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ARTIST
The Nothing
LINER NOTES
LANGUAGE
『The Nothing』は、KORNが、長年のキャリアで培ってきた、あの不穏なグルーヴと、深い喪失感を帯びた歌とを、極めて重い音像へと封じ込めた、充実の作品だ。ジョナサン・デイヴィスの、私生活における深い悲しみが、色濃く反映された一枚とも言われる。低く歪む重いギター、跳ねるベース、そして緊張を引き延ばすドラムが、単にヘヴィである以上に、まるで足元が崩れていくような、独特の不安定さを、力強く作り出している。より暗く、内省的な一枚だ。
冒頭“The End Begins”から“Cold”へと至る展開、そして“You'll Never Find Me”のドラマ性、さらに“The Darkness Is Revealing”のような曲まで、収録曲は、いずれも聴き応えがある。“Can You Hear Me”“Finally Free”のような曲も、作品の充実を伝えている。ジョナサン・デイヴィスのヴォーカルは、怒鳴り声、囁き、そして崩れそうなメロディを往復し、その深い痛みを、説明するのではなく、まるでその場にいるかのように、力強く感じさせていく。
聴きやすい慰めを、ただ与える作品ではないが、苦痛や、深い孤独を、そのまま音へと変えていくことの、確かな強さを示す一枚だ。初期のニュアンスを思わせる、生々しい衝動と、現代的なプロダクションの重さとが結び付き、決して懐古ではない、確かな切実さを生んでいる。KORNの、その深く暗い魅力を凝縮した、力強く聴き応えのある一枚と言える。バンドの真価が光る一枚だ。
TRACK LIST
- 1.The End Begins
- 2.Cold
- 3.You'll Never Find Me
- 4.The Darkness is Revealing
- 5.Idiosyncrasy
- 6.The Seduction of Indulgence
- 7.Finally Free
- 8.Can You Hear Me
- 9.The Ringmaster
- 10.Gravity of Discomfort
- 11.H@rd3r
- 12.This Loss
- 13.Surrender to Failure