GIANT

1980年代後半、アメリカの音楽シーンは商業的なハードロック、いわゆる「アリーナ・ロック」や「ヘア・メタル」が頂点を極め、同時にその飽和が始まりつつある変革の時期にあった。

Biography

1980年代後半、アメリカの音楽シーンは商業的なハードロック、いわゆる「アリーナ・ロック」や「ヘア・メタル」が頂点を極め、同時にその飽和が始まりつつある変革の時期にあった。この時代において、ナッシュビル (Nashville) とロサンゼルス (Los Angeles) のスタジオ・セッション・シーンの最前線で活躍していた「職人」たちが集結し、極めて高度な演奏技術と洗練された楽曲構成力を武器に結成したバンドがGIANT(ジャイアント)である。 GIANT(ジャイアント)を理解するためには、GIANTが「オーディションで選ばれたスター候補生」ではなく、「すでに業界内で伝説的な地位を築いていたプロフェッショナルたちの集合体(スーパー・グループ)」であったという文脈を把握することが不可欠である。TOTO(トト)やJourney (ジャーニー)に代表されるように、スタジオ・ミュージシャンが自らの芸術性を追求するためにバンドを結成する流れは1970年代から存在したが、GIANT(ジャイアント)はその「第2世代」あるいは「最終進化系」として位置づけられる。GIANTのサウンドは、完璧に計算されたプロダクションと、即興演奏の熱量が共存する稀有なものであった。 バンドの創設者であり、サウンドの核となる Dann Huff (ダン・ハフ)のキャリアは、GIANT (ジャイアント)結成以前にすでに一つの頂点に達していた。著名なクリスチャン・ミュージックの編曲家 Ronn Huff (ロン・ハフ)を父に持ち、音楽的な英才教育を受けた彼は、弟のDavid Huff (デヴィッド・ハフ)と共に、1980年代初頭のコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック (CCM) シーンを牽引したバンド、White Heart (ホワイト・ハート)の創設メンバーとして活動を開始した。1982年から1984年までの在籍期間中、彼はロックのダイナミズムとポップスの親しみやすさを融合させる独自のギター・スタイルを確立した。

Albums

Stand And Deliver CD
/

アメリカン・メロディック・ロックの骨太さと洗練を聴かせるGIANTの一作。

Shifting Time CD
/

新体制のGIANTが、太い歌声と普遍的なメロディで再始動を告げた復帰作。

Promise Land CD
/

美しいコーラスと端正なギターで、GIANTのメロディック・ロックを受け継いだ復帰作。

III CD
/

ダン・ハフの歌とギターを再び前面に据え、GIANTがメロディック・ロックの強度を取り戻した復帰作。

Time to Burn CD
/

Dann Huffの歌うようなギターと上質なコーラスを重ね、GIANTがメロディック・ハード・ロックの強度を示した第二作。

Last of the Runaways CD
/

ダン・ハフの鮮やかなギターと極上のメロディで、GIANTがAORとハード・ロックを高次元で結び付けたデビュー作。