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ARTIST
21
LINER NOTES
LANGUAGE
『21』は、RAGEが切れ味のあるギター、タイトなリズム、変化の多い展開を結び付け、攻撃的でありながら知的なパワー・メタルを作り上げた作品だ。速さを活かした曲でも、リフの組み立てと歌メロの流れには細やかな設計があり、単純な勢いだけでは終わらない密度がある。
ヘヴィな押し出しとプログレッシヴな感覚が交差することで、アルバムは単調さを避け、聴くほどに構造の面白さが見えてくる。ピーヴィー・ワグナーの声は攻撃性の中にもバンド固有の哀愁を残し、楽曲を型どおりのパワー・メタルにとどめない。
技巧を随所に見せながらも、それが常に曲の推進力や劇性へと結び付いているのが本作の強みである。重さ、速さ、そして構成の妙を高い水準で束ね、演奏力と作曲の複雑さを同時に楽しめる。リフの隙間を突くようなリズムの変化や、予想を裏切る展開の連続は、聴き手の集中を最後まで引き込む。攻撃的でありながら細部まで計算された構成は、単純なパワー・メタルの範疇を超えており、何度も聴き返すことで新たな発見が生まれる。速さと重さを前提としながらも、そこへプログレッシヴな知性を持ち込んだRAGEの作曲力が、余すところなく発揮されている。長いキャリアを重ねてもなお、挑戦的な姿勢を失わないRAGEの充実ぶりを示す、濃密な一枚と言える。
TRACK LIST
- 1.21