DOLL$BOXX トリビア 全20件

DOLL$BOXXにまつわる事実を、出典付きで20件掲載しています。

Trivia

DOLL$BOXXは、代役として立った1本のツアーから生まれたバンドである。2012年3月に行われたGacharic Spinの全国ツアーに、LIGHT BRINGERのFukiがゲスト・ヴォーカルとして参加した。そこで生まれた化学変化を突き詰めるべく、Gacharic SpinのF チョッパーKOGA、TOMO-ZO、はな、オレオレオナの4人とFukiは、どちらのバンドとも異なる新しいバンドとしてDOLL$BOXXを結成する。通称は「ドル箱」。

出典: 音楽ナタリー(DOLL$BOXX 1stアルバム)

1stアルバム『DOLLS APARTMENT』には、企画としてかなり無茶なことが仕込まれていた。全10曲のうち、Gacharic Spinの曲「ヌーディリズム」のDOLL$BOXXバージョンを除く書き下ろし9曲すべてに、ミュージック・ビデオを制作したのである。リード曲「Merrily High Go Round」と「おもちゃの兵隊」の2本は限定盤に収録され、残りはライヴ映像やレコーディング風景などさまざまなシチュエーションで撮影された。公開のために動画サイト内にバンドのアーティスト・チャンネルが開設され、そこから順次配信されている。

出典: BARKS(DOLL$BOXX メジャー・デビュー)

1stアルバムのあと、DOLL$BOXXは約5年動かなかった。次の作品となるミニ・アルバム『high $pec』が出たのは2017年11月8日である。再始動の発表にあたって、リーダーのTOMO-ZOは、この再始動はお互いが音楽を続けていなかったらできなかったことだと述べ、また一緒にできる奇跡に感謝して、それぞれが5年で得たものをこのバンドにすべてぶつける、とコメントしている。

出典: 音楽ナタリー(DOLL$BOXX 5年ぶり新作)

再始動作『high $pec』で、バンドは方向を大きく切り替えた。1作目は企画色の強いテイストだったが、今作はバンド・サウンドを徹底して追求し、ヘヴィでダークな攻撃的サウンドで勝負している。理由はFuki Communeとの差別化、そしてGacharic Spinとの差別化だった。TOMO-ZOによれば、Gacharic Spinにも激しい曲はあるが幅の中のひとつなので、DOLL$BOXXではラウドな部分を強調したかったのだという。Fukiは、Gacharic Spinがエンタメ性を追求しているのに対して、DOLL$BOXXはエンタメ性を排除しているかもしれない、と述べている。ミュージック・ビデオも衣装も曲調も硬派になり、アーティスト写真も5年前のカラフルなものから黒で統一されたものへ変わった。

出典: 激ロック インタビュー(DOLL$BOXX)

5年の空白は、バンドの自己認識も変えた。KOGAは、以前は合体という印象だったが今はひとつのバンドという感覚が強いと述べ、Fukiも、前回は初めてだったのでコラボのような気持ちもあったと認めている。もともとGacharic Spinがヴォーカル不在のツアーでFukiが歌い、その流れでアルバムを出すという成り立ちだったので、それを経てひとつのバンドになった感じがする、というのがKOGAの説明である。

出典: 激ロック インタビュー(DOLL$BOXX)

『high $pec』で最初にできた曲は「Shout Down」だった。しかもこの曲は、DOLL$BOXX名義の作品が出るより先に人前で演奏されている。2017年6月24日に行われたGacharic Spinの日比谷野音でのワンマン公演にFukiがゲスト出演し、そこで披露されたのである。観客の喜びようが伝わってきたとFukiは振り返っており、そこからアルバムのイメージが膨らんだ。曲ではFukiに加えてオレオレオナとはなも歌っており、KOGAはこれを再始動したDOLL$BOXXの自己紹介ソングだと表現している。

出典: 激ロック インタビュー(DOLL$BOXX/2ページ目)

『high $pec』のアートワークとバンド・ロゴを手掛けたのは、武人画師のこうじょう雅之である。もともとGacharic Spinが好きでライヴに来ていた人物で、普段は女性の絵を描かないのだが、Gacharic Spinが最初の例外となり、そこからDOLL$BOXXも描くことになった。バンドのイメージを伝えたところ、強くて覚悟があると言われ、それが絵になったのだという。衣装も着物をベースにした和洋折衷で、これは海外を意識してのことだった。KOGAによれば、Gacharic Spinで海外公演に行くと、DOLL$BOXXは来ないのかと言われるのだという。

出典: 激ロック インタビュー(DOLL$BOXX/3ページ目)

『high $pec』は北米とヨーロッパでもデジタル配信され、イギリスのAmazon UKの「World Music」カテゴリーの配信チャートで1位を獲得した。CDのリリースも国外で組まれており、北米はアメリカのSliptrick Recordsから12月7日、ヨーロッパはイギリスのJPU Recordsから1月19日という日程だった。なお収録5曲は全曲にミュージック・ビデオが制作され、2017年11月22日に最後の1本「世界はきっと愛を知ってるんだ」が公開されて出揃っている。

出典: 激ロック ニュース(DOLL$BOXX『high $pec』UK配信チャート)

2018年4月15日、TOKYO DOME CITY HALLでは同じ日の同じ会場で、昼にDOLL$BOXXのワンマン、夜にGacharic Spinのワンマンが行われた。4人にとっては1日に2本のワンマンをこなす日程である。TOMO-ZOはこれを前代未聞と表現し、Gacharic Spinが終わったあとの達成感は半端ではなかったと振り返っている。取材者が挙げた光景も具体的で、客席のTシャツの色が昼の真っ黒から夜のカラフルへ見事に変わったのだという。

出典: 激ロック インタビュー(DOLL$BOXX/"DOLL$ FESTA")

2018年7月29日にDOLL$BOXXが開いた初の主催フェス「DOLL$ FESTA」は、出演5バンドのうち同じ人間が何度もステージに立つという構成だった。ラインナップはDOLL$BOXX、Gacharic Spin、Fuki Commune、Unlucky Morpheus、寺田リックスピンで、Fukiは5バンド中3バンド(DOLL$BOXX、Fuki Commune、Unlucky Morpheus)で歌い、Gacharic Spinの楽器隊は3バンド(DOLL$BOXX、Gacharic Spin、寺田リックスピン)で演奏する。前年の同日2ワンマンではGacharic Spin側が試練を負った形だったが、今回はFukiも平等になるのだ、とTOMO-ZOは述べている。

出典: 激ロック インタビュー(DOLL$BOXX/"DOLL$ FESTA")

主催フェスの発想の裏には、Fukiが自分で気づいたことがあった。同じ自分がヴォーカルを務めていても、DOLL$BOXX、Unlucky Morpheus、Fuki Communeではファン層が意外と重なっていないのだという。それを知ったのは比較的最近で、ニコニコ生放送でアンケートを取ったときに年齢層が分かれていることに気づいたのがきっかけだった。さらにDOLL$BOXXの公演後のハイタッチ会で見覚えのない客が多いと感じ、それをGacharic Spinの4人に話したところ全員が同じ印象を持っていたことから、DOLL$BOXXにしか来ない層が相当いると考えたのだという。

出典: 激ロック インタビュー(DOLL$BOXX/"DOLL$ FESTA")

DOLL$BOXXは2020年代に入っても活動を続けている。2025年1月12日にはZepp Nagoyaで公演を行い、その「世界はきっと愛を知ってるんだ」のライヴ映像が翌2026年5月に公開された。さらに2026年4月2日には、公式SNSに「2026 DOLL$BOXX TAKE OFF」「2026/9/26(SAT)TOKYO」と記された投稿とティーザー映像が突如上がり、新しい公式サイトにも新たな航路へ向かうというメッセージが掲載された。9月26日に都内で何かが行われることが予告された形である。

出典: 激ロック ニュース(DOLL$BOXX、新たな航路へ)

DOLL$BOXXは、2012年12月12日に『DOLLS APARTMENT』でキングレコードからメジャー・デビューした。母体となった2組の当時の位置付けははっきり違っていて、Gacharic Spinはインディーズで活動しながらヨーロッパやアメリカでのライヴ実績もあるバンド、Fukiが在籍していたLIGHT BRINGERは、同じ2012年1月に出したメジャー1stアルバム『genesis』がオリコン初登場28位に入った若手のJ-メタル・バンドだった。

出典: BARKS(DOLL$BOXX メジャー・デビュー)

デビュー・アルバムを出した月に、バンドは初のワンマン・ツアー「DOLL$HOW 2012」を行っている。日程は2012年12月16日の新宿BLAZEと、12月27日の心斎橋JANUSの2本だった。

出典: 音楽ナタリー(DOLL$BOXX 1stアルバム)

『high $pec』の中で最後にできたのが「世界はきっと愛を知ってるんだ」で、5曲の中では最も明るい曲になっている。ただし、なぜ明るくなったのかについてはメンバーの認識が食い違っている。KOGAは、ほかにもヘヴィな曲があったが全体のバランスを考えて明るい曲を入れようと思ったと述べ、Fukiは前向きでポジティヴな曲だと感じたので明るい歌詞にしたと言う。一方TOMO-ZOは、自分は明るさを意識していなかったと答えており、Fukiがそれに驚く場面がそのまま記事に残っている。

異説あり出典: 激ロック インタビュー(DOLL$BOXX/2ページ目)

『high $pec』でKOGAは、4弦ベースから5弦ベースに持ち替えている。「Shout Down」では、これまで3弦で弾いていた箇所を5弦で弾くことで聴こえ方が変わるという発見があったという。またこのバンドでのベースは、Gacharic Spinよりも一歩引いた位置に置かれている。理由はTOMO-ZOのギターの本数が非常に多く音色にもこだわっているためで、あえて音数を抜き、ピックで弾いたパートもある。TOMO-ZO側の説明では、Gacharic Spinがシーケンスの音を多く入れるのに対し、DOLL$BOXXはバンドの音を主体にしたいのでギターを重ねている。

出典: 激ロック インタビュー(DOLL$BOXX/3ページ目)

キャリア初のライヴ映像作品は、2018年7月25日に出た『Live Tour 2018「high $pec High Return」』である。収録されたのは、同じ日にGacharic Spinのワンマンも行われたTOKYO DOME CITY HALL公演だった。

出典: 音楽ナタリー(DOLL$BOXX 初ライブDVD)

空白の5年で各メンバーが吸収したものは、再始動作にも反映されている。KOGAは2016年4月から2017年3月までJ-WAVEでラジオ・パーソナリティを務め(番組は「SOUND GARAGE UNIVERSE」)、ゲストに迎えた9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎から歌詞の乗せ方を教わったことを大きな変化として挙げている。TOMO-ZOはEXTREMEのようなハードなものを聴くことが多かったが、フレーズの幅を広げるためにラリー・カールトンやスティーヴ・ルカサーを聴き、YouTubeでジャズの動画も漁った。その結果、今作にはこれまでの自分とは違うギター・ソロをたくさん入れられたという。

出典: 激ロック インタビュー(DOLL$BOXX)

海外にDOLL$BOXXのファンがいることを、Fukiは思わぬ形で突きつけられている。前年にFuki Communeとして初めて海外のイベント(マレーシア・クアラルンプール)に出たとき、握手会で1stアルバム『DOLLS APARTMENT』収録の「fragrance」が好きだと言われた。その場で歌ってあげようとしたところ、まったく思い出せなかったのだという。悔しかったのでマレーシアでリベンジしたい、と彼女は語っている。

出典: 激ロック インタビュー(DOLL$BOXX/3ページ目)

Fukiの肩書きは、資料の年によって変わる。2012年のデビュー時はLIGHT BRINGERのヴォーカリストとして紹介され、2017年の再始動時の激ロックでは「ex-LIGHT BRINGER」、同じ時期の別記事では自身のソロ・プロジェクトの名を取って「Fuki Commune」のFukiと書かれている。そして2026年の記事では「Unlucky MorpheusのFuki」である。DOLL$BOXXでの立ち位置は一貫して変わらないが、資料を年代順に並べないと同一人物の経歴が追いにくい。

出典: 激ロック ニュース(DOLL$BOXX、新たな航路へ)