HATEBREED TRIVIA

Trivia

HATEBREEDの初来日は2002年。メタル・フェスティヴァル〈Beast Feast 2002〉への出演と、それに合わせた単独公演だった。2度目の来日は2005年2月の〈Extreme The Dojo〉で、オーストラリアの〈Big Day Out〉の全公演に出演した直後のことだった。招聘元クリエイティブマンによる〈LOUD PARK 09〉の公式サイトは、当時の彼らが年に200本を超えるステージを休まずこなしていたと紹介している。

出典: LOUD PARK 09 公式サイト 出演アーティスト紹介「HATEBREED」(企画・制作・招聘:クリエイティブマン)

『The Rise of Brutality』の「Live for This」は、2005年の第47回グラミー賞で最優秀メタル・パフォーマンス部門にノミネートされた。この年の受賞はMOTÖRHEADの「Whiplash」だった。受賞は逃したものの、バンドはその後も公式の発表で、自分たちを“グラミー賞ノミネート”のバンドと紹介し続けている。

出典: グラミー賞公式サイト「Hatebreed」

ジェイミー・ジャスタが最初に組んだバンドはDREADNAUGHTといい、のちにJASTA 14と名を改めてSICK OF IT ALLの前座も務めた。16歳の誕生日を過ぎたころ、彼は祖父の車を借りて、地元シーンの仲間たちが組んでいたHATEBREEDとジャムをしたと振り返っている。平日はレストランで仕込みの仕事をし、木曜から日曜にかけて練習とライヴをこなした。1996年のEP『Under the Knife』は、メンバーが自分たちの金150ドルで録音している。

出典: Louder(Metal Hammer)「Hatebreed's Jamey Jasta: My Life Story」

「I Will Be Heard」は、ジャスタが入院中の父親から譲り受けたアコースティック・ギターで書いた曲である。アコースティックでヘヴィに響くなら、バンドで鳴らせば強烈になるはずだと考えたという。この曲を入れたデモをメジャー各社に送ると次々に声がかかり、バンドは複数の誘いの中からUniversalを選んだ。プロデューサーは10人ほどと面談した末、PORNO FOR PYROSやSLAYERの作品を手がけたマット・ハイドに決めている。

出典: Songfacts「I Will Be Heard by Hatebreed」

「I Will Be Heard」のビデオを監督したのは、のちに映画『(500)日のサマー』や『アメイジング・スパイダーマン』を撮るマーク・ウェブだった。ところがMTVはこのビデオを放送しなかった。ジャスタは後年、ビデオを流してもらえないなら自分が中に入るしかないと考えたことが、2003年夏に復活したメタル番組『Headbanger's Ball』の司会を引き受けた理由の一つだったと語っている。司会は2007年まで務め、2003年にはMETALLICAも彼の出演回に登場した。

出典: Louder(Metal Hammer)「Hatebreed enlisted a Spider-Man director for a music video, then got banned from MTV」

「Everyone Bleeds Now」は冗談から始まった。当時のHATEBREEDには、ライヴが終わるとクラブの床やトイレが血だらけになるという評判がつきまとい、ファンがその写真をTwitterで送ってくるほどだった。ジャスタは、それなら期待どおりにしてやろうと考え、ドラムのイントロのあとで客席が一緒に叫べる一言にそれを選んだ。Zeussはそのまま使うよう勧めたという。歌詞はもっと意味のあるものに書き直しており、暴力だけの歌ではないことを読み取ってほしいと話している。

出典: Songfacts「Jamey Jasta of Hatebreed」(Songwriter Interviews)

「Honor Never Dies」は、ジャスタが退役軍人病院に祖父を見舞ったときの出来事から生まれた。そこで言葉を交わした別の患者について、もう1年以上誰も面会に来ていないと後から聞かされ、戦争の英雄でも一人きりで死んでいくことがあると思い知ったという。演奏の面では、2本のギターとベースが同じ音をなぞらずに別々のラインを弾くという、バンドにとって初めての試みを、ジャスタ自身が提案した曲でもある。

出典: Songfacts「Honor Never Dies by Hatebreed」

『The Concrete Confessional』の「Slaughtered in Their Dreams」のヴォーカルを録っていたとき、MOTÖRHEADのレミーの訃報が届いた。ジャスタはBARKSの取材で、彼に何かを捧げたいという気持ちでそのまま録音に臨んだと話し、この曲にはレミーの歌い方を意識して歌った部分があるので、注意して聴けば分かるはずだと明かしている。

出典: BARKS「【インタビュー】ヘイトブリード、メタルは「宗教」」

〈LOUD PARK〉には、第1回の〈LOUD PARK 06〉で2日目の10月15日に出演した。3年後の〈LOUD PARK 09〉にも2日目の10月18日に幕張メッセで出演している。セルフ・タイトル作『Hatebreed』を出した翌月のステージだったが、機材トラブルのため新曲は披露できなかった。

出典: BARKS「メタルの祭典<ラウドパーク09>第二弾アーティストが決定」

カヴァー集『For the Lions』の日本盤には、ニューヨーク・ハードコアのSHEER TERRORのカヴァーがボーナス・トラックとして加えられた。ジャスタは2016年にBARKSから全作品を一語で表すよう求められたとき、このアルバムを「IMPORTANT」と呼んでいる。ここでカヴァーしたバンドがいなかったら自分たちは存在していないから、というのがその理由だった。

出典: 激ロック 特集「偉大なる獣王たちへ最大級のリスペクト!HATEBREEDによるカヴァー・アルバム『For The Lions』リリース!!」

2010年、HATEBREEDは1年に2度来日した。3月はMACHINE HEADがヘッドライナーを務めるツアー〈The Black Procession〉に加わり、BLEEDING THROUGHらとともに東京で2日、大阪で1日の公演を行い、全公演でセットリストを変えた。11月には単独で戻り、8日の渋谷クラブクアトロを皮切りに、10日に名古屋・今池のTHE BOTTOM LINE、11日に心斎橋クラブクアトロを回っている。来日を前にジャスタは日本のファンへのメッセージで、前回はMACHINE HEADのサポートだったが、今回は自分たちのヘッドライン・ショウだと強調した。

出典: 激ロック ニュース「HATEBREEDに会おう!東京公演でミート・アンド・グリート実施決定!」

2015年11月22日、HATEBREEDは幕張メッセで開かれた〈Ozzfest Japan 2015〉の2日目に出演した。BARKSのインタビュアーも振り返るように、久しぶりの日本公演だった。ジャスタは翌年の取材で、またすぐにでも日本に戻ってきたいと思わせてくれた忘れがたい時間だったと話し、11月に予定されていた〈KNOTFEST JAPAN 2016〉にも出たいとして、SLIPKNOTのコリィ・テイラーにすでに連絡したと明かしている。

出典: BARKS「【インタビュー】ヘイトブリード、メタルは「宗教」」

『The Concrete Confessional』の日本盤はワードレコーズから出て、2016年5月13日の世界同時発売となった。日本語解説書と歌詞対訳が付き、通販限定でメンバー直筆サイン入りのブックレットを付けた版も用意された。

出典: 激ロック ニュース「HATEBREED、3年ぶりのニュー・アルバム『The Concrete Confessional』の国内盤を5/13にリリース決定!」

2011年8月18日、出演するはずだった〈Carnival of Chaos〉に、バンドの手の及ばない事情で出られなくなると、HATEBREEDはその日のうちにミシガン州グランドラピッズのクラブ、ジ・インターセクションで無料ライヴを開いた。チケットはクラブのボックス・オフィスで無料で配られた。公演のあと、バンドは来てくれたミシガンのファンに感謝を伝え、そのままヨーロッパ・ツアーへ向かった。

出典: HATEBREED公式サイト「IMPORTANT ANNOUNCEMENT」

『The Divinity of Purpose』は発売初週に1万7400枚あまりを売り、ビルボード200に20位で初登場した。その時点でバンドのアメリカでのアルバム最高位で、ハードロック・アルバム・チャートでは1位になった。Nuclear Blastから出たヨーロッパでもチャートに入り、ドイツで25位、オーストリアで28位を記録している。

出典: HATEBREED公式サイト「HATEBREED CELEBRATES ALBUM CAREER CHARTING HIGH WITH THE DIVINITY OF PURPOSE」

公式サイトの紹介によれば、『The Concrete Confessional』の1曲目「A.D.」は、子どもの頃に約束されたアメリカン・ドリームと中流層が崩れていく現実を扱った曲で、制作の初めから冒頭曲と決まっていた。3曲目「Seven Enemies」は七つの大罪を下敷きにし、4曲目「In the Walls」は、ジャスタ自身の夜の金縛りや夜驚の体験、正気を失うのではないかという恐れから生まれた。ただしジャスタはBARKSの取材で、「A.D.」をアメリカン・ドリームの頭文字と受け取る人は多いだろうとしながら、ファンに自由に受け止めてほしいとして、歌詞の意味を自分から限定することは避けている。

出典: HATEBREED公式サイト「HATEBREED'S JAMEY JASTA SHEDS LIGHT ON FOUR TRACKS FROM THE UPCOMING THE CONCRETE CONFESSIONAL」

『The Concrete Confessional』は、全13曲のうち12曲が2分台に収まっている。ジャスタは制作でいちばん難しかったのは考えすぎないことだったと振り返り、短く要点を突いた曲、重いのに覚えやすいリフ、大きな合唱パートという“HATEBREEDのレシピ”を保ちながら、過去の焼き直しにはしないことを目指したと説明した。プロデュースは長年のZeuss、ミックスはLAMB OF GODやMEGADETHを手がけたジョシュ・ウィルバーが担当している。

出典: ワードレコーズ・ダイレクト『ザ・コンクリート・コンフェッショナル』商品ページ

2010年代以降の3作のジャケットは、メタル界で知られた画家が描いている。『The Divinity of Purpose』はTESTAMENT、ATHEIST、SIGHなどを手がけたエリラン・カンター、『The Concrete Confessional』はSLAYERの作品で知られるマルセロ・ヴァスコ、『Weight of the False Self』は再びカンターである。ヴァスコの絵について、ジャスタは絵画と詩を対比したレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉を引き、自分たちの音楽と歌詞のヴィジョンに寄り添う感覚を捉えてくれたと評した。

出典: HATEBREED公式サイト「HATEBREED - reveal cover and album details!」

『The Concrete Confessional』は、ビルボードのトップ・カレント・アルバム・チャートに13位で初登場し、ハードロック・アルバム・チャートで2位、トップ・インディペンデント・アルバム・チャートで3位に入った。収録曲「Looking Down the Barrel of Today」は、2024年以降の公式発表で、近年におけるバンド最大のストリーミング曲として紹介されている。

出典: HATEBREED公式サイト「HATEBREED HITS A CAREER-HIGH ON BILLBOARD'S TOP CURRENT ALBUMS CHART WITH "THE CONCRETE CONFESSIONAL"」

2020年2月の「When the Blade Drops」は、4年ぶりの新曲として単独で出たシングルで、同じ年に出る8作目には収録されないと最初から告知されていた。3分足らずの曲で、ジャスタはこれから出てくるものの味見だと紹介している。8作目は同年11月の『Weight of the False Self』で、この曲は入っていない。

出典: HATEBREED公式サイト「HATEBREED RETURN WITH FIRST NEW SONG IN FOUR YEARS WITH "WHEN THE BLADE DROPS"」

『Weight of the False Self』の題には、ジャスタが自分の中に感じる二面性が映っている。彼は、片方の肩に理性と知恵と思いやりを説く天使が、もう片方に激情と悪意と暗い欲望をわめく悪魔がいるという古い構図で自分の内面を説明し、本当に中心の定まった心にたどり着けるかは分からないが、曲を書くときは天使の声が少し大きく聞こえるようにしていると語った。日本盤を出したワードレコーズの紹介文では、完璧だと思えるまで曲も歌詞も書き直し続け、自分を居心地のいい場所から引きずり出したと話している。

出典: HATEBREED公式サイト「HATEBREED ANNOUNCE EIGHTH ALBUM WEIGHT OF THE FALSE SELF」

2025年、HATEBREEDは夏の恒例ツアー〈Summer Slaughter〉を復活させ、自らヘッドライナーを務めた。ジャスタはこのツアー・ブランドに新しい命を吹き込み、若手に大きな舞台を与えるという伝統を受け継ぐと宣言した。ツアーを立ち上げたSumerian Recordsのアッシュ・アヴィルドセンは、ツアーが始まった頃からHATEBREEDにヘッドライナーを務めてほしかったと話している。バンドにとっては何年ぶりかのアメリカでの夏のツアーで、2026年にも2つの行程でヘッドライナーを務めると発表された。

出典: HATEBREED公式サイト「Hatebreed Announce Summer Slaughter 2025」

コネチカット州ニューヘイヴンのライヴハウス、トーズ・プレイスは、ジャスタが10代の初めから通い、CARCASSやNAPALM DEATH、SICK OF IT ALLを観た場所だった。結成当初のHATEBREEDは、ライヴが荒れるという評判のせいでここに出してもらえなかったという。そのトーズ・プレイスで、バンドは2005年11月に結成10周年の公演を開き、『Perseverance』を全曲演奏した。この夜のためだけにALL OUT WARが再結成している。2015年には、結成20周年の地元公演を6月19日に同じ会場で行うと発表した。

出典: Louder(Metal Hammer)「Hatebreed: Hardcore Supremacists」

2作目の題『Perseverance(忍耐)』は、「セルアウトした」という批判への答えでもあった。Victory Recordsと契約したときでさえ、Victoryはハードコアのマクドナルドだと言われたが、Universalと契約すると同じ声がまた上がった。ジャスタはMetal Hammerの取材で、だからこそ作れる限り激しいアルバムを作り、ここまでの努力を認めない人はもともと正しい理由でファンだったわけではない、という思いでこの題を付けたと語っている。2016年にBARKSから全作品を一語で表すよう求められたときは、この作品を「STRESS」と呼び、レーベルとの契約などで負担が重なった時期だったと振り返った。

出典: Louder(Metal Hammer)「Hatebreed's Jamey Jasta: My Life Story」

HATEBREEDの曲は映画にも使われてきた。『Perseverance』の「I Will Be Heard」はヴィン・ディーゼル主演の『トリプルX』(2002年)に使われ、2004年のマーヴェル・コミック原作の映画『パニッシャー』のサウンドトラックには「Bound to Violence」を提供した。後者は全19曲で、NICKELBACK、QUEENS OF THE STONE AGE、DAMAGEPLANらと並んで収められている。

出典: Songfacts「I Will Be Heard by Hatebreed」

2003年10月28日に出た『The Rise of Brutality』は、マサチューセッツのプラネットZスタジオでプロデューサーのZeussと録音し、カナダ・ヴァンクーヴァーのアーモリー・スタジオで、METALLICAやAC/DCを手がけたマイク・フレイザーがミックスした。Zeussとはこの作品から組み続けており、ジャスタは2016年のBARKSの取材で、これはHATEBREEDの音じゃない、もっとヘヴィにできる、このリフは昔の曲に似ている、とはっきり言ってくれる存在だからだと説明している。2026年には、PUSHBUTTON WARFAREやJASTA 14の頃からの付き合いで、長年6人目のメンバーのような存在だとも語った。

出典: Blabbermouth.net「HATEBREED Announce Album Title」

アメリカでの初登場順位を並べると、2002年の『Perseverance』がビルボード200で50位、2003年の『The Rise of Brutality』が初週3万2千枚あまりで30位、2006年の『Supremacy』が約2万7千枚で31位、2009年のカヴァー集『For the Lions』が約1万枚で58位、同じ年のセルフ・タイトル作『Hatebreed』が1万5千枚で37位だった。2003年10月の時点で、ニールセン・サウンドスキャンの集計による米国での売上は『Perseverance』が約21万6千枚、デビュー作『Satisfaction Is the Death of Desire』が15万1千枚に達していた。

出典: Blabbermouth.net「HATEBREED's New Album Lands In U.S. Top 40」

『Supremacy』には、ジャスタがくぐり抜けた数年間が刻まれている。2004年3月21日、長年のマネージャーで親友だったスティーヴ・リチャーズが亡くなり、ジャスタは音楽にもバンドにも気持ちが向かなくなった。2006年のMetal Hammerの取材で彼は、悪い状況の中で悪い判断を重ね、怒りっぽく否定的な人間になっていたと振り返り、このアルバムで自分を取り戻す必要があったと語っている。Songfactsによれば、その頃の彼は「Live for This」をステージで歌うことにさえ後ろめたさを感じていたという。

出典: Louder(Metal Hammer)「Hatebreed: Hardcore Supremacists」

2006年3月、HATEBREEDはギターにフランク“3ガン”ノヴィネックを迎えて5人編成に戻った。ジャスタは理由として、制作中の新作に2本目のギターを必要とするパートが多いこと、そもそも自分とクリス・ビーティーがこのバンドを5人編成で始めたことを挙げている。ノヴィネックはRINGWORMやINTEGRITY、最近ではTERRORで弾いてきたクリーヴランド出身のギタリストで、ジャスタにとっては最も古くからの親友の一人だった。

出典: Blabbermouth.net「HATEBREED Add Second Guitarist」

『Supremacy』の「To the Threshold」のビデオは、2006年2月25日に撮影された。ジャスタの説明では、母親の交際相手から虐待を受ける少年が、HATEBREEDの音楽に逃げ場を見いだす物語である。演奏場面はニューヨーク・ブルックリンのファストレーン・スタジオで、物語の場面の大半はGRAVESENDのイゴールのアパートで撮った。この曲は、アルバムより先に、Roadrunnerのコンピレーション『MTV Headbanger's Ball - The Revenge』(告知時点の発売日は2006年4月)への収録も告知されていた。

出典: Blabbermouth.net「HATEBREED: 'To The Threshold' Video Posted Online」

『Supremacy』の「Defeatist」のビデオは、2006年7月31日にコネチカット州ノーガタックの廃工場で撮影された。スティーヴン・スピルバーグとトム・クルーズが映画『宇宙戦争』のラスト・シーンの撮影に使った建物で、監督はTRIVIUMやMADBALLのビデオも手がけたデイル“レイジ”レステギーニ。アルバムからの2本目のビデオ「Destroy Everything」は、ドイツのフェスティヴァル〈With Full Force〉でのライヴを撮ったもので、ジャスタは3万人のドイツのファンの前で撮影したと話している。

出典: Blabbermouth.net「HATEBREED: 'Defeatist' Video Posted Online」

2006年のOzzfestは、HATEBREEDにとって4度目の出演で、初めてのメイン・ステージだった。ジャスタは、それまでの3回の2倍から3倍の観客の前で演奏していると話し、メイン・ステージにいるエクストリームなバンドは自分たちだけだと語った。翌2007年のOzzfestでは、セカンド・ステージのヘッドライナーを務めている。

出典: Blabbermouth.net「HATEBREED Frontman: 'This Band And The Message Is An Institution'」

初のライヴDVD『Live Dominance』は2008年9月に出て、初週5,000枚でビルボードのトップ・ミュージック・ビデオ・チャートの1位になった。中心に据えたのは、同じ年の3月に『Supremacy』のツアーでソールドアウトしたデトロイトのハーポズ公演で、全編を複数のカメラによるハイビジョンで収めている。監督と編集はケヴィン・カスター、音のミックスはLAMB OF GODを手がけたジョシュ・ウィルバーが担当した。

出典: Blabbermouth.net「HATEBREED's 'Live Dominance' Tops BILLBOARD's 'Music Videos' Chart」

2009年2月、10年在籍したギターのショーン・マーティンがバンドを離れ、結成時のギタリスト、ウェイン・ロジナックが戻った。ジャスタが激ロックに語ったところでは、ロジナックはその頃バンドのギター・テクを務めていて、マーティン自身も後任に彼を勧めたという。マーティンは家族との生活と自分のタトゥー・ショップを大事にしたいと話していた。2008年に一度完成していたカヴァー集『For the Lions』に、バンドは戻ったばかりのロジナックとSLAYER、BAD BRAINS、BLACK FLAG、SUICIDAL TENDENCIESのカヴァー4曲を追加で録音した。

出典: 激ロック インタビュー(ジェイミー・ジャスタ、2011年1月)2ページ目

2009年のセルフ・タイトル作『Hatebreed』は、マサチューセッツ州ハドリーのプラネットZスタジオで、Zeussのプロデュースのもと制作された。発表にあたってジャスタは、メタルとハードコアのルーツが全編に均等に表れた、本当の意味でのクロスオーヴァー作品だと説明している。のちのSongfactsの取材では、この作品から1曲あたりのリフを2〜3から4〜5に増やしたこと、レーベルや小売店を喜ばせようとして曲を詰め込みすぎたことを振り返り、次作では曲を短く要点を突くものに絞ったと話した。

出典: Blabbermouth.net「HATEBREED: New Album Artwork Unveiled」

2010年11月の単独来日の初日を終えたジャスタは、激ロックの取材に、この日はMACHINE HEADの前座で来たときの45分の倍、約90分演奏できたと話している。セットは4曲ずつのブロックに区切り、合間に客席から上がったリクエストを次のブロックに組み込むやり方で、その場で決めていった。初日は新曲を5曲演奏した一方、リクエストのあった「You're Never Alone」はリハーサルしていなかったため応えられなかったという。

出典: 激ロック インタビュー(ジェイミー・ジャスタ、2011年1月)

2013年の『The Divinity of Purpose』で、HATEBREEDは北米をRazor & Tie、ヨーロッパなどをNuclear Blastが担う体制に移り、日本盤は日本コロムビアから出た。ジャスタは激ロックの取材で、移籍の背景として、前作を北米以外で出したロードランナーで多くの社員が職を失うような変化があったことを挙げ、なかでも日本のスタッフにはとても良くしてもらったと感謝を述べている。ロードランナーのイギリスやヨーロッパにいたスタッフの多くがNuclear Blastで働き始めていて、知った顔とまた仕事ができるのが嬉しいとも話した。2015年12月には、Nuclear Blastと世界規模の契約を結んでいる。

出典: 激ロック インタビュー(ジェイミー・ジャスタ、2013年1月)

『The Divinity of Purpose』の曲作りは、2011年にリフを集め始めるところから始まった。同じ年のFIVE FINGER DEATH PUNCHとのアリーナ・ツアーでは、観客がどの曲に強く反応するかを見極め、2012年11月にLAMB OF GODのツアーに加わったときには、すでに新曲をステージで試していた。制作は地元コネチカットで行い、Zeussがエンジニアリングと録音前の曲のまとめを、ジョシュ・ウィルバーが主にヴォーカルとアレンジを受け持った。用意した16〜17曲から、12曲に絞り込んでいる。

出典: Songfacts「Jamey Jasta of Hatebreed」(Songwriter Interviews)

『The Divinity of Purpose』という題について、ジャスタは激ロックの取材で、人には時に神々しいと思えるような体験があり、自分にとってそれは、音楽が乱れた心から救い出してくれるように感じられる瞬間のことだと説明した。一方Songfactsには、特定の人物のことだと思われがちだが、音楽のことでも、飼い犬のことでも、別れた恋人や家族のことでもかまわない、解釈は聴き手に委ねたいと語っている。

出典: 激ロック インタビュー(ジェイミー・ジャスタ、2013年1月)

SHADOWS FALLのマシュー・バックハンドは、何度もHATEBREEDの欠けた穴を埋めてきた。2013年秋には、切っていた木から落ちた大枝にはしごを倒され、左手首と右肘を折ったクリス・ビーティーに代わって、ベースでツアーを回った。ビーティーが2024年11月にバンドを離れると、2025年2月にバンドはバックハンドが当面ベースを弾くと発表し、同年6月にウェイン・ロジナックが治療のためヨーロッパ・ツアーを離れた際には、バックハンドがギターに回ってFIRST BLOODやTERRORのカール・シュワルツがベースを受け持った。ロジナックは同年10月にステージへ戻り、2026年6月の発表ではシュワルツがベーシストとして名を連ねている。

出典: Blabbermouth.net「HATEBREED Bassist To Sit Out Tour; SHADOWS FALL's BACHAND To Fill In」

バンド名のせいで誤解されたこともある。2012年8月、CNNはウィスコンシン州で起きた銃撃事件をめぐる分析記事で、白人至上主義のバンドなど、憎しみや暴力を連想させる名前のバンドを並べた一覧にHATEBREEDを含めた。メンバーはTwitterで訂正と謝罪を求め、CNNはおよそ30分後に誤りを認めて、HATEBREEDはハードコア・メタルのバンドだとして一覧から名前を外し、謝罪した。ジャスタはそれ以前から、名前とは裏腹に、自分たちの曲には希望や逆境を乗り越えるというメッセージが込められていると説明している。

出典: BARKS「ヘイトブリードが激怒「CNNよ、俺たち白人至上主義者じゃないぜ」」

1998年、HATEBREEDはWarped Tourから外された。ジャスタは後にMetal Hammerの取材で、当時は若く、一日中酔っていて深刻な問題を抱えていたと振り返り、それ以来戻れていないと話していた。そのWarped Tourに、バンドは2017年に戻っている。公式サイトは、6月21日のアルバカーキから、8月にカリフォルニア州ポモナでツアーが終わるまで、夏の残りの日程を回ると告知した。

出典: Louder(Metal Hammer)「Hatebreed's Jamey Jasta: My Life Story」