DOLL$BOXX BIOGRAPHY
プロフィール
| 結成 | 2012年 |
|---|---|
| 出身 | 日本 |
| メンバー | Fuki(Vocal) はな(Drums) TOMO-ZO(Guitar) F チョッパー KOGA(Bass) オレオレオナ(Keyboards) |
| ジャンル | ハードロック、プログレッシヴメタル、パワーメタル |
Biography
DOLL$BOXX Biography
Biography
DOLL$BOXX(ドールズボックス)は、Fuki(Vocal)とGacharic Spinの楽器陣、はな(Drums)、TOMO-ZO(Guitar)、F チョッパー KOGA(Bass)、オレオレオナ(Keyboards)による日本の5人組ガールズ・ラウドロック・バンドである。2012年、Gacharic Spinのツアーへサポート・ヴォーカルとして参加したFukiとの共演をきっかけに結成された。メタルの力強さ、ハードロックの躍動、プログレッシヴな展開、ポップな色彩を、各メンバーの高度な演奏力で一つの“おもちゃ箱”へ詰め込む音楽性を特徴とする。
2012年12月12日にデビューアルバム『DOLLS APARTMENT』を発表。“Loud Twin Stars”“Take My Chance”“Merrily High Go Round”などで、Fukiの伸びやかなハイトーンと、ギター、ベース、ドラム、キーボードが激しく交差するアンサンブルを提示した。複雑な構成を持ちながらメロディは明快で、技巧を見せるだけでなく、映像、衣装、ユーモアを含めた総合的なエンターテインメント性でも国内外の注目を集めた。
活動間隔を経て2017年に本格復活し、11月に5曲入りミニアルバム『high $pec』をリリース。“Shout Down”“Sub-liminal”“HERO”“世界はきっと愛を知ってるんだ”“Dragonet”では、初期の華やかさを残しながら、より重い低域、鋭い現代的サウンド、緻密なリズム構築へ進化した。2018年にはツアーと映像作品『high $pec High Return』を展開し、ライヴ・バンドとしての圧倒的な音圧と個々の存在感を改めて示した。
2024年末から2025年初頭にはGacharic SpinとのZepp TOUR「GACHA BOXX」で再びステージへ戻り、2026年には“TAKE OFF”を掲げて活動を再加速。9月26日の8年ぶりワンマン公演「New Rhythm」と追加公演が発表され、さらに特撮ドラマ主題歌となる9年ぶりの新曲「走って!ガチって!ドゲンジャーズ!」の2026年8月12日リリースも告知された。5人それぞれが別の活動で磨いた表現力を持ち寄り、再集合のたびに音楽を更新する点こそDOLL$BOXXの独自性であり、日本の女性ロック/メタル・シーンを代表する特別なプロジェクトとして存在感を保ち続けている。
2025年10月8日には、Gacharic Spinとの2マン・ツアーの最終日となった2025年1月12日のZepp Nagoya公演を収め、Disc 1にDOLL$BOXXの全11曲を収録したBlu-ray 2枚組『Zepp TOUR「GACHA BOXX」2025.01.12 Zepp Nagoya』(Gacharic Spin×DOLL$BOXX名義)が、2018年のライヴDVD以来の映像作品として発売された。2026年8月12日にはシングル『走って!ガチって!ドゲンジャーズ!』がFABTONE Inc.から発売された。表題曲とカップリング「No time to fall」にそれぞれのインストゥルメンタルを加えた4曲入りで、2017年の『high $pec』以来となるスタジオ音源である。2026年10月23日には、キングレコードから2027年3月3日発売の3rdアルバム『DOLLS AETHER』が発表された。全6曲で、初回プレス限定豪華盤には2026年9月26日の恵比寿ザ・ガーデンホール公演を全曲収めたBlu-rayが付く。同じ名前のツアー「DOLL$BOXX TOUR 2027『DOLLS AETHER』」も同時に発表され、2027年3月14日の福岡 DRUM Be-1から3月28日の東京 EX THEATER ROPPONGIまでの4公演が組まれた。
ライヴでは、2026年9月26日に恵比寿ザ・ガーデンホールでワンマン公演「DOLL$BOXX LIVE 2026 - New Rhythm」を開催した。追加公演は、10月23日の渋谷O-WESTでの、TOMO-ZOを含むオリジナル・メンバー5人による「DOLL$BOXX LIVE 2026 - Five-star」である。
DOLL$BOXXとGacharic Spinの関係
DOLL$BOXXを理解するうえで欠かせないのが、演奏陣を担うGacharic Spin(ガチャリック・スピン)の存在である。はな(Drums)、TOMO-ZO(Guitar)、Fチョッパー KOGA(Bass)、オレオレオナ(Keyboards)は、いずれも高い演奏技術とエンターテインメント性で知られるGacharic Spinのメンバーであり、そこに実力派ヴォーカリストFukiが加わることで、DOLL$BOXXは「超絶技巧の器楽陣+圧倒的な歌」という強力な布陣を得た。Fukiのハイトーン・ヴォーカルを前面に据えることで、Gacharic Spin本体とは異なる、よりメタル/ハードロック寄りの重厚な音楽性が引き出される点に、このプロジェクトの妙味がある。
各メンバーが本体バンドやソロで培った表現力を持ち寄り、DOLL$BOXXという「おもちゃ箱」で再集結するたびに音楽を更新する——この再集合型のプロジェクトとしての在り方こそが、DOLL$BOXXを一過性のユニットではない、特別な存在にしている。
結成の経緯(2012)
DOLL$BOXXの誕生には、Gacharic Spinが直面した一つの危機が深く関わっている。Gacharic Spinのオリジナル・ボーカリストであったArmmyが体調上の理由で活動を離れることになった際、バンドのリーダーでありベーシストのFチョッパー KOGAは、予定されていたツアー公演を中止するのではなく、複数のサポート・ヴォーカリストを立てて乗り切るという決断を下した。そのサポート陣の中に、のちにGacharic Spinの正式メンバーとなるオレオレオナと、パワーメタル・バンドLight BringerのヴォーカリストFukiがいた。
この共演を通じて、KOGAたちGacharic Spinの器楽陣とFukiは強い手応えを得る。折しもGacharic SpinもLight Bringerもライブ活動を一時休止する時期にあり、彼女たちは「本体バンドとは音楽的に異なる、新しいバンドを作ろう」という発想へと至った。こうして2012年、Fukiをフロントに据え、Gacharic Spinの演奏陣が結集したDOLL$BOXXが誕生する。偶然の危機対応から生まれたこのプロジェクトは、Fukiのハイトーン・ヴォーカルを前面に押し出すことで、Gacharic Spin本体よりもメタル/ハードロック寄りの重厚な音楽性を獲得した。
Fukiの歩みとGacharic Spinという母体
フロントを担うFukiは、日本のメタル・シーンで屈指のハイトーン・ヴォーカリストとして知られる。2005年にパワーメタル・バンドLight Bringerのヴォーカリストとなり、2008年にはUnlucky Morpheusにも参加、さらにソロ活動も展開するなど、複数の場で卓越した歌唱力を磨いてきた。その伸びやかで力強い歌声は、DOLL$BOXXのメタリックな楽曲に確かな芯を与えている。
一方、演奏陣の母体であるGacharic Spinは、2009年に東京で結成されたバンドである。前のバンドを離れたベーシストのFチョッパー KOGAが、高校時代の同級生であるドラマーのはなとともに立ち上げ、まもなくギタリストのTOMO-ZOが加入。2012年にはキーボードのオレオレオナがサポートを経て正式メンバーとなった。高い演奏技術とエンターテインメント性で知られるGacharic Spinの器楽陣が、DOLL$BOXXにおいてFukiの歌と結びつくことで、両者の持ち味が最大限に引き出される構図が生まれている。
メンバー詳細プロフィール
Fuki(Vocal)——伸びやかで力強いハイトーン・ヴォーカルで知られる、日本のメタル・シーン屈指の実力派シンガー。2005年にパワーメタル・バンドLight Bringerのヴォーカリストとなり、2008年にはUnlucky Morpheusにも参加、さらにソロ活動も展開してきた。2012年にGacharic Spinのツアーへサポート・ヴォーカルとして参加したことがDOLL$BOXX結成のきっかけとなり、以後プロジェクトの中心的存在として、メタリックな楽曲群に確かな歌の芯を与えている。
Fチョッパー KOGA(Bass)——Gacharic Spinのリーダーでありベーシスト。前のバンドを離れた後、2009年にGacharic Spinを立ち上げた中心人物である。チョッパー(スラップ)を駆使した個性的なベース・プレイで知られ、楽曲に躍動的なグルーヴと圧倒的な存在感を与える。Armmy脱退時にツアーを止めず、Fukiらを起用したその決断が、DOLL$BOXX誕生の直接的な契機となった。
TOMO-ZO(Guitar)——Gacharic Spinのギタリストであり、DOLL$BOXXではリーダーを務める。鋭いリフとテクニカルなプレイでDOLL$BOXXのメタリックな音像を牽引し、作編曲の面でもバンドを支える中核である。
はな(Drums)——Gacharic Spinのドラマーで、Fチョッパー KOGAとは高校時代の同級生。2009年のGacharic Spin結成をKOGAとともに担った創設メンバーである。パワフルかつ精密なドラミングで、DOLL$BOXXの頻繁な場面転換を持つ複雑な楽曲を力強く駆動させる。
オレオレオナ(Keyboards)——Gacharic Spinのキーボーディスト。2012年にサポートを経て正式メンバーとなった。キーボードで楽曲のスケールと色彩を決定づけ、装飾にとどまらず、DOLL$BOXXのシンフォニックかつポップな広がりを担う重要な存在である。
音楽性と「おもちゃ箱」というコンセプト
DOLL$BOXXの音楽性は、メタルの力強さ、ハードロックの躍動、プログレッシヴな展開、そしてポップな色彩を、一つの「おもちゃ箱(DOLL$BOXX)」へと詰め込むという発想に集約される。TOMO-ZOのテクニカルなギター、Fチョッパー KOGAのスラップを効かせたベース、はなの精密なドラム、オレオレオナの色彩豊かなキーボードが激しく交差し、その上にFukiの伸びやかなハイトーンが乗る。5つの音がいずれも主張しながら、混沌ではなく明快なメロディを持つ楽曲としてまとまる点に、メンバー全員の演奏力と構成力の高さが表れている。
母体であるGacharic Spinがよりポップでエンターテインメント性を前面に出すのに対し、DOLL$BOXXはFukiのメタル的な歌唱を軸に、より重厚でドラマティックな方向へと振り切る。この「別方向性のバンド」という当初のコンセプトが、DOLL$BOXXを単なるGacharic Spinの別名義ではなく、独立した音楽的アイデンティティを持つプロジェクトたらしめている。技巧を見せるだけでなく、映像・衣装・ユーモアまでを含めた総合的なエンターテインメントとして構築される点も、DOLL$BOXXの大きな魅力である。
各作品の詳解
DOLLS APARTMENT(2012)——2012年12月12日に発表されたデビュー・アルバム。「Loud Twin Stars」「Take My Chance」「Merrily High Go Round」といった楽曲では、Fukiの伸びやかなハイトーンと、ギター、ベース、ドラム、キーボードが激しく交差するアンサンブルが提示された。楽曲は変則的で複雑な構成を持ちながらもメロディは終始明快で、演奏技巧を見せつけるだけでなく、映像・衣装・ユーモアを含めた総合的なエンターテインメント性でも国内外の注目を集めた。「おもちゃ箱(DOLL$BOXX)」という名にふさわしい、多彩で遊び心に満ちた一枚である。
high $pec(2017)——活動の間隔を経て2017年11月にリリースされた5曲入りミニアルバム。「Shout Down」「Sub-liminal」「HERO」「世界はきっと愛を知ってるんだ」「Dragonet」を収録し、デビュー作の華やかさを残しながらも、より重い低域、鋭い現代的なサウンド、緻密なリズム構築へと進化した。「high-spec(高性能)」というタイトルは、メンバーの演奏能力の高さと、楽曲・プロダクションの精度の両方を指し示している。翌2018年にはツアーと映像作品『high $pec High Return』を展開し、ライブ・バンドとしての圧倒的な音圧と、5人それぞれの存在感を改めて示した。
総括
DOLL$BOXXは、実力派ヴォーカリストFukiとGacharic Spinの器楽陣という、それぞれが確固たるキャリアを持つ演奏者たちが集う特別なプロジェクトである。デビュー作『DOLLS APARTMENT』で示した「超絶技巧×明快なメロディ×総合的エンターテインメント」という個性を核に、活動の間隔を挟みながらも、再集結のたびに音楽を更新し続けてきた。2026年の「TAKE OFF」を掲げた活動再加速と9年ぶりの新曲は、DOLL$BOXXが今なお現在進行形で進化するプロジェクトであることを示している。