STRYPER
STRYPERの詳しいBiographyと全作品のディスコグラフィ。アルバムごとの個別ページも掲載するMETAL BOOSTのアーティストページ。
Biography
STRYPER
バイオグラフィー
概要
| 結成 | 1983年 |
|---|---|
| 出身 | アメリカ・南カリフォルニア |
| ジャンル | Glam Metal / Hard Rock / Heavy Metal |
| 現編成 | マイケル・スウィート(リード・ヴォーカル、リード・ギター)/ロバート・スウィート(ドラム)/オズ・フォックス(リード・ギター、ヴォーカル)/ペリー・リチャードソン(ベース、ヴォーカル) |
| 近作レーベル | Frontiers Music Srl |
| 公式サイト | stryper.com |
南カリフォルニアのクラブから
STRYPERは1983年に結成された4人組で、出発点は南カリフォルニアのナイトクラブ・シーンだった。バンド自身の言葉を借りれば、その活動はすでに40年を超えている。中心にいるのはマイケル・スウィートとロバート・スウィートの兄弟で、この2人にオズ・フォックスを加えた3人が結成期からのメンバーにあたる。
音楽的な立ち位置は、クリスチャン・ハード・ロックという枠の中で語られることが多い。ただしバンドがこの分野で知られているのは信条そのものよりも、彼らが「heavenly metal」と呼んできた独特の様式と、ジャンルの外側まで届いた成功のためである。黄色と黒の縞という視覚的な記号も、この時期に定着した。
1980年代の到達点
バンドの名前が広く知られるようになったのは1980年代である。「Calling on You」「Honestly」「Always There for You」といった曲がビルボードのトップ40に入り、クリスチャン・ロックの枠を越えて一般のロック聴衆に届いた。
この時期の象徴が1986年の『To Hell With the Devil』で、マルチプラチナに達している。バンドの通算売上は全世界で1,000万枚を超える。さらに彼らは、「Free」と「Honestly」の2本のヴィデオを同時にMTVのトップ10に送り込むという記録も残した。
中断、そして再始動
1990年の『Against the Law』を最後に、バンドは長い空白に入る。スタジオ作が再び現れるのは2005年の『Reborn』で、実に15年ぶりのことだった。以後は活動の間隔が詰まり、2009年の『Murder by Pride』、2013年の『No More Hell to Pay』、2015年の『Fallen』と作品が続いていく。
この期間には、他アーティストの楽曲を取り上げた2011年の『The Covering』や、旧作を録り直した2013年の『Second Coming』のように、通常のスタジオ作とは性格の違う作品も挟まれている。
40年目以降
2020年代に入ってからの活動は密度が高い。2020年の『Even the Devil Believes』、2022年の『The Final Battle』に続き、40周年を挟んで作品の幅が広がった。2024年の『When We Were Kings』は複数のビルボードのチャートに入り、クリスチャン・アルバム・チャートでは2位に達している。同じ年にはアコースティック企画『To Hell With the Amps』、2025年には長く待たれていたクリスマス・アルバム『The Greatest Gift of All』とEP『On This Holy Night』が続いた。
バンドはこれと並行して、Kickstarterで資金を集めたドキュメンタリー映画の制作も進めている。1,700人を超える支援者が集まり、当初の目標額を大きく上回ったことで、同プラットフォームの「Projects We Love」に選ばれた。
そして2026年9月25日、Frontiers Music Srlから最新作『Throne of Thorns』が発売される。バンド自身がこれを18作目のスタジオ・アルバムと数えている。マイケル・スウィートは、真っ直ぐな曲を書きつつ、ところどころに聴き手が驚く仕掛けを置くことを意識したと述べ、この作品は100パーセントSTRYPERでありながら独自の刻印を持つと語っている。
メンバー
マイケル・スウィート(Michael Sweet)
リード・ヴォーカルとリード・ギター。バンドの中心として曲作りを担い、公式にもフロントマンとして紹介されている。ロバートの弟にあたる。
ロバート・スウィート(Robert Sweet)
ドラム。公式サイトでの肩書きは「Drums & Visual Timekeeping」で、演奏だけでなく見せ方まで含めて自分の役割としている点が独特である。マイケルの兄。
オズ・フォックス(Oz Fox)
リード・ギターとヴォーカル。スウィート兄弟とともに結成期から在籍する3人目のオリジナル・メンバーである。
ペリー・リチャードソン(Perry Richardson)
ベースとヴォーカル。ファイアーハウスでの活動で知られるベテランで、後年になってSTRYPERに加わった。
ディスコグラフィ(当サイト登録分)
| 年 | タイトル | 形態 |
|---|---|---|
| 1984 | The Yellow and Black Attack | アルバム |
| 1985 | Soldiers Under Command | アルバム |
| 1986 | To Hell With the Devil | アルバム |
| 1988 | In God We Trust | アルバム |
| 1990 | Against the Law | アルバム |
| 2005 | Reborn | アルバム |
| 2009 | Murder by Pride | アルバム |
| 2011 | The Covering | アルバム |
| 2013 | Second Coming | アルバム |
| 2013 | No More Hell to Pay | アルバム |
| 2015 | Fallen | アルバム |
| 2018 | God Damn Evil | アルバム |
| 2020 | Even the Devil Believes | アルバム |
| 2022 | The Final Battle | アルバム |
| 2024 | To Hell With the Amps | アルバム |
| 2024 | When We Were Kings | アルバム |
| 2025 | On This Holy Night | EP |
| 2025 | The Greatest Gift of All | アルバム |
| 2026 | Throne of Thorns | アルバム |
出典
本項の記述は、STRYPER公式サイトのバイオグラフィおよびメンバー表記、Frontiers Music Srlによる『Throne of Thorns』の発表(2026年6月30日)、ならびにMusicBrainzのリリース情報に基づく。発売日と収録内容は各作品の標準盤に拠っている。
Trivia
バンドとして世界のどこかを正式にツアーするより先に、STRYPERは日本へ来ていた。マイケル・スウィートは2023年のインタビューで、1985年に日本へ渡った時点でバンドはまだ世界のどこも正式にツアーしておらず、日本行きが初めての遠征だったと語っている。デビューEPが出た1984年に21歳になったばかりで、日本に着いたときは22歳。うまくいくのだろうかと不安を抱えたまま向かったところ、待っていたのは大勢の観客だった。仏教徒が多数を占める国がクリスチャン・バンドを受け入れたことについて、本人は今も謙虚な気持ちになると述べている。
80年代のうちにSTRYPERは日本へ3度渡っている。1985年、1987年、そして『In God We Trust』を発表したあとの3度目で、この3度目の舞台が日本武道館だった。日本でのレーベルであるアヴァロンは、この3回を80年代の節目として並べている。武道館公演の年については、BARKSのライヴ・レポートが1989年のこととして触れている。
27年ぶりの単独来日を動かしたのは、レーベルでもプロモーターでもなくファンだった。2016年4月の「STRYPER "Yellow & Black is Back" Celebration Tour in Japan」は、「STRYPER Street Team Japan」(SSTJ)というファン・グループなどが長年続けてきた招聘運動によって実現したものだと、クリスチャントゥデイが報じている。日程は15日の大阪・梅田CLUB QUATTROと、16日・17日の川崎CLUB CITTA'。記者が入った川崎公演では、1,300人を収容するスタンディングの会場が満員になった。しかもこの日本公演は、前年の『Fallen』に伴うセレブレーション・ワールドツアーの皮切りでもあった。
2024年4月5日、クリスチャン・ポップのデュオ for KING + COUNTRY(ジョエルとルークのスモールボーン兄弟)が「To Hell With The Devil (RISE)」をシングルとミュージック・ビデオで発表した。クレジットにはラッパーの Lecrae と STRYPER が並ぶ。マイケル・スウィートは原曲終盤の自分のソロをあらためて弾き直しており、曲には暗闇から光へ立ち上がるという主題の新しいセクションが書き足された。発表元は兄弟の家族を描いた伝記映画『UNSUNG HERO』の関連サウンドトラックで、映画の全米公開と同じ4月26日に出ている。同盤にはこれとは別に「Stryper Interlude」と題したマイケル・スウィート参加のトラックも収められた。兄弟は、レコード・プレーヤーの前で『The Yellow and Black Attack』のジャケットの45回転盤を手にしていたことを、自分たちの最も古い記憶のひとつだと語っている。
STRYPERという綴りの出どころは、イザヤ書53章5節である。打ち傷によって癒される、という一節で、この「打ち傷(stripe)」がそのまま黄色と黒の縞という視覚的な記号になった。マイケル・スウィートは、自分たちは演奏するスタイルを変えずに歌詞のほうを書き直し、そこにイザヤ書53章5節を掲げることで、縞模様が単なる意匠ではなく意味を持つものになるようにしたのだと説明している。
STRYPERという名前がつく前、この4人はROXX REGIMEというバンドだった。1983年、ロバートとマイケルのスウィート兄弟が、高校の同級生だったオズ・フォックスと、地元で名の知れたベーシスト、ティモシー・ゲインズを迎えて組んだのがそれである。彼らはこの名義でデモを吹き込み、ハリウッドのクラブ・サーキットを回った。やがてこのバンドがイニグマ・レコードの耳に留まり、まもなくバンド名はSTRYPERへ変わって、最初の全米流通盤『The Yellow and Black Attack』が世に出る。このデモ音源はオーバーダブも録り直しもされないまま2007年にCD化されており、収録曲には、のちにMTVとビルボードでヒットする「Honestly」の最初期ヴァージョンが含まれている。
STRYPERが2人目のギタリストを探していた時期、実際に加入寸前まで行ったのがC.C.デヴィルだった。マイケル・スウィートは自伝刊行時のインタビューで、あとは書類に署名するだけというところまで話が進んでいたと明かしている。決裂の理由は音楽性ではなく、あの黄色と黒の格好はやりたくない、というデヴィル側の判断だった。スウィートは遺恨は残らなかったと述べ、その後POISONで成功した彼の選択も、自分たちの選択も、どちらも正しかったと振り返っている。
2018年8月に予定されていた来日公演は、オズ・フォックスの急病により延期された。実際に行われたのは翌2019年2月、クラブチッタ川崎での2夜連続公演である。企画の核は1985年の初来日公演の再現で、両日とも第1部を'85年と同じ曲順で通した。細部まで揃えてあり、1曲目ではマイケル・スウィートがギターを持たずハンド・マイクだけで登場している。これも'85年と同じだった。心配されたオズの体調について、ヤング・ギターのレポートは病み上がりという印象は全くなかったと書いている。
News
STRYPER、新作『Throne Of Thorns』から“Ashes To Roses”のリリック・ビデオ公開
9月25日にFrontiers Music Srlからリリースされる18枚目のスタジオ・アルバムからの新曲。
MVを再生STRYPERのMichael Sweet、新作『Throne Of Thorns』にOz Foxは不参加と明かす
カナダのThe Metal Voiceのインタビューで「このアルバムのギターは全部自分が弾いている」と語った。
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