FROZEN CROWN
2010年代後半、欧州のヘヴィメタルシーン、特に Power Metal (パワー・メタル) の領域において、一つのバンドが彗星のごとく現れ、瞬く間に国際的な評価を確立しました。
Biography
FROZEN CROWN (フローズン・クラウン)
バイオグラフィ、ディスコグラフィ、音楽的進化
1. イタリアン・パワーメタルの新星とその特異性
2010年代後半、欧州のヘヴィメタルシーン、特にPower Metal (パワー・メタル)の領域において、一つのバンドが彗星のごとく現れ、瞬く間に国際的な評価を確立しました。それが、Italy(イタリア) のMilan (ミラノ)、Lombardy (ロンバルディア) 州を拠点とするFROZEN CROWN (フローズン・クラウン)です。FROZEN CROWNの登場は、従来のシンフォニック・メタルの枠組みを超え、Melodic Death Metal (メロディック・デス・メタル)のアグレッシブな要素と、Eurobeat (ユーロビート)や80年代ポップスに通じるキャッチーなメロディラインを融合させた、極めて現代的かつハイブリッドなスタイルによって特徴づけられます。
2. バイオグラフィ: 結成から現在までの歴史的変遷
2.1 創成期: ソロプロジェクトとしての始動と日本のレーベルの慧眼 (2017年)
FROZEN CROWN (フローズン・クラウン)の歴史は、通常のバンド結成のプロセスとは一線を画しています。2017年、当時ハードロックバンドBe The Wolf (ビー・ザ・ウルフ)のヴォーカル兼ギタリストとして活動していたFederico Mondelli (フェデリコ・モンデッリ)は、自身の音楽的ルーツにあるHeavy Metal (ヘヴィ・メタル)への回帰を模索していました。彼は、Children of Bodom (チルドレン・オブ・ボドム)のようなアグレッシブなリフと、Sonata Arctica (ソナタ・アークティカ)のような透明感のあるメロディを融合させた楽曲を書き溜めていましたが、これらは既存のバンドのスタイルには適合しないものでした。
特筆すべきは、このプロジェクトが当初、Federico Mondelli (フェデリコ・モンデッリ)のソロプロジェクトとして構想されていた点です。彼は作曲だけでなく、ギター、ベース、キーボードの全パートを自身で録音し、ヴォーカルには彼のパートナーであり、R&Bやソウルミュージックのバックグラウンドを持つGiada "Jade" Etro (ジャーダ・“ジェイド”・エトロ)を起用しました。
このデモ音源にいち早く反応したのが、日本のヘヴィメタル専門レーベルであるMarquee/Avalon (マーキー・アヴァロン)でした。日本のA&R (アーティスト・アンド・レパートリー) 担当者は、モンデッリの楽曲が持つ、日本人の琴線に触れる「クサメロ (臭いほどにドラマティックなメロディ)」と疾走感を見抜き、即座に契約を打診しました。これにより、FROZEN CROWN (フローズン・クラウン)は 「イタリアのバンドでありながら、日本で産声を上げた」とも言える特異な出自を持つことになります。
2.2 第1期:『The Fallen King』 と衝撃のデビュー (2018年)
日本市場でのデビューが決定した後、ライブ活動を見据えた完全なバンド編成の構築が急務となりました。モンデッリは、当時まだ10代であった若き女性ギタリストThalia Bellazecca (タリア・ベラゼッカ)を発掘し、リズム隊にはドラムのAlberto Mezzanotte (アルベルト・メッツァノッテ)とベースのFilippo Zavattari (フィリッポ・ザヴァッタリ)を迎え入れました。
2018年2月、デビューアルバム『The Fallen King (ザ・フォールン・キング)』が、Scarlet Records (スカーレット・レコード) (欧米市場) およびMarquee/Avalon (マーキー・アヴァロン)(日本市場) からリリースされました。このアルバムは、新人バンドとしては異例の完成度を誇り、YouTubeで公開されたミュージックビデオ 「Kings」や「I Am the Tyrant」は瞬く間に数百万回の再生回数を記録しました。
この時期のバンドの視覚的なアイデンティティは、Federico Mondelli (フェデリコ・モンデッリ)を中心とし、左右に女性メンバー(ヴォーカルのジャーダとギターのタリア)を配する構図によって確立されました。この構成は、特に視覚的なインパクトを重視する層に強くアピールし、「女性メンバーがフロントに立つパワーメタルバンド」としての認知を広めることに成功しました。
2.3 第2期:『Crowned in Frost』 と初来日公演(2019年~2020年)
デビュー作の成功に安住することなく、バンドは驚異的なスピードで次作の制作に取り掛かりました。わずか1年後の2019年3月、2ndアルバム 『Crowned in Frost (クラウンド・イン・フロスト)』をリリース。このアルバムでは、よりシンフォニックで冷ややかな雰囲気が強調され、バンド名が示す「凍てついた」世界観が深まりました。
2019年は、バンドにとってライブ活動の飛躍の年となりました。4月には、待望の初来日公演が実現し、Tokyo (東京)での熱狂的な歓迎を受けました。日本のファンにとって、輸入盤や国内盤CDで聴いていたサウンドが、実際のライブパフォーマンスにおいても高い再現性とエネルギーを持って披露されたことは、FROZEN CROWNの人気を決定づける要因となりました。
欧州においても、DragonForce (ドラゴンフォース)のサポートアクトとしてヨーロッパ13都市を巡るツアーを敢行したほか、Sabaton Open Air (サバトン・オープン・エア) (Sweden (スウェーデン)) やMetalfest (メタルフェス) (Czech Republic (チェコ共和国))といった主要なメタルフェスティバルに出演し、ライブバンドとしての地力を着実に高めていきました。
2.4 分裂と再生: パンオデミック下のラインナップ刷新 (2020年~2021年)
2020年、世界を襲ったCOVID-19パンデミックは、順風満帆に見えたFROZEN CROWN (フローズン・クラウン)にも深刻な影を落としました。ロックダウンによる活動制限は、メンバー間の物理的・精神的な距離を生み、バンドの維持を困難なものにしました。
2021年1月、バンドはファンに衝撃的な発表を行いました。オリジナルメンバーであるThalia Bellazecca (タリア・ベラゼッカ) (ギター)、Alberto Mezzanotte (アルベルト・メッツァノッテ) (ドラム)、Filippo Zavattari (フィリッポ・ザヴァッタリ) (ベース)の3名が一斉に脱退するというニュースです。脱退の理由は個人的なものであり、喧嘩別れではないことが強調されましたが、バンドの存続そのものが危ぶまれる事態でした。
しかし、Federico Mondelli (フェデリコ・モンデッリ) とGiada "Jade" Etro (ジャーダ・“ジェイド”・エトロ)は即座に行動を起こしました。FROZEN CROWNは脱退発表から間もなく、新たなメンバーの加入を発表しました。新メンバーは以下の通りです。
- Fabiola "Sheena" Bellomo (ファビオラ・“シーナ”・ベッローモ): リードギター
- Francesco Zof (フランチェスコ・ゾフ): ベース
- Niso Tomasini (ニーゾ・トマシーニ): ドラムス
この新体制で制作された3rdアルバム 『Winterbane (ウィンターベイン)』 (2021年4月リリース)は、バンド史上最もダークでアグレッシブな作品となりました。特に新ドラマーのニーゾ・トマシーニの加入により、リズムセクションはよりタイトでテクニカルになり、楽曲のスピード感と破壊力が増しました。このアルバムは、困難な状況下での「再生」と「不屈の精神」を象徴する作品として評価されました。
2.5 第3期:『Call of the North』 と来日公演の成功 (2022年~2023年)
新ラインナップでの結束を固めたバンドは、2023年に4thアルバム 『Call of the North (コール・オブ・ザ・ノース)』を発表しました。この作品では、初期のメロディックな要素と『Winterbane』でのヘヴィネスが見事に融合し、クワイア(合唱)を多用した壮大なサウンドスケープが展開されました。アコースティックギターの導入や、ヴァイキング・メタル的な勇壮なコーラスワークなど、音楽的な幅の広がりを見せました。
2023年6月、バンドはパンデミック後初となる日本ツアーを敢行しました。Spotify O-WEST (スポティファイ・オー・ウエスト) (Tokyo (東京)) で行われたヘッドライン公演は、台風の影響があったにもかかわらず満員の観客で埋め尽くされ、新旧の楽曲を織り交ぜたセットリストでファンを魅了しました。この公演は、バンドと日本のファンとの絆の強さを再確認させるものであり、FROZEN CROWNのキャリアにおける「最大かつ最も成功したコンサート」の一つとして記録されています。
2.6 第4期: Napalm Recordsへの移籍とトリプル・ギター体制 (2024年~現在)
2024年、FROZEN CROWN (フローズン・クラウン)は新たな章の幕開けを告げました。オーストリアに拠点を置く世界最大級のヘヴィメタル・レーベル、Napalm Records (ナパーム・レコード)との契約締結です。これは、バンドが欧州市場におけるアンダーグラウンドな存在から、メジャーシーンの第一線へと躍り出るための戦略的なステップでした。
さらに音楽的な進化として、弱冠18歳の若き天才ギタリスト、Alessia Lanzone (アレッシア・ランツォーネ) が正式メンバーとして加入しました。これにより、バンドはFederico Mondelli (フェデリコ・モンデッリ)、Fabiola "Sheena" Bellomo (ファビオラ・“シーナ”・ベッローモ)に加え、3人のギタリストを擁する「トリプル・ギター体制」へと移行しました。この編成により、ライブにおいてスタジオ音源のような重厚なハーモニーやリフのレイヤリングを、同期音源 (バッキングトラック) に頼ることなく生演奏で再現することが可能となりました。
2024年10月にリリースされた5thアルバム『War Hearts (ウォー・ハーツ)』は、この新体制での初作品となり、Children of Bodom (チルドレン・オブ・ボドム)へのオマージュを込めたタイトル曲など、原点回帰とも言える疾走感と攻撃性に満ちたアルバムとなっています。
さらに、2025年に向けての最新情報では、Alexandra Lioness (アレクサンドラ・ライオネス)という新たなギタリストの名前もメンバーリストに加わっており、バンドは6人編成、あるいはそれ以上の流動的な拡張を見せている可能性があります。
3. メンバー詳細プロフィール
FROZEN CROWN (フローズン・クラウン)のメンバーは、高い演奏技術だけでなく、アニメやゲームのキャラクターを彷彿とさせる鮮烈なビジュアルイメージを持っています。
3.1 現行メンバー (Current Members)
以下の表は、最新の編成に基づくメンバー情報です。
| 名前(英語表記) | 名前(カタカナ表記) | 担当パート | 在籍期間 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| Giada "Jade" Etro | ジャーダ・“ジェイド”・エトロ | Vocals | 2017-現在 | バンドの「声」。クリアで力強いハイトーンと、感情豊かな表現力を併せ持つ。 |
| Federico Mondelli | フェデリコ・モンデッリ | Guitars, Keys, Vocals | 2017-現在 | リーダー、メインコンポーザー、アートディレクター。デスヴォイスも担当。 |
| Fabiola "Sheena" Bellomo | ファビオラ・“シーナ”・ベッローモ | Guitars | 2021-現在 | 第2期より加入。テクニカルなリードプレイと華やかなステージングが特徴。 |
| Francesco Zof | フランチェスコ・ゾフ | Bass | 2021-現在 | 安定したリズム隊の要。指弾きによる太いベースラインを提供。 |
| Niso Tomasini | ニーゾ・トマシーニ | Drums | 2021-現在 | 若きドラムの名手。ツーバスの連打スピードと正確性はバンドのエンジンの核。 |
| Alessia Lanzone | アレッシア・ランツォーネ | Guitars | 2023-現在 | 10代で加入した天才肌のギタリスト。トリプルギターの一角を担う。 |
| Alexandra Lioness | アレクサンドラ・ライオネス | Guitars | 2025-現在 | 最新加入メンバー。さらなるギターサウンドの厚みを加える。 |
3.2 旧メンバー (Past Members)
初期のサウンド形成に貢献したメンバーです。
| 名前(英語表記) | 名前(カタカナ表記) | 担当パート | 在籍期間 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| Thalia Bellazecca | タリア・ベラゼッカ | Guitars | 2017-2020 | 初期の特徴的なツインギターの一翼を担った。現在はAngus McSix等で活動。 |
| Filippo Zavattari | フィリッポ・ザヴァッタリ | Bass | 2017-2020 | 初期のライブパフォーマンスを支えた。 |
| Alberto Mezzanotte | アルベルト・メッツァノッテ | Drums | 2017-2020 | 初期の疾走曲におけるビートを確立したドラマー。 |
4. 音楽的スタイルと影響: 和洋折衷のヘヴィメタル
FROZEN CROWN (フローズン・クラウン)の音楽性は、多様なジャンルのクロスオーバーによって成立しています。
- European Power Metal (ヨーロピアン・パワー・メタル)の継承: Stratovarius (ストラトヴァリウス) やHelloween (ハロウィン)に代表される、疾走するツーバスドラム、きらびやかなキーボード、そして高揚感のあるサビ (コーラス) はFROZEN CROWNの核となる要素です。
- Melodic Death Metal (メロディック・デス・メタル)の攻撃性: FROZEN CROWNが他のシンフォニック・メタルバンドと一線を画すのは、リフの鋭さと攻撃性です。リーダーのモンデッリはChildren of Bodom (チルドレン・オブ・ボドム)からの影響を公言しており、キーボードとギターのユニゾンソロや、時折挿入されるグロウル (デス声)にその影響が色濃反映されています。
- J-Metal (ジャパニーズ・メタル)との親和性: モンデッリ自身が日本のアニメやゲーム文化の熱心なファンであり、楽曲構成にはX JAPAN (エックス・ジャパン)やGalneryus (ガルネリウス)といった日本のバンドに通じるドラマティックな展開が見られます。これは、単に日本市場を意識しただけでなく、作曲者の感性が日本のメロディ感覚と深く共鳴していることに起因します。
5. 日本との深い絆: Marquee/Avalon とRYUJIN
FROZEN CROWN (フローズン・クラウン)にとって、日本は単なる「市場の一つ」ではなく、バンドのアイデンティティの一部です。
5.1 Marquee/Avalon (マーキー・アヴァロン)との関係
前述の通り、デビュー前からFROZEN CROWNの才能を見出したのは日本のレーベルでした。そのため、FROZEN CROWNのアルバムの日本盤 (Japanese Edition) には、他国盤にはない豪華な特典やボーナストラックが収録されることが通例となっています。これは日本のファンへの感謝の表れであり、輸入盤ではなく国内盤を購入する強い動機付けとなっています。
5.2 篠本竜司(RYUJIN) との盟友関係
日本の「サムライ・メタル」バンド、RYUJIN (竜神) (旧名: GYZE) のリーダーであるRyoji Shinomoto (篠本竜司)とは、同じNapalm Records (ナパーム・レコード) 所属のレーベルメイトとして、また音楽的な同志として深い交流があります。篠本氏はインタビュー等でChildren of Bodom (チルドレン・オブ・ボドム)のAlexi Laiho (アレキシ・ライホ) への敬愛を共有する仲間としてFROZEN CROWN (フローズン・クラウン)に言及しており、両バンドのファン層は大きく重なっています。
5.3 来日公演の記録と予定
- 2019年4月: 初来日公演。
- 2023年6月: 『Call of the North』ツアー。Spotify O-WESTでの公演は伝説的な盛り上がりを見せました。
- 2025年9月(予定): 「War Hearts over Japan」 ツアー。Tokyo (東京)公演では、「The Night of the Shieldmaiden」や「The Night of the Tyrant」 といった日替わりのコンセプトセットリストが予告されており、バンドの日本に対する並々ならぬ気合いが感じられます。
6. ディスコグラフィ (Discography)
以下に、全スタジオアルバムの詳細を記載します。特に日本盤ボーナストラック (Bonus Tracks)の差異に注目してください。
6.1 1st Album: The Fallen King (ザ・フォールン・キング) - 2018年
衝撃のデビュー作。メロディの良さと若々しい勢いが同居しています。
- 発売日: 2018年1月24日(日本先行発売)
- レーベル: Marquee/Avalon (Japan), Scarlet Records (International)
| No. | 曲名(English) | 曲名(Katakana) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | Fail No More | フェイル・ノー・モア | オープニングを飾る疾走曲 |
| 2 | To Infinity | トゥ・インフィニティ | |
| 3 | Kings | キングス | 初期の代表曲。MV再生数は数千万回を超える。 |
| 4 | I Am the Tyrant | アイ・アム・ザ・タイラント | ドラマティックな展開が光る名曲。 |
| 5 | The Shieldmaiden | ザ・シールドメイデン | ライブでのシンガロング (合唱)が定番。 |
| 6 | Chasing Lights | チェイシング・ライツ | |
| 7 | Queen of Blades | クイーン・オブ・ブレーズ | |
| 8 | Across the Sea | アクロス・ザ・シー | |
| 9 | Everwinter | エヴァーウィンター | |
| 10 | Netherstorm | ネザーストーム | |
| 11 | The Calm Before The Storm | ザ・カーム・ビフォア・ザ・ストーム | 日本盤限定ボーナストラック。 |
6.2 2nd Album: Crowned in Frost (クラウンド・イン・フロスト) - 2019年
より洗練され、シンフォニックなアレンジが強化された2作目。
- 発売日: 2019年3月20日(日本盤)
- レーベル: Marquee/Avalon, Scarlet Records
| No. | 曲名 (English) | 曲名 (Katakana) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | Arctic Gales | アークティック・ゲイルズ | インストゥルメンタル (導入曲)。 |
| 2 | Neverending | ネヴァーエンディング | スピードメタルの傑作。ライブの定番。 |
| 3 | In The Dark | イン・ザ・ダーク | |
| 4 | Battles In The Night | バトルズ・イン・ザ・ナイト | |
| 5 | Winterfall | ウィンターフォール | 7分を超える大作。 |
| 6 | Unspoken | アンスポークン | |
| 7 | Lost In Time | ロスト・イン・タイム | |
| 8 | The Wolf And The Maiden | ザ・ウルフ・アンド・ザ・メイデン | |
| 9 | Forever | フォーエヴァー | |
| 10 | Enthroned | エンスローンド | |
| 11 | Crowned In Frost | クラウンド・イン・フロスト | タイトル曲。 |
| 12 | The King's Rest | ザ・キングス・レスト | 日本盤限定ボーナストラック。 |
6.3 3rd Album: Winterbane (ウィンターベイン) - 2021年
メンバーチェンジを経て、よりヘヴィでダークなサウンドへと進化した野心作。
- 発売日: 2021年4月21日(日本盤)
- レーベル: Marquee/Avalon, Scarlet Records
| No. | 曲名 (English) | 曲名(Katakana) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | Embrace the Night | エンブレイス・ザ・ナイト | 新体制の幕開けを告げる曲 |
| 2 | Towards the Sun | トゥワーズ・ザ・サン | |
| 3 | Far Beyond | ファー・ビヨンド | 新メンバーの技術を見せつけるテクニカルな楽曲。 |
| 4 | The Lone Stranger | ザ・ローン・ストレンジャー | |
| 5 | Crown Eternal | クラウン・エターナル | |
| 6 | The Water Dancer | ザ・ウォーター・ダンサー | |
| 7 | Angels In Disguise | エンジェルズ・イン・ディスガイズ | ゲスト: Federica Lanna (Volturian) |
| 8 | Night Crawler | ナイト・クローラー | Judas Priest (ジューダス・プリースト) のカヴァー。 |
| 9 | Tales of the Forest | テイルズ・オブ・ザ・フォレスト | |
| 10 | Blood On The Snow | ブラッド・オン・ザ・スノー | |
| 11 | (Bonus Track) | (ボーナス・トラック) | 日本盤には通常、カラオケ版やデモ音源等が追加収録される場合がある |
6.4 4th Album: Call of the North (コール・オブ・ザ・ノース) - 2023年
パワーメタルの王道に回帰しつつ、アコースティックや民謡的な要素を取り入れた円熟の作品。
- 発売日: 2023年3月8日 (日本先行発売)
- レーベル: Marquee/Avalon, Scarlet Records
| No. | 曲名 (English) | 曲名 (Katakana) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | Call of the North | コール・オブ・ザ・ノース | 壮大なクワイアが特徴のタイトル曲。 |
| 2 | Fire in the Sky | ファイア・イン・ザ・スカイ | |
| 3 | Black Heart | ブラック・ハート | |
| 4 | Victorious | ヴィクトリアス | |
| 5 | In a Moment | イン・ア・モーメント | |
| 6 | Legion | レギオン | |
| 7 | Until the End | アンティル・ジ・エンド | |
| 8 | Now or Never | ナウ・オア・ネヴァー | |
| 9 | One for All | ワン・フォー・オール | |
| 10 | Far Away | ファー・アウェイ | |
| 11 | Acoustic Medley | アコースティック・メドレー | 日本盤限定ボーナストラック。バンドのメロディセンスが光る。 |
6.5 5th Album: War Hearts (ウォー・ハーツ) - 2024年
メジャーレーベルNapalm Records移籍第一弾。初期の衝動と最新の技術が融合した、攻撃的なアルバム。
- 発売日: 2024年10月18日
- レーベル: Marquee/Avalon (Japan), Napalm Records (International)
| No. | 曲名 (English) | 曲名 (Katakana) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | War Hearts | ウォー・ハーツ | Children of Bodomへの敬意を表した疾走曲。 |
| 2 | Steel and Gold | スティール・アンド・ゴールド | |
| 3 | To Live to Die | トゥ・リヴ・トゥ・ダイ | |
| 4 | Night of the Wolf | ナイト・オヴ・ザ・ウルフ | |
| 5 | On Silver Wings | オン・シルヴァー・ウィングス | |
| 6 | Edge of Reality | エッジ・オヴ・リアリティ | |
| 7 | Bloodlines | ブラッドラインズ | |
| 8 | I Am the Wind | アイ・アム・ザ・ウィンド | |
| 9 | King of the Sky | キング・オブ・ザ・スカイ | |
| 10 | Ice Dragon | アイス・ドラゴン | |
| 11 | (Bonus Track) | (ボーナス・トラック) | 日本盤には独自音源が追加収録されている。 |
7. 進化し続ける「冠」の輝き
FROZEN CROWN (フローズン・クラウン)の軌跡を振り返ると、FROZEN CROWNが単なる「流行のフォロワー」ではなく、パワーメタルというジャンルを自身の解釈で再構築し続ける革新者であることがわかります。イタリア・ミラノでの個人的なプロジェクトから始まり、日本のレーベルの慧眼によって発掘され、数多のメンバーチェンジという試練を乗り越えて世界的なメジャーバンドへと成長した物語は、現代の音楽シーンにおけるサクセスストーリーの好例です。
Federico Mondelli (フェデリコ・モンデッリ)の尽きることのない創造性と、Giada "Jade" Etro (ジャーダ・“ジェイド”・エトロ)のカリスマ性、そして新世代の技巧派ミュージシャンたちの融合により、バンドは今最も脂の乗った時期にあります。特に、2025年に予定されている日本ツアーは、FROZEN CROWNが積み上げてきた経験と、日本のファンとの長年にわたる信頼関係が結実する歴史的なイベントとなるでしょう。Napalm Recordsという強力な後ろ盾を得た今、FROZEN CROWNの「凍てついた冠」は、かつてないほどの熱量で世界を照らしようとしています。
Trivia
デビュー作の日本盤は、世界のどこよりも先に店頭に並んだ。マーキー・インコーポレイティド/アヴァロン・レーベルから2018年1月24日発売、品番 MICP-11393、税込2,860円。国際盤の発売日は同年2月9日だから、日本が二週間ほど先行したことになる。以後『War Hearts』まで、日本盤は毎回、国際盤より数日から二週間早く出ている。
三度目の来日は、日本での興行としては最大の規模になった。招聘元のマーキー/アヴァロンは、バンド史上初の東京2デイズと初の大阪公演を含む、キャリア最大のジャパン・ツアーと銘打っている。2025年9月25日と26日が代官山 SpaceOdd、28日が Osaka RUIDO。単発の公演を二度重ねてきたバンドが、初めて複数日程を回ったことになる。
東京の二夜は、別々の公演ではなく一続きの物語として組まれた。初日は「-戦乙女(いくさおとめ)の夜-」と題され、ジャーダ・エトロのクリーン・ヴォイスによるパワー・メタル曲を中心に据える。二日目は「-覇王の夜-」、グロウル・ヴォイスによる攻撃的な曲を中心に据える。二日間で一つの物語が完成するパッケージ、というのが招聘元の説明である。初開催となった大阪公演は「-竜王の夜-」と題され、東京のどちらとも異なる特別なセットリストが組まれた。
2026年5月18日に公開された「On Silver Wings」のビデオは、この来日公演の映像で作られている。撮り下ろしのカットだけでなく、2025年9月の日本公演の映像が使われており、クレジットの謝辞にはマーキー・アヴァロン、BURRN! マガジン、そして高梨康治の名が並ぶ。ジャーダ・エトロはこの曲を『War Hearts』のなかで自分の一番好きな曲だとし、このビデオでナパーム移籍第一作の周期を締めくくると述べている。
このバンドが生まれた場所は、イタリアではなく日本である。モンデッリはそう語っている。彼はハード・ロック・バンド BE THE WOLF の一員として来日した折に、当時まだソロ企画にすぎなかった構想をレーベルのアヴァロンへ持ちかけた。FROZEN CROWN はそこから始まった、というのが本人の説明で、「あの国から来た支援のおかげで自分たちは生まれた」とまで述べている。2023年の再来日を前にした取材での発言である。
その支援の中身についても、モンデッリは具体的に語っている。日本のマーキー/アヴァロンは、ヨーロッパのスカーレット・レコードにとっての姉妹レーベルにあたる。彼の説明では、FROZEN CROWN が形になり得たのはこの日本のレーベルのおかげで、彼らが企画を信じ、スタジオに入ってアルバムを録音できるだけの資金を出した。2019年、初来日を果たした年の欧州ツアー中に受けた取材での発言である。
その日本盤は、ボーナス・トラックが一曲多いだけの盤ではなかった。モンデッリの説明によれば、『The Fallen King』の日本盤はジャケットの絵柄もブックレットの中身も西洋盤と大きく異なっている。追加された一曲は「The Shieldmaiden」のアコースティック・ヴァージョン。彼はまた、この作品が日本で非常に良く迎えられたこと、BURRN! 誌と伊藤政則らの後押しがあったことにも触れている。
初来日公演は2019年4月12日(金)、東京・渋谷の TSUTAYA O-WEST で行われた。題して「CROWNED IN TOKYO」。19時ちょうどに場内が暗転し、「The Wolf And The Maiden」が SE として流れるなか、モンデッリ、メッザノッテ、ザワッターリ、ベラゼッカがステージに出て「Arctic Gales」から始まった。ジャーダ・エトロが姿を見せたのは、続く「Neverending」の頭である。全21項目、およそ2時間。同じ会場は四年後、Spotify O-WEST と名を変えて彼らを再び迎えることになる。
News
FROZEN CROWN、10月2日発売『The Legend Of The Six Kings』から「Who Wants to Burn in Heaven」MV公開
Napalm Recordsから発売される6thアルバムの収録曲。同作は2018年のデビュー作『The Fallen King』から続く物語を引き継ぐ全10曲で構成される。
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