HATEBREED

HATEBREED(ヘイトブリード)の詳しいバイオグラフィとディスコグラフィ。1994年コネティカット結成のハードコア/メタルコア・バンドを、1997年のデビュー作から2026年『Fatal Paradox』まで作品ごとの個別ページとともに掲載するMETAL BOOSTのアーティストページ。

Biography

HATEBREED
バイオグラフィー

概要

HATEBREEDは1994年、アメリカ・コネティカット州ブリッジポートで結成されたバンドである。ハードコア・パンクの合唱性とメタルのリフ構築を同じ曲の中で成立させ、以後30年以上にわたって同じ方法論を更新し続けてきた。フロントマンのジェイミー・ジャスタは結成時からの唯一の不動のメンバーであり、バンドの歌詞世界——外へ向けた攻撃ではなく、聴き手自身へ向けた叱咤と自力での回復——を一貫して書き続けている。

スタジオ・アルバムは1997年の『Satisfaction Is the Death of Desire』から2026年の『Fatal Paradox』まで10作。曲は2分から3分に収まり、アルバムは40分に満たないことが多い。この切り詰めた設計は初期作からほとんど変わっておらず、後年の作品が更新したのは密度と録音であって構造ではない。

結成——1994年、コネティカット

バンドは1994年、コネティカット州ブリッジポートで始まり、のちに拠点をニューヘイヴンへ移した。ジェイミー・ジャスタ(vo)とクリス・ビーティー(b)が結成時のメンバーで、ギターのウェイン・ロジナックも1994年から1996年まで在籍している。ロジナックは2009年に復帰し、以後現在まで在籍している。

『Satisfaction Is the Death of Desire』とVictory期

デビュー・アルバム『Satisfaction Is the Death of Desire』は1997年11月11日、Victory Recordsから発表された(品番VR063CD)。全14曲を約30分に収めた作品で、「満足は欲望の死である」という表題が、その後のカタログ全体を貫く思想をすでに掲げている。ニューヨーク/コネティカット系ハードコアの重要作として扱われ、収録曲「Before Dishonor」には後年になって公式ミュージック・ビデオが作られた。

メジャー移籍と『Perseverance』『The Rise of Brutality』

2002年3月、バンドはUniversal Recordsから2作目『Perseverance』を発表する。デビュー作から4年半、インディーのハードコア・シーンからメジャー流通へ移った最初の作品であり、収録曲「I Will Be Heard」には公式ミュージック・ビデオが作られてバンドの名を広く届けた。

翌2003年の『The Rise of Brutality』も同じくUniversalから。収録曲「Live for This」がバンドの代表曲として定着し、合唱できるコーラスと緩めないリフという組み合わせがここで完全に噛み合った。ドラムのマット・バーンは2001年に加入している。

『Supremacy』とRoadrunner期

2006年7月、4作目『Supremacy』がRoadrunner Recordsから発表された。「Destroy Everything」は以後のライヴで中心に置かれ続けている曲である。曲名が「Defeatist」「Horrors of Self」「Supremacy of Self」と並ぶとおり、歌詞の対象が外敵ではなく自分自身であるという構図がこの作品で最も明確になる。ギターのフランク・ノヴィネクが2006年に加入した。

2009年の2枚

2009年、バンドは1年に2枚を発表する。5月のカヴァー・アルバム『For the Lions』は、SLAYER、METALLICA、MISFITS、BLACK FLAG、SEPULTURAらの曲を全18曲取り上げ、自分たちがどこから出てきたのかを1枚で示した作品である。続く9月には、バンド名をそのまま冠したセルフ・タイトル作『Hatebreed』を発表した。出自を明示してから自分の名前を掲げるという順序には意味がある。この年、ウェイン・ロジナックがギターに復帰した。

Nuclear Blast期(2013–2020)

2013年1月の『The Divinity of Purpose』はアメリカでRazor & Tie、ヨーロッパでNuclear Blastから発表され、「Put It To the Torch」「Honor Never Dies」の2曲に公式ミュージック・ビデオが作られた。2016年5月の『The Concrete Confessional』はNuclear Blastからの第1弾で、ミュージック・ビデオ2本、ヴィジュアライザー、リリック・ビデオと、1枚のアルバムから最も多くの映像が公開された作品でもある。2020年11月の『Weight of the False Self』は同レーベルからの3作目にあたる。

『Fatal Paradox』(2026年)

2026年11月6日、BLKIIBLK Recordsから9作目『Fatal Paradox』が海外リリースされる。前作から6年、プロデュースは長年バンドを手がけてきたZeuss。全11曲・約35分で、M7「Sacrifice Season」にはOBITUARYのジョン・ターディーがゲスト参加し、ラストの「Poison Planet」は初期CORROSION OF CONFORMITYのカヴァーである。2024年にオリジナル・メンバーのクリス・ビーティーが離脱し、ウェイン・ロジナックの一時離脱と復帰も挟んだ数年を経て完成した。

メンバー

現在の編成はジェイミー・ジャスタ(vo、1994年–)、ウェイン・ロジナック(g、1994–1996年/2009年–)、フランク・ノヴィネク(g、2006年–)、マット・バーン(ds、2001年–)。ベースのクリス・ビーティーは結成時から2024年まで在籍した。過去のメンバーにはショーン・マーティン(g、1999–2009年)、ルー・リチャーズ(g、1996–2002年、2006年死去)らがいる。

日本での展開

『Fatal Paradox』について、日本盤の発売情報は本稿執筆時点で発表されていない。当サイトのNEW & UPCOMING CDsでは輸入盤として扱っている。

ディスコグラフィ(当サイト登録分)

『Satisfaction Is the Death of Desire』(1997年、Victory Records)、『Perseverance』(2002年、Universal Records)、『The Rise of Brutality』(2003年、Universal Records)、『Supremacy』(2006年、Roadrunner Records)、『For the Lions』(2009年、E1 Entertainment/カヴァー・アルバム)、『Hatebreed』(2009年、E1 Music)、『The Divinity of Purpose』(2013年、Razor & Tie/Nuclear Blast)、『The Concrete Confessional』(2016年、Nuclear Blast)、『Weight of the False Self』(2020年、Nuclear Blast)、『Fatal Paradox』(2026年、BLKIIBLK Records)の10作。

出典について

作品の一覧と各作の初出年は MusicBrainz のリリース・グループから、収録曲順は Apple の iTunes Lookup API から、各作のレーベルと品番は MusicBrainz の当該リリース・グループで最も古い日付を持つリリースから取得した。ストリーミングの ℗ 表記は現在の権利者を示すもので、作品が最初に出たレーベルとは異なる場合があるため採用していない(1997年作の ℗ は Craft Recordings だが、1997年の発売元は Victory Records である)。結成年・結成地・メンバーの在籍年は英語版 Wikipedia の記述に拠る。『Fatal Paradox』の制作情報は当サイトが2026年7月に作成したリリース情報を引き継いでいる。

News

SLAYER、『Reign In Blood』40周年公演で同作を全曲演奏 1年ぶりのライヴで2014年以来の曲も披露

9月4日にミネソタ州ShakopeeのMystic Lake Amphitheaterで開催され、DOWN/SUICIDAL TENDENCIES/HATEBREEDが共演、全23曲の中で「Piece By Piece」「Necrophobic」「Criminally Insane」(いずれも2014年以来)と「Altar Of Sacrifice」(2015年以来)を演奏した。

出典: Blabbermouth(2026年9月5日)

HATEBREED、6年ぶりの新作『Fatal Paradox』を11月6日に発売 タイトル曲のヴィジュアライザー公開

Frontiers Label Groupのメタル部門BLKIIBLKからのリリース。プロデュースは長年の共同制作者クリス“Zeuss”ハリス(ROB ZOMBIE、ACCEPTほか)。先行曲は「Kill Count Increase」で、ジェイミー・ジャスタは同曲をアルバムの1曲目だと説明している。

出典: Blabbermouth(2026年8月26日)

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ニュース一覧 →

Albums

Fatal Paradox CD
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HATEBREEDが2020年の『Weight of the False Self』以来6年ぶりに放つ通算9作目のスタジオ・アルバム。プロデュースはZeuss、全11曲・約35分。

Weight of the False Self CD
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Nuclear Blastからの3作目にあたる8thアルバム。12曲を通してテンポと圧を落とさない、バンドの様式を凝縮した一枚。

The Concrete Confessional CD
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Nuclear Blast移籍第1弾。1曲目「A.D.」をはじめ、公式ミュージック・ビデオとリリック・ビデオが複数作られた7thアルバム。

The Divinity of Purpose CD
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6thアルバム。「Put It To The Torch」「Honor Never Dies」の2曲に公式ミュージック・ビデオが作られた、全12曲。

Hatebreed CD
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バンド名を冠した5thアルバム。E1 Musicから2009年9月に発表された全14曲。

For the Lions Cover Album
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ハードコアとメタルのルーツを全18曲でカヴァーしたアルバム。SLAYER、METALLICA、MISFITS、BLACK FLAGらの曲を取り上げている。

Supremacy CD
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Roadrunner Recordsから発表された4thアルバム。「Destroy Everything」を含む全13曲。

The Rise of Brutality CD
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3rdアルバム。「Live for This」を含む全12曲で、バンドの名を広く知らしめた一枚。

Perseverance CD
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2ndアルバム。「I Will Be Heard」を含む全16曲で、メジャー流通に乗った最初の作品。

Satisfaction Is the Death of Desire CD
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Victory Recordsから発表されたデビュー・アルバム。14曲を約30分に収めた、ニューヨーク/コネティカット系ハードコアの重要作。