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ARTIST
The Book of Souls
LINER NOTES
LANGUAGE
『The Book of Souls』は、IRON MAIDENが重厚なリフ、三本のギターによる旋律、劇的なヴォーカルを、長編のような構成へ注ぎ込んだ大作だ。短い曲にも明快なフックはあるが、本作の核は時間をかけて展開する楽曲にある。テーマは一度提示されて終わるのではなく、リフ、メロディ、リズムの姿を変えながら戻り、聴き手を次の場面へ導く。ギターは互いに重なり、追いかけ、時には会話するように役割を渡していく。
速さだけで押し切らない点も重要だ。歩くようなリズム、静かな導入、徐々に厚みを増すアレンジが、曲に大きな遠近感を与える。そこから加速する場面では、長く積み上げた緊張が一気に解放される。複雑な構成であっても、メロディの芯とリズムの推進力が明確なので、壮大さは散漫にならない。長いキャリアを持つバンドらしい余裕と、なお未知の景色を探ろうとする冒険心が、アルバムの隅々まで通っている。
音量を上げれば、三本のギターが作る層、低域で曲を支えるベース、細かく変化するドラムのアクセントが鮮明になる。繰り返し聴くほど、長尺曲の中で回帰するモチーフや、静と動の配置が見えてくるだろう。『The Book of Souls』は、IRON MAIDENが持つ叙事詩性と演奏の手触りを同時に味わわせ、じっくり向き合うほど発見が増える一枚である。
TRACK LIST
- 1.If Eternity Should Fail
- 2.Speed of Light
- 3.The Great Unknown
- 4.The Red and the Black
- 5.When the River Runs Deep
- 6.The Book of Souls
- 7.Death or Glory
- 8.Shadows of the Valley
- 9.Tears of a Clown
- 10.The Man of Sorrows
- 11.Empire of the Clouds