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ARTIST
D-X
LINER NOTES
LANGUAGE
『D-X』は、TRiDENTの持つ攻撃性を軸にしながら、葛藤、ユーモア、答えを探す感情までを一枚へ収めた5曲入りEPである。「CRY OUT」は、内側に押し込めた思いを外へ放つような歌と、切迫したリフ、押し引きの強いリズムによって、作品の中心を形成する。「DISCORD」は、噛み合わない感情や関係を、緊張感のある展開と鋭いアクセントで描き、三人のアンサンブルが生む硬質な魅力を際立たせる。
「Spoopy」は、重いサウンドの中へ不気味さと遊び心を持ち込み、TRiDENTが深刻さだけに閉じないバンドであることを示す。「Answer」は、迷いの中で自分なりの答えへ近づく過程を、力を抑えた場面と大きく開くサビの対比で表現。終曲「シグナル」は、誰かへ届く合図と未来への手掛かりを重ね、作品を孤立ではなく接続の感覚で閉じる。
五曲の配置は、叫びから不協和、遊戯、内省、希望へと感情を移動させる。ASAKAのギターとヴォーカルが前線を切り開き、SERINAのベースとコーラスが厚みと旋律を与え、NAGISAのドラムが場面転換を明確にするため、短いEPでも物語の起伏が大きい。『D-X』は、TRiDENTが“強い女性ロック・バンド”という分かりやすい枠を越え、感情の複雑さを演奏のダイナミクスへ変換できることを示した作品である。
TRACK LIST
- 1.CRY OUT
- 2.DISCORD
- 3.Spoopy
- 4.Answer
- 5.シグナル