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ARTIST
Reign of Fear
LINER NOTES
LANGUAGE
『Reign of Fear』は、アヴェンジャーからRAGEへと改名したバンドが、スピード・メタルの勢いを土台に、切り込むギターとピーヴィー・ワグナーの荒々しい歌を前面へ押し出したデビュー作だ。“Scared to Death”“Deceiver”のように短く攻撃的な曲が続くが、リフには細かな変化があり、ただ一直線に突き進むだけでは終わらない。
表題曲“Reign of Fear”や“Echoes of Evil”“Raw Energy”では、不穏な空気と疾走感が同居し、1980年代半ばのジャーマン・スピード・メタルらしい荒削りな熱量が全編を貫く。まだ洗練される前の、剥き出しのエネルギーがそのまま封じ込められたような生々しさが魅力だ。
演奏はときに粗いが、そのぶん初期衝動の鮮度は際立っている。“Hand of Glory”“The Scaffold”に見られる展開の工夫は、のちにRAGEが磨き上げる構築性の萌芽とも言える。“Machinery”“Suicide”といった曲に漂う不穏さも、初期RAGEならではの荒々しい個性を伝えている。まだ手探りの部分はあるが、それゆえに一曲ごとの衝動が生々しく刻まれている。改名後の出発点として、以降の充実につながる硬さと攻撃性をはっきりと刻んだ、歴史的な一枚である。
TRACK LIST
- 1.Scared to Death
- 2.Deceiver
- 3.Reign of Fear
- 4.Hand of Glory
- 5.Raw Energy
- 6.Echoes of Evil
- 7.Chaste Flesh
- 8.Suicide
- 9.Machinery
- 10.The Scaffold