カナダのNICKELBACKが10月30日、通算11作目のスタジオ・アルバム『Everything Under the Sun』を世界同時発売した。前2作を出したBMGを離れ、Virgin Music Groupから出す最初のアルバムで、収録は全12曲。日本ではユニバーサル ミュージックから、日本盤だけのボーナス・トラック「I Would Have Left You」を加えた全13曲のSHM-CD(UICB-1039、3,300円)が同じ日に出た。7月14日の発表と同時に公開された先行曲「Rattle the Cage」はギタリストのジョン5を迎えた曲で、米ビルボードのメインストリーム・ロック・エアプレイ・チャートで1位になった。
BMGからVirgin Music Groupへ — 前作から1年多く間を空けて作った全12曲
NICKELBACKはチャド・クルーガー、ライアン・ピーク、マイク・クルーガー、ダニエル・アデアの4人。7月14日の発表に添えた声明で、チャド・クルーガーは本作にバンドのあらゆる面が詰まっていると語り、これまで作ったどの曲にも負けないヘヴィな曲から冒険した曲、4人が今も一緒にいる理由を思い出させる曲までが並ぶと説明した。レーベルによれば、タイトルもアリーナを揺らすアンセムから内省的な曲、メロディ、重いギターまで、バンドが知られてきたものすべてを指している。
ベースのマイク・クルーガーは7月28日のラジオ番組Loudwire Nightsで、今回はアルバムの間隔をあえて1年多く空けたと話している。コロナ禍でしばらく表舞台を離れたとき、ファンの反応が良かったからだという。「Rattle the Cage」は長いあいだハード・ドライブに眠っていたデモが元になった曲で、ジョン5には共通の友人が多いことから声をかけた。
前作『Get Rollin'』(2022年)とのあいだには、2023年8月にナッシュヴィルのブリヂストン・アリーナで録ったライヴ・アルバム『Live From Nashville』(2024年11月15日、BMG)が出ている。英Classic Rock誌のレビュー(10月29日、Louder掲載)は、本作を5点満点中4点とした。
日本盤はSHM-CD、13曲目に「I Would Have Left You」
日本盤(UICB-1039、ユニバーサル ミュージック)はSHM-CD 1枚で、3,300円(税込)。12曲の本編のあとに日本盤だけのボーナス・トラック「I Would Have Left You」を収め、解説と歌詞対訳が付く。海外ではCDとアナログ盤のほか、バンドの公式ストア限定のカセットなども同じ日に出ている。
先行曲4曲 — 「Rattle the Cage」はバンド9曲目のチャート1位
最初に世に出たのは「Bones for the Crows」。2023年にゲーム『Dungeon Hunter 6』のために作られ、その広告に使われた曲で、2026年4月にWWEのWrestleMania 42のテーマ曲に選ばれてデジタル配信され、ビルボード・カナダのメインストリーム・ロック・エアプレイ・チャートに21位で初登場した。
7月14日に出た「Rattle the Cage」は、2022年からMÖTLEY CRÜEのツアーでギターを弾くジョン5を迎えた曲。米ビルボードのメインストリーム・ロック・エアプレイ・チャートで9月26日付の1位となり、NICKELBACKにとって同チャート9曲目、2014年の「Edge of a Revolution」以来の1位になった。ジョン5にとっても、名前を掲げた形では初めてのビルボード1位だという。
8月21日には「Leave Me Behind」、9月24日には英BBC Radio 2で初めて流れた「Make Me Love You」が続き、どちらにもミュージック・ビデオがある。チャド・クルーガーは「Leave Me Behind」を、誰かを打ちのめしたものを一緒に背負うことと、置いていかれたくない気持ちを歌った曲だと説明している。
2027年のワールド・ツアー — 発表された日程にアジアの公演はない
アルバムと同じ名を冠したワールド・ツアーは10月9日に発表された。北米は2027年2月6日のピッツバーグ、PPG Paints Arenaから5月1日のサンアントニオまで(5月7日にはメキシコシティ)、ヨーロッパは5月22日のリーズから7月13日のコペンハーゲンまで、オーストラリアは10月2日のパースから回り、DON BROCOがサポートとして同行する(一部公演を除く)。発表された日程にアジアの公演は含まれていない。
出典
- Blabbermouth(NICKELBACK、新作『Everything Under The Sun』を発表、「Rattle The Cage」公開)(2026年7月14日)
- Louder(Nickelback announce Everything Under The Sun)(2026年7月14日)
- ユニバーサル ミュージック ストア(ニッケルバック『Everything Under The Sun』SHM-CD、UICB-1039)(2026年10月29日)
- Loudwire(マイク・クルーガーのインタビュー)(2026年7月29日)
- Billboard Canada(「Bones for the Crows」がメインストリーム・ロック・エアプレイ・チャートに初登場)(2026年4月17日)
- Billboard(「Rattle the Cage」がメインストリーム・ロック・エアプレイ・チャート1位)(2026年9月23日)
- Blabbermouth(「Leave Me Behind」公開)(2026年8月21日)
- Blabbermouth(「Make Me Love You」公開)(2026年9月24日)
- Blabbermouth(2027年のワールド・ツアー発表)(2026年10月9日)
- Blabbermouth(ライヴ・アルバム『Live From Nashville』と次作の制作)(2025年10月10日)
- Louder(Classic Rock誌のレビュー)(2026年10月29日)