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ARTIST
Revenge
LINER NOTES
LANGUAGE
『Revenge』は、KISSが大きなコーラスを残しつつ、太いギターと荒いリズムを前面に置いた第16作だ。エリック・シンガーを初めてスタジオ作の正式メンバーとして迎え、ポール・スタンレー、ジーン・シモンズ、ブルース・キューリックの演奏も硬い一体感を持っている。80年代のポップな装いから距離を置いた、重い手触りの一枚である。
先行シングル“Unholy”の不穏で重厚なリフが象徴するように、本作は華やかな色彩よりも、演奏の重量と張り詰めた緊張で聴かせる。大合唱を誘うフックは健在ながら、全体の音像はよりダークで骨太になり、90年代初頭のヘヴィな空気を巧みに取り込んでいる。
ポップに傾いた時期を経て、バンドのロックンロール感をより重い形で取り戻した点が本作最大の意義だ。攻撃的なリフと引き締まったリズムが、KISSの新たな一面を鮮明に描き出している。華やかなキーボードや大仰な装飾を排し、ギター、ベース、ドラムが生々しく噛み合うことで、バンド本来の攻撃性が前面に押し出されている。80年代の成功体験にとらわれず、より重く硬い音像へと自らを鍛え直した姿勢は、ベテランとは思えないほど挑戦的だ。ダークで骨太なサウンドが全編を貫き、KISSの新たな一面を鮮明に描き出している。時代の変化に流されず、自らの核を重厚に鳴らし直した、90年代を代表する充実作と言える。
TRACK LIST
- 1.Unholy
- 2.Take It Off
- 3.Tough Love
- 4.Spit
- 5.God Gave Rock 'N' Roll To You II
- 6.Domino
- 7.Heart Of Chrome
- 8.Thou Shalt Not
- 9.Every Time I Look At You
- 10.Paralyzed
- 11.I Just Wanna
- 12.Carr Jam 1981