Y&T

アメリカン・ハードロックの歴史において、Y&T(ワイ・アンド・ティー)ほど、「成功」と「不運」、そして「尊敬」と「過小評価」という相反する要素を同時に体現しているバンドは存在しないと言っても過言ではない。

Biography

アメリカン・ハードロックの歴史において、Y&T(ワイ・アンド・ティー)ほど、「成功」と「不運」、そして「尊敬」と「過小評価」という相反する要素を同時に体現しているバンドは存在しないと言っても過言ではない。1970年代初頭、カリフォルニア州オークランド(Oakland, California)およびヘイワード(Hayward)で結成されたY&Tは、1980年代のLAメタル/グラム・メタル・ブームが到来する遥か以前から、ヘヴィ・メタルとメロディック・ロックを融合させた独自のサウンドを確立していた。 Y&Tは、Van Halen(ヴァン・ヘイレン)やMötley Crüe(モトリー・クルー)、Metallica(メタリカ)といった後続の巨大バンドたちに多大なる影響を与えた「元祖」でありながら、商業的なセールス面では彼らと同等の爆発的な数字を叩き出すことはなかった。しかし、その音楽的遺産、特にデイヴ・メニケッティ(Dave Meniketti)の情熱的なボーカルと泣きのギター、そして初期の鉄壁のリズム隊が生み出したグルーヴは、半世紀を経た現在もなお、世界中のロック・ファン、とりわけ日本のファンから熱狂的な支持を受け続けている。 Y&Tの歴史は、1972年のカリフォルニア州イースト・ベイ(East Bay)地域に遡る。当時、ドラマーのレオナード・ヘイズ(Leonard Haze)と、ベーシストのボブ・ガードナー(Bob Gardner)、ピアニストのウェイン・スティッツァー(Wayne Stitzer)は、ヘイワード(Hayward)を拠点にカバー曲を演奏する無名のバンドとして活動していた。バンドが真の方向性を見出したのは、1973年、ギタリスト兼ボーカリストの座を求めてデイヴ・メニケッティ(Dave Meniketti)がオーディションに現れた瞬間であった。メニケッティの加入により、バンドの核となるサウンドが形成され始める。

Albums

Facemelter CD
/

ブルージーなリフと骨太な歌で、Y&Tがクラシック・ハード・ロックを鳴らす一作。

Endangered Species CD
/

ブルージーなギターと力強い歌を軸に、Y&Tが成熟したハード・ロックの粘りを示した後期作。

Musically Incorrect CD
/

原点の荒々しいハード・ロック感を前面に戻し、Y&Tがバンドの芯を鳴らした再始動作。

Ten CD
/

骨太なリフと情感ある歌を保ち、Y&Tが節目の作品でハード・ロックの芯を鳴らした第十作。

Contagious CD

骨太な演奏を保ちながら、より大きなメロディと洗練を取り入れたY&Tの80年代後期作。

Down for the Count CD
/

メロディックなコーラスと骨太のギターを並べ、Y&Tが80年代半ばの新しい手触りへ踏み込んだ第7作。

In Rock We Trust CD
/

太いギターと豊かな歌メロを両立させ、Y&Tが80年代型ハード・ロックの力を示した第6作。

Mean Streak CD
/

太いリフと粘りあるグルーヴで、Y&Tがライヴ感覚をそのまま封じ込めた第五作。

Black Tiger CD
/

ブルージーなリフと骨太な演奏で、Y&Tが直球のアメリカン・ハード・ロックを鳴らした第四作。

Earthshaker CD
/

骨太なリフと情熱的なヴォーカルで、Y&Tがベイエリア・ハード・ロックの熱量を刻んだ第3作。

Struck Down CD
/

後にY&Tへ改名するYESTERDAY & TODAYが、直線的なリフとライヴ感で攻めた第2作。

Yesterday and Today CD
/

鋭いギターとデイヴ・メニケッティの歌で、Y&TがUSハード・ロックの原型を示したデビュー作。