AVAILABLE AT / 購入はこちら
ARTIST
Peter Criss
LINER NOTES
LANGUAGE
『Peter Criss』は、1978年のKISSソロ四部作の中で、バンド本体のサウンドから最も離れた一枚だ。ハード・ロックよりもR&Bやポップ、ソウルの感触が前面に出ており、ドラマーである以前に、温かなグルーヴと歌心を愛するヴォーカリストとしてのピーター・クリスの素顔がにじみ出ている。
疾走するロックではなく、ゆったりとしたリズムや叙情的なメロディが中心を占め、KISSの派手なショウとは異なる、素朴で人間的な表情が印象的だ。バンドの中で担ってきた役割からは想像しにくい、彼自身の音楽的なルーツがそのまま音になっている。
その分、KISSらしさを期待すると意表を突かれるが、この振れ幅こそがソロ企画の面白さでもある。軽やかなホーンやピアノを取り入れた曲もあり、ロック・バンドの一員という枠を離れた、彼自身の音楽的なルーツがのびのびと表現されている。KISSの派手なショウを期待するリスナーには意外に映るかもしれないが、その落差を含めて、一人のヴォーカリストの素顔を味わう作品だ。飾らない歌と温かなグルーヴが、独特の親密な空気を生んでいる。四枚の中で最も個人的で、最も KISS から遠い場所へ踏み出した本作は、ピーター・クリスという人物の音楽的背景を知るうえで、興味深い記録となっている。
TRACK LIST
- No tracklist available