BUCKCHERRY
BUCKCHERRYの詳しいBiographyと全作品のディスコグラフィ。アルバムごとの個別ページも掲載するMETAL BOOSTのアーティストページ。
Biography
バックチェリー (BUCKCHERRY)
バイオグラフィ、ディスコグラフィ、文化的影響
グランジ (Grunge) やニュー・メタル (Nu-Metal) が支配的であった1990年代後半において、かつてのサンセット・ストリップ (Sunset Strip) の美学であった「セックス、ドラッグ、ロックンロール」を復権させたBUCKCHERRYの功績は特筆に値する。特に、ジョシュ・トッド (Josh Todd) とキース・ネルソン (Keith Nelson) という創設メンバー間のクリエイティブな緊張関係と、その後のネルソン脱退による体制変更は、バンドの音楽性に多層的な影響を与えた。
2. バンドの歴史と伝記 (Biography)
2.1 結成前夜とスパロウ (Sparrow) 時代 (1995-1998)
バックチェリー (BUCKCHERRY) の起源は、1995年のロサンゼルス (Los Angeles) に遡る。当時、音楽シーンはニルヴァーナ (Nirvana) などのグランジ・ムーブメントの余波と、コーン (Korn) やリンプ・ビズキット (Limp Bizkit) に代表されるニュー・メタルの台頭の狭間にあった。
運命的な出会い
フロントマンとなるジョシュ・トッド (Josh Todd)は、アナハイム・ヒルズ (Anaheim Hills) で育ち、高校卒業後はスラムハウンド (Slamhound) というグラム・ロックバンドで活動していたが、成功には至らなかった。彼はパンク・ロック、特にイアン・マッケイ (Ian MacKaye) 率いるマイナー・スレット (Minor Threat) に多大な影響を受けており、その荒々しいエネルギーを求めていた。一方、ギタリストのキース・ネルソン (Keith Nelson)は、AC/DC (エーシー・ディーシー)やエアロスミス (Aerosmith) といったクラシック・ロックのリフに根ざした、より伝統的なロックンロールを志向していた。
二人は共通の知人であるタトゥーアーティストを通じて紹介された。この出会いは、彼らの視覚的アイデンティティ (全身を覆うタトゥー) と音楽的方向性を決定づける重要な瞬間であった。最初のセッションから、トッドのパンク的衝動とネルソンのブルース的基盤が化学反応を起こし、独自のサウンドが形成された。
スパロウ (Sparrow) の結成と改名
彼らはリズム隊として、ベーシストのジョナサン・ブライトマン (Jonathan Brightman) とドラマーのデヴォン・グレン (Devon Glenn) を迎え入れ、バンド名をスパロウ (Sparrow) とした。ハリウッド (Hollywood) のクラブサーキットでの精力的なライブ活動により、彼らは地元の強力な支持基盤を築き上げた。当時の流行に逆行するストレートなロックンロールは、ある種のカウンターカルチャーとして機能した。
しかし、「スパロウ」 という名称の権利を持つ既存のレーベルが存在したため、改名を余儀なくされた。トッドは、チャック・ベリー (Chuck Berry) の名前をもじった、あるいは彼が知っていたドラァグクイーンの名前から着想を得て、「バックチェリー (BUCKCHERRY)」という名を提案した。
2.2 衝撃のデビューと初期の成功 (1999-2000)
ドリームワークス・レコード (DreamWorks Records) と契約したバンドは、セックス・ピストルズ (Sex Pistols) のスティーヴ・ジョーンズ (Steve Jones)と、パンテラ (Pantera) 等を手掛けたテリー・デイト (Terry Date) をプロデューサーに迎え、デビューアルバムの制作に入った。この異色のプロデューサー・コンビは、バンドの持つ「パンクの危険性」と「ヘヴィ・メタルの重量感」の両立を可能にした。
セルフタイトルのデビューアルバム『バックチェリー (BUCKCHERRY)』がリリースされた。リードシングル『リット・アップ (Lit Up)』は、「I love the cocaine (俺はコカインを愛してる)」という挑発的な歌詞で物議を醸したが、その中毒性のあるリフによりビルボード・メインストリーム・ロック・チャートで1位を獲得した。アルバムはゴールドディスクを獲得し、ウッドストック 99 (Woodstock '99) への出演や、レニー・クラヴィッツ (Lenny Kravitz) のツアー・サポートなどを通じて、BUCKCHERRYは一躍スターダムにのし上がった。
2.3 『タイム・ボム』の失敗と解散 (2001-2002)
デビュー作の成功を受け、バンドは休む間もなく次作の制作に取り掛かった。ライブでの音圧を増すために、リズムギタリストとしてヨギ・ロニック (Yogi Lonich) が正式加入し、バンドは5人編成となった。
2001年にリリースされた2ndアルバム『タイム・ボム (Time Bomb)』は、前作以上に攻撃的で荒削りな作品となった。しかし、批評家からは「過剰なほどに卑猥で攻撃的すぎる」と評され、前作のようなキャッチーなフックに欠けると見なされた。商業的にも期待を下回り、ドリームワークス内部の混乱も重なって、バンド内の雰囲気は悪化した。
2002年夏、トッドとネルソンの対立が決定的となり、バックチェリーは解散した。トッドはソロアルバム『ユー・メイド・ミー (You Made Me)』 (2003年)をリリースし、ネルソンはプロデュース業に専念した。この期間、トッドとネルソンはスラッシュ (Slash)、ダフ・マッケイガン (Duff McKagan)、マット・ソーラム (Matt Sorum) と共にプロジェクト (後のヴェルヴェット・リヴォルヴァー (Velvet Revolver)) のリハーサルを行っていたが、最終的にトッドの声質が合わないとして採用されなかった経緯がある。
2.4 奇跡の復活: 『15』 とデジタル時代の勝利 (2005-2009)
2005年、ジョシュ・トッドとキース・ネルソンは再会し、互いの相違を乗り越えてバンドを再結成することを決意した。しかし、オリジナル・メンバーのリズム隊は戻らず、新たなラインナップが組まれた。
- ジョシュ・トッド (Josh Todd): ボーカル
- キース・ネルソン (Keith Nelson): リードギター
- スティーヴィー・D (Stevie D.): リズムギター
- ジミー・アシュハースト (Jimmy Ashhurst): ベース
- エグゼヴィア・ミュリエル (Xavier Muriel): ドラム
メジャーレーベルとの契約がない状態で、BUCKCHERRYは自主的にアルバムを制作し、日本で先行リリース。その後、新興レーベルのイレブン・セブン・ミュージック (Eleven Seven Music) と契約した。
2006年にリリースされたアルバム 『15 (フィフティーン)』は、バンド史上最大のヒット作となった。その原動力となったのがシングル 『クレイジー・ビッチ (Crazy Bitch)』である。パリス・ヒルトン (Paris Hilton) のセックステープに触発されたという噂 (実際にはトッドの過去の恋愛体験に基づく)や、その過激な歌詞により、ラジオでのオンエアは制限された。しかし、YouTube(ユーチューブ) やMySpace (マイスペース) といった新興のデジタルプラットフォーム、そして当時の着うたブームに乗ることで、バイラルヒットとなった。続くパワーバラード『ソーリー (Sorry)』はビルボード HOT 100でトップ10入りを果たし、バンドのソングライティングの幅広さを証明した。
2.5 安定期とメンバーの変遷 (2010-2016)
『15』の成功により復活を遂げたバンドは、その後もコンスタントに作品を発表した。
- 2008年、『ブラック・バタフライ (Black Butterfly)』をリリース。モトリー・クルー (Mötley Crüe)主催のフェス 「クルー・フェスト (Crüe Fest)」に参加し、アリーナクラスのバンドとしての地位を固めた。
- 2010年、『オール・ナイト・ロング (All Night Long)』をリリース。
- 2013年、コンセプトアルバム『コンフェッションズ (Confessions)』をリリース。「七つの大罪」をテーマにした野心作であったが、ベースのジミー・アシュハーストが脱退。後任としてケリー・レミュー (Kelly LeMieux) が加入した。
2.6 キース・ネルソンの脱退と新体制 (2017-2020)
2017年、バンドに激震が走る。創設メンバーであり、トッドと共に主要な楽曲を書いてきたギタリストのキース・ネルソンと、ドラマーのエグゼヴィア・ミュリエルが脱退した。理由は公式には「和解しがたい相違」以上の詳細は語られていないが、ネルソンは後に「わだかまりはない」と述べている。
トッドは、スティーヴィー・Dと共にサイドプロジェクト「ジョシュ・トッド・アンド・ザ・コンフリクト (Josh Todd & The Conflict)」を立ち上げたが、すぐにバックチェリー本体の活動に注力することを決めた。ネルソンの後任にはケヴィン・レントゲン (Kevin Roentgen)が、ドラムにはショーン・ウィンチェスター (Sean Winchester) (後にフランシス・ルイス (Francis Ruiz) に交代)が加入した。
2.7 現在:『ロアー・ライク・サンダー』への道 (2021-2025)
パンデミックの期間を利用して制作された2021年の『ヘルバウンド (Hellbound)』、2023年の『ボリューム・テン (Vol. 10)』を経て、バンドはツアーバンドとしての強靭さを取り戻した。2020年にはギタリストのケヴィン・レントゲンが家庭の事情で脱退し、ジェットボーイ (Jetboy) のビリー・ロウ (Billy Rowe) が加入した。
2025年6月13日、通算11作目となるスタジオアルバム『ロアー・ライク・サンダー (Roar Like Thunder)』 がリリースされた。プロデューサーには長年の盟友マーティ・フレデリクセン (Marti Frederiksen)を迎え、ナッシュビル (Nashville) でレコーディングされたこの作品は、バンドの変わらぬエネルギーと円熟味を証明するものとなった。
3. ディスコグラフィ(Discography)
バックチェリーはこれまでに11枚のスタジオアルバム、1枚のライブアルバム、数枚のEPをリリースしている。以下にその詳細を記す。
3.1 スタジオアルバム (Studio Albums)
| 発売日 | タイトル (英/日) | レーベル | 全米チャート | 認定 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1999年 4月6日 |
BUCKCHERRY 『バックチェリー』 |
DreamWorks | #74 | Gold (US/CAN) | デビュー作。『Lit Up』収録。テリー・デイト&スティーヴ・ジョーンズ プロデュース。 |
| 2001年 3月27日 |
Time Bomb 『タイム・ボム』 |
DreamWorks | #54 | - | ジョン・トラヴィスプロデュース。より攻撃的なサウンド。商業的に苦戦。 |
| 2006年 4月16日 |
15 『フィフティーン』 |
Eleven Seven | #39 | Platinum (US) | 再結成後の復活作。『Crazy Bitch』『Sorry』収録。 |
| 2008年 9月16日 |
Black Butterfly 『ブラック・バタフライ』 |
Eleven Seven | #8 | - | 初の全米トップ10入り『Don't Go Away』収録。 |
| 2010年 8月3日 |
All Night Long 『オール・ナイト・ロング』 |
Eleven Seven | #10 | - | 原点回帰のロックンロールアルバム。 |
| 2013年 2月19日 |
Confessions 『コンフェッションズ』 |
Century Media | #20 | - | 七つの大罪をテーマにしたコンセプトアルバム。 |
| 2015年 8月21日 |
Rock 'n' Roll 『ロックンロール』 |
F-Bomb | #93 | - | 自主レーベルF-Bombからのリリース。 |
| 2019年 3月8日 |
Warpaint 『ウォーペイント』 |
Century Media | - | - | キース・ネルソン脱退後初のアルバム。マイク・プロトニコフ プロデュース。 |
| 2021年 6月25日 |
Hellbound 『ヘルバウンド』 |
Round Hill | - | - | パンデミック中に制作。マーティ・フレデリクセン プロデュース。 |
| 2023年 6月2日 |
Vol. 10 『ボリューム・テン』 |
Round Hill | - | - | 通算10作目。『Summer of '69』のカバー収録。 |
| 2025年 6月13日 |
Roar Like Thunder 『ロアー・ライク・サンダー』 |
Round Hill / Earache | TBD | - | 最新作。ナッシュビル録音。 |
3.2 注目すべき楽曲とアルバムの詳細分析
『バックチェリー (BUCKCHERRY)』(1999)
重要曲:『リット・アップ (Lit Up)』、『チェック・ユア・ヘッド (Check Your Head)』、『フォー・ザ・ムービーズ (For the Movies)』
• 分析: ガンズ・アンド・ローゼズ (Guns N' Roses) 以降のLAロックの空白を埋めた作品。AC/DC直系のリフとパンクの疾走感が融合している。
『15 (フィフティーン)』 (2006)
• 重要曲:『クレイジー・ビッチ (Crazy Bitch)』、『ソーリー (Sorry)』、『エヴリシング (Everything)』
• 分析:バンドの最高傑作とされる。『Sorry』のようなバラードと 『Crazy Bitch』のような猥雑なロックの対比が鮮やかであり、当時のダウンロード市場において絶大な強さを発揮した。
『ロアー・ライク・サンダー (Roar Like Thunder)』 (2025)
• トラックリスト:
- Roar Like Thunder (ロアー・ライク・サンダー)
- When the Sun Goes Down (ホエン・ザ・サン・ゴーズ・ダウン)
- Come On (カム・オン)
- Talking Bout Sex (トーキング・バウト・セックス)
- Blackout (ブラックアウト)
- I Go Boom (アイ・ゴー・ブーム)
- Set It Free (セット・イット・フリー)
- Hello Goodbye (ハロー・グッバイ)
- Machine Gun (マシン・ガン)
- Let It Burn (レット・イット・バーン)
• スティーヴィー・Dとジョシュ・トッドのソングライティング・パートナーシップが完全に成熟したことを示す作品。『I Go Boom』ではホーンセクションを導入するなど、AC/DC的なスタンプ (足踏み) とグルーヴを保ちつつ、新たな音像にも挑戦している。
3.3 EPおよびその他のリリース
Fuck (ファック) EP (2014年8月19日)
• 全6曲のタイトルに 「Fuck」 という言葉が含まれる(ボーナストラックを除く)。アイコナ・ポップ (Icona Pop)の『I Love It』を『Say Fuck It』 としてカバーするなど、パンク精神に溢れた企画盤。自主レーベル F-Bomb Recordsからのリリース
Live & Loud 2009 (2009年9月29日)
『ブラック・バタフライ』ツアー時のライブアルバム。BUCKCHERRYのライブバンドとしての実力を記録した一枚。
4. メンバー構成と変遷 (Members Timeline)
バックチェリーの歴史は、フロントマンであるジョシュ・トッドを唯一の不動のメンバーとし、ギタリストのスティーヴィー・Dが2005年以降のサウンドの核を担っている。
4.1 現在のメンバー (Current Members) - 2025年時点
| 名前 (英/日) | 担当 | 在籍期間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Josh Todd (ジョシュ・トッド) |
ボーカル | 1995-2002 2005-現在 |
バンドの顔であり、唯一のオリジナルメンバー。スプレーガン・ウォー (Spraygun War) 等のプロジェクトも行う。 |
| Stevie D. (スティーヴィー・D) |
ギター バックボーカル |
2005-現在 | 再結成時に加入。現在は音楽的リーダーシップを執る。本名:スティーヴン・ダカネイ (Steven Dacanay)。 |
| Kelly LeMieux (ケリー・レミュー) |
ベース | 2013-現在 | ゴールドフィンガー (Goldfinger) のメンバーとしても知られる。ジミー・アシュハーストの後任。 |
| Francis Ruiz (フランシス・ルイス) |
ドラム | 2019-現在 | ショーン・ウィンチェスターの後任として加入。 |
| Billy Rowe (ビリー・ロウ) |
ギター | 2020-現在 | ジェットボーイ (Jetboy) の元メンバー。ケヴィン・レントゲンの後任。 |
4.2 過去の主要メンバー (Former Members)
- Keith Nelson (キース・ネルソン) (Gt): 1995-2002, 2005-2017
創設メンバー。トッドと共に 『Lit Up』 や 『Crazy Bitch』を作曲。バンドのブルース・ロック的側面の支柱であった。 - Xavier Muriel (エグゼヴィア・ミュリエル) (Dr): 2005-2017
再結成後の黄金期を支えたドラマー。ネルソンと同時期に脱退。 - Jimmy Ashhurst (ジミー・アシュハースト) (Ba): 2005-2013
再結成メンバー。脱退後、バンドとの確執が噂されたこともある。 - Jonathan Brightman (ジョナサン・ブライトマン) (Ba): 1995-2001
オリジナルメンバー。初期2作に参加。 - Devon Glenn (デヴォン・グレン) (Dr): 1995-2002
オリジナルメンバー。 - Yogi Lonich (ヨギ・ロニック) (Gt): 1999-2001
『タイム・ボム』期のギタリスト。クリス・コーネル (Chris Cornell) のバンド等でも活動。 - Kevin Roentgen (ケヴィン・レントゲン) (Gt): 2017-2020
ネルソンの後任。『ウォーペイント』に参加したが、家族との時間を優先するため脱退。
5. 音楽的スタイルと産業的コンテキスト
5.1 「スリーズ・ロック (Sleaze Rock)」の継承と進化
バックチェリーは、モトリー・クルー (Mötley Crüe) やガンズ・アンド・ローゼズ (Guns N' Roses) が築き上げたロサンゼルスの「スリーズ・ロック (猥雑なロック)」の正当な継承者と見なされている。しかし、BUCKCHERRYのサウンドにはAC/DC (エーシー・ディーシー)的なブギーのリズムや、セックス・ピストルズ (Sex Pistols) 的なパンクの無骨さが混在している。これは、プロデューサーのスティーヴ・ジョーンズ (ピストルズ)や、トッド自身のマイナー・スレット (Minor Threat) への傾倒に起因する。
5.2 デジタル移行期のサバイバル戦略
2006年の『Crazy Bitch』のヒットは、音楽産業の研究対象として興味深い。当時、ラジオ局は歌詞の過激さを理由に放送を敬遠したが、バンドとマネジメントはインターネット(特にMySpace) でのバイラルマーケティングと、着信メロディ (Ringtone) 市場に活路を見出した。結果として、『Crazy Bitch』は累計数百万ダウンロードを記録し、「放送禁止用語を含む曲は売れない」という当時の常識を覆した。
5.3 制作体制の変化: ネルソンからフレデリクセンへ
初期~中期におけるバックチェリーの楽曲は、トッドの歌詞・メロディとネルソンのリフの相互作用によって生まれていた。ネルソン脱退後、その役割はプロデューサー兼共作者であるマーティ・フレデリクセン (Marti Frederiksen) とギタリストのスティーヴィー・Dに移行した。フレデリクセンはエアロスミス (Aerosmith) との仕事で知られ、ポップなフックを作る達人である。この体制変更により、近年の作品 (『Hellbound』 や 『Roar Like Thunder』) は、より洗練された、ラジオフレンドリーなハードロックへとシフトしているとの指摘もある。
6. Conclusion
バックチェリー (BUCKCHERRY)は、時代の流行に迎合することなく、自らのルーツである「不純なロックンロール」を貫くことで、30年にわたり生き残ってきた稀有なバンドである。数度のメンバーチェンジ、特に音楽的パートナーであったキース・ネルソンの脱退という危機を乗り越え、ジョシュ・トッドのカリスマ性とスティーヴィー・Dの堅実なリーダーシップにより、バンドは2025年現在も進化を続けている。
最新作『ロアー・ライク・サンダー (Roar Like Thunder)』におけるエネルギッシュなサウンドは、BUCKCHERRYが現役のライブバンドとして機能していることを証明している。BUCKCHERRYの物語は、才能と運だけでなく、変化する音楽ビジネス環境への適応力と、ライブパフォーマンスへの執念がいかに重要であるかを教えてくれる。
News
SCORPIONS、2026年のラスベガス・レジデンシーを2027年9月に延期
Live Nationが9月2日に「予期せぬ事情」を理由として発表した。9月17日から10月3日に予定されていた<Scorpions - Coming Home To Las Vegas>は2027年9月9・11・14・16・18・21・23・25日に振り替えられ、BUCKCHERRYのゲスト出演も継続される。
BUCKCHERRYのツアーバスが多重事故に巻き込まれる — メンバーとクルーは全員無事
8月21日午前2時ごろ、サウスカロライナ州スパータンバーグ郡の州間高速26号線で、乗用車が路上にいた歩行者をはねた事故に巻き込まれた。歩行者1名が死亡し、バンドは遺族に哀悼の意を表した。公演は予定どおり行われる。