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ARTIST
Loveland
LINER NOTES
LANGUAGE
『Loveland』は、ジョン・サイクスがバラードを軸に据えて作り上げた二作目のソロ・アルバムである。企画の発端は、マーキュリーの日本部門が提示した七曲入りのバラード集という構想だった。だが手元に曲が残っていたサイクスが自ら拡張を提案し、十曲のフル・アルバムとして1997年7月25日に発表され、日本のチャートで十三位に届いている。
ここでのギターは、速さや音数で圧倒する種類のものではない。歌の輪郭をなぞり、余白を残しながら鳴らされ、サイクス自身のヴォーカルと同じ高さに並ぶ。プロデュースは本人が手がけ、ノエル・ゴールデンがミックスとエンジニアリングを担当した。マルコ・メンドーサとレジー・ハミルトンのベース、エイブ・ラボリエルJr.とカート・ビスケラのドラム、アレックス・アレッサンドローニとジェイミー・ムホベラックのキーボードが、音像に厚みではなく落ち着きを与えている。
作品の中心にあるのは、三曲目「Don't Hurt Me This Way」だ。1982年のシングル「Please Don't Leave Me」の再録音であり、フィル・ライノットの歌声がそのまま残されている。過去の記録を現在の演奏へ接続するこの一曲が、アルバム全体に追想の色を落とす。ハード・ロックの構えを解いたところに現れる、旋律家としてのサイクスの素顔を捉えた一枚である。
TRACK LIST
- 1.Everything I Need
- 2.Didn't We Say
- 3.Don't Hurt Me This Way
- 4.Hold The Line
- 5.Thank You For The Love
- 6.Wuthering Heights
- 7.Til The Day I Die
- 8.Haunted
- 9.I'll Be Waiting
- 10.Don't Say Goodbye