L.A. GUNS トリビア 全15件
L.A. GUNSにまつわる事実を、出典付きで15件掲載しています。
Trivia
2017年、フィル・ルイスとトレイシー・ガンズが再び同じバンドに戻った年に、L.A. GUNS はさいたまスーパーアリーナの LOUD PARK 17 に出演し、久々の来日公演を行った。キングレコードは8年後の『レオパード・スキン』日本盤の紹介文でこの出演に触れ、来日公演のあともバンドはコンスタントに作品を発表し続けていると書いている。実際その8年で、スタジオ・アルバムが5枚出た。
このバンドの名前は、そのままガンズ・アンド・ローゼズの名前の半分にあたる。トレイシー・ガンズが率いた L.A. Guns と、アクセル・ローズのいた HOLLYWOOD ROSE が1985年に合流して生まれたのが GUNS N' ROSES で、ガンズはほどなくそこを離れ、L.A. Guns を立て直した。キングレコードは日本盤の紹介で、彼を「GUNS N'ROSESのアクセル・ローズとHOLLYWOOD ROSE時代に活動を共にしたギタリスト」と書いている。バンド自身の公式サイトの表現はもっと直截で、トレイシー・ガンズを「L.A. Guns と Guns N' Roses の両方に Guns を入れた男」と紹介している。
「L.A. Guns」という名前は、一時期ふたつのバンドが同時に名乗っていた。トレイシー・ガンズが2002年にバンドを離れたのち、2006年からフィル・ルイスとスティーヴ・ライリーの一方と、ガンズの一方が並び立つ状態が続く。2017年にルイスとガンズが再び組んで一方は終わったが、名前そのものはその後も分かれたままで、MusicBrainz は現在も三つの別々のアーティストとして管理している——1983年から続く L.A. Guns、スティーヴ・ライリーが率いた Riley's L.A. Guns、そして Paul Black's L.A. Guns である。2020年の『Renegades』と2024年の『The Dark Horse』は二番目のバンドの作品で、同じ名前で配信されているが、このディスコグラフィには含まれない。
バンド最大のヒットになったバラード「The Ballad of Jayne」は、1967年に34歳で交通事故により亡くなった女優ジェーン・マンスフィールドを歌っている——というのは、書いた二人のうち片方の話である。フィル・ルイスはこの曲について、ベースのケリー・ニッケルズがマンスフィールドのことを考えていたのに対し、自分のほうはハリウッドで芽が出ずにウェイトレスになって消えていく無数の女優たちのことを考えていた、と説明している。曲を書いたのはニッケルズとルイスの二人だが、クレジットは曲の権利を均等に分けるという方針からメンバー全員の名義になっている。
1988年のデビュー作『L.A. Guns』は、日本では『"砲"』という邦題で出ている。当時の品番は PPD-1043、1993年10月21日に PHCR-4130 として再発され、2018年3月14日にはユニバーサルミュージックから限定低価格盤(UICY-78616、税込1,100円)が出た。TOWER RECORDS ONLINE の商品ページは現在もこの邦題で掲載しており、紹介文は「元ガンズ・アンド・ローゼズのトレイシー・ガンズと元ガールのフィリップ・ルイスが組んだLAのハード・ロック・バンドによる、大ヒットを記録したメジャー・デビュー・アルバム」と短く書いている。
このバンドの日本盤は、ほぼ必ず輸入盤に無い曲を持っている。しかもその多くがアコースティック・ヴァージョンである。『The Missing Peace』(KICP-1858)は「Christine」のアコースティック、『Checkered Past』(MICP-11659)は「Get Along」のアコースティック・ミックス、『Black Diamonds』(MICP-11777)は「Shattered Glass」のアコースティック、『Leopard Skin』(KICP-4098)は「The Masquerade」のアコースティック・ミックス。『The Devil You Know』(KICP-1974)だけは毛色が違って、四半世紀前の1994年『Vicious Circle』収録曲「Killing Machine」のライヴ・ヴァージョンが日本盤限定で加えられている。
1991年の『Hollywood Vampires』は、発売から35年後の2026年3月25日にユニバーサルミュージックから SHM-CD で再発された(UICY-16387、税込2,000円)。この再発盤には「Ain't the Same」がボーナス・トラックとして加えられている。当時の日本盤の品番は PHCR-1085 だった。
2026年のライヴ作品『Live from the Guild Theatre』は、前年2025年7月10日にカリフォルニア州メンローパークのギルド・シアターで行われた一夜の記録である。その公演は、同年4月に出たスタジオ・アルバム『Leopard Skin』の発売を祝うために組まれたものだった。バンドの公式サイトはこのセットリストについて、デビュー作の「Sex Action」を挙げ、この曲はおそらく1980年代以降レパートリーに入っていなかったはずだと書いている。
現在のレーベルであるクレオパトラ・レコードは、商品ページでこのバンドを「サンセット・ストリップ時代のハード・ロックで最も長く続いているロサンゼルスの一団」と紹介している。1983年の結成から数えて40年以上、名前が二つに分かれていた時期を含めても活動が途切れていない、という主張である。
トレイシー・ガンズは自分の音楽の出どころについて、20から25ほどのグループから引いていると語っており、そこにはビースティ・ボーイズ、ポイズン・アイディア、レッド・ツェッペリン、ザ・ビートルズが並ぶ。メタルに限ると話は短くなる。ブラック・サバスのトニー・アイオミについては「これまでで最も怖いギターの音」を作った人だと述べ、11歳のときに聴いた「Iron Man」のイントロがサバスへの入口だったと語っている。そのあとに本当に好きになったメタル・バンドはパンテラだけだ、というのが彼の言い方である。
トレイシー・ガンズは現在、デモを作らない。曲を書くことと録ることを同時に進めるやり方で、アコースティックで下書きを作る工程も踏まないと2025年に語っている。7年で5枚というこの時期の制作の速さは、そのやり方と無関係ではないだろう。
フィル・ルイスは2026年、髪を染めるのをやめた。いったん全部剃り落とし、そのまま伸ばすことにしたという。30歳に見せようとするのはもう終わりにする、というのが本人の言い分で、アリス・クーパーのような役づくりは彼に任せて自分は自分のままでいる、とも述べている。
『Live from the Guild Theatre』でドラムを叩いているショーン・ダンカンは、ツアー・ドラマーである。2026年の時点でスタジオ録音のドラムはアダム・ハミルトンが担当しており、公式サイトが現編成として名前を挙げるのはフィル・ルイス(Vo)、トレイシー・ガンズ(G)、エース・フォン・ジョンソン(G)、ジョニー・マーティン(B)、そしてダンカンの5人である。当サイトがこのバンドをメンバー登録の対象にしていないのは、この「ツアー・ドラマー」という但し書きのためで、公式サイトに編成を掲げた専用のページが無いこととあわせて、確定した現行ラインナップとは扱えないと判断した。
2025年から2026年に変わる夜、L.A. GUNS はウィスキー・ア・ゴー・ゴーで演奏した。サンセット・ストリップにあるこのクラブは、このバンドが出てきたまさにその場所である。翌2026年も同じで、イギリスとヨーロッパを回る長いツアーを終えたバンドは、12月31日にふたたびウィスキーに戻ってくる。
2017年の再結成第1作の題名『The Missing Peace』は、それ自体が状況の説明になっている。2002年にトレイシー・ガンズがバンドを離れ、2006年からは同じ名前のグループが二つ並び立っていた——その長い分岐を閉じる作品に、失われていた peace(平和)と、欠けていた piece(片割れ)を重ねた題が付いた。この作品はキングレコードのメタル・フロンティアから2017年10月4日に日本盤(KICP-1858)が出ており、バンドが LOUD PARK 17 で来日したのは同じ月のことである。