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ARTIST
2112
LINER NOTES
LANGUAGE
『2112』は、RUSHが壮大な物語と、三人の卓越した演奏力とを、真正面から力強く結び付けた、キャリアの初期を代表する傑作だ。前作の商業的失敗を受け、レコード会社からの圧力もある中、バンドはあえて大作コンセプトへと突き進み、そして創作上の自由を勝ち取った。ゲディー・リーの高い声とベース、アレックス・ライフソンのギター、ニール・パートの緻密なドラムが、20分を超える表題組曲の中で、互いを激しく押し上げていく。
管理社会となった未来を描く“2112”の圧倒的な壮大さに対し、“A Passage to Bangkok”や“The Twilight Zone”は、コンパクトな楽曲として、また別の魅力を鮮やかに示している。“Something for Nothing”“Tears”のような曲も、アルバムに幅を与えている。
複雑な組曲構成を、決して自己目的化させることなく、物語の持つ緊張と解放の見事なドラマへと昇華させている点に、本作の凄みがある。この作品の成功が、RUSHのその後の進むべき方向を、明確に決定づけた。“Lessons”のような小品も、アルバムに彩りを添えている。プログレッシヴ・ハード・ロックの一つの到達点であり、バンドの歴史における金字塔的な一枚と言える。
TRACK LIST
- 1.2112
- 2.A Passage to Bangkok
- 3.The Twilight Zone
- 4.Lessons
- 5.Tears
- 6.Something for Nothing