LOVEBITES トリビア 全24件

LOVEBITESにまつわる事実を、出典付きで24件掲載しています。

Trivia

バンド名はアメリカのHALESTORMの曲「Love Bites (So Do I)」から取られている。所属レーベルのプロフィールがその旨を明記しており、2019年にイギリスの「DOWNLOAD FESTIVAL」へ出演した際には、asamiがHALESTORMのステージに飛び入りしてこの曲を歌った。

出典: ビクターエンタテインメント LOVEBITES プロフィール

バンドはベースのmihoとドラムのharunaの2人から始まっている。別のバンドで一緒にリズム隊を組んでいた2人は、そのバンドが解散したあと、女性だけでもっと格好いいメタル・バンドをやろうと決めてメンバーを探し始めた。最初に決まったのがヴォーカルのasamiで、きっかけはmihoの知人が聴かせてくれたデモテープだった。プロの作曲家のために仮歌を歌ったものだったが、その声を聴いたmihoとharunaは即座に意見が一致し、その場で連絡を取っている。mihoが目指したのはフリフリの衣装を着たアイドル的なバンドではなく、演奏力で海外に通用する「大人の女性がやるメタル」だった。

出典: 音楽ナタリー LOVEBITES「CLOCKWORK IMMORTALITY」インタビュー

ヴォーカルのasamiは、加入するまでメタルをほとんど通っていない。ルーツはR&Bとソウルで、UVERworldやVAMPSといったアーティストのコーラスを仕事にしていた。歌手になりたいという気持ちが戻ってきたのはアメリカに住んでいた頃で、たまたま球場でアメリカ国歌を歌う機会があったことがきっかけだったという。だから声をかけられたときの反応も「え、メタル!?」というものだった。mihoはまず彼女にスタジオでメタルの名曲を何曲か歌わせている。そのうちの1曲がJUDAS PRIESTの「Painkiller」で、asamiは初めて聴いたときこれが歌なのかどうか分からなかったが、自分なりに解釈して歌ってみたら楽しく、この世界に飛び込んでみようと思ったのだという。

出典: 音楽ナタリー LOVEBITES「CLOCKWORK IMMORTALITY」インタビュー

ギターとキーボードのmiyakoがメタルに出会ったのは、教則本の棚の前だった。3歳からクラシック・ピアノを続けてきた彼女が本格的にギターを弾き始めたのは大学に入ってからで、教本を買いに行ったときに『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』を見つけた。「地獄」と書いてあるのだからよほど難しいのだろう、という理由で手に取ったのだが、それはメタルの教本だった。課題フレーズにはそれが収録されている作品も紹介されていたため、彼女はTSUTAYAのメタル・コーナーでそのCDを借りるようになる。クラシックとメタルは似ているところが多く、ピアノで作った耳と譜面の下地があったので、メタルに必要な最低限の技術は1年ほどで身についたという。

出典: 音楽ナタリー LOVEBITES「CLOCKWORK IMMORTALITY」インタビュー

バンドの出発点にあったのはIRON MAIDENである。1stフル・アルバム『Awakening from Abyss』の制作前に考えていたこととして、mihoは「メタルかアニソンか」と迷われるようなものではなく、ヘヴィ・メタルという言葉でしか説明できないものを作りたかったと語り、LOVEBITESはそもそも自分がIRON MAIDENのような曲をやりたいと思ったところから始まったバンドなのだと述べている。ただし1980年代のメタルをそのまま再現すれば古びるだけなので、当時のビート感を踏まえたうえでオールドスクールの要素を入れる、というのが狙いだった。同作でベースを全曲指弾きで通しているのも、彼女がスティーヴ・ハリスを好きだからである。

出典: BARKS インタビュー(LOVEBITES『AWAKENING FROM ABYSS』)

デビュー作『THE LOVEBITES EP』は、ビクターエンタテインメントの洋楽部から2017年5月24日に発売された。日本のバンドでありながら洋楽部門からのリリースで、3,000枚の完全生産限定盤、収録4曲のうち3曲が英語詞という体裁である。ミックスはミッコ・カルミラ、マスタリングはミカ・ユッシラで、いずれもNIGHTWISH、CHILDREN OF BODOM、STRATOVARIUS、AMORPHISといった北欧メタルの作品を手掛けてきたフィンランドのエンジニアだった。一部楽曲の編曲と共同作曲には、元LIGHT BRINGERのキーボード奏者Maoが加わっている。

出典: BARKS(LOVEBITES デビュー告知)

LOVEBITESは、イギリスのメタル専門誌Metal Hammerが主催するGolden Gods Awardsの2018年の式典で、Best New Bandに選ばれている。同じ回のGolden God(最高賞)はオジー・オズボーン、Best British BandはJUDAS PRIEST、Best International BandはARCH ENEMYだった。バンド側もこの受賞の効果を実感しており、mihoは同じ年の欧州ツアーで集客が目に見えて増えた理由のひとつとして、この賞で知ってくれた人が多かったことを挙げている。

出典: Louder(Metal Hammer)Golden Gods 2018 受賞者一覧

2018年8月、バンドはドイツの「Wacken Open Air」に出演した。結成当初からの目標ではあったが、デビュー翌年に実現するとはメンバーも思っていなかったという。実力がなければブーイングが起きたりペットボトルが飛んできたりすると聞いていたため、事前には「3、4列ぐらいお客さんがいたらいいね」と話していた。ところが実際には1万人収容のステージが客で埋まっており、開演時に焚かれていたスモークが晴れて客席が見えた瞬間、mihoは泣きそうになったと語っている。そしてこのライヴを観ていたNuclear Blastのスタッフから声がかかり、傘下のArising Empireとの契約に結び付いた。

出典: 音楽ナタリー LOVEBITES「CLOCKWORK IMMORTALITY」インタビュー(2ページ目)

2019年11月、バンドはDRAGONFORCEのイギリス・ツアーにスペシャル・ゲストとして帯同した。13日間で11公演という日程で、ライヴ後に1時間かけてホテルへ移動し、少し寝てから次の街まで3時間、という毎日だったという。DRAGONFORCEの本編にはmidoriとmiyakoが参加してジャムを繰り広げるセクションが設けられ、ハーマン・リとのギター・バトルが実現している。miyakoは誘われた当初、DRAGONFORCEのファンが自分たちの登場を望んでいないのではないかと不安だったが、実際に上がってみると客席もお祭り騒ぎで安心したと振り返る。最終公演ではハーマン・リが白いドレスを着てステージに立った。もともとはサム・トットマンがLOVEBITESの衣装のような白いドレスを着たいと言い出し、市場へ探しに行く時間が取れずAmazonでメンバー全員分を注文したところ、最終日に1着しか届かなかったからだという。

出典: 音楽ナタリー LOVEBITES「ELECTRIC PENTAGRAM」インタビュー

3rdアルバム『Electric Pentagram』のタイトルは、五芒星を意味するpentagramにお守りという意味もあることから来ている。asamiはこの語に5人の結束と「私たちがメタルを守る」という意味を持たせたと説明し、そう言うと大それて聞こえるかもしれないが、実際には自分たちがやってきたことをこのまま貫き通す、という意味合いのほうが強いと補足している。miyakoも、作品が出る前は決まって「ポップになるのではないか」と言われるが、バンドがこの先もっと大きくなってもメタルは貫くのでメタル・ファンは安心してほしい、と述べている。asamiにとって3枚目は勝負の作品で、名盤にしたいという思いから、話し合ったわけでもないのに自然と全員の力が合わさっていったのだという。

出典: 音楽ナタリー LOVEBITES「ELECTRIC PENTAGRAM」インタビュー(3ページ目)

『Electric Pentagram』の「Swan Song」は、クラシックをモチーフにしたmiyakoのピアノが生きる曲だが、その方向を決めたのはasamiだった。彼女はクラシック・バレエを16年ほど続けており、デモを聴いた瞬間に『白鳥の湖』でいこうという発想が浮かんだのだという。曲の最後に置かれたピアノは、白鳥が死んでいく場面のイメージである。締めくくりの大きなコーラスは低い声から高い声まですべてasami1人が重ねたもので、クラシックを下敷きにした曲に合わせて少しオペラ調の発声を用い、男性の役も自分で歌っている。

出典: 音楽ナタリー LOVEBITES「ELECTRIC PENTAGRAM」インタビュー(3ページ目)

歌詞を英語で書くことは、結成の時点でmihoが決めていた。asamiに留学経験があり英語を話せることが理由で、2017年5月のデビューEPには日本語の曲が1曲入っていたものの、1stフル・アルバムは全曲が英語詞になっている。作詞はasamiの担当だが、当初は苦労も多かった。英語詞のイメージが全員あやふやだったためメロディが日本語向けに書かれてしまい、そこへ英語を詰め込むと早口言葉になってしまうのだという。作品を重ねるうちに英語が乗りやすいメロディが確立され、asami自身も慣れていった。発音にも壁があり、thのように息が抜ける音を力強く歌うのは難しく、力を入れると日本語らしくなってしまう葛藤がずっとあったと彼女は語っている。

出典: BARKS インタビュー(LOVEBITES『AWAKENING FROM ABYSS』/2ページ目)

mihoの後任を決めるオーディションは、国籍も性別もプロ・アマも問わない形で行われ、応募は250人弱に達した。海外の様々な国からの応募もあった。asamiによれば、技術のあるベーシストなら伝手で探すこともできたが、技術があるのは当然の前提で、その先の「+α」こそが必要だと考えたため、会ったこともない人にまで枠を広げたのだという。二次審査に進んだのは6名で、審査ではスタジオに入ってきたときの雰囲気から見ていたと後に明かしている。最終候補の2名はまったく逆のキャラクターで、決め手になったのは二次から最終までの短い期間でfamiが進化してきたこと、そして彼女の持つ華やオーラだった。決定はメンバーとスタッフの全員一致だったという。

出典: 激ロック インタビュー(LOVEBITES)

4作目『Judgement Day』は、ベースだけを最後に録るという異例の順序で作られている。バンドは2021年8月のmiho脱退にともなう活動休止中も制作を進めており、オーディションの時点でベース以外の録音はほぼ終わっていた。合格したfamiは、そこから2〜3週間で10曲分のベースを入れることになる。収録曲にはベースを前に出したものが多いが、これは新しいベーシストが加わる未来を見越して意図的にそう書かれたもので、asamiは表題曲のイントロとアウトロであえてベースを前面に出したのは「これが新しいLOVEBITESだ」と主張したかったからだと説明している。ドラム録音の時点ではデモのベース・ラインしか入っていなかったため、famiの演奏が入った音源を聴いたharunaは、曲のレベルが一段上がったように聞こえて驚いたという。

出典: 激ロック インタビュー(LOVEBITES)

2026年2月18日、バンドはオーストリアのメタル・レーベルNapalm Recordsとの契約を発表した。対象は日本を含むアジアを除く全世界で、同日に日本で発売された5作目『OUTSTANDING POWER』は、5月8日にNapalmから各国でリリースされている。海外では日本未発売のレコードも出た。同レーベルには元JUDAS PRIESTのK.K. ダウニング率いるKK'S PRIEST、ACCEPT、EXODUS、ALTER BRIDGE、そして2019年にイギリスをともに回ったDRAGONFORCEらが在籍する。バンドはコメントで、新進のバンドから伝説的なアーティストまでが並ぶロスターの一部になれたことを誇りに思うと述べている。

出典: 激ロック ニュース(LOVEBITES/Napalm Records 契約)

2026年3月29日、バンドは初の日本武道館公演「LIVE AT BUDOKAN 2026」を行った。一般のチケットに加えて注釈付きの席も販売され、そちらも完売。天井にもっとも近い席まで埋まる完全ソールドアウトとなった。開演は2017年のデビュー・アルバム『Awakening from Abyss』のインスト曲「The Awakening」で、階段状のドラム・ライザーを覆っていた布が天井へ吸い上げられて5人が現れる演出だった。この公演には一般9,500円とは別に3,900円のユース・チケットが設定されている。harunaはその理由を、ヘヴィ・メタルは若い人にとって垣根の高いジャンルなので、チケット代を下げて間口を広げるのも今のLOVEBITESのようなバンドの役目のひとつだと考えたからだと説明している。

出典: 激ロック ニュース(LOVEBITES 初の日本武道館公演)

オリコンで見ると、バンドの位置は作品ごとに上がってきた。2017年の1stフル・アルバム『Awakening from Abyss』が総合18位、2020年の『Electric Pentagram』が初の総合トップ10入りとなる9位、2023年の『Judgement Day』が週間5位である。ライヴ作品も強く、2020年の『ファイヴ・オブ・ア・カインド 〜ライヴ・イン・トーキョー2020』はオリコン音楽Blu-rayチャートで1位、2023年の『ノッキン・アット・ヘヴンズ・ゲイト 〜ライヴ・イン・トーキョー2023』は週間ミュージックDVDランキングと同Blu-rayランキングの両方で初登場1位を獲得した。

出典: ビクターエンタテインメント LOVEBITES プロフィール

miyakoは、加入当初はmi-yaという名前だった。彼女は2016年にサポート・メンバーとしてバンドに加わり、2017年8月に正式加入して5人体制になっている。名義がmiyakoに変わったのは、2018年6月に出た2ndミニ・アルバム『BATTLE AGAINST DAMNATION』からである。デビュー時の資料では、SIAM SHADEのベーシストNATCHINのバンド21gにも在籍するギタリストとして紹介されていた。

出典: 音楽ナタリー LOVEBITES アーティスト紹介

1stフル・アルバム『Awakening from Abyss』に入っている「Liar」は、このバンドのために書かれた曲ではない。mi-ya(現miyako)が以前やっていたバンドの持ち曲で、当時はメタルコア寄りの編曲だった。そのバンドは解散してしまったが、mihoとasamiがこの曲を気に入っていたため、彼女は「こんなに良い曲がこのままライブでも演奏されずに忘れ去られてしまうのはかわいそう」だとしてメタルに編曲し直した。メロディはほとんど変えていないという。

出典: BARKS インタビュー(LOVEBITES『AWAKENING FROM ABYSS』)

『Awakening from Abyss』のギター録音には、midoriが初めて挑んだ奏法が入っている。プロデューサーに勧められて「The Apocalypse」でボトルネックを弾くことになったのだが、基礎も知らなかったため、YouTubeでデレク・トラックスの演奏を見て研究してから録ったという。同じアルバムのリード曲「Shadowmaker」では、仮のギター・ソロを持っていったところ「この部分は音数、倍で」と言われ、無理だろうと思いながら本当に倍にしたものがそのまま採用されている。なお2人のギタリストは、CDをイヤフォンでじっくり聴く人が多いことを踏まえ、ライヴではレガートで流す箇所もレコーディングではあえてフル・ピッキングで弾いた。

出典: BARKS インタビュー(LOVEBITES『AWAKENING FROM ABYSS』/2ページ目)

『Awakening from Abyss』の「Burden Of Time」は、ACCEPTのような曲が欲しいという発想から作られている。作詞も作曲もmihoで、客席に一緒に歌ってもらえるサビを狙った曲だった。サビの歌詞は何パターンか用意していたが、覚えてもらうことを優先してasamiと相談し、繰り返しごとに変えず毎回同じ歌詞にしている。ただし仕上げをMaoとの共作で進める過程で、彼が持ち込んだベース・フレーズが弾けないほど難しく、自分で作った曲のはずなのに苦労した、とmihoは振り返っている。速い曲ではないため聴いても難しそうに聞こえない、いわば地味に難しい曲なのだという。

出典: BARKS インタビュー(LOVEBITES『AWAKENING FROM ABYSS』)

初のヨーロッパ・ツアーは2018年11月、4か国で全6公演という日程だった。イギリスとドイツはすでに経験があったが、フランスとオランダは未知で、特にフランスは不安だったという。ところが最も盛り上がったのがそのフランスで、ミュージック・ビデオになっていない曲まで客が一緒に歌うので、なぜ知っているのかとこちらが聞きたいくらいだったとasamiは話している。過酷だったのは移動と睡眠だった。ツアーの最後は3か国で3日連続の公演。会場間の移動に6〜7時間かかり、ホテルに戻るのが深夜1時か2時、しかも相部屋なので入浴やメイク落としが順番待ちになる。最後の3日間は3〜4時間眠れれば良い方だったという。

出典: 音楽ナタリー LOVEBITES「CLOCKWORK IMMORTALITY」インタビュー(2ページ目)

『Judgement Day』でmiyakoは、ボツを含めて20曲弱のデモを作っている。彼女がこの作品のために書いたデモは過去最多で、そこから選ばれたのが4曲だった。アルバムを締めくくる「Soldier Stands Solitarily」は、前のミニ・アルバム『GLORY, GLORY, TO THE WORLD』の制作時に書かれながら収録されなかった曲で、サビのメロディが良かったので捨てるには惜しいと考えた彼女が、サビだけを残してAメロとBメロを作り直し、編曲もやり直した。1曲目の「We Are The Resurrection」はmidoriが持ち込んだリフから作られており、スラッシュ寄りでBPMを上げた案とパワー・メタル調でやや遅い案の両方が試された末、前者が採用されている。

出典: 激ロック インタビュー(LOVEBITES/2ページ目)

famiは、バンドに入る前からベースの「弾いてみた」動画の投稿者として知られていた。高校生だった2021年にはクラウドファンディングでアルバム『卒業アルバム』を自主制作しており、名前が知られるきっかけになったのはボカロPのナユタン星人の代表曲「エイリアンエイリアン」をベースでカバーした動画である。オーディションに応募したのは、ちょうど自身のYouTube活動を1年休んでいた時期に募集を知り、運命的なものを感じたからだという。2026年8月26日に発売されるソロ名義のEP『箱庭』には、そのナユタン星人が彼女の熱望を受けて書き下ろした「スラップ星人」が収録される。

出典: 激ロック ニュース(Fami。 ソロEP『箱庭』)