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ARTIST
Fly on the Wall
LINER NOTES
LANGUAGE
『Fly on the Wall』は、AC/DCが装飾を大きく削ぎ落とし、太いリフと一直線のビートだけで押し切った第10作だ。アンガスとマルコム・ヤングのギターは曲の核を頑丈に組み上げ、ブライアン・ジョンソンの張り上げる声が、その上を荒々しく駆け抜けていく。80年代半ばにあって、あえて基本形を貫いた一枚である。
“Shake Your Foundations”や“Sink the Pink”では、バンドの持ち味である、身体を動かす単純明快な推進力が前面に出ている。表題曲“Fly on the Wall”のドライブ感、“Danger”“Stand Up”の勢いまで、収録曲はいずれも硬派なロックンロールに徹している。音のざらついた質感も含めて、飾らないバンドの姿勢がそのまま刻まれている。
流行を追いかけるのではなく、自分たちのスタイルをまっすぐ貫いた点に、本作の意義がある。派手なプロダクションに頼らず、リフとビートの生々しい力だけで勝負する潔さが心地よい。“First Blood”“Playing with Girls”のような曲でも、太いリフと荒々しいビートが、作品に一貫した推進力を与えている。商業的な華やかさよりも、ロックンロールの純粋な推進力を優先した、AC/DCらしい硬派で力強い作品と言える。
TRACK LIST
- 1.Fly on the Wall
- 2.Shake Your Foundations
- 3.First Blood
- 4.Danger
- 5.Sink the Pink
- 6.Playing with Girls
- 7.Stand Up
- 8.Hell or High Water
- 9.Back in Business
- 10.Send for the Man