OZZY & BLACK SABBATH『Back to the Beginning』日本劇場公開が決定 — 11月7日は『Diary Of A Madman』発売45周年、全国58館で上映

9月29日、ユニバーサル ミュージックがライヴ・フィルム『Back to the Beginning』の日本劇場公開を発表した。OZZY OSBOURNEにとって人生最後のステージとなり、BLACK SABBATHのオリジナル・ラインナップが20年ぶりに揃った2025年7月5日のバーミンガム公演を収めた作品で、上映日は三つに分かれる。10月28日に東京・大阪でのジャパン・プレミア、10月31日に東京・横浜・名古屋・大阪での一夜限りのハロウィーン上映、そして11月7日に全国58館での「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン45周年記念上映」。同日には一部劇場でスタンディング可・ヘドバン可の特別上映も行われる。チケットの先行受付は発表と同じ9月29日18時に始まった。

10月28日・10月31日・11月7日 — 三つの上映日

初日は10月28日(水)のジャパン・プレミア上映で、会場は新宿バルト9とT・ジョイ梅田の2館、開映は19時。3日後の10月31日(土)には東京・横浜・名古屋・大阪の4館(新宿バルト9、横浜ブルク13、ミッドランドスクエアシネマ、T・ジョイ梅田)で一夜限りのハロウィーン上映が行われ、こちらは開映18時となる。

全国上映は11月7日(土)。公式発表によれば上映館は58館で、一部の劇場ではスタンディング可・ヘドバン可の特別上映が予定されている。静かに鑑賞したい観客には向かない上映形態であることが公式にも明記されているため、劇場を選ぶ際は上映方法の確認が要る。

同じ11月7日には、T・ジョイPRINCE品川でスペシャル・ゲストを迎えた登壇イベントも予定されている。この劇場の開映は17時30分で、登壇者と登壇時間は後日発表、本編上映の前か後のいずれかになるとされている。

チケットは全席指定、音響で価格が分かれる

チケットは全席指定で、価格は音響方式によって二段階に分かれる。劇場版5.1ch上映は前売券3,600円・劇場販売券4,600円、Dolby Atmos上映は前売券3,900円・劇場販売券4,900円(いずれも税込)。劇場販売券はプレイガイドでの一般発売後に劇場で販売される。

Dolby Atmos上映のスクリーンは座席数に限りがあり、応募多数の場合は抽選になる。加えて、状況によりDolby Atmosではなく5.1ch音声での上映になる場合があることも公式に断られている。

先行受付の期間は上映日ごとに異なる。11月7日の全国上映は9月29日18時から10月11日18時まで、10月31日のハロウィーン上映はクリエイティブマン会員先行が10月1日18時から10月4日18時まで、続くイープラス先行が10月4日18時から10月11日18時まで。10月28日のジャパン・プレミアは10月4日18時までとなっている。

作品スペックは2026年/英国製作、DCP、アスペクト比1.85:1、5.1chまたはDolby Atmos、4K、2D、日本語字幕付きで、上映時間はおよそ148分。一部の劇場では2K上映になる場合がある。

68曲・約9時間の一夜が、148分になる

映像のもとになった公演は、2025年7月5日にバーミンガムのアストン・ヴィラ・パークで行われた。観客は4万5,000人、PPVによる全世界生配信の視聴者は約580万人にのぼり、演奏された曲は全68曲、所要時間はおよそ9時間に及んだ。約148分という上映時間は、その一夜をおよそ4分の1の長さに凝縮したものにあたる。

この日、Tony Iommi、Geezer Butler、Bill Ward、Ozzy OsbourneというBLACK SABBATHの完全オリジナル・ラインナップが20年ぶりに顔を揃えた。健康上の理由で長く実現していなかったOZZY OSBOURNE名義のソロ・パフォーマンスも、8年ぶりに行われている。音楽監督を務めたのはRAGE AGAINST THE MACHINEのTom Morelloだった。

出演者にはMETALLICA、GUNS N' ROSES、SLAYER、TOOL、PANTERA、ALICE IN CHAINS、ANTHRAX、GOJIRA、HALESTORM、LAMB OF GOD、MASTODON、RIVAL SONS、YUNGBLUD、GHOSTのPAPAらが名を連ね、オールスター編成のセットも組まれた。

そしてこの公演から17日後の2025年7月22日、Ozzy Osbourneは76歳で世を去った。BLACK SABBATHのヴォーカリストとしても、ソロのフロントマンとしても、これが最後のステージになっている。

11月7日という日付 — 『Diary Of A Madman』から45年

全国上映が11月7日に置かれたのは偶然ではない。当サイトのディスコグラフィでも、OZZY OSBOURNEのソロ第2作『Diary Of A Madman』の発売日は1981年11月7日であり、2026年の同じ日はちょうど発売45周年にあたる。上映の名称に「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン45周年記念」と冠されているのはそのためだ。

このアルバムを掲げたツアーは、日本とも縁が深い。公式発表によれば、Ozzyが初めて来日したのは1982年の『Diary of a Madman Tour』で、以後ソロで10回、Ozzyがヴォーカルを務めたBLACK SABBATHで1回、あわせて11回の来日を重ねている。45周年の日に全国の劇場で上映されるという形は、その初来日から数えて44年後の再会ということになる。

スクリーンの前後に並ぶ、三枚のディスク

バーミンガムでの「最後の公演」は、これが初めてではない。当サイトが扱うBLACK SABBATHの『The End (4 February 2017 - Birmingham)』は、2017年2月4日の同市での解散公演を収めた作品で、邦題は『ジ・エンド~伝説のラスト・ショウ』。日本盤SHM-CDは2026年2月20日に再発されている。故郷で幕を下ろすという選択を、バンドは二度繰り返したことになる。

上映期間はTony Iommiの動きとも重なる。『Fused』(2005年)以来21年ぶりのソロ・アルバム『From the Dark』は2026年10月23日発売で、ジャパン・プレミアの5日前にあたる。日本盤は紙ジャケット仕様のSHM-CDで11月6日発売、全国上映の前日だ。

『Back to the Beginning』の会場となったヴィラ・パークには、2027年に〈OZZFEST〉が戻ってくることも発表されている。上映で締めくくられるのは物語の一章であって、バーミンガムの話はまだ終わっていない。

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