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ARTIST
Roll the Bones
LINER NOTES
LANGUAGE
『Roll the Bones』は、RUSHが80年代のシンセサイザー中心の設計から明確に離れ、アレックス・ライフソンのギターと、三人によるアンサンブルを、改めて力強く前面に押し出した第14作だ。ゲディー・リーのベースと声、そしてニール・パートの精密なドラムは、複雑さを誇るためではなく、あくまで曲を軽快に、そして推進力を持って進めるために働いている。前作『Presto』での方向性を、さらに推し進めた一枚である。
冒頭“Dreamline”の爽快な推進力、美しいバラード“Bravado”、そして偶然性や運命をテーマにした表題曲“Roll the Bones”では、ラップ的な語りや、ファンクの感触までもが、バンドの新たな遊び心として、実に自然に溶け込んでいる。“Ghost of a Chance”の叙情、インストの“Where's My Thing?”の技巧も光る。
高度な技術、知的なユーモア、そしてポップで開かれた推進力とを、見事に同居させている点が本作の大きな魅力だ。深刻になりすぎず、ロックを演奏する純粋な楽しさが全編にあふれている。商業的にも成功を収め、90年代のRUSHの、軽やかで充実した入口となった、親しみやすい一枚と言える。
TRACK LIST
- 1.Dreamline
- 2.Bravado
- 3.Roll the Bones
- 4.Face Up
- 5.Where's My Thing? (Part IV "Gangster of Boats" Trilogy)
- 6.The Big Wheel
- 7.Heresy
- 8.Ghost of a Chance
- 9.Neurotica
- 10.You Bet Your Life