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ARTIST
Lick It Up
LINER NOTES
LANGUAGE
『Lick It Up』は、KISSが太いギター・リフ、直進するビート、ポール・スタンレーとジーン・シモンズの対照的な歌を前面に置いた第11作だ。装飾よりも曲の即効性を重視し、すべてが観客と一緒に歌う瞬間へと向かっている。メイクを外した新たな姿とともに放たれた、象徴的な一枚である。
冒頭のインスト“Exciter”から表題曲“Lick It Up”の開放感、“All Hell's Breakin' Loose”の荒々しさ、“Fits Like a Glove”の粘り強いグルーヴまで、曲はライヴで即座に火が付くような作りを見せる。“Young and Wasted”のような疾走曲も、作品に勢いを添える。
大きな変化の時期にありながら、KISSらしいロックンロールの核を迷いなく再確認した本作は、バンドの再出発を強く印象付ける。素顔を晒したことで、むしろ音楽そのものの強さが際立った点も見逃せない。“Not for the Innocent”“A Million to One”のような曲でも、太いリフと大合唱コーラスが一貫して作品を貫き、迷いのないロックンロールが並ぶ。メイクという大きな武器を手放してもなお、楽曲とパフォーマンスの強さで新時代を切り開いた点に、本作の歴史的な意義がある。飾りを削ぎ落とし、純粋な曲の力で勝負した、80年代中盤の充実作と言える。
TRACK LIST
- 1.Exciter
- 2.Not For The Innocent
- 3.Lick It Up
- 4.Young And Wasted
- 5.Gimme More
- 6.All Hell's Breakin' Loose
- 7.A Million To One
- 8.Fits Like A Glove
- 9.Dance All Over Your Face
- 10.And On The 8th Day