L.A. GUNS BIOGRAPHY

プロフィール

結成1983年
出身アメリカ
メンバーPhil Lewis(ヴォーカル)
Tracii Guns(ギター、メロトロン)
Ace Von Johnson(ギター)
Johnny Martin(ベース)
Shawn Duncan(ドラム)
ジャンルハードロック、スリーズロック

Biography

L.A. GUNS
バイオグラフィー

概要

L.A. GUNS(エル・エー・ガンズ)は、1983年にギタリストのトレイシー・ガンズがロサンゼルスで始めたハード・ロック・バンドである。1987年にイギリスのGIRLで歌っていたフィリップ・ルイスを迎え、1988年のデビュー作でサンセット・ストリップの中心に出た。レーベルのクレオパトラは、このバンドを「サンセット・ストリップ時代のハード・ロックで最も長く続いているロサンゼルスの一団」と紹介している。

バンド名は、そのままガンズ・アンド・ローゼズの名前の半分にあたる。トレイシー・ガンズが率いた L.A. Guns と、アクセル・ローズのいたHOLLYWOOD ROSEが1985年に合流して生まれたのがGUNS N' ROSESで、ガンズはほどなくそこを離れ、L.A. Gunsを立て直した。キングレコードは日本盤の紹介で、ガンズを「GUNS N'ROSESのアクセル・ローズとHOLLYWOOD ROSE時代に活動を共にしたギタリスト」と書いている。

当サイトには、1988年のデビュー作から2025年の『Leopard Skin』までのスタジオ・アルバム15作と、2026年のライヴ作品『Live from the Guild Theatre』の計16作を登録している。

1983年から1987年——名前の分かれ道

トレイシー・ガンズがロサンゼルスでバンドを始めたのは1983年である。1985年、そのバンドはアクセル・ローズらのHOLLYWOOD ROSEと合流してGUNS N' ROSESになったが、ガンズはその新しいバンドに長くは留まらなかった。彼はL.A. Gunsの名前を持って離れ、あらためて自分のバンドを組み直す。以後この二つのバンドは、片方が世界的な現象になり、もう片方がサンセット・ストリップのクラブから積み上げていくという、まったく違う道を歩むことになった。

1987年、バンドはイギリスのハード・ロック・バンドGIRLで歌っていたフィリップ・ルイスをヴォーカルに迎える。ルイスの声は、当時のロサンゼルスのシンガーの多くとは明らかに質感が違っていた。この人選が、バンドを単なるストリップの一組から、レコードを出せる一組に変えている。

1988年から1994年——ヴァーティゴ期

デビュー作『L.A. Guns』は1988年1月にヴァーティゴから発表された。日本では『"砲"』の邦題で知られ、当時の品番はPPD-1043、2018年3月14日にはユニバーサルミュージックから限定低価格盤(UICY-78616)として再発されている。「Sex Action」「One More Reason」「Electric Gypsy」「Hollywood Tease」——40年近く経った現在のライヴでも演奏され続ける曲が、すでにこの一枚に揃っていた。

1989年8月の2作目『Cocked & Loaded』が、このバンドの代表作になる。編成はフィリップ・ルイス(Vo)、トレイシー・ガンズ(G)、ミック・クリップス(G)、ケリー・ニッケルズ(B)、スティーヴ・ライリー(Dr)。先行シングルは速い「Rip and Tear」だったがチャートでは動かず、続いてシングルになったバラード「The Ballad of Jayne」がMTVの後押しを受けてバンド最大のヒットになった。Songfactsによれば、この曲を書いたのはベースのケリー・ニッケルズとフィリップ・ルイスで、クレジットは曲の権利を均等に分ける方針からメンバー全員の名義になっている。曲の題材についてルイスは、ニッケルズが往年の女優ジェーン・マンスフィールドのことを考えていたのに対し、自分はハリウッドで芽が出ずウェイトレスになっていく無数の女優たちのことを考えていた、と説明している。

1991年6月の3作目『Hollywood Vampires』では、冒頭の「Over the Edge」が同年公開の映画『ハートブルー』に使われ、「Kiss My Love Goodbye」「Some Lie 4 Love」「It's Over Now」とともにMTVで流れた。バンドが最も広く届いた時期にあたる。この作品は2026年3月25日にユニバーサルミュージックからSHM-CDで再発され(UICY-16387)、ボーナス・トラック「Ain't the Same」が加えられている。

1994年の4作目『Vicious Circle』は、ヴァーティゴ/ポリグラムのもとで作られた最後の作品になった。全15曲、重さと速さのほうに寄った一枚で、11曲目にはテン・イヤーズ・アフターの「I'd Love to Change the World」のカヴァーが置かれている。

1996年から2005年——レーベルとシンガーの移り変わり

1996年の『American Hardcore』はCMCインターナショナルから出た。打ち込みとインダストリアルな質感を持ち込み、80年代のサンセット・ストリップの音から意図的に距離を取った作品で、バンドの作品のなかでは最も評価が割れる一枚でもある。日本盤はBMGファンハウスから11月21日に品番BVCP-984で発売された。

この後フィリップ・ルイスがいったん離れ、1999年の『Shrinking Violet』ではLOVE/HATEのジジー・パールがヴォーカルを執っている。このバンドの歴史のなかで、ルイス不在で作られた唯一のスタジオ作である。日本盤は1999年7月24日に品番ZACB-1008で出た。

2001年の『Man in the Moon』でルイスが戻り、2002年の『Waking the Dead』が続く。そしてこの作品を最後に、創設者のトレイシー・ガンズがバンドを離れた。以後、フィリップ・ルイスとスティーヴ・ライリーが中心になって2005年に『Tales from the Strip』を作る。

2006年から2016年——二つのL.A. Guns

2006年以降、「L.A. Guns」を名乗るグループが同時に二つ存在する時期に入る。フィリップ・ルイスとスティーヴ・ライリーの一方と、トレイシー・ガンズの一方である。ルイス=ライリー側が2012年に発表した『Hollywood Forever』は、この時期に残された最後のスタジオ作にあたる。題名はロサンゼルスのハリウッド・フォーエヴァー墓地からで、バンドが生まれた街の記憶をそのまま扱っていた。

なお、MusicBrainzはこの名前を三つの別々のアーティストとして管理しており、当サイトの登録もその線に従っている。2020年の『Renegades』と2024年の『The Dark Horse』は、2023年に亡くなったスティーヴ・ライリーが率いた Riley's L.A. Guns の作品であり、当サイトのディスコグラフィには含めていない。同じ名前で配信されているため紛らわしいが、別のバンドの作品である。

2017年以降——再結成と来日

2017年、フィリップ・ルイスとトレイシー・ガンズが再び同じバンドに戻る。その最初の作品が同年10月の『The Missing Peace』で、長い分岐を閉じる意味を題名がそのまま言っている。同じ月、バンドはさいたまスーパーアリーナで10月14日・15日に開催されたLOUD PARK 17に出演し、久々の来日公演を行った。キングレコードは後年の『レオパード・スキン』の紹介で、この来日以降バンドがコンスタントに作品を発表し続けていると書いている。

実際、再結成後の歩みは速い。2019年『The Devil You Know』、2021年『Checkered Past』、2023年『Black Diamonds』、そして2025年『Leopard Skin』と、7年で5枚のスタジオ・アルバムが並ぶ。『Leopard Skin』は前2作のメタル寄りの方向から、バンドがもともと持っていたスリージーなロックンロールへ戻した一枚で、キングレコードは日本盤を「初期を想起させる情熱とハードなロックン・ロールが炸裂する」と紹介した。

2025年7月10日、カリフォルニア州メンローパークのギルド・シアターで『Leopard Skin』の発売記念公演が行われた。その一夜がそのまま翌年のライヴ作品『Live from the Guild Theatre』になった。この時点の編成はフィリップ・ルイス(Vo)、トレイシー・ガンズ(G)、エース・ヴォン・ジョンソン(G)、ジョニー・マーティン(B)、そしてツアー・ドラマーのショーン・ダンカン(Dr)である。

2026年については、バンドがイギリスとヨーロッパを回る長期のツアーを行い、年の終わりにはロサンゼルスに戻ってウィスキー・ア・ゴー・ゴーで大晦日の公演を行うことが発表されている。バンドが出てきた、まさにその場所である。

メンバー(2026年時点)

名前担当備考
フィリップ・ルイスヴォーカル1987年加入。イギリスのGIRL出身
トレイシー・ガンズギター1983年の創設者。2002年に離脱し2017年に復帰
エース・ヴォン・ジョンソンギター公式サイトが現編成として記載
ジョニー・マーティンベース公式サイトが現編成として記載
ショーン・ダンカンドラムスツアー・ドラマー。『Live from the Guild Theatre』で演奏

出典について

この記事は、バンドの公式サイト lagunsmusic.com、キングレコード公式サイトのアーティスト・ページと『レオパード・スキン』(KICP-4098)の商品ページ、クレオパトラ・レコードの『Live from The Guild Theatre』商品ページ、TOWER RECORDS ONLINE の日本盤商品ページ(KICP-1858 / KICP-1974 / MICP-11659 / MICP-11777 / UICY-16387 / UICY-78616)、MusicBrainz がアーティスト 87684162-ab42-4cfa-bf22-ebe237035f54 について持つリリース・データ、Apple Music 日本のカタログ、Songfacts の「The Ballad of Jayne」の項、Blabbermouth(2026年6月26日)と Loudwire(2025年4月17日)の記事を読んで書いた。発売日・レーベル・品番は、MusicBrainz のオリジナル盤の行と TOWER RECORDS ONLINE が一致する箇所を採っている。動画はすべて投稿チャンネルを確認しており、ファンによる再アップロードは含めていない。