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ARTIST
Return in Bloodred
LINER NOTES
LANGUAGE
『Return in Bloodred』は2005年4月4日にMetal Bladeから発表されたPOWERWOLFの1作目である。2003年にドイツ・ザールブリュッケンで動き出したバンドは、この時点ですでに後年まで変わらない設計図を持っていた。教会オルガン、聖歌隊を思わせる多重コーラス、ルーマニアで声楽を学んだアッティラ・ドーンの朗々とした歌、そして装飾を削いだミッドテンポのリフ——「聖なるもの」と「獣」を同じ舞台へ上げる様式が、デビュー作の時点で成立している。
冒頭の“Mr. Sinister”は重心の低いリフで幕を開け、“We Came to Take Your Souls”“Kiss of the Cobra King”では、速度ではなく反復によって高揚を作るという方法がはっきり示される。“Black Mass Hysteria”“The Evil Made Me Do It”はホラー映画的な語り口を持ち込み、終曲“Son of the Morning Star”は荘厳さと疾走を同時に鳴らして幕を引く。
後年のようなオーケストラの厚みはまだない。しかし、歌えるコーラス、オルガンの音色、儀式めいた言葉づかいという三点はこの一枚ですでに揃っており、以後の20年はその拡張だったと言える。POWERWOLFがどこから来たのかを確かめるための、最も素直な入口である。
TRACK LIST
- 1.Mr. Sinister
- 2.We Came to Take Your Souls
- 3.Kiss of the Cobra King
- 4.Black Mass Hysteria
- 5.Demons & Diamonds
- 6.Montecore
- 7.The Evil Made Me Do It
- 8.Lucifer in Starlight
- 9.Son of the Morning Star