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ARTIST
Risk
LINER NOTES
LANGUAGE
『Risk』は、MEGADETHが従来のスラッシュ的な鋭さをあえて大きく後退させ、より滑らかなメロディ、ミドルテンポのグルーヴ、そしてポップな曲構成へと大胆に近づいた、極めて異色の作品だ。その名の通り、大きなリスクを冒したこの音楽性の変化は、当時ファンの間で大きな議論を呼んだ。緊張感のあるギターや、皮肉な声の個性は残りつつも、曲全体の肌触りは、明らかにこれまでと異なっている。
ダンサブルな“Crush 'Em”、内省的な“Insomnia”、そして“Breadline”のメロディまで、収録曲はメロディックで開かれたロックの感触を前面に押し出している。“Prince of Darkness”“Wanderlust”のような曲も、多彩な実験性を示している。
変化の大きさゆえに賛否を大きく招いた作品だが、バンドが自らの定型をあえて外し、全く別の表情を探そうとした、その挑戦的な姿勢は確かに伝わってくる。マーティ・フリードマンが参加した最後の作品としても知られる。“The Doctor Is Calling”“Ecstasy”のような曲でも、滑らかなメロディとグルーヴが結び付いている。従来の作風とは大きく異なる、大胆な実験が全編を貫いている。ヘヴィネスだけでは測れない、実験性と過渡期ならではの魅力を持つ、興味深い一枚と言える。
TRACK LIST
- 1.Insomnia
- 2.Prince of Darkness
- 3.Enter the Arena
- 4.Crush 'Em
- 5.Breadline
- 6.The Doctor Is Calling
- 7.I'll Be There
- 8.Wanderlust
- 9.Ecstasy
- 10.Seven
- 11.Time: The Beginning
- 12.Time: The End
- 13.Insomnia (Jeff Balding Mix)
- 14.Breadline (Jack Joseph Puig Mix)
- 15.Crush 'Em (Jock Mix)