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ARTIST
Saints & Sinners
LINER NOTES
LANGUAGE
『Saints & Sinners』は、WHITESNAKEがブルージーなハード・ロックの骨格を保ちながら、より濃い陰影と切実さを楽曲へと持ち込んだ作品だ。デイヴィッド・カヴァデールの歌は、力強さだけでなく、苦みや揺らぎといった複雑な感情を伝えている。メンバー間の緊張やバンド内の変化を背景にしながらも、その緊迫感がむしろ豊かな歌心へと昇華されている。
“Crying in the Rain”や“Here I Go Again”の初期形には、後年の大きな成功へとつながる強いメロディがすでに宿っている。“Youngblood”“Victim of Love”“Rock an' Roll Angels”といった楽曲にも、ブルース・ロックの熱と確かな叙情が息づいている。ここで初めて形になった“Here I Go Again”は、後に1987年のヴァージョンで全米No.1を獲得する、バンド最大の代表曲となる。“Bloody Luxury”“Love an' Affection”“Dancing Girls”といった楽曲にも、ブルースに根ざした演奏の妙味があり、初期WHITESNAKEの成熟を示している。バンドの一つの時代が終わる直前の緊張を、豊かな歌心へと変えた本作は、後の飛躍を予感させる重要な意味を持つ一枚である。ここで生まれた楽曲の一部は、やがて再録され、全米を席巻することになる。
TRACK LIST
- 1.Young Blood
- 2.Rough an' Ready
- 3.Bloody Luxury
- 4.Victim of Love
- 5.Crying in the Rain
- 6.Here I Go Again
- 7.Love an' Affection
- 8.Rock an' Roll Angels
- 9.Dancing Girls
- 10.Saints an' Sinners