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ARTIST
Counterparts
LINER NOTES
LANGUAGE
『Counterparts』は、RUSHが持ち前の複雑な演奏技術を保ちながらも、より乾いたギター、太く力強いリズム、そして直接的な歌へと、その重心を大きく移した、90年代の重要作だ。シンセサイザーの比重を大幅に抑え、ギター、ベース、ドラムの、生々しく硬質な骨格を、これまで以上に前面へと打ち出している。バンドが、よりヘヴィでロックな方向へと回帰した一枚である。
アレックス・ライフソンのギターは、細かな装飾を減らしながらも、和音と質感によって、曲に深い奥行きを作り出している。冒頭“Animate”の重い推進力、シングル“Stick It Out”の攻撃性、社会的なテーマを持つ“Nobody's Hero”、そしてインストの名曲“Leave That Thing Alone”まで、収録曲はいずれも力強い。
プログレッシヴな発想を決して捨てることなく、音の情報を巧みに整理することで、ロックとしての生々しい身体性を、力強く取り戻している点に、本作の大きな意義がある。成熟期のRUSHにおける、重要な転換点となった一枚だ。複雑な拍子だけでなく、ギターの効果的な空白と、リズム隊が生み出す低く重い重心を、じっくりと味わいたい充実作と言える。
TRACK LIST
- 1.Animate
- 2.Stick It Out
- 3.Cut to the Chase
- 4.Nobody's Hero
- 5.Between Sun & Moon
- 6.Alien Shore
- 7.The Speed of Love
- 8.Double Agent
- 9.Leave That Thing Alone
- 10.Cold Fire
- 11.Everyday Glory