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ARTIST
Private Audition
LINER NOTES
LANGUAGE
『Private Audition』は、HEARTが、得意とする力強いロックを、しっかりと保ちながらも、曲ごとの、繊細な陰影を、より深く掘り下げた第6作だ。80年代初頭という、バンドにとっては、商業的に、やや困難な時期に制作された作品でもある。アンとナンシー・ウィルソン姉妹の、力強い声とギターは、派手な盛り上がりだけでなく、緊張を抑えた、静かな場面にも、強い存在感を、確かに残している。
冒頭“City's Burning”の力強い推進力、“This Man Is Mine”のドラマ性、そして“Perfect Stranger”のような曲まで、ハードなロック・ナンバーと、繊細なアコースティックの感覚とが、隣り合って並び、アルバムは、決して一つの型には収まらない、豊かな表情を持っている。“Angels”“Bright Light Girl”のような曲も、作品の魅力を伝えている。
華やかな成功の、その奥にある、バンドが抱えていた、漠然とした不安や、それでも前へ進もうとする決意を、確かな演奏で、丁寧に描き出した一枚だ。商業的には、必ずしも大きな成功とはならなかったものの、ウィルソン姉妹の、確かな表現力は、少しも衰えていない。過渡期ならではの、内省的で、独特の質感を持つ、聴き応えのある一枚と言える。バンドの真摯な姿勢が伝わる。
TRACK LIST
- 1.City's Burning
- 2.Bright Light Girl
- 3.Perfect Stranger
- 4.Private Audition
- 5.Angels
- 6.This Man Is Mine
- 7.The Situation
- 8.Hey Darlin Darlin
- 9.One Word
- 10.Fast Times
- 11.America