) をリリース。「アンダートウ (Undertow)」など、初期のエネルギーを取り戻した楽曲群は高く評価された。

9. 第8章: 試練―――パット・トーピーの闘病と『Defying Gravity』 (2014-2018)

9.1 パット・トーピーの病気公表

2014年、アルバム 『・・・ザ・ストーリーズ・ウイ・クッド・テル』 (... The Stories We Could Tell) のリリースに合わせて、パット・トーピーがパーキンソン病 (Parkinson's disease) と診断されたことが公表された。ドラム演奏における身体制御が困難になったパットであったが、バンドは彼をメンバーとして残すことを決断した。

9.2 マット・スターのサポートと「ドラム・プロデューサー」

ツアーにおいては、エース・フレーリー (Ace Frehley) などで活動していたマット・スター (Matt Starr) がサポート・ドラマーとして参加。パットは「ドラム・プロデューサー (Drum Producer)」 という役割を担い、ステージではパーカッションやバッキング・ヴォーカルを担当、一部の楽曲ではドラムキットに座り演奏を行った。2017年のアルバム『ディファイング・グラヴィティ』 (Defying Gravity) は、初期のプロデューサーであるケヴィン・エルソンを再び迎え、わずか6日間でレコーディングされた。マット・スターが主なドラムを担当したが、パットも可能な限り演奏に参加し、精神的支柱としてバンドを支え続けた。

9.3 パット・トーピーの逝去

2018年2月7日、パット・トーピーはパーキンソン病の合併症により64歳で死去した。彼の死はバンドとファンに深い悲しみをもたらした。同年5月には「Mr. Big & Friends: Celebrate the Life of Pat Torpey」 と題された追悼ライブが行われ、歴代メンバーのリッチー・コッツェンも参加した。その後、バンドは喪に服す形で活動を休止した。

10. 第9章: 最終章——「The BIG Finish」とラストアルバム『Ten』 (2023-2025)

10.1 フェアウェル・ツアーの決意

2023年、残されたメンバー (エリック、ポール、ビリー)は、バンドの歴史に適切な終止符を打つため、最後のワールドツアー 「The BIG Finish」を行うことを発表した。パット・トーピーの後任ドラマーには、スポックス・ビアード (Spock's Beard) やビッグ・ビッグ・トレイン (Big Big Train) のメンバーであり、ジェネシス (Genesis) のアルバムにも参加経験のあるニック・ディヴァージリオ (Nick D'Virgilio)が抜擢された。彼はパットのドラミングを再現できる技術に加え、パットの重要な役割であった高音域のハーモニー・ヴォーカルを完璧にこなせる稀有な人材であった。

10.2 アルバム 『Lean Into It』の完全再現

ツアーの目玉は、名盤『リーン・イントゥ・イット』の完全再現であった。「ラッキー・ディス・タイム (CDFF-Lucky This Time)」など、長年演奏されていなかった楽曲もセットリストに組み込まれ、往年のファンを歓喜させた。ツアーは2023年7月の日本公演からスタートし、アジア、南米、ヨーロッパ、北米を巡った。

10.3 最後のスタジオ・アルバム『Ten』

2024年7月、バンドにとって10作目となる最後のスタジオ・アルバム『テン』 (Ten) がリリースされた。プロデュースはジェイ・ラストン(Jay Ruston) とバンド自身によるもので、ニック・ディヴァージリオもレコーディング参加した。アルバムはライブ録音のような生々しさを重視し、70年代のブルース・ロックやハードロックへの回帰を感じさせる内容となった。収録曲「グッド・ラック・トライング (Good Luck Trying)」 や 「アップ・オン・ユー (Up On You)」は、バンドのルーツを色濃く反映している。

10.4 真のフィナーレ: 日本武道館(2025)

当初、ツアーの最終公演は2024年8月のルーマニア (Romania) 公演とされていた。しかし、日本のファンからの熱烈な要望と、バンド自身の日本への愛着から、追加公演として「The BIG Finale! Forever In Our Hearts」と題された日本ツアーが決定した。2025年2月22日の大阪城ホール (Osaka-jo Hall)、そして2025年2月25日の日本武道館 (Nippon Budokan)での公演をもって、MR.BIGは35年以上にわたる栄光の歴史に幕を下ろした。最終公演では、ビリー・シーンが感極まりながら日本のファンへ感謝を述べる場面もあり、バンドと日本の特別な絆が再確認された夜となった。

11. 第10章: 音楽的遺産と日本との特異な関係性 (Legacy & "Big in Japan")

11.1 「歌謡曲」的感性との共鳴

MR. BIGが日本でこれほどまでに愛された理由は、MR.BIGの音楽性が日本のポピュラー音楽(歌謡曲、J-POP) の構造と親和性が高かった点にある。「60's マインド」に代表されるように、Aメロ・Bメロ・サビという明確な展開、マイナー調の哀愁を帯びたメロディ、そしてそれを支える超絶技巧という構成は、日本のロックファンの理想形であった。MR.BIGは「技巧派バンド」でありながら、常に「歌」を最優先したことが、言葉の壁を越えて支持された要因である。

11.2 誠実なファン・リレーション

多くのアメリカのバンドが日本市場を一過性のものとして扱う中、MR.BIGは常に日本を最優先市場として扱った。2011年の東日本大震災直後には、新曲「ザ・ワールド・イズ・オン・ザ・ウェイ (The World Is On The Way)」を制作し、被災地への寄付を行った。また、解散ツアーや再結成ツアー、そして完全なラストライブの地として日本を選んだことは、MR.BIGの誠実さの証明である。

12. 第11章: ディスコグラフィ (Discography)

MR. BIGのディスコグラフィは、世界共通のスタジオ盤に加え、日本独自の企画盤(ライブ盤、ベスト盤)が極めて多いため、以下に主要な作品を整理する。

12.1 スタジオ・アルバム (Studio Albums)

発売年 タイトル (邦題/原題) 詳細解説 チャート (日/米)
1989 MR. BIG (Mr. Big) デビュー作。「Addicted To That Rush」収録。ブルージーで粗削りなハードロック。 JPN: 22
US: 46
1991 リーン・イントゥ・イット (Lean Into It) 代表作。「To Be With You」(全米1位)、「Daddy, Brother...」、「Just Take My Heart」収録。 JPN: 6
US: 15
1993 バンプ・アヘッド (Bump Ahead) 「Wild World」(キャット・スティーヴンスのカヴァー)、「Colorado Bulldog」収録。バラード色を強化。 JPN: 4
US: 82
1996 ヘイ・マン (Hey Man) 「Take Cover」収録。ポール・ギルバート在籍時最後。日本で爆発的ヒット。 JPN: 1
US: -
1999 ゲット・オーヴァー・イット (Get Over It) リッチー・コッツェン加入第1弾。「Superfantastic」収録。モダンなサウンドへ転換。 JPN: 5
US: -
2001 アクチュアル・サイズ (Actual Size) リッチー期2作目。「Shine」収録。バンド内対立の中制作された。 JPN: 5
US: -
2010 ホワット・イフ・・・ (What If...) オリジナル・メンバー再結成作。「Undertow」収録。原点回帰の力強いサウンド。 JPN: 7
US: -
2014 ・・・ザ・ストーリーズ・ウイ・クッド・テル (...The Stories We Could Tell) パット・トーピー病気公表後の作品。「Gotta Love The Ride」収録。 JPN: 6
US: 158
2017 ディファイング・グラヴィティ (Defying Gravity) ケヴィン・エルソン復帰作。マット・スター参加。「Defying Gravity」収録。 JPN: 9
US: -
2024 テン (Ten) ラストアルバム。「Good Luck Trying」収録。ニック・ディヴァージリオ参加。 JPN: 15
US: -

12.2 主要ライブ・アルバム (Key Live Albums)

MR. BIGの真髄はライブにある。特に『Raw Like Sushi』シリーズは日本でのみリリースされたものが多く、ファン必携である。

  • ロウ・ライク・スシ (Raw Like Sushi) (1990)
    • 日本限定EP。初期の荒々しいパフォーマンスを収録。
  • ロウ・ライク・スシ II (Raw Like Sushi II) (1992)
    • 『Lean Into It』ツアーより。アコースティック・セットを含む。
  • ジャパンデモニウム: ロウ・ライク・スシ 3 (Japandemonium: Raw Like Sushi 3) (1994)
    • 『Bump Ahead』ツアーの音源。
  • ライブ・アット・武道館 (Live At Budokan) (1997)
    • 1996年の武道館公演。ポール・ギルバート脱退前の集大成。
  • イン・ジャパン (In Japan) (2002)
    • 解散ツアーの東京公演。リッチー・コッツェン在籍時の貴重な記録。
  • バック・トゥ・武道館 (Back To Budokan) (2009)
    • 再結成ツアーの模様を収録。「Next Time Around」などの新曲も披露。
  • ロウ・ライク・スシ 100 (Raw Like Sushi 100) (2012)
    • 日本公演通算100回目を記念したボックスセット的なライブ盤。
  • ロウ・ライク・スシ 114 (Raw Like Sushi 114) (2015)
    • 2014年のツアーを収録。マット・スターがドラム、パットがパーカッション。
  • ザ・ビッグ・フィニッシュ・ライブ (The BIG Finish Live) (2024)
    • 2023年7月の武道館公演を収録。バンドの歴史を総括するラスト・ライブ盤。

12.3 ラストアルバム 『Ten』 日本盤トラックリスト

  1. グッド・ラック・トライング (Good Luck Trying)
  2. アイ・アム・ユー (I Am You)
  3. ライト・アウタ・ヒア (Right Outta Here)
  4. サンデー・モーニング・キンダ・ガール (Sunday Morning Kinda Girl)
  5. フー・ウィ・アー (Who We Are)
  6. アズ・グッド・アズ・イット・ゲッツ (As Good As It Gets)
  7. ホワット・ワー・ユー・シンキング (What Were You Thinking)
  8. カレイジャス (Courageous)
  9. アップ・オン・ユー (Up On You)
  10. ザ・フレーム (The Frame)
  11. シー・ノー・オカピ (See No Okapi) - Instrumental (日本盤ボーナストラック)

※海外盤ボーナストラックとして「8 Days On The Road」が収録される場合がある。

12.4 主要楽曲の邦題と英語表記対照表

邦題 (Japanese Title) 原題 (English Title) 収録アルバム 備考
アディクテッド・トゥ・ザット・ラッシュ Addicted To That Rush Mr. Big デビュー曲。高速ユニゾンの代名詞。
トゥ・ビー・ウィズ・ユー To Be With You Lean Into It 全米No.1ヒットのバラード。
ダディ・ブラザー・ラヴァー・リトル・ボーイ Daddy, Brother, Lover, Little Boy Lean Into It 通称「ドリル・ソング」
60's マインド Green-Tinted Sixties Mind Lean Into It 日本で絶大な人気を誇るポップ・ロック。
ジャスト・テイク・マイ・ハート Just Take My Heart Lean Into It 全米トップ20入りのバラード。
コロラド・ブルドッグ Colorado Bulldog Bump Ahead マシンガンのようなベースリフが特徴。
テイク・カバー Take Cover Hey Man 日本で特に人気の高いメロディアスな楽曲。
スーパーファンタスティック Superfantastic Get Over It リッチー・コッツェン時代の代表的ヒット。
シャイン Shine Actual Size アニメ 『HELLSING』 EDテーマ。
アンダートウ Undertow What If... 再結成後の代表的なハードロック・ナンバー。

News

【国内】エリック・マーティン(MR. BIG)、初のドキュメンタリー映画『KIZUNA』第3弾予告編を公開

1985年のソロ・デビューから40年の歩みと日本との関わりを追った作品で、12月4日から全国順次公開。監督は川岸才門、ナレーションは小林克也が務め、松本孝弘(B'z)、武井壮、Li-sa-X(KOIAI)、佐藤奏(KOIAI)、わかざえもんが出演する。

出典: NME Japan(2026年9月3日)

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RICHIE KOTZEN、新ソロ曲「Ivory Queen」を公開

MR. BIGやThe Winery Dogsでも知られるギタリスト/ヴォーカリストによる新しいソロ曲で、公式リリック・ビデオが同時公開された。

出典: Blabbermouth(2026年8月20日)

MVを再生

Eric Martin(MR.BIG)、初のドキュメンタリー映画『KIZUNA』第2弾予告編を公開 — 12月4日公開、舞台挨拶8会場

日本のファンとの関係を軸にした作品で、12月4日から全国順次公開。12月3日には神戸チキンジョージでミニライヴ付きのワールドプレミアが行われる。

出典: 激ロック(2026年8月5日)

ニュース一覧 →

Albums

Ten CD
/

洗練された演奏と大きなメロディを結び直す、10作目のハード・ロック。

Defying Gravity CD
/

技巧、歌心、バンドの呼吸を軽やかに結び付けた、MR. BIGらしいメロディック・ハード・ロック作品。

...The Stories We Could Tell CD
/

高度な演奏力と自然な歌心を、軽やかなバンド感で結び直したMR. BIGの一作。

What If... CD
/

再結成後のMR. BIGが、卓越した演奏とキャッチーな歌を自然体で鳴らした一作。

Actual Size CD
/

リッチー・コッツェン期MR. BIGが、技巧とポップ感覚を自然に結び付けた最終スタジオ作。

Get Over It CD
/

技巧派4人が再び集い、骨太なハード・ロックへ回帰したMR. BIGの再結成期作品。

Hey Man CD
/

技巧派4人のアンサンブルと歌心を両立し、MR. BIGの90年代後半を締めくくった4作目。

Bump Ahead CD
/

卓越した演奏力を土台に、MR. BIGがよりタフなリフとメロディを押し出した第3作。

Lean Into It CD
/

超絶的な演奏力と親しみやすいメロディを両立し、MR. BIGを世界へ押し上げた第二作。

Mr. Big CD
/

超絶的な演奏力をキャッチーな楽曲へ落とし込み、MR. BIGの基礎を作った鮮烈なデビュー作。