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ARTIST
Dominator
LINER NOTES
LANGUAGE
『Dominator』は、W.A.S.P.が、劇的なメタルの作法を用いながらも、そこに、時代への強い苛立ちと、張り詰めた緊張感とを、色濃く刻み込んだ、シリアスな第13作だ。重く刻まれるギターと、ブラッキー・ローレスの、まるで語りかけるようなヴォーカルとが、曲ごとに、不穏で重い圧力を、着実に作り上げていく。戦争や社会をめぐる、重い主題が、全編を貫いている。
冒頭“Mercy”の攻撃性、“Long, Long Way to Go”のドラマ性、そして“Take Me Up”の壮大な広がりには、W.A.S.P.ならではの、大仰さと、切実さとが、力強く共存している。“The Burning Man”“Heaven's Hung in Black”のような曲も、作品の重厚な世界観を、深く伝えている。派手な装飾の、その奥にある、静かで、しかし激しい怒りを、真正面から鳴らしている。
きらびやかな見世物としての側面よりも、バンドの持つ、社会的で、シリアスなメッセージ性を、力強く前面に押し出している点が本作の魅力だ。ローレスの、円熟した表現力と、確かなソングライティングが、その重いテーマを、力強く支えている。硬質で、重厚な、聴き応えのあるヘヴィ・メタル作品と言える。ベテランの怒りが渦巻く一枚だ。
TRACK LIST
- 1.Mercy
- 2.Long, Long Way to Go
- 3.Take Me Up
- 4.The Burning Man
- 5.Heaven's Hung in Black
- 6.Heaven's Blessed
- 7.Teacher
- 8.Heaven's Hung in Black (Reprise)
- 9.Deal with the Devil