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ARTIST
Aphrodisiac
LINER NOTES
LANGUAGE
『Aphrodisiac』は、スティーヴ・オーヴァーランドの滑らかで力強い歌を中心に、FMが上質なAOR/メロディック・ハードの感触をまとめ上げた作品だ。柔らかな鍵盤とギターの組み合わせは、派手に押し出すのではなく、曲のメロディを長く記憶に残すために働いている。前作までに培った洗練を保ちつつ、より落ち着いた成熟の色合いを深めた一枚である。
“Breathe Fire”“All Or Nothing”“Closer To Heaven”“Ain't Too Proud”といった楽曲では、ミドル・テンポの粘り、穏やかなバラード、明るいコーラスが自然に並び、アルバムには成熟した余裕が漂っている。“Blood And Gasoline”“Play Dirty”のような楽曲には、ハード・ロックの芯も確かに息づいている。“Inside Out”“Run No More”“Rivers Run Dry”“Hard Day In Hell”といった楽曲でも、洗練されたアレンジと確かなメロディ・センスが息づいている。この時期のFMは、英国AORシーンの中でも屈指の完成度を誇るバンドとして高い評価を得ており、円熟した演奏と歌が全編を通して心地よく調和している。英国メロディック・ロックの丁寧な職人性を存分に味わえる本作は、90年代初頭のFMの充実を伝える、聴き応えのある一枚である。
TRACK LIST
- 1.Breathe Fire
- 2.Blood And Gasoline
- 3.All Or Nothing
- 4.Closer To Heaven
- 5.Ain't Too Proud
- 6.Take The Money
- 7.Aphrodisia
- 8.Inside Out
- 9.Run No More
- 10.Play Dirty
- 11.Rivers Run Dry
- 12.Hard Day In Hell