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ARTIST
Test for Echo
LINER NOTES
LANGUAGE
『Test for Echo』は、RUSHがトリオとしての生々しい手触りを前面に出し、硬いギター、輪郭の太いベース、そして精密なドラムで、力強く楽曲を組み立てた第16作だ。前作『Counterparts』で確立した、よりヘヴィでギター中心の路線を、さらに推し進めている。複雑な拍子や、フレーズの工夫が随所に凝らされていても、演奏は常に、ロックとしての確かな推進力を失うことがない。
冒頭を飾る表題曲“Test for Echo”の力強い展開、疾走する“Driven”のダイナミズム、そして“Half the World”のキャッチーさや“Resist”の叙情まで、収録曲はいずれも聴き応えがある。大掛かりなシンセサイザーの壁に頼るのではなく、あくまで3人の緊密な対話が、はっきりと聞こえてくる点が、本作の大きな魅力だ。
高度な技術と、ロックならではのグルーヴとを、極めて自然な形で同居させる、RUSHの円熟した強さを、落ち着いた成熟度で示した一枚と言える。派手さよりも、演奏そのものの質実な強度で聴かせる作りになっている。ニール・パートが、この後に大きな悲劇に見舞われる前の、バンドの一つの区切りとなった、力強く充実した作品である。
TRACK LIST
- 1.Test for Echo
- 2.Driven
- 3.Half the World
- 4.The Color of Right
- 5.Time and Motion
- 6.Totem
- 7.Dog Years
- 8.Virtuality
- 9.Resist
- 10.Limbo
- 11.Carve Away the Stone