GHOST
2006年にスウェーデン・リンシェーピングで結成されたバンド、GHOST(ゴースト)のバイオグラフィとディスコグラフィー。2010年の『Opus Eponymous』から2025年の『Skeletá』まで、スタジオ作6枚の全アルバムに個別ページを用意し、収録曲、CD情報、ライナーノーツ、来日公演の記録をまとめている。
Biography
GHOST
バイオグラフィー
GHOST(ゴースト)は、スウェーデンのリンシェーピング出身のロック・バンドである。仮面をつけた「ネームレス・グールズ」と、歴代の法王を模した歌い手が立つ舞台で知られ、2010年の『Opus Eponymous』から2025年の『Skeletá』まで6枚のスタジオ作を出している。長く正体を伏せてきたが、2017年にトビアス・フォージが自分がバンドを仕切る人物であると明かした。2016年に「Cirice」でグラミー賞最優秀メタル・パフォーマンス賞を受賞し、2025年の『Skeletá』では全米アルバム・チャートの1位に立っている。
結成からデビューまで(2006〜2010年)
始まりはスウェーデン南部の街リンシェーピングで、英語版Wikipediaはバンドの結成を2006年としている。当初から素顔と本名を伏せる形が取られ、楽器を担当する面々は「ネームレス・グールズ(名も無き死食鬼)」、歌い手は法王を模した役として舞台に立った。
デビュー作『Opus Eponymous』は2010年10月18日、英国のRise Above Recordsから出た。迫りくる破滅を主題に据えた9曲で、日本では翌2011年4月6日に国内盤(XNTE-00035)が「Here Comes the Sun」を加えた10曲で発売されている。ユニバーサル ミュージックのバイオグラフィはこの作品をバンドの出発点として記している。
『Infestissumam』とメジャー契約(2013年)
2作目『Infestissumam』は2013年4月10日に出た。反キリストと宗教裁判を主題に据えた作品で、録音はナッシュヴィルで行われている。日本盤は同年5月22日、ユニバーサル ミュージックから品番UICU-1237で発売された。
同じ年の11月にはカヴァーEP『If You Have Ghost』が出ている。プロデュースを手掛けたのはNIRVANAとFOO FIGHTERSのデイヴ・グロールで、ユニバーサル ミュージックのバイオグラフィもこの一枚をグロールの仕事として挙げている。
『Meliora』とグラミー賞(2015〜2016年)
3作目『Meliora』は2015年8月21日に発売された。人文主義と強欲さを主題に置いた10曲で、全米アルバム・チャートでは10位以内に入っている。収録曲「Cirice」は2016年のグラミー賞で最優秀メタル・パフォーマンス賞を受賞した。バンドにとって初めての受賞である。
続く2016年のEP『Popestar』は全米ロック・アルバム・チャートで1位を記録し、収録曲「Square Hammer」は以後の代表曲の一つとなった。Entertainment Weekly誌はこの時期のバンドを「地球で最もダイナミックでラウドなバンドの一つ」と評している。
正体の判明(2017年)
2017年8月、トビアス・フォージがゴーストを仕切っている人物は自分であるとついに明かした。きっかけは、ともに活動してきた複数の演奏者が印税をめぐって法的な手続きを起こしたことだった。以後もバンドの体裁は変わらず、フォージは「パパ・エメリトゥス1世〜4世」「コピア枢機卿」「パパ5世ペルペトゥア」といった役を作品ごとに替えながら舞台に立っている。
『Prequelle』と『Impera』(2018〜2022年)
2018年1月には初のライヴ・アルバム『Ceremony and Devotion』が出た。同年6月1日の4作目『Prequelle』は黒死病と中世を主題に据えた作品で、プロデュースはトム・ダルゲティ。全米アルバム・チャートに初登場3位で入り、同TOP ROCK ALBUMSチャートとスウェーデン、ノルウェー、フィンランドの各チャートでは1位を獲得している。
第61回グラミー賞では『Prequelle』が最優秀ロック・アルバム、先行シングル「Rats」が最優秀ロック・ソングにノミネートされた。2019年6月には英Kerrang!誌の「Kerrang! Awards 2019」で最優秀アルバムに選ばれている。
2019年9月には7インチ・シングル『Seven Inches of Satanic Panic』が出た。1969年にパパ・ニヒルが率いたゴーストがハリウッドのウィスキー・ア・ゴー・ゴーで初舞台を踏み、そのデビュー・シングルのマスター・テープが行方不明になっていた——という設定で発表された一枚で、収録曲「Mary on a Cross」はのちに全米レコード協会のプラチナ認定を受けている。
5作目『Impera』は2022年3月11日に出た。帝国の興亡を主題に据えたコンセプト・アルバムで、プロデュースは『Meliora』も手掛けたクラス・オールンド。収録曲「Call Me Little Sunshine」は第65回グラミー賞の最優秀メタル・パフォーマンス部門にノミネートされ、この作品でアメリカン・ミュージック・アワードとiHeartRadio Music Awardのロック・アルバム部門を獲得している。
『Skeletá』と初の全米1位(2025年)
2023年にはカヴァーEP『Phantomime』、2024年には劇場公開作と連動したライヴ作『Rite Here Rite Now』が出ている。
6作目『Skeletá』は2025年4月25日に発売された。プロデュースは「ジーン・ウォーカー」名義で、これはトビアス・フォージ自身が使った別名である。この作品はバンドとして初めて全米アルバム・チャートの1位に立った。日本盤はユニバーサル ミュージックが同じ日にSHM-CD(UICB-10018)で出し、歌詞対訳と解説を付けている。
キャリアを通じた累計再生回数は約100億回、グラミー賞のノミネートは5度を数える。2026年にはコンサート映画『2 Big To Rig』が公開され、日本でも同年8月から9月にかけて各地で上映された。
メンバーについて
このバンドが名前を公にしている人物はトビアス・フォージだけである。楽器を担当する面々は「ネームレス・グールズ」と呼ばれ、仮面をつけて素顔と本名を伏せたまま舞台に立つ。当サイトのメンバー欄がフォージ一人だけなのはそのためで、ほかの演奏者を推測で並べることはしていない。
ディスコグラフィ
スタジオ作は6枚である。『Opus Eponymous』(2010年)、『Infestissumam』(2013年)、『Meliora』(2015年)、『Prequelle』(2018年)、『Impera』(2022年)、『Skeletá』(2025年)。
このほかに、EP『If You Have Ghost』(2013年)、『Popestar』(2016年)、『Seven Inches of Satanic Panic』(2019年)、『Phantomime』(2023年)と、ライヴ作品『Ceremony and Devotion』(2018年)、『Rite Here Rite Now』(2024年)がある。当サイトのアルバム一覧はスタジオ作を対象としている。
日本公演
初来日は2014年8月、〈SUMMER SONIC 2014〉への出演である。16日の東京(QVCマリンフィールド&幕張メッセ)と17日の大阪(舞洲サマーソニック大阪特設会場)で、いずれもMOUNTAIN STAGEに立った。出演発表の時点では、当時アメリカ盤が用いていたGhost B.C.名義で告知されている。
2度目は2019年3月21日、幕張メッセ国際展示場9〜11ホールで開かれた〈DOWNLOAD JAPAN 2019〉である。ユニバーサル ミュージックのライヴ・レポートによれば、コピア枢機卿は何度も「トーキョー」と呼びかけ、自身の顔を刷った666ドル紙幣の紙吹雪と火柱を伴う舞台を見せたうえで、前回の来日から5年かかったが次はそんなに待たせないと客席に告げたという。翌22日にはタワーレコード渋谷店で日本では初めてとなるサイン会・撮影会が開かれた。
当サイトのLIVE欄には、この3公演を登録している。サイン会は公演ではないため含めていない。
出典について
ここに記した事実は、ユニバーサル ミュージック(日本におけるライセンシー)のアーティスト・ページのバイオグラフィ、ディスコグラフィおよびニュース記事(2014年4月10日、2018年6月15日、2018年12月8日、2019年2月21日、2019年3月14日、2019年3月26日、2019年7月12日、2019年9月18日)、〈SUMMER SONIC〉公式サイトの2014年ヒストリー・ページ、タワーレコードの商品ページ(発売・販売元提供資料)、MusicBrainzの登録情報、英語版Wikipediaのバンド記事と各アルバム記事に拠っている。演奏者の氏名を推測で補うことはしていない。
Trivia
初来日は2014年の〈SUMMER SONIC〉である。ユニバーサル ミュージックのバイオグラフィは「2014年サマーソニックで初来日」と明記し、同社は同年4月10日のニュースで出演決定を伝えている。そのときの告知はGhost B.C.名義で、当時アメリカ盤が用いていた表記だった。〈SUMMER SONIC〉公式サイトの2014年ヒストリー・ページによれば、出演は8月16日の東京と17日の大阪、いずれもMOUNTAIN STAGEで、AVENGED SEVENFOLDを頂点にMEGADETH、SUICIDAL TENDENCIES、BABYMETALが並ぶ一日だった。
2度目の来日は2019年3月21日、幕張メッセで開かれた〈DOWNLOAD JAPAN 2019〉である。ユニバーサル ミュージックのライヴ・レポートによれば、コピア枢機卿は何度も「トーキョー」と呼びかけ、「来日できて本当に嬉しい」と述べた。舞台ではパイロと紙吹雪が使われたが、その紙吹雪はコピア枢機卿の顔を刷った666ドル紙幣の柄だったという。終盤に彼は「前回の来日から5年もかかったけど次はそんなに待たせない」と客席に告げている。
その翌日、2019年3月22日にタワーレコード渋谷店の6階洋楽フロアで、バンドにとって日本では初めてとなるサイン会・撮影会が開かれた。参加券は対象商品の購入者に先着で配られ、ユニバーサル ミュージックのレポートによれば発表後すぐに上限枚数に達したという。集まった客にはゴーストのTシャツを着た人、顔に絵を描いた人のほか、ネームレス・グールズの仮面を被った5歳の男の子もいた。コピア枢機卿は全員にサインと握手、撮影に応じ、その後は渋谷交差点に現れて写真に収まり、この日の来日を締めくくった。
このバンドで名前が公にされている人物は一人しかいない。楽器を担当する面々は「ネームレス・グールズ(名も無き死食鬼)」と呼ばれ、仮面をつけたまま舞台に立つ。日本のライセンシーであるユニバーサル ミュージックのバイオグラフィは「ゴーストは長いこと正体不明のバンドだった」と書き、2017年8月にトビアス・フォージが「ゴーストを仕切っている人物は自分である」とついに明かした、と記している。当サイトのメンバー欄がフォージ一人なのはそのためで、ほかの演奏者を推測で並べてはいない。
バンドにとって初めてのグラミー賞は、2015年の『Meliora』に入っていた「Cirice」がもたらした。ユニバーサル ミュージックのバイオグラフィは、この曲が2016年のグラミー賞「最優秀メタル・パフォーマンス」を受賞したと記している。同じ記述は『Meliora』が全米ビルボード・アルバム・チャートのTOP 10に入ったこと、続くEP「Popestar」が同ロック・アルバム・チャートで1位を取ったことも併せて伝えている。
2018年の『Prequelle』は、バンドがそれまでに残した最も高いチャート成績である。ユニバーサル ミュージックは発売の二週間後に、この作品が全米アルバム・チャートで初登場3位、同TOP ROCK ALBUMSチャートで1位になったと伝えている(2018年6月16日付)。さらにスウェーデン、ノルウェー、フィンランドのアルバム・チャートでは1位を獲得した。前作『Meliora』から3年を置いた4作目にあたる。
『Prequelle』は第61回グラミー賞で2部門にノミネートされた。ユニバーサル ミュージックは2018年12月8日、前日に発表されたノミネーションとして最優秀ロック・アルバム『PREQUELLE』と最優秀ロック・ソング「RATS」の2つを伝え、授賞式が2019年2月10日にロサンゼルスのStaples Centerで開かれることを併せて記している。受賞はならなかったが、翌年6月19日にロンドンで行われた英Kerrang!誌の「Kerrang! Awards 2019」では、この作品が「最優秀アルバム」に選ばれた。
2019年9月に出た7インチ・シングル『Seven Inches of Satanic Panic』は、作り話を添えて発表された。ユニバーサル ミュージックが載せたプレスリリースによれば——1969年の夏、パパ・ニヒルがフロントマンを務めるGhostという新進のバンドが、ハリウッドのサンセット・ストリップにあるウィスキー・ア・ゴー・ゴーで初舞台を踏んだ。それはGalaxy Recordingsから出るデビュー・シングル「Kiss The Go Goat」/「Mary on A Cross」の発売を記念した公演だった。その後オリジナル編成のGhostは解散し、マスター・テープと、唯一の記録映像だった「Kiss The Go Goat」のMVは行方不明になった——が、先頃パパ・ニヒルの手によってマスター・テープと8mmフィルムが発見・修復された、というのである。両A面のうち「Mary on a Cross」は、のちに全米レコード協会のプラチナ認定を受けている。
News
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Loma Vista Recordingsより配信・ダウンロードで発売される。先行して公開されたのは、メキシコシティのパラシオ・デ・ロス・デポルテス2公演(計約4万人)で収録された「Umbra」のライヴ版。
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