SKID ROW(スキッド・ロウ)は10月29日、新しいリード・シンガーにジャスティン・サージェント(Justin Sargent)を迎えたと公式サイトで発表した。ブロードウェイのロック・ミュージカル『Rock of Ages』で主人公ドリューを、『Spider-Man: Turn Off the Dark』でピーター・パーカー/スパイダーマンを演じてきたシンガー/俳優で、2024年3月にエリック・グロンウォールが脱退してから2年7か月を経て後任が決まった。新体制初の音源は、ザ・フーが1971年に発表した「Won't Get Fooled Again」(邦題「無法の世界」)のカヴァー。同じ日にミュージック・ビデオが公開され、10月30日に配信が始まった。

ブロードウェイの舞台で主役を務めてきたシンガー

バンドの発表によれば、サージェントが最初にメンバーの目に留まったのは2025年。それから何か月もの話し合いとリハーサルを重ねて加入が決まった。世界中を探した末に、新しい声はバンドの地元ニュージャージー州で見つかったという。バンドはこの発表を、結成40周年を迎えた新しい時代の幕開けと位置づけている。

サージェントはセントラル・フロリダ大学でミュージカルを学び、2008年に卒業した。ブロードウェイでは2011年の『Bonnie & Clyde』でオリジナル・キャストに名を連ね、2012年3月26日からはヘレン・ヘイズ劇場の『Rock of Ages』で主人公ドリューを演じた。2013年には『Spider-Man: Turn Off the Dark』でタイトル・ロールのピーター・パーカー/スパイダーマンを務めた。

ベースのレイチェル・ボランは、彼が部屋に入ってきた瞬間から最初からメンバーだったように感じたと語り、ギターのデイヴ・“スネイク”・セイボは、彼が入ってきた時点で全員がこの人だとわかったと話している。サージェント自身は、何年もSKID ROWの曲を歌ってきたが、このバンドに加わるとは想像もしなかったと述べた。

最初の音源はザ・フーの「Won't Get Fooled Again」

新体制で最初に出したのは、ザ・フーが1971年8月に発表したアルバム『Who's Next』の最後に置かれた「Won't Get Fooled Again」(邦題「無法の世界」)のカヴァー。作者はピート・タウンゼント。プロデュースと録音は、2022年のアルバム『The Gang's All Here』も手がけたニック・ラスクリネクズが担った。ギターのスコッティ・ヒルは、ラジオでかかれば音量を上げたくなる、世代を超えたアンセムだと選曲の理由を語り、ドラムのロブ・ハマースミスは、ザ・フーの肩を借りて新しい時代へ踏み出すための曲だと話している。

ミュージック・ビデオは10月29日にバンドのYouTubeチャンネルで公開された。監督はデイル・“レイジ”・レステギーニ。シングルは10月30日にearMUSICから配信が始まり、日本でもSpotifyやApple Musicで聴ける(1曲、6分28秒)。メンバーの直筆サイン入りで500枚限定の7インチ・シングルも用意され、10月29日に予約受付が始まった。

エリック・グロンウォールの脱退から2年7か月

SKID ROWは2024年3月27日、2022年から歌ってきたエリック・グロンウォールと友好的に袂を分かつと発表した。白血病の治療を経て加入していたグロンウォールは、骨髄移植の影響で免疫が弱った体での世界ツアーは厳しく、医師と相談したうえで健康と回復を優先するために身を引くと説明している。すでに決まっていた2024年5月から6月の4公演はHALESTORMのリジー・ヘイルが代役で歌ったが、ヘイルはその後、今の自分の人生ではバンドで恒久的な役割を担えないと表明した。

その後バンドはステージに立たないまま後任を探し続け、2026年2月5日には楽器販売店のスウィートウォーターと組んで、世界中からシンガーを募る企画を始めた。応募者は「18 and Life」と「Monkey Business」を歌う映像を送る仕組みで、ボランは4月に応募がおよそ300本に上ったと話し、9月には何人かを次の段階に進めていると明かしていた。なお、バンドによればサージェントが最初に目に留まったのは公募の始まる前の2025年で、公募との関わりは発表では触れられていない。

2027年は北米公演から — 新体制の日本公演はまだ発表されていない

新体制のライヴは、2027年3月5日のカリフォルニア州ランチョ・ミラージュ(The Show at Agua Caliente)から9月25日のインディアナ州フレンチ・リックまでの北米公演が発表された。5月9日の〈Welcome To Rockville〉(フロリダ州デイトナ・ビーチ)と5月14日の〈Sonic Temple〉(オハイオ州コロンバス)への出演を含み、バンドはさらに日程を加えるとしている。それに先立ち、ベスト・アルバム『40 Seasons: The Best of Skid Row』の2026年リマスター盤がアメリカで11月6日(ほかの地域は12月4日)に、〈Moscow Music Peace Festival〉でのライヴを初めて音源化したピクチャー・ディスクが、バンド初のレコード・ストア・デイ盤として11月27日に出る。

日本では2023年5月、ウドー音楽事務所の招聘で大阪と東京の2公演が予定されていたが、グロンウォールの体調不良で延期となり、同年8月に中止が決まった。新体制での日本公演はまだ発表されていない。前任のエリック・グロンウォールは、ソロとして初の単独来日公演『BAD BONES JAPAN TOUR 2026』を11月4日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホール、5日に大阪・梅田クラブクアトロで行う。

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