HAGANE

HAGANEの詳しいBiographyと全作品のディスコグラフィ。アルバムごとの個別ページも掲載するMETAL BOOSTのアーティストページ。

Biography

「鋼」の名を掲げる女性メロディック・スピードメタル
HAGANE(ハガネ)の軌跡と再始動

プロフィール

結成2018年6月23日、東京
現メンバーSakura(Guitar/創設者)/Sayaka(Bass)/凪希(Nagi/Vocal)/JUNNA(Drums)
出身日本
音楽性Melodic Speed Metal、Heavy Metal、Power Metal(自称「ハーモニック・メタル」)

1. 「鋼」を掲げる女性メタル・バンド

HAGANE(ハガネ)は、2018年に東京で結成された日本の女性メタル・バンドである。「鋼(はがね)」というバンド名が示すとおり、硬質で鋭く、しなやかに強靭な音楽を志向し、疾走感あふれるメロディック・スピードメタルを軸に据える。キャリアの初期には自らを「ハーモニック・メタル」と称し、複数の声とギターが織りなす調和的(ハーモニック)な音像を強調してきた。日本の女性メタル・シーンの層の厚さを支える実力派の一つとして、HAGANEは着実に歩みを重ねてきた。

HAGANEの歴史は、大きな体制変更を乗り越えて再始動を果たした「不屈」の物語でもある。メンバーの入れ替わりという困難に直面しながらも、創設者のギタリストSakuraを中心にバンドは再構築され、新たな布陣で活動を継続している。本稿では、HAGANEの結成、初期の作品、2023年の体制変更を経た2024年の再始動、そして近年の国内外での展開までを整理する。

2. 結成と初期(2018-2022)

HAGANEは2018年6月23日、ギタリストのSakuraによって東京で結成された。Sakuraはオンラインのミュージシャン募集プラットフォームを通じてメンバーを集め、女性のみによるメタル・バンドとしてHAGANEを立ち上げた。疾走感とメロディを両立させたその音楽性は、日本のガールズ・メタル・シーンにおいて独自の存在感を放ち、ライブ活動を通じて支持を広げていった。

2022年、HAGANEは1stスタジオ・アルバム『Code; 9021』を発表する。バンドの初期における到達点となった本作は、疾走するメロディック・スピードメタルとしてのHAGANEの個性を明確に刻んだ作品であり、その後の活動の基盤を築いた。

3. 体制変更と再始動(2023-2024)

2023年、HAGANEは大きな転機を迎える。3人のメンバーが脱退し、バンドは存続の岐路に立たされた。しかし創設者のSakuraと、ベーシストのSayakaは活動を止めることを選ばなかった。二人は新たにボーカルの凪希(Nagi)とドラマーのJUNNAを迎え、4人体制でHAGANEを再構築する。

2024年、新体制のHAGANEは本格的に活動を再開した。同年5月29日にはEP『Life Goes On!』をリリースし、「人生は続いていく」というタイトルどおり、困難を乗り越えて前進する新生HAGANEの意志を示した。6月27日には渋谷REXでステージに復帰し、7月9日にはEP『METAL QUEST』とCDシングル「Amour Chain」を発表するなど、再始動の勢いを立て続けの作品発表で示していった。

4. 『Top of the Tower』と海外への展開(2025-2026)

2025年、HAGANEは2ndスタジオ・アルバム『Top of the Tower』を発表する。再始動後の集大成となる本作は、新体制のHAGANEが単なる復活にとどまらず、音楽的にさらなる高み(塔の頂)を目指していることを示すものとなった。そして2026年には、HAGANEはライブ活動をヨーロッパへと拡大する。日本の女性メロディック・スピードメタル・バンドとして海外の舞台に立つその歩みは、HAGANEが国内にとどまらない野心を持つバンドであることを証明している。

5. メンバー詳細プロフィール

Sakura — Guitar(創設者)

HAGANEの創設者であり、バンドの音楽的中核を担うギタリスト。2018年にオンラインでメンバーを募ってHAGANEを結成し、2023年の体制変更という危機に際しても活動を止めず、バンドを再構築した中心人物である。疾走感あふれるメロディック・スピードメタルを牽引する。

Sayaka — Bass

体制変更を経てもSakuraとともにHAGANEを支え続けたベーシスト。バンドの低音部を担い、再始動後の新体制の土台を形づくる重要な存在である。

凪希(Nagi)— Vocal

2024年の再始動時に加入したボーカリスト。新体制のHAGANEの歌の顔として、疾走するメタル・サウンドの上に確かな歌声を乗せる。

JUNNA — Drums

再始動時に加入したドラマー。力強く正確なドラミングで、HAGANEのスピード感あふれる楽曲を駆動させる。

6. ディスコグラフィ

発売年タイトル区分
2022Code; 90211stスタジオ・アルバム
2024Life Goes On!EP(再始動)
2024METAL QUESTEP
2024Amour ChainCDシングル
2025Top of the Tower2ndスタジオ・アルバム

7. 総括

HAGANEは、「鋼」の名にふさわしい硬質で疾走感あふれるメロディック・スピードメタルを掲げ、2018年の結成以来、日本の女性メタル・シーンで独自の存在感を築いてきた。2023年の大きな体制変更という困難を、創設者Sakuraを中心とする再構築によって乗り越え、2024年に4人体制で力強く再始動した歩みは、まさにバンド名が象徴する「不屈の強さ」を体現している。『Top of the Tower』を経てヨーロッパへと活動を広げるHAGANEの物語は、逆境をばねに前進を続ける女性メタル・バンドの姿として、これからも続いていく。

Trivia

ゲーム『CRAZY CHA!N -エルピスの鎖-』のオープニングとエンディングはどちらもHAGANEが担当し、作詞・作曲・編曲はいずれもSakura一人が手掛けている。OPの「Amour Chain」はフランス語で「愛の鎖」、EDの「Avenir」は「未来」を意味する。Sakuraの説明によれば、「Amour Chain」は主人公である17代目ジャンヌ・ダルクに寄せて力強く頼もしい破天荒な女性像を描いたもので、対する「Avenir」は男性の目線から主人公を想う気持ちとして書かれた。戦いのイメージもあったため、甘い恋愛曲にはせず夜明けのような温かさに寄せたという。完成したとき本当にHAGANEから生まれた曲なのかと驚いた、とも記している。

出典: 『CRAZY CHA!N -エルピスの鎖-』公式サイト SOUND(HAGANE / Sakura コメント)

HAGANEを立ち上げたSakura(よしださくら)は、7歳でギターを始めている。中学生になると洋楽の「弾いてみた」動画をYouTubeへ投稿するようになり、高校を卒業してからはギターでの出演やサポートをこなしながらバンドのメンバーを募って、2018年にHAGANEを始動させた。

出典: Sakura Yoshida オフィシャルサイト PROFILE

HAGANEは、ギターのSakuraがミュージシャン募集サイト「OURSOUNDS」で声をかけて回ったところから始まっている。ひとりずつ連絡してスタジオで合わせる、という手順を納得がいくまで繰り返したため人選には時間がかかり、Sakuraが高校3年の頃に動き出してから最後にヴォーカルが決まるまで、通算で2〜3年を要したという。彼女がメンバー選びの第一条件に挙げたのは音楽性ではなくヴィジュアルで、次いで性格が合うことと年齢が近いこと。世代差があると互いに気を遣ってしまう、というのがその理由だった。

出典: 激ロック インタビュー(HAGANE)

2023年5月26日のワンマン公演「ZERO」を最後に3人が同時に脱退し、HAGANEはギターのSakuraとベースのSayakaだけが残る状態になった。翌日から始まった新ヴォーカリストの公募で課題曲に指定されたのは、前年の1stフル・アルバム『Code ; 9021』に入っていた「BlackCult」。応募者はこの曲を歌った動画を専用アドレスへ送り、書類選考を通ると都内のスタジオでのセッションによる実技審査へ進む、という流れだった。募集要項では10代から20代くらいまでの女性で、日本国内在住であることが条件とされている。

出典: BARKS ニュース(HAGANE 新ボーカリスト募集)

『TOP OF THE TOWER』の「Kagome」には、わらべ歌「かごめかごめ」の旋律が引用されている。Sakuraはこれを入れるにあたって、著作権上問題のないメロディかどうかを事前に調べたうえで使ったと話している。作詞はSayakaで、Sakuraから渡されたお題は「剣士の地獄祭り」——剣士とはHAGANEのファンの呼び名である。Sayakaは、輪廻という抜け出せない仕組みを「かごめかごめ」の籠に重ね、外に出るには籠を燃やすしかない、という筋立てで歌詞を組み立てた。

出典: BARKS(HAGANE インタビュー 2ページ目)

EP『METAL QUEST』は、収録曲ごとにミックスを担当したエンジニアが違う。LAメタル、ブリティッシュ・メタル、和とメタルの融合と、1曲ずつ狙う方向が異なったため、Sakuraが曲ごとにそれぞれの持ち味が出る相手を選んで依頼した。たとえば和楽器を使った「月光-TSUKIKAGE-」は、和楽器バンドのミックスを手掛けている人に頼みたい、という理由で担当が決まっている。

出典: BARKS(HAGANE インタビュー)

2026年4月にデンマークの<Epic Fest 2026>へ出演したのが、HAGANEとして初めての海外公演だった。個々の活動で海外を経験しているメンバーはいたが、バンドで出るのはこれが最初だった。メンバーは、自分たちが行ったことのない国でなぜ知られているのかが不思議だ、という趣旨のことを口を揃えて話している。

出典: BARKS(HAGANE インタビュー)

シングル「Amour Chain」は、Nintendo Switch用ソフト『CRAZY CHA!N -エルピスの鎖-』のために書き下ろされたテーマソングである。Sakuraにとって、既にある物語を踏まえて曲を作るのはこれが初めての経験だった。制作の打ち合わせでは彼女の側から別バージョンを作るかどうかを持ちかけ、先方のディレクターが気に入ったことでオーケストラ・バージョンも収録されることになった。凪希によれば話が来たのは取材の2年近く前、現在の4人になって最初の東名阪ツアーの最中だったという。

出典: BARKS(HAGANE インタビュー)

トリビアをすべて見る(全26件)

News

【国内】HAGANE、ニュー・アルバム『Through the Night』を12月2日に発売

公式サイトが発表した。2026年12月2日(水)発売で、詳細は決まり次第発表するとしている。

出典: HAGANE オフィシャルサイト(2026年8月29日)

【国内】HAGANE、全15公演の「HAGANE Full Album Release Tour『Through the Night』」を12月12日から開催 ファイナルはZepp DiverCity

12月12日(土)のHEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3から2027年2月13日(土)の名古屋 DIAMOND HALLまで全国14公演を回り、2027年2月19日(金)のZepp DiverCity(TOKYO)がツアー・ファイナル。開場・開演時刻とチケット詳細は決まり次第発表するとしている。

出典: HAGANE オフィシャルサイト(2026年8月29日)

HAGANE、新曲「月光-TSUKIKAGE-」のオフィシャル・ミュージック・ビデオを公開

HAGANEが公式YouTubeチャンネルで「月光-TSUKIKAGE- (Official Music Video)」を公開したと、オフィシャルサイトが告知した。

出典: HAGANE公式(2026年8月22日)

MVを再生

HAGANE、8月29日のツアー・ファイナルをニコニコ生放送で独占生中継

EPリリース・ツアー「METAL QUEST」の最終公演(東京 EX THEATER ROPPONGI)を8月29日(土)17:00から生配信する。ネットチケットは3,500円(税込/別途手数料350円)で、アーカイブ視聴は9月5日(土)23:59まで。

出典: HAGANE オフィシャルサイト(2026年8月21日)

【国内】HAGANEの凪希、ソロ公演「NAGI PIANO NIGHT vol.2」を10月10日に開催

2026年10月10日(土)、東京・新宿のグランシュタインにて2部制(1部 OPEN 16:00 / START 16:15、2部 OPEN 18:00 / START 18:15)。前売5,500円(税込・全自由席)、ピアノはHaruyoshi Furuya。チケット詳細は後日解禁。

出典: HAGANE公式(2026年8月2日)

【国内】HAGANE、10月27日に渋谷でワンマン「HAGANE HALLOWEEN LIVE 2026」開催

公式サイトで発表されたハロウィン企画のワンマン公演。

出典: HAGANE公式(2026年7月31日)

【国内】HAGANE、JUNNAバースデーGOODSの受注販売と1点もの抽選を開始

公式通販で2026年バースデーGOODSの受注販売と1点ものアイテムの抽選受付が始まった。

出典: HAGANE公式(2026年7月27日)

ニュース一覧 →

Current Members / 現メンバー

2026-07-10時点の公式情報で確認した現行ラインナップです。公式プロフィール

凪希
Vocal
Sakura
Guitar
Sayaka
Bass
JUNNA
Drums

Albums

METAL QUEST CD
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冒険譚のイメージと鋼鉄の疾走感を結び、新体制HAGANEの現在地を鮮やかに示すメロディック・メタルEP。

TOP OF THE TOWER CD
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新体制のHAGANEが、和の旋律、スピード、重量感、キャッチーな歌を束ねて高く掲げたフル・アルバム。

Life Goes On! CD
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復活と継続の意志を明快に刻み、HAGANEのメロディ、疾走、ポジティブな熱量を再点火したEP。

Code ; 9021 CD
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ツイン・ギターの華やかさ、スピード、重厚なリフ、物語性を一気に拡張したHAGANE初のフル・アルバム。

EpisodeØ CD
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HAGANEの原点にある透明感、疾走、技巧的なギターを短い尺に凝縮したデビューEP。