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ARTIST
Caress of Steel
LINER NOTES
LANGUAGE
『Caress of Steel』は、RUSHがブルースを基調としたハード・ロックからさらに大きく離れ、長い組曲構成と、幻想的な物語性を前面に押し出した、野心的な第3作だ。アレックス・ライフソンのギターは、鋭いリフと空間的なフレーズの間を自在に往復し、ゲディー・リーのベースと声、そしてニール・パートの複雑なドラムが、曲の壮大な展開を、力強く押し広げていく。
冒頭“Bastille Day”の鋭い立ち上がり、コミカルな“I Think I'm Going Bald”、郷愁を誘う“Lakeside Park”、そして大作“The Necromancer”の物語性から、アルバムの半分を占める組曲“The Fountain of Lamneth”の大きな流れまで、バンドの尽きせぬ野心をはっきりと示している。
商業的には苦戦を強いられた作品だが、荒削りな部分も含めて、RUSHが自分たちだけのスケールと、独自の音楽的世界を、本格的に探し始めた極めて重要な一枚だ。この実験の果てに、次作『2112』での大きな飛躍が待っている。組曲“The Necromancer”に登場するナレーションや場面転換は、バンドの物語志向をよく示している。プログレッシヴ・ロック・バンドとしてのRUSHの、確かな出発点となった意欲作と言える。
TRACK LIST
- 1.Bastille Day
- 2.I Think I'm Going Bald
- 3.Lakeside Park
- 4.The Necromancer
- 5.The Fountain of Lamneth