KILLSWITCH ENGAGE

キルスウィッチ・エンゲイジ (KILLSWITCH ENGAGE、以下KsE)は、1999年にアメリカ合衆国マサチューセッツ州ウェストフィールド (Westfield, Massachusetts) で結成されたメタルコア (Metalcore) バンドである。

Biography

キルスウィッチ・エンゲイジ (KILLSWITCH ENGAGE)
メタルコアの先駆者

1. ジャンルの定義と起源

キルスウィッチ・エンゲイジ (KILLSWITCH ENGAGE、以下KsE)は、1999年にアメリカ合衆国マサチューセッツ州ウェストフィールド (Westfield, Massachusetts) で結成されたメタルコア (Metalcore) バンドである。KILLSWITCH ENGAGEは、1990年代後半から2000年代初頭にかけて発生した「ニュー・ウェイヴ・オブ・アメリカン・ヘヴィ・メタル (New Wave of American Heavy Metal、NWOAHM)」と呼ばれるムーブメントの中心的かつ象徴的な存在として広く認識されている。KILLSWITCH ENGAGEの音楽的特徴は、ハードコア・パンク (Hardcore Punk) 由来の攻撃的なリズムとブレイクダウン、そしてヨーロピアン・デスメタル (European Death Metal)、特にスウェーデンのメロディック・デスメタル (Melodic Death Metal) からの影響を受けた叙情的なギターメロディの融合にある。

特筆すべきは、ボーカルスタイルにおける「スクリーム (絶叫)」 と 「クリーンボイス (歌唱)」の対比をメインストリームに定着させた功績である。このスタイルは、後に続く数え切れないほどのメタルコアバンド (Trivium、Bullet for My Valentine、Parkway Driveなど) の雛形となった。また、アダム・デュトキエヴィッチ (Adam Dutkiewicz) によるプロダクションは、現代メタルの音響基準を確立したと評されるほど影響力が大きく、そのクリアで重厚なサウンドプロダクションは21世紀のメタルサウンドの教科書となっている。

2. バンド結成前史: マサチューセッツの土壌(1990s)

KsEの結成に至る背景には、1990年代のマサチューセッツ州における活発なハードコアおよびメタルシーンが存在した。この地域は、コンバージ (Converge) やケイヴ・イン (Cave In) などを輩出した独自のアンダーグラウンド・シーンを形成していた。KsEは、このシーンで活動していた2つの重要なバンド、オーバーキャスト (Overcast) とアフターショック (Aftershock)の解散によって生み出された「スーパーグループ」としての側面を持っていた。

ベーシストのマイク・ダントニオ (Mike D'Antonio)は、カルト的な人気を誇ったメタルコアバンド、オーバーキャストのメンバーであった。1998年のバンド解散後、彼はハードコアの精神性とメタルの技術を融合させた新しいプロジェクトを模索していた。一方、ギタリストのアダム・デュトキエヴィッチとジョエル・ストローゼル (Joel Stroetzel)は、アフターショックというバンドで活動していた。興味深いことに、アダムは当時ドラマーとして活動しており、ギタリストではなかった。

3. バイオグラフィー (Biography)

3.1 結成とデモ音源、そしてデビュー (1999-2000)

1999年、マイク・ダントニオはアダム・デュトキエヴィッチとジョエル・ストローゼルと接触し、ジャムセッションを開始した。当初のラインナップは、アダムがドラムを担当し、ジョエルがギター、マイクがベースという構成であった。ボーカリストの不在を埋めるため、彼らはロードアイランド州のバンド、コリン (Corrin) やナッシング・ステイズ・ゴールド (Nothing Stays Gold) で活動していたジェシー・リーチ (Jesse Leach) を勧誘した。ジェシーの感情的で生々しいボーカルスタイルは、彼らが求めていたサウンドに合致した。

バンド名 「KILLSWITCH ENGAGE」はマイク・ダントニオによって提案された。これはテレビドラマ『X-ファイル (The X-Files)』 のエピソードタイトル 「Kill Switch」に由来しており、「スイッチを切って、完全に新しいシステムを再起動する (engage)」 という意味が込められている。これは、メンバー全員が前のバンドを解散し、新たなスタートを切るという状況を象徴していた。

1999年の秋、バンドは4曲入りのデモテープを録音した。このデモには、彼らの最初のオリジナル曲である 「Soilborn」が含まれていた。同年11月18日、マサチューセッツ州ウースター (Worcester) にある The Palladiumにて、イン・フレイムス (In Flames) のオープニングアクトとして初のライブを行った。このデモ音源はハードコアシーンで注目を集め、フェレット・ミュージック (Ferret Music) との契約につながった。

デビューアルバム: 『KILLSWITCH ENGAGE』 (2000年)
2000年7月、セルフタイトルのデビューアルバム『KILLSWITCH ENGAGE』がリリースされた。このアルバムは、後の作品に比べるとよりハードコア色の強いサウンドプロダクションであったが、アダム・デュトキエヴィッチの作曲能力とジェシー・リーチの表現力はすでに顕在化していた。「Temple from the Within」や「Soilborn」 といった楽曲は、現在でもライブのセットリストに含まれることがある。

3.2 ロードランナーとの契約と 『Alive or Just Breathing』 (2001-2002)

デビューアルバムの成功により、バンドには複数の大手メタルレーベルからのオファーが殺到した。最終的にKILLSWITCH ENGAGEは、スリップノット (Slipknot) やニッケルバック (Nickelback)などを擁する世界的なメタルレーベル、ロードランナー・レコード (Roadrunner Records) と契約を結んだ。

この時期、バンドはライブパフォーマンスの向上を図るため、アダム・デュトキエヴィッチがドラムからギター (彼の本来の専門楽器) へとパートを変更することを決断した。空席となったドラムのポジションには、アフターショックの元メンバーであるトム・ゴメス (Tom Gomes)が加入した。これにより、アダムとジョエルによるツインギター体制が確立され、より複雑で重厚なリフワークが可能となった。

アルバム: 『Alive or Just Breathing』(2002年)
2002年5月21日、メジャーデビューアルバムとなる『Alive or Just Breathing』 がリリースされた。このアルバムは、メタルコアというジャンルにおける金字塔的作品として広く認識されている。シングルカットされた「My Last Serenade」のミュージックビデオはMTV2の 『Headbangers Ball』 で頻繁に放送され、バンドの知名度を飛躍的に高めた。

しかし、成功の裏でボーカルのジェシー・リーチは深刻な問題を抱えていた。ツアーによる過酷なスケジュール、喉の酷使による声帯の不調、そして精神的な重圧により、彼はうつ病を患っていた。2002年、バンドが全国ツアーを開始した直後、ジェシーはバンドに対し電子メールで脱退を通知し、突如としてバンドを去ることとなった。傑作アルバムをリリースし、これからという時期にフロントマンを失うという事態は、バンドにとって最大の危機であった。

3.3 ハワード・ジョーンズの加入と 『The End of Heartache』 (2002-2005)

ジェシーの突然の脱退を受け、バンドは急遽オーディションを実施した。そこで選ばれたのが、コネチカット州のメタルコアバンド、ブラッド・ハズ・ビーン・シェッド (Blood Has Been Shed)のボーカリスト、ハワード・ジョーンズ (Howard Jones) であった。ハワードは、ジェシーとは異なるタイプのボーカリストで、低音域の豊かなバリトンボイスによる歌唱と、圧倒的な声量によるグロウル (デスボイス)を併せ持っていた。

ハワードの初ステージは2002年7月12日、ニューヨーク州シラキュース (Syracuse)で開催されたHellfestであった。その後、ヨーロッパツアー 「Road Rage Tour」や、2002年12月の東京でのフェスティバル 「Beast Feast」出演などを通じて、ハワードはファンの信頼を獲得していった。

2003年、ドラムのトム・ゴメスが家族との時間を優先するために脱退した。後任には、ハワードの旧知の仲であり、同じくブラッド・ハズ・ビーン・シェッドのドラマーであったジャスティン・フォーリー (Justin Foley) が加入した。ジャスティンはハート音楽院(Hartt School of Music) で修士号を取得した高度な技術を持つドラマーであり、彼の加入によりバンドのリズム隊はより強固かつテクニカルなものとなった。このラインナップ (ハワード、アダム、ジョエル、マイク、ジャスティン)は、その後約10年間にわたりバンドの黄金期を支えることとなる。

アルバム: 『The End of Heartache』(2004年)
2004年5月、ハワード加入後初となるアルバム『The End of Heartache』がリリースされた。この作品は商業的に大成功を収め、ビルボード200チャートで21位を記録した。タイトルトラック 「The End of Heartache」は映画『バイオハザードII アポカリプス (Resident Evil: Apocalypse)』の主題歌に起用され、第47回グラミー賞の「最優秀メタル・パフォーマンス (Best Metal Performance)」 部門にノミネートされた。アルバムは2007年にRIAA (アメリカレコード協会) からゴールドディスク(50万枚以上のセールス)の認定を受けた。

3.4 メインストリームでの成功: 『As Daylight Dies』 (2006-2008)

前作の成功により、KsEはアリーナクラスのバンドへと成長した。オズフェスト (Ozzfest) やスレイヤー (Slayer)、アイアン・メイデン (Iron Maiden) とのツアーを経て、2006年11月に4枚目のアルバム 『As Daylight Dies』をリリースした。

このアルバムはビルボード200で32位に初登場し、初週で6万枚を売り上げた。特筆すべきはシングル 「My Curse」の爆発的なヒットである。この曲は人気音楽ゲーム 『Guitar Hero III: Legends of Rock』 や 『Burnout Paradise』などに収録され、メタルファン以外の層にもバンドの存在を知らしめた。結果として、『As Daylight Dies』 はアメリカ国内で100万枚以上を売り上げ、プラチナディスク認定を受ける快挙を成し遂げた。

この時期のライブパフォーマンスでは、アダム・デュトキエヴィッチのコミカルなキャラクターが定着した。彼はステージ上でショートパンツにマントを羽織ったり、ピザの模様の衣装を着たりと、シリアスな音楽性とは裏腹にユーモアあふれるパフォーマンスを行い、バンドのトレードマークとなった。

3.5 セルフタイトル第2弾とハワードの苦悩 (2009-2011)

2009年6月、バンドは通算5枚目、そして2度目となるセルフタイトルアルバム『KILLSWITCH ENGAGE』をリリースした。このアルバムはビルボード200で初登場7位を記録し、当時のバンド史上最高位を更新した。

しかし、順風満帆に見えたバンドの内部で、ハワード・ジョーンズは深刻な健康問題を抱えていた。彼は長年にわたり、未治療の2型糖尿病と重度の不安障害に苦しんでいた。2009年頃には精神的に追い詰められ、自殺未遂を図る寸前までいったことが後に明かされている。これらの問題はツアー活動に支障をきたし始め、2010年の一時期にはフィル・ラボンテ (Phil Labonte、All That Remainsのボーカル)が代役を務めることもあった。

一方、アダム・デュトキエヴィッチは、元ボーカルのジェシー・リーチと連絡を取り合い、サイドプロジェクト 「タイムズ・オブ・グレース (Times of Grace)」を結成した。2011年にアルバム『The Hymn of a Broken Man』をリリースし、ジェシーとの音楽的なケミストリーを再確認していた。

3.6 ハワードの脱退とジェシーの帰還 (2012)

2012年1月、バンドは公式にハワード・ジョーンズの脱退を発表した。理由は本人の健康状態の管理と治療のためであり、友好的な別れであった。バンドは再びボーカリスト不在の危機に直面し、オーディションの開催を発表した。

多くのボーカリストが応募する中、かつてのフロントマンであるジェシー・リーチがオーディションへの参加を希望した。バンド側、特にマイク・ダントニオは当初、過去の脱退の経緯からジェシーの復帰に懐疑的であったが、オーディションでのパフォーマンスとジェシーの精神的な成長を目の当たりにし、全員一致で彼の復帰を決定した。

3.7 再生と進化: 『Disarm the Descent』 (2013-2015)

ジェシー復帰後初となるアルバム 『Disarm the Descent』は2013年4月にリリースされた。このアルバムは、初期のハードコア要素を取り戻したアグレッシブな作風で、「スピード感のあるKsEの復活」としてファンと批評家から絶賛された。シングル 「In Due Time」 はバンドにとって2度目となるグラミー賞ノミネートを獲得した。アルバムはビルボード200で7位、ロック・チャートでは1位を記録した。

3.8 『Incarnate』 と 『Atonement』 (2016-2021)

2016年にリリースされた『Incarnate』は、ビルボード200で6位にランクインし、チャート順位としてはバンド史上最高の記録を打ち立てた。ジェシーの歌詞はより内省的になり、精神的な葛藤や社会的な分断をテーマにした楽曲が増えた。

2019年のアルバム 『Atonement』の制作過程で、ジェシーは声帯ポリープの手術を受けるという試練に見舞われた。リハビリを経て完成したこのアルバムには、ファンにとって歴史的な瞬間が含まれていた。楽曲「The Signal Fire」において、前ボーカリストのハワード・ジョーンズがゲスト参加し、ジェシーとのデュエットを果たしたのである。このコラボレーションは新旧ボーカリストの友情と結束を象徴するものとして大きな話題となった。また、同アルバム収録の「Unleashed」により、バンドは3度目のグラミー賞ノミネートを受けた。

2020年以降のCOVID-19パンデミック期間中、バンドはツアーの中断を余儀なくされたが、2021年に配信ライブ 『Live at the Palladium』を実施し、2000年のデビューアルバムと最新作『Atonement』の全曲演奏を行った。

3.9 最新作: 『This Consequence』 (2025-現在)

前作から約5年半というキャリア最長のインターバルを経て、2025年2月21日に通算9枚目のスタジオアルバム 『This Consequence』 がメタル・ブレイド・レコーズ (Metal Blade Records) および日本のビクターエンタテインメント (Victor Entertainment) からリリースされた。

制作はアダム・デュトキエヴィッチが担当し、彼の所有するサンディエゴのSignature Soundスタジオなどでレコーディングが行われた。ジェシーはこのアルバムについて「次のレベルに行かなければならなかった。繰り返しはしない」と語っており、よりダークでアトモスフェリックな要素を含みつつ、KsEらしいメロディックさを兼ね備えた作品となっている。先行シングルとして「Forever Aligned」 「I Believe」 「Collusion」 などがリリースされた。商業的には、音楽消費形態の変化もありビルボード200では188位となったが、ハードロックやメタル専門のチャートでは上位に食い込んでいる。

4. メンバープロフィール (Members)

現メンバー (Current Members)

名前 (Name) 担当 (Role) 在籍期間 (Years Active) 詳細 (Details)
ジェシー・リーチ
(Jesse Leach)
Vocals 1999-2002,
2012-現在
オリジナル・ボーカリスト。「歌うようなスクリーム」とエモーショナルなクリーンボイスが特徴。歌詞は精神衛生、連帯、自己克服をテーマにすることが多い。サイドプロジェクトにTimes of Grace、The Weaponなどがある。
アダム・デュトキエヴィッチ
(Adam Dutkiewicz)
Lead Guitar,
Vocals,
Production
1999-現在 通称"Adam D"。結成当初はドラムを担当。バークリー音楽大学(Berklee College of Music) でプロダクションを学び、KsEのほぼ全ての作品のプロデュースを手掛ける。ステージ上での奇抜な衣装やジョークで知られるムードメーカー。
ジョエル・ストローゼル
(Joel Stroetzel)
Rhythm Guitar 1999-現在 結成時からの唯一のギタリスト。アダムと共にAftershockで活動していた。堅実なリズムギターでバンドの重厚なサウンドを支える「縁の下の力持ち」。
マイク・ダントニオ
(Mike D'Antonio)
Bass 1999-現在 バンドの創設者でありリーダー。元Overcast。グラフィックデザイナーとしても活動しており、自身の会社Darkicoを通じてバンドのアルバムアートワークやグッズのデザインを一手に引き受ける。
ジャスティン・フォーリー
(Justin Foley)
Drums 2003-現在 Blood Has Been Shedの元メンバー。ハート音楽院で打楽器の修士号を取得した理論派。複雑な変拍子をグルーヴ感たっぷりに叩く技術力に定評がある。

旧メンバー (Past Members)

名前 (Name) 担当 (Role) 在籍期間 (Years Active) 詳細 (Details)
ハワード・ジョーンズ
(Howard Jones)
Vocals 2002-2012 2代目ボーカリスト。圧倒的な声量とオペラティックなバリトンボイスでバンドの黄金期を築いた。現在はLight the Torch(旧Devil You Know) やSionで活動中。KsEの作品にもゲスト参加するなど関係は良好。
トム・ゴメス
(Tom Gomes)
Drums 2002-2003 『Alive or Just Breathing』に参加。彼のドラミングは初期メタルコアのリズムスタイル形成に寄与した。家庭の事情により脱退。
ピート・コルテese
(Pete Cortese)
Rhythm Guitar 2000-2001 デビューアルバム後の短期間在籍。元Overcast。後にマイク・ダントニオと共にDeath Ray Visionを結成。

5. ディスコグラフィー (Discography)

キルスウィッチ・エンゲイジはこれまでに9枚のスタジオアルバム、3枚の映像作品をリリースしている。日本盤には独自ボーナストラックが収録されることが多く、特にビクターエンタテインメント (Victor) やロードランナー・ジャパン (Roadrunner Japan) から発売された盤はコレクターズアイテムとなっている。

5.1 スタジオ・アルバム (Studio Albums)

以下の表は全スタジオアルバムのリストである。チャート順位はビルボード200 (US) の最高位を示す。

発売年 タイトル (Title) 日本語タイトル レーベル (Label) US Chart 認定 (RIAA) 備考 (Notes)
2000 KILLSWITCH ENGAGE キルスウィッチ・エンゲイジ Ferret - - デビュー作。後にRoadrunnerから再発。
2002 Alive or Just Breathing アライヴ・オア・ジャスト・ブリージング Roadrunner - - ジェシー在籍最後のアルバム(一時)。メタルコアの古典。
2004 The End of Heartache ジ・エンド・オブ・ハートエイク Roadrunner #21 Gold ハワード加入作。グラミー賞ノミネート。
2006 As Daylight Dies アズ・デイライト・ダイズ Roadrunner #32 Platinum 最大のヒット作。「My Curse」収録。
2009 KILLSWITCH ENGAGE キルスウィッチ・エンゲイジ (2009) Roadrunner #7 - 2枚目のセルフタイトル。ハワード最後のアルバム。
2013 Disarm the Descent ディスアーム・ザ・ディセント Roadrunner #7 - ジェシー復帰作。「In Due Time」収録。
2016 Incarnate インカーネイト Roadrunner #6 - チャート最高位記録。
2019 Atonement アトーンメント Metal Blade #13 - ハワードとのデュエット曲収録。
2025 This Consequence ディス・コンシクエンス Metal Blade / Victor #188 - 最新作。

5.2 各アルバム詳細と日本盤情報

1. KILLSWITCH ENGAGE (2000)
・ 概要: バンドの初期衝動が詰まった作品。現在の洗練されたスタイルよりも、ニュースクール・ハードコアの影響が色濃い。
・ 収録曲: "Temple from the Within", "Soilborn"など。

2. Alive or Just Breathing (2002)
・ 概要: メタルコアというジャンルを定義づけた歴史的名盤。
・ 日本盤: ロードランナー・ジャパンより発売。
・ キー・トラック: "My Last Serenade", "Fixation on the Darkness"

3. The End of Heartache (2004)
・ 概要: ハワード・ジョーンズのデビュー作であり、バンドをスターダムに押し上げた作品。
・ 日本盤ボーナストラック: ライブ音源などが収録される版がある。
・ キー・トラック: "The End of Heartache", "Rose of Sharyn"

4. As Daylight Dies (2006)
・ 概要: 商業的に最も成功したアルバム。メロディのフックが強化され、幅広い層にアピールした。
・ 日本盤の特徴: DIOのカヴァー曲 「Holy Diver (ホーリー・ダイヴァー)」がボーナストラックとして収録された(後にスペシャル・エディションにも収録)。このカヴァーはバンドの代表曲の一つとなり、ミュージックビデオも制作された。

5. KILLSWITCH ENGAGE (2009)
・ 概要: ハワード期最後のアルバム。プログレッシブな要素も取り入れられた。
・ キー・トラック: "Starting Over", "Reckoning"

6. Disarm the Descent (2013)
・ 概要: ジェシー復帰作。スピードとアグレッションへの回帰がテーマ。
・ 日本盤(WPCR-14925): ワーナーミュージック・ジャパンより発売。
・ ボーナストラック:
1. Blood Stains
2. Slave to the Machine
3. Number 1
4. End of From Now On

7. Incarnate (2016)
・ 概要: 「受肉」を意味するタイトル。よりダークで重厚な世界観。
・ 日本盤(WPCR-17072):
・ ボーナストラック:
1. Reignite
2. Triumph Through Tragedy
3. Loyalty

8. Atonement (2019)
・ 概要: メタル・ブレイド・レコーズ移籍第一弾。
・ 日本盤(SICP-6184): ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルより発売。
・ ボーナストラック: "The Signal Fire (Radio Edit)" や "Unleashed (Instrumental)" などが店舗特典や別エディションで存在。

9. This Consequence (2025)
・ リリース日: 2025年2月21日
・ レーベル: Metal Blade Records (US/EU), Victor Entertainment (Japan)
・ 日本盤規格番号: VICP-65629
・ トラックリスト:
1. Abandon Us (アバンドン・アス)
2. Discordant Nation (ディスコーダント・ネイション)
3. Aftermath (アフターマス)
4. Forever Aligned (フォーエヴァー・アラインド)
5. I Believe (アイ・ビリーヴ)
6. Where It Dies (ホエア・イット・ダイズ)
7. Collusion (コリュージョン)
8. The Fall of Us (ザ・フォール・オブ・アス)
9. Broken Glass (ブロークン・グラス)
10. Requiem (レクイエム)
・ 解説: 約5年半ぶりの新作。これまでの作品に見られた日本盤限定ボーナストラックについては、初期リリース情報では確認されていないが、日本盤は高音質のSHM-CD仕様などで差別化されることが多い。

5.3 映像作品(Video Albums)

発売年 タイトル (Title) フォーマット 内容・詳細
2005 (Set This) World Ablaze DVD マサチューセッツ州ウースターのPalladiumでのライブ映像とドキュメンタリー。RIAAゴールド認定。
2016 Beyond the Flames: Home Video Vol. II Blu-ray/CD ジェシー復帰後のドキュメンタリーと、2014-2015年の世界各地でのライブ映像集。
2022 Live at the Palladium Blu-ray/CD パンデミック中に行われた配信ライブのパッケージ化。『Atonement』 と 『KILLSWITCH ENGAGE (2000)』 の完全再現ライブを収録。

6. 受賞歴とノミネート (Awards & Nominations)

KsEは批評家からも高い評価を受けており、主要な音楽賞で何度もノミネート・受賞を果たしている。

グラミー賞 (Grammy Awards)
メタル界においてグラミー賞へのノミネートは非常に名誉あることである。
• 2005年: Best Metal Performance - "The End of Heartache" (ノミネート)
• 2014年: Best Metal Performance - "In Due Time" (ノミネート)
• 2020年: Best Metal Performance - "Unleashed" (ノミネート)

ボストン・ミュージック・アワード (Boston Music Awards)
地元マサチューセッツ州での評価も高い。
• 2007年受賞: Act of the Year (年間最優秀アーティスト), Outstanding Metal/Hardcore Band of the Year

メタル・ハンマー・ゴールデン・ゴッズ・アワード (Metal Hammer Golden Gods Awards)
イギリスの権威あるメタル雑誌『Metal Hammer』主催の賞。
• 2007年受賞: Best International Band
• 2014年受賞: Best Live Band

7. 影響

キルスウィッチ・エンゲイジは、21世紀のヘヴィメタルシーンにおいて最も重要なバンドの一つである。KILLSWITCH ENGAGEは、ハードコアの攻撃性とメタルの様式美を融合させた「メタルコア」というジャンルを商業的に成功させ、そのサウンドを世界標準へと押し上げた。

KILLSWITCH ENGAGEの特異性は、アダム・デュトキエヴィッチによる緻密で完璧なプロダクションと、ジェシー・リーチおよびハワード・ジョーンズという2人の稀代のボーカリストによる「ポジティブなメッセージ性」にある。多くのメタルバンドが怒りや絶望を歌う中、KsEは一貫して精神的な強さ、連帯、愛、そして苦難を乗り越える希望 ("The End of Heartache", "In Due Time", "I Believe"など) をテーマにしてきた。この姿勢は「ポジ・コア (Posi-core)」とも称され、世界中のファンに精神的な支えを提供し続けている。

2025年にリリースされた『This Consequence』は、結成から四半世紀を経てもなおKILLSWITCH ENGAGEが進化を続けていることを証明した。日本においても、フェスティバルへの出演や単独公演を通じて強固なファンベースを築いており、今後もメタルシーンの牽引役としての活躍が期待される。

News

元KILLSWITCH ENGAGEのHoward Jones、AUTUMN KINGSの新曲「Young Bloods」に参加

カナダのハード・ロック・バンドの新曲で、今後発売される新作『Epiphanies』に収録される。

出典: ThePRP(2026年8月7日)

ニュース一覧 →

Albums

This Consequence CD
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怒りと祈りのような旋律を交差させる、KILLSWITCH ENGAGEらしいメタルコア作品。

Atonement CD
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ヘヴィなブレイクダウンと救いを求めるメロディを両立させた、KILLSWITCH ENGAGEの第8作。

Incarnate CD
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激烈なリフと大合唱のサビを両立し、KILLSWITCH ENGAGEのメタルコアを力強く鳴らす一作。

Disarm the Descent CD
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鋭いメタルコアのリフと大きな歌メロで、KILLSWITCH ENGAGEの核を再び鮮明に打ち出した一作。

Killswitch Engage CD
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咆哮とクリーン・ヴォーカル、鋭いメロディを高密度に結んだKILLSWITCH ENGAGEのセルフタイトル作。

As Daylight Dies CD
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鋭いメタルコアと大合唱コーラスを両立し、KILLSWITCH ENGAGEが感情の振幅を広げた第四作。

The End of Heartache CD
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重いブレイクダウンと大きなメロディを融合し、KILLSWITCH ENGAGEがメタルコアの基準を押し上げた第三作。

Alive or Just Breathing CD
/

激しいリフと大きなメロディを結び、KILLSWITCH ENGAGEがメタルコアの指標を打ち立てた名作。

Killswitch Engage CD
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メタルコアの基盤となるリフとメロディを、荒々しい録音の中に刻んだキルスウィッチ・エンゲイジのデビュー作。