Zilqy

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Biography

世界の頂点を目指す新世代グローバル女性メタル
Zilqy(ジルキー)の始動と展望

プロフィール

結成2025年9月、日本
メンバーAnna(Vocal)/Toki(Guitar/元Aldious)/Miho(Bass/元LOVEBITES)/Kano(Drums)
出身日本
音楽性Post-Melodic Nu-Metal、Heavy Metal、Alternative Metal、Electronic
バンド名の由来Zilch(無)+ Queen(女性)=「誰のものでもない女王/すべての人の女王」

1. 実力者が集う「新世代のグローバル女性メタル」

Zilqy(ジルキー)は、2025年9月に結成された日本のメタル・バンドである。「世界を目指すグローバル女性メタル・バンド」を掲げ、日本のガールズ・メタル・シーンで実績を積んだ手練れのミュージシャンが集結した、いわば新世代のスーパーグループとしてデビューを飾った。バンド名は「Zilch(無)」と「Queen(女性)」を掛け合わせた造語で、「誰のものでもない女王/すべての人の女王」という、既存の枠に縛られない存在を志向する意志が込められている。

Zilqyが標榜するサウンド・アイデンティティは「ポスト・メロディック・ヌーメタル(Post-Melodic Nu-Metal)」。西洋的なサウンドスケープ、日本的なメロディ、そしてエレクトロニック・ミュージックのグルーヴを掛け合わせるという明確なコンセプトのもと、Zilqyは結成当初から国内にとどまらず世界を視野に入れた活動を志向している。本稿では、Zilqyの結成、メンバーの背景、デビューEP『Vacant Throne』、そして1stフル・アルバム『Birth of Riot』と全国ツアーまでを整理する。

2. 結成とメンバーの背景(2025)

Zilqyは2025年9月に始動した。その最大の特徴は、メンバーそれぞれが日本のメタル・シーンですでに確かなキャリアを築いてきた実力者である点にある。ギターのTokiは、日本の「嬢メタル(ガールズ・メタル)」ブームの一翼を担ったAldiousの元メンバーであり、ベースのMihoは、Wacken Open Airをはじめとする海外の大型フェスティバルの舞台を経験したLOVEBITESの元メンバーである。ボーカルのAnnaは幼少期を海外で過ごしたバイリンガルであり、その言語能力と表現力はZilqyのグローバル志向を音楽面で体現する。ドラムのKanoを加えた4人により、Zilqyは結成当初から高い演奏水準と国際的な視座を備えたバンドとして出発した。

ガールズ・メタルの先駆けであるAldious、世界を舞台に戦ったLOVEBITES——日本の女性メタルの歴史を象徴する二つのバンドの遺伝子を受け継ぐメンバーが集い、そこにバイリンガル・ボーカルと新たな才能が加わったこの布陣は、Zilqyが単なる新人バンドではなく、蓄積された経験の上に立つ「蜂起(riot)」であることを示している。

3. デビューEP『Vacant Throne』(2025)

2025年、ZilqyはデビューEP『Vacant Throne(空位の玉座)』を発表する。「空位の玉座」というタイトルは、まだ誰も座っていない王座を、Zilqyがこれから掴み取っていくという野心的な宣言である。EPには「Carry On」「Disguise」「Bleeding Love」「Cannonball」「Realize」といった楽曲が収められ、モダンなヘヴィネス、エレクトロニックなグルーヴ、そしてメロディックな訴求力を兼ね備えた、Zilqyの音楽的方向性を鮮明に提示した。Annaのバイリンガルな歌声が、開放的で表現豊かなラインと、より鋭い緊張感のある瞬間との間を行き来し、Toki、Miho、Kanoが磨き上げられたヘヴィな枠組みを構築する。

『Vacant Throne』は、メンバー各人の過去の名声を単に持ち寄るのではなく、それを新たなアイデンティティの燃料として用いた作品として評価された。タイトルが約束する「空位の玉座」に向けた最初の一歩でありながら、すでにZilqyを一過性のプロジェクト以上の存在として印象づけるだけの個性を備えていた。

4. 1stフル・アルバム『Birth of Riot』と全国ツアー(2026)

2026年、Zilqyは1stフル・アルバム『Birth of Riot』を発表した(2026年10月7日リリース)。「蜂起の誕生」を意味するタイトルは、ZilqyがデビューEPで示した野心を、フルレングスの作品として本格的に展開するものである。アルバムに先駆けて、8月6日の「World's End」、8月29日の「CAVEAT」、9月16日の「RUN」の3曲が先行配信された。

アルバムを携えた全国ツアー『Birth of Riot』は、2026年10月11日の千葉・柏PALOOZAを初日に、仙台、神戸、名古屋、福岡、大阪を経て、12月16日のZepp Shinjuku(TOKYO)をツアー・ファイナルとする、8公演から成る全国規模のツアーとして発表されている。結成からわずか1年あまりでフル・アルバムの完成と全国ツアーへと進んだこの歩みは、Zilqyが掲げる「世界の頂点」への意志が、着実に形になりつつあることを示している。

ツアーに先立つ2026年8月16日には「SUMMER SONIC 2026」(ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ)のPACIFIC STAGEにオープニング・アクトとして出演し、8月22日には渋谷O-EASTでのライブナタリー "Zilqy × EMNW" でEMNWと初のツーマンを行った。また、12月21日の恵比寿LIQUIDROOMのイベント「DECEMBER'S CHILDREN 2026」では、Zilqyが最初の出演者として発表された。

5. メンバー詳細プロフィール

Anna — Vocal

Zilqyのボーカル。幼少期を海外で過ごしたバイリンガルであり、その言語能力と表現力がバンドのグローバル志向を体現する。開放的で伸びやかなラインから、鋭く緊張感のある表現までを操り、Zilqyのサウンドに国際的な色彩を与える。

Toki — Guitar(元Aldious)

日本の「嬢メタル」ブームの一翼を担ったAldiousの元ギタリスト。シーンでの豊富な経験に裏打ちされた確かな演奏力で、Zilqyのヘヴィな音像を牽引する。

Miho — Bass(元LOVEBITES)

Wacken Open Airをはじめとする海外の大型フェスティバルの舞台を経験したLOVEBITESの元ベーシスト。世界を相手に戦った経験を持つプレイヤーとして、Zilqyの低音部とグローバルな視座を支える。

Kano — Drums

Zilqyのドラマー。バンドのモダンでエレクトロニックなグルーヴを、確かなリズムで駆動させる。Zilqyの「ポスト・メロディック・ヌーメタル」の推進力を担う。

6. ディスコグラフィ

発売年タイトル区分
2025Vacant ThroneデビューEP
2026Birth of Riot1stフル・アルバム(10月7日)

7. 総括

Zilqyは、Aldious、LOVEBITESといった日本の女性メタルを象徴するバンドの経験を受け継ぐメンバーと、バイリンガルの新たな才能が結集した、新世代のグローバル女性メタル・バンドである。「ポスト・メロディック・ヌーメタル」という明確なサウンド・コンセプトのもと、デビューEP『Vacant Throne』で野心を提示し、2026年10月7日に1stフル・アルバム『Birth of Riot』をリリースし、同作を携えた全国ツアーも発表している。結成からまだ日は浅いが、その出発点に込められた「空位の玉座」を掴み取るという意志は明確であり、Zilqyの物語はまさにこれから本格的に幕を開けようとしている。

Trivia

「Zilqy」という綴りは、もともとバンド名ではなく略称として考えられたものだった。名付け親はボーカルのAnnaで、女性を思わせる語としてQueenを軸に据え、そこに合わせる言葉を探した。最初は「何もない」を表すZeroを付ける案だったが格好がつかず、同じ意味のスラングであるZilchに落ち着く。そうして決まった正式名が「Zilch Queen」、その略称が「Zilqy」という想定で進んでいたのだが、話しているうちに略称のほうが良いということになり、略称のほうがバンド名として採用された。音楽ナタリーのプロフィール欄は、この組み合わせに「誰のものでもない女王」という意味が込められていると説明している。

出典: 音楽ナタリー(Zilqy「Vacant Throne」インタビュー 2/2)

4人が集まる前段には、沖縄のライブハウスでの一度きりのセッションがある。TokiとMihoは以前からの知り合いだったが、同じステージに立った経験はそれまで一度もなかった。演奏そのものと同じくらいパフォーマンスを重視するというTokiは、隣で弾くMihoの佇まいに見惚れてしまい、海外に出ていけるバンドを組むならこの人としかない、と考えて声をかけた。Miho側も以前からTokiに惚れ込んでいたといい、この誘いを受けたことがZilqyの出発点になっている。

出典: 音楽ナタリー(Zilqy「Vacant Throne」インタビュー 1/2)

バンド名が決まるまでには没案があった。Annaが長らく推していたのは「東京アストロベイビーズ」で、後にMihoから「ずっと推してたよね」と言われるほど熱心だったという。それでも採用には至らなかったのだが、理由は語感の善し悪しではなかった。TokiもKanoも東京の出身ではない、という身も蓋もない事実のほうである。

出典: 音楽ナタリー(Zilqy「Vacant Throne」インタビュー 2/2)

結成初期のTokiとMihoは、もう1人のギタリストを探していた。「メタルバンドといえばツインギター」という前提が2人の頭にあったからである。方針が変わったのはバンドの音楽性が固まっていく過程で、むしろギターは1本のほうが良いのではないかという判断に傾き、1人編成を好むAnnaとKanoが加わったことで現在の4人に着地した。Mihoは背景として、欧米のフェスではステージにアンプを置かないバンドが増え、ツインギターで向かい合ってソロを弾く編成もかなり減っている、と感じていたことを挙げている。

出典: 音楽ナタリー(Zilqy「Vacant Throne」インタビュー 2/2)

Kanoは、Mihoが音楽関係の飲み会で知り合ったマニピュレーターから「いい子がいる」と紹介された人物だった。Mihoは実際にライブへ足を運び、この子としかやりたくないと思うほど惚れ込んで帰ってくる。ところが、同じくKanoがサポートで叩くライブを観に行こうとしたTokiのほうは空振りに終わった。その日はたまたま別のドラマーが入る回だったのである。しかもTokiがそれに気づいたのは、すでにライブハウスへ向かっている道中だったという。

出典: 音楽ナタリー(Zilqy「Vacant Throne」インタビュー 1/2)

EPのリード曲「Carry On」は、多数決で選ばれている。メンバーとスタッフがそれぞれメロディを持ち寄り、全員が目をつぶった状態で「どれがいいか手を挙げて」という方式を取った結果が、この曲だった。バンドとして最初に完成した曲でもある。制作の途中でKanoが加わり、そのドラムのフレーズが入ったことで曲はさらに形を変えた。Mihoは、この1曲を作る過程を通じて、メンバー各自がどんな音楽をやりたいのかが互いに見えたと振り返っている。

出典: 音楽ナタリー(Zilqy「Vacant Throne」インタビュー 1/2)

『Vacant Throne』の歌詞は基本的に英語で、日本語が入るのは「Cannonball」と「Realize」の2曲だけである。この日本語詞は、すんなり決まったものではなかった。発端は「Cannonball」のサビのメロディが日本っぽいから日本語詞が入ってもいいのではないか、というメンバー間の会話だったが、Annaによれば、レコーディング当日にスタッフから英語のままにすべきだという反対が出ており、それを押し切って通したのだという。

出典: 音楽ナタリー(Zilqy「Vacant Throne」インタビュー 2/2)

2025年12月10日、東京・代官山SPACE ODDで開かれた1stライブ「Start The Fire」は、チケットが即日完売した。全10曲およそ1時間のステージのうち2曲はカバーで、これはEP収録の5曲だけでは尺が足りないという事情から決まったものである。1曲はParamoreの「Hallelujah」。Annaのルーツにあたる曲であり、Zilqyとして初めて制作したカバーでもあった。もう1曲はMetallicaの「Enter Sandman」で、こちらもAnnaの選曲だった。アンコールで再演された「Carry On」は、Annaが客席を静止させたうえでアカペラから始まっている。

出典: BARKS(Zilqy 1stライヴ<Start The Fire> ライヴレポート)

トリビアをすべて見る

News

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取材・文はふくりゅう。SUMMER SONIC 2026出演や収録曲の歌詞について語った前編。

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出典: チバテレ「ONGAX」番組ページ(2026年9月30日)

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インタビューではアルバム・タイトルの意味、各曲に込めたメッセージ、バンドの作詞を担う立場、そして現代のメタル・バンドのなかでの Zilqy の立ち位置が語られる。

出典: Zilqy 公式サイト(2026年9月24日)

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対象は10月7日発売の一般流通盤 (DCCA-183)。11月7日に新宿店、8日に渋谷店、29日に梅田NU茶屋町店で開催し、3店舗で購入するとイベント参加券が付く。

出典: Zilqy公式(2026年9月18日)

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Current Members / 現メンバー

2026-07-10時点の公式情報で確認した現行ラインナップです。公式プロフィール

Anna
Vocal
Toki
Guitar
Miho
Bass
Kano
Drums

Albums

Birth of Riot CD
/

Zilqyの1stフル・アルバム。歌詞は全曲Anna、ミックスとマスタリングはLance Prenc。先行曲「World's End」「CAVEAT」「RUN」を含む全10曲。

Vacant Throne EP
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日本発グローバル女性メタル・バンドZilqyが、ポスト・メロディック・ニューメタルの旗印を掲げた1st EP。