MASTODON
MASTODONの詳しいBiographyと全作品のディスコグラフィ。アルバムごとの個別ページも掲載するMETAL BOOSTのアーティストページ。
Biography
MASTODON
バイオグラフィー
概要
| 結成 | 2000年1月13日 |
|---|---|
| 出身 | アメリカ・ジョージア州アトランタ |
| ジャンル | Progressive Metal / Alternative Metal |
| 現編成 | トロイ・サンダース(ベース、ヴォーカル)/ブラン・デイラー(ドラム、ヴォーカル)/ビル・ケリハー(ギター、コーラス)/ニック・ジョンストン(リード・ギター、コーラス)/ジョアン・ノゲイラ(キーボード) |
| 近作レーベル | Loma Vista Recordings |
| 公式サイト | mastodonrocks.com |
アトランタでの結成
MASTODONは2000年1月13日、ジョージア州アトランタで結成された。ニューヨークから移り住んだブラン・デイラーとビル・ケリハーが、アトランタで行われたHigh on Fireの公演で、Four Hour Foggerで一緒に演奏していたトロイ・サンダースとブレント・ハインズと出会ったのがきっかけである。
2000年6月に録音された9曲のデモではエリック・セイナーがヴォーカルを担当していたが、数か月で個人的な理由から脱退し、これらの曲はハインズとサンダースの歌で録り直された。以後、バンドは複数のメンバーが歌を分け合う編成をとっている。
Relapse期
デビュー・アルバム『Remission』は2002年5月28日、Relapse Recordsから発表された。続く2004年の『Leviathan』はハーマン・メルヴィルの『白鯨』を下敷きにしたコンセプト作で、Revolver、Kerrang!、Terrorizerの3誌がその年のアルバム・オブ・ザ・イヤーに選出し、Metal Hammerの2004年ベスト・アルバムでは2位に入った。
メジャー移籍と拡張
Relapseとの契約を終えたバンドはWarner Bros.傘下のRepriseと契約し、2006年の『Blood Mountain』から作品を発表していく。同作収録の「Colony of Birchmen」は第49回グラミー賞の最優秀メタル・パフォーマンス部門にノミネートされた。
2009年の『Crack the Skye』は全7曲のコンセプト・アルバムで、帝政ロシアとラスプーチンを物語の軸に据えている。2011年の『The Hunter』は全米ビルボード200で10位、2014年の『Once More 'Round the Sun』は同6位に達し、それぞれ「Curl of the Burl」「High Road」がグラミー賞にノミネートされた。
2017年の『Emperor of Sand』では、冒頭曲「Sultan's Curse」が第60回グラミー賞の最優秀メタル・パフォーマンス部門を受賞し、アルバム自体も最優秀ロック・アルバム部門の候補になった。2021年には2枚組・全15曲の『Hushed and Grim』を発表し、先行曲「Pushing the Tides」が第64回グラミー賞にノミネートされている。
ブレント・ハインズの離脱、そして現在
2025年3月7日、バンドと結成メンバーのギタリスト、ブレント・ハインズは「双方の合意により袂を分かつ」と発表した。ハインズは同年8月20日、オートバイの事故により亡くなっている。
ハインズの後任としてニック・ジョンストンがリード・ギターに、そして2021年からサポート/セッションで関わってきたジョアン・ノゲイラがキーボードに就き、2026年に両名とも正式メンバーとなった。バンドは結成以来はじめて5人編成となっている。
この編成による最初のアルバムが、2026年8月28日にLoma Vista Recordingsから発売される通算9作目『Marrow Deep』である。プロデュースはパトリック・ベルイェルとカート・バロウ、ミックスはアンドリュー・シェップスが手がけた。先行シングルは6月2日の「Your Ghost Again」と、Queens of the Stone Ageのジョシュ・オムがゲスト参加した7月13日の「Snakes for Dinner」の2曲である。
メンバー
トロイ・サンダース(Troy Sanders)
ベースとヴォーカル。2000年の結成時からのメンバーで、リードとコーラスの双方を担当する。
ブラン・デイラー(Brann Dailor)
ドラムとパーカッション。結成時からのメンバーで、2005年からコーラス、2008年からはリード・ヴォーカルも担っている。
ビル・ケリハー(Bill Kelliher)
リズム・ギターとコーラス。デイラーとともにニューヨークからアトランタへ移り、結成に加わった。
ニック・ジョンストン(Nick Johnston)
リード・ギターとコーラス。2025年からツアー・メンバーとして加わり、2026年に正式メンバーとなった。
ジョアン・ノゲイラ(João Nogueira)
キーボードとシンセサイザー。2021年からツアーおよびセッションで関わり、2026年に正式メンバーとなった。
ディスコグラフィ(当サイト登録分)
| 年 | タイトル | 形態 |
|---|---|---|
| 2002 | Remission | アルバム |
| 2004 | Leviathan | アルバム |
| 2006 | Blood Mountain | アルバム |
| 2009 | Crack the Skye | アルバム |
| 2011 | The Hunter | アルバム |
| 2014 | Once More 'Round the Sun | アルバム |
| 2017 | Emperor of Sand | アルバム |
| 2021 | Hushed and Grim | アルバム |
| 2026 | Marrow Deep | アルバム |
出典
本稿は、バンドの公式サイト(mastodonrocks.com)、Wikipediaの「Mastodon (band)」および「Marrow Deep」の各記事、ならびにリリース情報についてはMusicBrainzに拠っている。日付と収録曲は各作品の標準盤に従う。
Trivia
メジャー移籍第1作『Blood Mountain』の日本盤(WPCR-12457)は2006年10月11日に発売され、13曲目に「Crystal Skull」のライヴ・ヴァージョンが国内盤限定のボーナス・トラックとして加えられた。ワーナーミュージック・ジャパンの商品ページが最初に掲げているのは音楽の説明ではなく「ラウド・パーク06で来日公演決定!!」の一行である。ラウドパーク06の初日は10月14日で、国内盤はその3日前に店頭に並んだことになる。
日本盤の付加価値は、いつも曲とは限らない。『Once More 'Round the Sun』の日本盤(WPCR-15738、2014年6月25日発売)でワーナーミュージック・ジャパンが売り文句に据えたのはボーナス・トラックではなく、メンバー自身が書いた全曲解説の訳を国内盤だけに掲載する、という一点だった。同じ商品ページには収録11曲すべてに片仮名の邦題読みも併記されている。
2014年、『Once More 'Round the Sun』のプロモーションで日本の取材に応じたビル・ケリハーは、MASTODONとして最後に日本へ行ったのは津波の前で、たしかLOUD PARKだったと思う、と記憶をたどっている。ただし彼個人はその年の初めに別のバンドで東京と名古屋を訪れており、そのときは「まんだらけ」でおもちゃを買い込んだという。日本のアニメとおもちゃが好きだから、というのがその理由である。
第60回グラミー賞で「Sultan's Curse」が最優秀メタル・パフォーマンス部門を制したとき、それはMASTODONにとってキャリア初のグラミー受賞だった。同部門に並んだのはAugust Burns Red、Body Count、Code Orange、MESHUGGAHで、このうち後の3組はいずれも初ノミネートである。受賞後のバンドがまず名前を挙げたのは自分たちではなく、道を切り開いた先達のほうで、JUDAS PRIESTとBLACK SABBATHへの謝辞が真っ先に出た。
2006年のラウドパーク06(10月14・15日、幕張メッセ9・10・11ホール)で、MASTODONが割り当てられたのは2日目のステージだった。公式サイトの出演者一覧では、この日のステージ名は「THE UNHOLY ALLIANCE Stage」で、SLAYER、CHILDREN OF BODOM、IN FLAMES、LAMB OF GOD、BLOODSIMPLEと並んでいる。同サイトの告知を追うと日本での日程はそこで終わっていない。翌16日は新木場スタジオコーストのSLAYER単独公演に「SLAYER(with MASTODON)」として組み込まれ、17日にはZepp Osakaの「LOUD PARK Osaka」でSLAYER、IN FLAMESとともに名前が挙がっている。3夜連続の日程である。
バンドの代表曲「Blood and Thunder」を開く重い刻みを書いたのは、ギタリストではなくドラマーのブラン・デイラーである。当時の彼はギターをほとんど弾けず、ビル・ケリハーは、自分がドラムを叩けないのと同程度だと評している。それでもデイラーは思いついたリフをケリハーの手に渡す役回りを続けていた。問題はリズムの捉え方が二人で違ったことで、デイラーが叩いて示す拍とケリハーの演奏がどうしても噛み合わない。アクセントの置き所を直されたケリハーは、その一点の違いを新しい数学を習うようだったと表現している。デイラー側の記憶では、リフが形になったとき全員が同じ部屋に居合わせ、あまりに気持ちが良くて延々と繰り返し続けたという。
「Blood and Thunder」の中間部で吠えているのはバンドの誰でもなく、CLUTCHのニール・ファロンである。両バンドは直前に6週間のツアーを共にしていたが、MASTODON側はファロンのファンでもあったため、参加を頼み出す度胸がなかなか出なかったという。録音時の待遇も律儀だった。当時の宿は長期滞在型モーテルの2部屋を4人で分け合う状態だったが、ファロンが自分のパートを入れに来ると4人が1部屋に固まり、隣の1部屋を彼に明け渡した。壁越しに呼ぶ声が聞こえて何人かが行ってみると、そこまでしなくていい、誰か一緒に泊まればいい、自分は床で寝てもかまわない、とファロンは言ったそうだ。
『Crack the Skye』には映画版の構想があった。帝政ロシア、幽体離脱と時間旅行、ワームホール、信仰といった要素を抱えた筋書きは映像向きで、バンドは本気で映画にしたいと考えていたという。断念の理由は費用である。ブラン・デイラーによれば、使える予算はすべて、ライヴで背景に流すためのクリップ制作に消えた。その出費自体は無駄ではなかったと本人は言う。残された道は4人で企画書を書き、誰かがスーツを着てハリウッドのスタジオに売り込みに行くことだけだが、それは自分たちのやることではない、として、逃がした野心の一つに数えている。
News
MASTODON、Brent Hinds死去後初のアルバム『Marrow Deep』を8月28日に発売
Loma Vista Recordingsから発売。バンドは制作が困難な過程だったとしたうえで、新加入のギタリストNickとベーシストJoaoが新たな熱量をもたらしたと述べている。
MASTODON、GEEZER BUTLER(BLACK SABBATH)が新作『Marrow Deep』の「The Vanishing」でベース・イントロを演奏
Troy Sanders(B/Vo)が豪ポッドキャスト「I Was Gonna Ask About That」で語った。マネジメント経由で打診したところ本人が快諾したという。MASTODONは2005年の<Ozzfest>でBLACK SABBATHと帯同し、2025年の<Back To The Beginning>にも出演している。『Marrow Deep』は8月28日発売。
CKY、故BRENT HINDS(MASTODON)のギター・ソロを収録した新曲「Beware Of The Heartless」を公開
HindsはMASTODONの創設メンバーでCKYとは長年の友人。ソロは生前に録音されたもの。
MASTODON、『Marrow Deep』から第3弾シングル「In The Ruins」のMV公開
アルバムは8月28日にLoma Vista Recordingsより発売。映像はHey Beautiful Jerkが制作した。前2作は「Your Ghost Again」「Snakes For Dinner」。
MVを再生MASTODON、8月28日発売の新作『Marrow Deep』をTroy Sandersが語る
「バンド自身の進化の正当な次の一歩」と手応えを表明。
Albums
全米ビルボード200で6位を記録した通算6作目。収録曲「High Road」は第57回グラミー賞の最優秀メタル・パフォーマンス部門にノミネートされた。
全米ビルボード200で10位に入った通算5作目。収録曲「Curl of the Burl」は第54回グラミー賞の最優秀ハード・ロック/メタル・パフォーマンス部門にノミネートされた。
メジャー・レーベルRepriseへの移籍第1作となった通算3作目。収録曲「Colony of Birchmen」は第49回グラミー賞の最優秀メタル・パフォーマンス部門にノミネートされた。