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ARTIST
Creatures of the Night
LINER NOTES
LANGUAGE
『Creatures of the Night』は、KISSがより重いギター・リフ、厚いドラム、暗い音像へと踏み込んだ第10作だ。曲は大合唱の楽しさを保ちながらも、全体には夜のような重さと張り詰めた緊張感が流れている。実験的な前作を経て、バンドが硬派なハード・ロックへ回帰したことを鮮明に示す一枚である。
表題曲“Creatures of the Night”の推進力、“I Love It Loud”の圧倒的な重量感、“War Machine”の攻撃性が、作品の骨太な方向性を決定づける。“Rock and Roll Hell”“Saint and Sinner”のような曲も、重いリフとドラマ性を兼ね備えている。
派手な装飾よりも、太い音とパワーで押し切る姿勢が全編を貫き、80年代KISSの新たな出発点として強い存在感を放つ。ライヴ映えするフックを保ちながらも、これまで以上に重心を落とした音作りが印象的だ。“I Still Love You”のような壮大なバラードも収録され、重さ一辺倒ではないドラマ性を加えている。分厚いドラムと太いギターが生む圧力は、80年代のKISS作品の中でも際立っており、後年のライヴでも重要な曲が数多く生まれた。硬派なハード・ロックへの回帰を、確かな手応えとともに示した点に大きな意義がある。逆境の時期に、バンドが自らのロックンロールの核を力強く再構築した、充実の一枚と言える。
TRACK LIST
- 1.Creatures of the Night
- 2.Saint and Sinner
- 3.Keep Me Comin'
- 4.Rock and Roll Hell
- 5.Danger
- 6.I Love It Loud
- 7.I Still Love You
- 8.Killer
- 9.War Machine