LOVEBITES

21世紀初頭より、日本の音楽シーンにおいては「ガールズ・メタル・バンド (Girls Metal Band)」と呼ばれる独自の潮流が形成されてきた。

Biography

日本のヘヴィメタルを再定義する白き狼
LOVEBITES (ラヴバイツ)の軌跡と音楽的変遷

1. ガールズ・メタル・シーンの文脈とLOVEBITES (ラヴバイツ)の特異性

21世紀初頭より、日本の音楽シーンにおいては「ガールズ・メタル・バンド (Girls Metal Band)」と呼ばれる独自の潮流が形成されてきた。Show-Ya (ショーヤ) やAldious (アルディアス)といった先駆者たちが切り拓いたこの土壌において、2016年に東京 (Tokyo)で結成されたLOVEBITES (ラヴバイツ) は、瞬く間にその既存の枠組みを超越し、世界的な「パワー・メタル (Power Metal)」の文脈において確固たる地位を築き上げた特異な存在である。

LOVEBITESの特異性は、日本のアイドル文化やヴィジュアル系 (Visual Kei) に通じる華麗な白い衣装を身に纏いながらも、音楽的には1980年代の英国ヘヴィメタル (NWOBHM) やジャーマン・メタル (German Metal) の正統的な継承者として振る舞う点にある。ポップな要素を極力排し、高速なツーバス・ドラム、ツイン・リードギターのハーモニー、そして英語詞による歌唱を徹底することで、LOVEBITESは「日本人の女性バンド」 というギミックを、純粋な音楽的実力への評価へと昇華させることに成功した。

2. 結成前夜と初期の歴史: Destrose (デストローズ)の遺産 (2015-2016)

2.1 Destrose (デストローズ)の解散と新バンド構想

LOVEBITES (ラヴバイツ)の起源は、日本のガールズ・メタル・シーンにおいて「伝説」とも称されるバンド、Destrose (デストローズ)の解散にある。Destrose (デストローズ)は、Aldious (アルディアス) やMary's Blood (メアリーズ・ブラッド)といった後のシーンを牽引するバンドのメンバーを輩出したことで知られるが、2015年にその活動を終了した。

同バンドのベーシストでありリーダーを務めていたミホ (Miho)は、解散後も自身の理想とするヘヴィメタルを追求するための新バンド結成を模索していた。彼女が目指したのは、自身の敬愛するIron Maiden (アイアン・メイデン)のような、強力なリズムセクションとツインギターを擁する正統派のヘヴィメタルバンドであった。この構想に最初に共鳴したのが、かつてDestrose (デストローズ)で共に活動していたドラマーのハルナ (Haruna) である。ハルナ (Haruna) は13歳からドラムを始め、Helloween (ハロウィン) のウリ・クッシュ (Uli Kusch) に影響を受けたツーバス・スタイルのドラミングを得意としており、ミホ (Miho)の求める強靭なボトムラインを支えるのに不可欠な存在であった。

2.2 メンバー選定と「白い衣装」の戦略

2016年、ミホ(Miho) とハルナ (Haruna) は残るメンバーの選定に着手した。ギタリストとして白羽の矢が立ったのは、激情★めたりっちぇ (Gekijo METALicche) の元ギタリストであり、アグレッシブな速弾きを得意とするミドリ (Midori) であった。さらに、彼女の剛直なプレイスタイルと対をなすメロディアスで流麗なギタリストとして、当時はa Drop Of Joker (ア・ドロップ・オブ・ジョーカー) や21g (トゥエンティワングラムス)で活動していたミヤコ(Miyako)に声をかけた。当初、ミヤコ (Miyako) はサポートメンバーとしての参加であったが、その卓越した作曲能力とピアノ演奏のスキルがバンドの音楽性に不可欠であると判断され、正式メンバーとして迎えられた。

最後に決定したのはボーカリストである。多くのガールズバンドがアニメ声やアイドル的な歌唱スタイルを採用する中、ミホ (Miho) たちはよりパワフルでソウルフルな声を求めた。選ばれたのは、それまでヘヴィメタルのキャリアを全く持たず、VAMPS (ヴァンプス)やUVERworld (ウーバーワールド)のバックコーラスとして活動していたアサミ (Asami) であった。R&Bやソウルミュージックをバックボーンに持つアサミ (Asami) の歌声は、中低音の豊かさと突き抜けるようなハイトーンを兼ね備えており、LOVEBITES (ラヴバイツ)のサウンドに独自の説得力を与えることとなった。

バンド名は、アサミ (Asami) がオーディションで歌唱したHalestorm (ヘイルストーム)の楽曲「Love Bites (So Do I)」に由来する。この名称には、「愛(Love)」 と 「噛みつく (Bites)」という、女性的な優雅さとメタルの攻撃性を共存させるという意味が込められている。また、彼女たちはステージ衣装を「白」で統一することを決めた。これは、メタルシーンで一般的な「黒」のイメージに対するカウンターであり、他者とは異なる存在であることを視覚的に主張する戦略であった。

2016年11月18日、東京・渋谷のTSUTAYA O-WEST (ツタヤ・オーウエスト)で開催されたイベント 「Women's Power presents Girls Band Next Generation」において、LOVEBITES (ラヴバイツ)はDisqualia (ディスクオリア) やMai Yashima (マイ・ヤシマ)と共にステージに立ち、公式にデビューを果たした。

3. 覚醒と欧州への展開: Awakening from Abyss (2017)

2017年は、LOVEBITES (ラヴバイツ)が単なる新人バンドから、世界市場を視野に入れたプロフェッショナルな集団へと変貌を遂げた年である。LOVEBITESは日本の大手レコード会社であるVictor Entertainment (ビクターエンタテインメント) と契約を結び、本格的なレコーディング活動を開始した。

3.1 The Lovebites EP と制作体制の確立

同年5月24日、デビューEPとなる『The Lovebites EP (ザ・ラヴバイツ・イーピー)』をリリース。この時点で既に、LOVEBITESの制作体制には世界基準を目指す明確な意志が反映されていた。ミキシングとマスタリングエンジニアとして、Nightwish (ナイトウィッシュ)やChildren of Bodom (チルドレン・オブ・ボドム)の作品で知られるフィンランドの名門スタジオ、Finnvox Studios (フィンヴォックス・スタジオ)のミッコ・カルミラ (Mikko Karmila)とミカ・ユッシラ (Mika Jussila) を起用したのである。この選択により、LOVEBITESのサウンドは日本のバンド特有の音像(中音域の密度が高い)から脱却し、欧州のパワー・メタル特有のクリアで分離の良い、ダイナミックレンジの広い音像を獲得した。

3.2 1stアルバムと初の海外公演

2017年10月25日、初のフルアルバム 『Awakening from Abyss (アウェイクニング・フロム・アビス)』を発表。「Shadowmaker (シャドウメイカー)」 や 「The Hammer of Wrath (ザ・ハンマー・オブ・ラス)」といった楽曲は、ツインギターの劇的な展開とアサミ (Asami)の力強いボーカルが融合したバンドの代表曲となり、国内外のメタルファンに衝撃を与えた。

特筆すべきは、アルバムデビュー直後の2017年末に、早くもロンドン (London) での海外公演を行った点である。これはLOVEBITESの視線が当初から日本国内に留まらず、メタルの本場であるイギリスやヨーロッパに向けられていたことを如実に示している。JPU Records (ジェーピーユー・レコード)との提携により、海外でのCD流通網も早期に確立された。

4. 黄金の賞とフェスティバル・サーキット (2018)

2018年、LOVEBITES (ラヴバイツ)の名は世界のメタルシーンに轟くこととなる。

4.1 Metal Hammer Golden Gods Award 受賞

同年6月11日、ロンドンのIndigo at The O2 (インディゴ・アット・ジ・オーツー)で開催された英国の権威ある音楽賞 『Metal Hammer Golden Gods Awards 2018 (メタル・ハマー・ゴールデン・ゴッズ・アワード)』において、LOVEBITES (ラヴバイツ) は 「Best New Band (ベスト・ニュー・バンド)」を受賞した。これは日本の女性バンドとして史上初の快挙であり、Sleep Token (スリープ・トークン) やConjurer (コンジャラー) といった欧米の有望株を抑えての勝利であった。この受賞は、LOVEBITESが単なる「日本のサブカルチャー」の一部ではなく、真正なヘヴィメタル・アクトとして認知された瞬間であった。

4.2 Wacken Open Air と Bloodstock への出演

受賞の勢いを駆って、LOVEBITESは欧州の主要メタルフェスティバルへの出演を果たした。

  • Wacken Open Air (ヴァッケン・オープン・エア) (ドイツ): 世界最大級のメタルフェスにおいて、日本人女性バンドとして初出演を果たした。
  • Bloodstock Open Air (ブラッドストック・オープン・エア) (イギリス): 8月10日、Ronnie James Dio Stage (ロニー・ジェイムス・ディオ・ステージ)に出演。当初はより小さなステージでの演奏が想定されていたが、注目度の高さからメインステージの一つへと昇格した経緯がある。「Shadowmaker」や「Above The Black Sea」の演奏は現地の観衆を熱狂させ、YouTubeで公開されたライブ映像は数十万回の再生を記録した。

同年12月には2ndアルバム 『Clockwork Immortality (クロックワーク・イモータリティ)』をリリース。前作以上にシンフォニックな要素を取り入れつつ、「Rising (ライジング)」のような疾走曲ではバンドの結束力を高らかに歌い上げ、その音楽的成熟を見せつけた。

5. 世界への浸透とパンデミックの壁 (2019-2020)

5.1 DragonForce (ドラゴンフォース)との帯同とDownload Festival

2019年、LOVEBITES (ラヴバイツ)はその活動規模をさらに拡大させた。英国のパワー・メタル・バンド、DragonForce (ドラゴンフォース) のUKツアーにサポートアクトとして帯同。高速演奏をトレードマークとするDragonForce (ドラゴンフォース)のファン層はLOVEBITES (ラヴバイツ)と親和性が高く、このツアーは新たなファンベースの開拓に大きく貢献した。

また、同年6月には英国のDownload Festival (ダウンロード・フェスティバル)、ベルギーのGraspop Metal Meeting (グラスポップ・メタル・ミーティング)に出演。Download Festival (ダウンロード・フェスティバル)では、アサミ (Asami) がHalestorm (ヘイルストーム)のステージに飛び入り参加し、バンド名の由来となった楽曲「Love Bites (So Do I)」 をリジー・ヘイル (Lzzy Hale) と共に熱唱するという象徴的な出来事があった。

5.2 Electric Pentagram (エレクトリック・ペンタグラム)とオリコン・トップ10

2020年1月、3rdアルバム 『Electric Pentagram (エレクトリック・ペンタグラム)』をリリース。タイトルは5人のメンバーが結束して形成する五芒星を意味し、バンド史上最もヘヴィで攻撃的な作品となった。「Thunder Vengeance (サンダー・ヴェンジェンス)」のスラッシュ・メタル的なリフや、「Golden Destination (ゴールデン・デスティネイション)」のアンセム性は高く評価され、オリコン週間チャートで自身最高(当時)の9位を記録した。

5.3 パンデミック下での活動

しかし、世界的なCOVID-19パンデミックの発生により、予定されていたツアーは中止や延期を余儀なくされた。これに対しバンドは、2020年2月21日にZepp DiverCity (Zeppダイバーシティ東京)で行われたライブを収録した映像作品『Five of a Kind - Live in Tokyo 2020 (ファイヴ・オブ・ア・カインド)』を7月にリリース。さらに同年12月には、観客を入れずにスタジオで行ったライブパフォーマンス 『Awake Again - Live from Abyss (アウェイク・アゲイン)』を発表するなど、映像作品を通じてファンとの繋がりを維持した。

2021年3月にはミニアルバム『Glory, Glory, to the World (グローリー、グローリー、トゥ・ザ・ワールド)』をリリース。収録曲「Winds of Transylvania (ウィンズ・オブ・トランシルヴァニア)」は押井守総監督のアニメ『ぶらどらぶ (Vlad Love)』のオープニングテーマに起用され、アニメファン層へのリーチも果たした。

6. 創設者ミホ (Miho) の脱退と活動休止 (2021)

バンドが順風満帆に見えた2021年8月17日、衝撃的なニュースが世界を駆け巡った。バンドの創設者でありリーダー、サウンドの核を担っていたベーシストのミホ (Miho) が脱退を発表したのである。

ミホ (Miho) は声明の中で、「LOVEBITES (ラヴバイツ)を離れることは苦渋の決断だった」としつつも、「環境を変えて一人のミュージシャンとして自分を見つめ直したい」という意向を表明した。Iron Maiden (アイアン・メイデン)のスティーヴ・ハリス (Steve Harris) を敬愛し、指弾きによる強力なギャロップ・ビートでバンドの屋台骨を支えていた彼女の離脱は、バンドの存続自体を危ぶませる深刻な事態であった。これに伴い、バンドは一時的な活動休止(ハイアタス)を宣言した。

同年12月、残されたメンバーは「第一章の完結」としてベストアルバム 『In The Beginning - The Best of 2017-2021 (イン・ザ・ビギニング)』をリリース。ここには、ミホ (Miho) 在籍時に録音された最後の未発表曲「Nameless Warrior (ネームレス・ウォーリアー)」が収録された。アサミ (Asami) が作詞したこの楽曲は、別れの痛みを乗り越え、名前なき戦士として戦い続ける決意を歌ったものであり、バンドの不屈の意志を示すものであった。

7. 復活と新体制: The Incarnation (2022-2023)

7.1 ベーシスト・オーディションとFami (ファミ)の加入

約1年の沈黙を破り、バンドは2022年春に新ベーシスト公募オーディション 「The Incarnation (ジ・インカーネーション)」を開始した。世界中からの応募者の中から選ばれたのは、弱冠20歳のベーシスト、Fami (ファミ)であった。

Fami (ファミ)は加入前から自身のYouTubeチャンネルで活動しており、65万人以上の登録者を持つインフルエンサーでもあった。彼女のプレイスタイルは、スラップ奏法やタッピングを多用するモダンでテクニカルなものであり、ミホ(Miho) の正統派スタイルとは対照的であった。しかし、メンバーは彼女の若き才能と経験、そして何よりヘヴィメタルへの情熱を高く評価し、2022年10月に正式加入を発表した。

7.2 Judgement Day (ジャッジメント・デイ)での完全復活

新体制となったLOVEBITES (ラヴバイツ)は、2023年2月22日に4thアルバム 『Judgement Day (ジャッジメント・デイ)』をリリース。タイトル曲や 「Stand And Deliver (Shoot 'em Down)」などで聴けるサウンドは、従来のパワー・メタルに加え、Fami (ファミ)のベースによるグルーヴ感が加味され、より強靭かつ現代的に進化したものであった。本作はオリコン週間アルバムランキングおよびBillboard Japan Hot Albumsでバンド史上最高位となる5位を記録し、ファンの不安を払拭する大成功を収めた。

2023年3月には東京・EXシア転六本木 (EX Theater Roppongi) にて復活ライブ 「We Are The Resurrection」を開催。チケットは即日完売し、その模様は後にライブ作品 『Knockin' at Heaven's Gate (ノッキン・アット・ヘヴンズ・ゲイト)』としてリリースされた。

8. 世界ツアーと武道館への道 (2024-Present)

8.1 The Thin Line Between Love and Hate World Tour

2024年、LOVEBITES (ラヴバイツ)は自身最大規模となるワールドツアー 「The Thin Line Between Love and Hate World Tour」を敢行した。このツアーは、日本国内のみならず、欧州、米国、アジアを網羅するものであった。

  • 欧州(Europe): 6月から7月にかけて、Hellfest (ヘルフェスト) [フランス]、Resurrection Fest (レザレクション・フェスト) [スペイン]、Rock Imperium Festival (ロック・インペリウム・フェスティバル) [スペイン] といった大規模フェスに出演。Hellfest (ヘルフェスト)では6月28日のメインステージの一つに出演し、数万人の観衆を前に堂々たるパフォーマンスを披露した。
  • 米国 (USA): 9月にはアトランタで開催されたProgPower USA (プログパワー・ユーエスエー)に出演後、「Eternal Phenomenon Tour US」 としてダラス (Dallas) やロサンゼルス (Los Angeles) を巡るヘッドラインツアーを行った。
  • 日本(Japan): 9月1日には東京ガーデンシアター (Tokyo Garden Theater) にて「Memorial for the Warrior Souls」 と題した公演を開催。この模様は2025年3月5日リリースの映像作品『No More Tragedy (ノー・モア・トラジディ)』に収録される。

8.2 武道館公演の決定

そして、バンドは次なる大きな目標として、2026年3月29日に日本武道館 (Nippon Budokan) での単独公演 「LIVE AT BUDOKAN」を行うことを発表した。日本のロックバンドにとって聖地とされる武道館への到達は、LOVEBITES (ラヴバイツ)が名実ともに日本のトップ・メタルバンドとしての地位を確立したことを意味する。

9. メンバー詳細プロフィールと音楽的影響

現在のメンバー

メンバー名 担当 生年月日 出身地 背景・スタイル
Asami
(アサミ)
Vocal 7月10日 **** 2歳から16年間クラシックバレエを経験し、渡米してジャズダンスやヒップホップを学ぶ。帰国後はVAMPSやUVERworldのコーラスとして活動. ヘヴィメタルのバックグラウンドを持たないことが逆に功を奏し、中音域の太さとソウルフルな表現力を持つ独自の歌唱スタイルを確立。英語の発音には定評があり、歌詞のほとんどを英語で手掛ける。
Midori
(ミドリ)
Guitar 5月28日 大阪 [アグレッシブな速弾き]
MI JAPAN (Musicians Institute Japan)卒業生。元・激情★めたりっちぇ。Kiko Loureiro (キコ・ルーレイロ)やNuno Bettencourt (ヌーノ・ベッテンコート)に影響を受けたテクニカルなプレイが特徴。ステージ上での激しいアクションと、攻撃的なレガートやタッピングを駆使したソロを担当することが多い。
Miyako
(ミヤコ)
Guitar / Keyboard 4月5日 大阪 [旋律の構築者]
3歳からクラシックピアノを学び、ギターは高校から始める。元・A Drop of Joker. Ritchie Blackmore (リッチー・ブラックモア) やDissection (ディセクション)に影響を受ける。バンドの作曲の要であり、メロディアスで構築的なギターソロや、ピアノを導入したシンフォニックなアレンジを担当。ライブではギターとキーボードを頻繁に切り替える。
Haruna
(ハルナ)
Drums 12月30日 静岡 [バンドのエンジン]
13歳でドラムを開始。元・Destrose。小柄な体格からは想像できないパワーとスタミナで、ツーバスを駆使した高速ビートを叩き出す。Uli Kusch (ウリ・クッシュ)をフェイバリットに挙げ、メロディック・パワー・メタルの王道を行くドラミングスタイルを持つ。
Fami
(ファミ)
Bass 2002年生 日本 [新世代の超絶技巧]
2022年加入。加入時は20歳。自身のYouTubeチャンネル登録者数は65万人を超える。指弾きに加え、スラップやタッピングなどのモダンなテクニックを駆使し、従来のバンドサウンドにファンキーかつテクニカルな要素を加えた。

元メンバー

メンバー名 担当 在籍期間 出身地 背景・スタイル
Miho
(ミホ)
Bass 2016-2021 静岡 [創設者にして鉄の女]
バンドの創設者。元・Destrose リーダー。Steve Harris (スティーヴ・ハリス)を敬愛し、ピックを使わない指弾きスタイルで強烈なアタック音とギャロップ・ビートを生み出した。バンドの初期コンセプトと方向性を決定づけた人物。脱退後はLustQueenなどで活動。

10. ディスコグラフィ

LOVEBITES (ラヴバイツ)の作品は、一貫してフィンランドのFinnvox Studios (フィンヴォックス・スタジオ)でミキシング・マスタリングが行われており、極めて高い音響品質を誇る。

10.1 Studio Albums (フルアルバム)

タイトル 発売日 レーベル 概要・主要曲
Awakening from Abyss
(アウェイクニング・フロム・アビス)
2017.10.25 Victor/ JPU 衝撃のデビュー作
「The Awakening」 から 「The Hammer of Wrath」へ続く流れがバンドの攻撃性を象徴。「Shadowmaker」収録。純粋なメタルの美学を提示した。
Clockwork Immortality
(クロックワーク・イモータリティ)
2018.12.05 Victor/ Arising Empire 進化と洗練
欧州ツアーを経て制作された。「Rising」や「Pledge of the Saviour」など、よりドラマティックでシンフォニックな楽曲が増加。
Electric Pentagram
(エレクトリック・ペンタグラム)
2020.01.29 Victor/ Red River 最強の五芒星
オリコン9位。スラッシュ・メタル色の強い「Thunder Vengeance」や、代表曲「When Destinies Align」を収録。バンドとして最も脂の乗っていた時期の傑作。
Judgement Day
(ジャッジメント・デイ)
2023.02.22 Victor/ JPU 審判の日、そして復活
Fami加入後の第一弾。オリコン5位。疾走感と重厚感が増し、ベースラインの存在感が際立つ。「Soldier Stands Solitarily」など名曲多数。
Outstanding Power
(アウトスタンディング・パワー)
2026.02.18 Victor 新たなる力
2026年発売の5thアルバム。ジャケットアートは『Electric Pentagram』と同じEasy氏が担当。

10.2 EPs & Mini Albums

  • The Lovebites EP (2017.05.24): デビューEP。「Don't Bite the Dust」収録。
  • Battle Against Damnation (2018.06.06): 欧州フェス出演直前にリリース。「Above The Black Sea」収録。
  • Glory, Glory, to the World (2021.03.10): パンデミック中に制作。アニメ『ぶらどらぶ』主題歌「Winds of Transylvania」収録。
  • LOVEBITES EP II (2024.08.28): 「Unchained」収録の最新EP。初期EPのリ・レコーディング盤『Re-LOVEBITES EP』も同時展開。

10.3 Singles (Physical & Digital)

  • Golden Destination (2020.02.19): 初のフィジカルシングル。限定盤にはペンダントが付属。12インチ・アナログ盤もリリースされた。
  • Nameless Warrior (2021.11.17): ミホ在籍時最後の新曲 (デジタル)。
  • Judgement Day (2022.12.23): デジタル先行シングル。
  • Stand And Deliver (Shoot 'em Down) (2023.02): デジタルシングル。
  • No More Tragedy (2025.03.05): ライブ作品と同名の楽曲・作品群。

10.4 Live Videography (Blu-ray/DVD/Live Albums)

LOVEBITES (ラヴバイツ)はライブバンドとしての実力を証明するため、主要なツアーごとにフルレングスのライブ作品をリリースしている。

  1. Daughters of the Dawn - Live in Tokyo 2019 (2019.07.10): マイナビBLITZ赤坂公演
  2. Five of a Kind - Live in Tokyo 2020 (2020.07.22): Zepp DiverCity公演。パンデミック直前の貴重な記録。
  3. Awake Again - Live from Abyss (2020.12.25): スタジオライブ作品。
  4. Heavy Metal Never Dies - Live in Tokyo 2021 (2021.09.29): TOKYO DOME CITY HALL公演。ミホ在籍最後のライブ作品。
  5. Knockin' at Heaven's Gate - Live in Tokyo 2023 (2023.08.23): EXシアター六本木での復活公演初日。
  6. Knockin' at Heaven's Gate - Part II (2023.12.20): 復活公演2日目。
  7. Memorial for the Warrior Souls (2024.08.28): 昭和女子大学人見記念講堂公演。
  8. No More Tragedy (2025.03.05): 東京ガーデンシアター公演および2024年ワールドツアーのドキュメンタリーを収録。

11. Conclusion

LOVEBITES (ラヴバイツ)は、日本の「ガールズ・メタル」というジャンル的特異性を入り口としながらも、徹底した実力主義と正統派ヘヴィメタルへの敬意によって、そのレッテルを自ら剥がし去ることに成功した稀有なバンドである。

Destrose (デストローズ)の解散から生まれたこのバンドは、ミホ (Miho) という強力なリーダーを失う危機に直面しながらも、Fami (ファミ) という新たな才能を迎えることで、より強固で現代的な「第二章」へと進化を遂げた。ロンドンのGolden Godsでの受賞、WackenやDownload といった聖地での熱演、そして来るべき2026年の日本武道館公演という軌跡は、LOVEBITESが単なる一過性のブームではなく、世界的なメタル・シーンにおける恒久的なプレイヤーとして認知されたことを証明している。

白い衣装を身に纏った5人の狼たちは、言葉や国境の壁を超え、ヘヴィメタルという共通言語で世界を統べる 「Golden Destination (黄金の目的地)」へと、今もなお疾走を続けている。

Trivia

バンド名はアメリカのHALESTORMの曲「Love Bites (So Do I)」から取られている。所属レーベルのプロフィールがその旨を明記しており、2019年にイギリスの「DOWNLOAD FESTIVAL」へ出演した際には、asamiがHALESTORMのステージに飛び入りしてこの曲を歌った。

出典: ビクターエンタテインメント LOVEBITES プロフィール

バンドはベースのmihoとドラムのharunaの2人から始まっている。別のバンドで一緒にリズム隊を組んでいた2人は、そのバンドが解散したあと、女性だけでもっと格好いいメタル・バンドをやろうと決めてメンバーを探し始めた。最初に決まったのがヴォーカルのasamiで、きっかけはmihoの知人が聴かせてくれたデモテープだった。プロの作曲家のために仮歌を歌ったものだったが、その声を聴いたmihoとharunaは即座に意見が一致し、その場で連絡を取っている。mihoが目指したのはフリフリの衣装を着たアイドル的なバンドではなく、演奏力で海外に通用する「大人の女性がやるメタル」だった。

出典: 音楽ナタリー LOVEBITES「CLOCKWORK IMMORTALITY」インタビュー

ヴォーカルのasamiは、加入するまでメタルをほとんど通っていない。ルーツはR&Bとソウルで、UVERworldやVAMPSといったアーティストのコーラスを仕事にしていた。歌手になりたいという気持ちが戻ってきたのはアメリカに住んでいた頃で、たまたま球場でアメリカ国歌を歌う機会があったことがきっかけだったという。だから声をかけられたときの反応も「え、メタル!?」というものだった。mihoはまず彼女にスタジオでメタルの名曲を何曲か歌わせている。そのうちの1曲がJUDAS PRIESTの「Painkiller」で、asamiは初めて聴いたときこれが歌なのかどうか分からなかったが、自分なりに解釈して歌ってみたら楽しく、この世界に飛び込んでみようと思ったのだという。

出典: 音楽ナタリー LOVEBITES「CLOCKWORK IMMORTALITY」インタビュー

ギターとキーボードのmiyakoがメタルに出会ったのは、教則本の棚の前だった。3歳からクラシック・ピアノを続けてきた彼女が本格的にギターを弾き始めたのは大学に入ってからで、教本を買いに行ったときに『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』を見つけた。「地獄」と書いてあるのだからよほど難しいのだろう、という理由で手に取ったのだが、それはメタルの教本だった。課題フレーズにはそれが収録されている作品も紹介されていたため、彼女はTSUTAYAのメタル・コーナーでそのCDを借りるようになる。クラシックとメタルは似ているところが多く、ピアノで作った耳と譜面の下地があったので、メタルに必要な最低限の技術は1年ほどで身についたという。

出典: 音楽ナタリー LOVEBITES「CLOCKWORK IMMORTALITY」インタビュー

バンドの出発点にあったのはIRON MAIDENである。1stフル・アルバム『Awakening from Abyss』の制作前に考えていたこととして、mihoは「メタルかアニソンか」と迷われるようなものではなく、ヘヴィ・メタルという言葉でしか説明できないものを作りたかったと語り、LOVEBITESはそもそも自分がIRON MAIDENのような曲をやりたいと思ったところから始まったバンドなのだと述べている。ただし1980年代のメタルをそのまま再現すれば古びるだけなので、当時のビート感を踏まえたうえでオールドスクールの要素を入れる、というのが狙いだった。同作でベースを全曲指弾きで通しているのも、彼女がスティーヴ・ハリスを好きだからである。

出典: BARKS インタビュー(LOVEBITES『AWAKENING FROM ABYSS』)

デビュー作『THE LOVEBITES EP』は、ビクターエンタテインメントの洋楽部から2017年5月24日に発売された。日本のバンドでありながら洋楽部門からのリリースで、3,000枚の完全生産限定盤、収録4曲のうち3曲が英語詞という体裁である。ミックスはミッコ・カルミラ、マスタリングはミカ・ユッシラで、いずれもNIGHTWISH、CHILDREN OF BODOM、STRATOVARIUS、AMORPHISといった北欧メタルの作品を手掛けてきたフィンランドのエンジニアだった。一部楽曲の編曲と共同作曲には、元LIGHT BRINGERのキーボード奏者Maoが加わっている。

出典: BARKS(LOVEBITES デビュー告知)

LOVEBITESは、イギリスのメタル専門誌Metal Hammerが主催するGolden Gods Awardsの2018年の式典で、Best New Bandに選ばれている。同じ回のGolden God(最高賞)はオジー・オズボーン、Best British BandはJUDAS PRIEST、Best International BandはARCH ENEMYだった。バンド側もこの受賞の効果を実感しており、mihoは同じ年の欧州ツアーで集客が目に見えて増えた理由のひとつとして、この賞で知ってくれた人が多かったことを挙げている。

出典: Louder(Metal Hammer)Golden Gods 2018 受賞者一覧

2018年8月、バンドはドイツの「Wacken Open Air」に出演した。結成当初からの目標ではあったが、デビュー翌年に実現するとはメンバーも思っていなかったという。実力がなければブーイングが起きたりペットボトルが飛んできたりすると聞いていたため、事前には「3、4列ぐらいお客さんがいたらいいね」と話していた。ところが実際には1万人収容のステージが客で埋まっており、開演時に焚かれていたスモークが晴れて客席が見えた瞬間、mihoは泣きそうになったと語っている。そしてこのライヴを観ていたNuclear Blastのスタッフから声がかかり、傘下のArising Empireとの契約に結び付いた。

出典: 音楽ナタリー LOVEBITES「CLOCKWORK IMMORTALITY」インタビュー(2ページ目)

トリビアをすべて見る(全24件)

News

LOVEBITESのMiyakoが出演する舞台『WORLD ENDER ~fate of W/B~』、最速先行受付を開始

ビクターエンタテインメントによれば、SEPT presents名義の公演で、チケットぴあの抽選先行が8月27日12時から9月6日23時59分まで受け付けられ、特設サイトも同時に開設された。

出典: ビクターエンタテインメント(2026年8月27日)

LOVEBITESのFami。、ソロEP『箱庭』の国際盤CDをJPU Recordsから発売

配信は8月26日、ロンドンのJPU Recordsによる国際盤CDの予約は8月24日に開始された。CDには英語ライナーノーツと歌詞の対訳・ローマ字表記を収めた特典ブックレットが付き、直筆サイン入り写真100名分の抽選も行われる。ソロ作品は2021年の『卒業アルバム』以来5年ぶり。

出典: JPU Records(2026年8月24日)

MVを再生

LOVEBITES、Midori使用ギターの展示ツアーを8月28日から全国8か所で開催

「OUTSTANDING TOUR - JAPAN 2026」の公演地に合わせ、ESP Direct ShopおよびBIGBOSS Group各店でMidoriが実際に使用するEDWARDS E-HORIZON-FR Midori Customを展示する。8月28日の福岡・広島を皮切りに、9月27日の東京(ESPクラフトハウス)まで。

出典: ビクターエンタテインメント(2026年8月21日)

LOVEBITESのFami。、ソロEP『箱庭』の発売記念イベントに愛知・東京を追加

8月26日発売のEP『箱庭』通常盤(VICL-66162)を対象としたトーク&サイン会で、追加分は9月5日のHMV栄(愛知)と9月27日のタワーレコード新宿(東京)。全6会場の来場者にDVD-R「メイキング・オブ・『箱庭』」が配布される。

出典: LOVEBITES公式(ビクター)(2026年8月20日)

LOVEBITES、完売していた<OUTSTANDING TOUR - JAPAN 2026>4公演で2階後方立見エリアを追加販売

対象は8月29日 福岡・Zepp Fukuoka、9月4日 愛知・Zepp Nagoya、9月6日 大阪・Zepp Osaka Bayside、9月13日 宮城・SENDAI GIGS。8月15日18時より楽天チケットで先着販売。

出典: LOVEBITES公式(ビクター)(2026年8月14日)

LOVEBITESのFami。、ソロEP『箱庭』発売記念のトーク&サイン会を全4回開催

EPは8月26日発売(VICL-66162)。8月28日・福岡HMV&BOOKS HAKATA、9月5日・大阪Joshin日本橋店ディスクピア、9月12日・札幌タワーレコード札幌パルコ店および仙台HMV仙台E BeanS。参加券には限りがある。

出典: LOVEBITES公式(ビクター)(2026年8月13日)

LOVEBITESのMiyako、舞台『WORLD ENDER ~fate of W/B~』に出演決定

音楽と演劇のユニットSEPTの新作で、10月31日から11月8日まで東京・こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて全14公演。昨年の『Rebellion』に続く2度目の参加。

出典: LOVEBITES公式(ビクター)(2026年8月8日)

【国内】LOVEBITES、結成10年を辿る10時間特番「夜まで生バイツ」を8月11日ニコニコ生放送で配信

"バイツの日"(8月12日)前夜の企画として発表。

出典: 激ロック(2026年7月31日)

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Albums

Outstanding Power CD
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高速ツイン・ギターと高潔な歌心で、LOVEBITESのパワー・メタルを突き抜けさせる一枚。

Judgement Day CD
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Fami加入後の新編成で放つ、疾走と技巧と大合唱のパワー・メタル。

Electric Pentagram CD
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5人の演奏力と華麗なツイン・ギターが火花を散らす、LOVEBITESの第3作。

Clockwork Immortality CD
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スピード、ツイン・ギター、壮麗な歌をさらに研ぎ澄ませたLOVEBITESの第2作。

Awakening from Abyss CD
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疾走、精密なツイン・ギター、大きなコーラスを高密度に束ねたLOVEBITESのデビュー作。

SOLO

LOVEBITESのベーシストFami。によるソロ作品です。バンド名義の作品とは別に掲載しています。

箱庭 EP
Fami。 / /

LOVEBITESのベーシストFami。が5年ぶりに放つソロEP。ナユタン星人書き下ろし曲を含む全6曲を収めた通常盤。