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ARTIST
In Trance
LINER NOTES
LANGUAGE
『In Trance』は、SCORPIONSが初期の長いプログレッシヴな展開から距離を取り、より短く鋭いハード・ロックへと踏み出した第3作だ。ウリ・ジョン・ロートのギターはクラシカルな流麗さを保ちながら、リフとソロの両方で曲に強い緊張を与えている。クラウス・マイネの歌も、メロディを前へ運ぶ軸として存在感を増している。
表題曲“In Trance”の陰影、“Dark Lady”の力強さ、“Top of the Bill”の勢い、そして“Sun in My Hand”の熱量まで、収録曲はバンドの明確な進化を伝える。長尺の即興よりも、楽曲としての完成度とフックを重視する方向へと、はっきり舵を切っている。
ロートの個性的なギターと、マイネの伸びやかな歌が結び付くことで、のちのSCORPIONSにつながる強いメロディ感覚が芽生えている。まだ荒削りな部分を残しつつも、バンドが自らの様式を掴みかけた瞬間が刻まれた一枚だ。“Life's Like a River”“Evening Wind”のような曲では、叙情的なメロディと硬質な演奏が結び付き、バンドの奥行きを示している。若きバンドが自らの方向性を確かめていく過程が、生き生きと刻まれている。後年の世界的な成功を予感させる、初期SCORPIONSの大きな節目となる重要作と言える。
TRACK LIST
- 1.Dark Lady
- 2.In Trance
- 3.Life's Like a River
- 4.Top of the Bill
- 5.Living and Dying
- 6.Robot Man
- 7.Evening Wind
- 8.Sun in My Hand
- 9.Longing for Fire
- 10.Night Lights