FEAR FACTORY
1989年にアメリカ・ロサンゼルスで結成されたインダストリアル・メタル・バンド、FEAR FACTORY(フィア・ファクトリー)のバイオグラフィとディスコグラフィー。1992年の『Soul of a New Machine』から2021年の『Aggression Continuum』まで、スタジオ作10枚の全アルバムに個別ページを用意し、収録曲、CD情報、ライナーノーツ、来日公演の記録をまとめている。
Biography
FEAR FACTORY
バイオグラフィー
FEAR FACTORY(フィア・ファクトリー)は、1989年にアメリカのロサンゼルスで結成されたインダストリアル・メタル・バンドである。デス・メタルの速度と咆哮に、機械的な反復と澄んだ歌を重ねるという組み立てを早くから確立し、1990年代のヘヴィ・ミュージックに広く影響を残した。1992年の『Soul of a New Machine』から2021年の『Aggression Continuum』までスタジオ作10枚を出している。結成から変わらずにいるのはギターのディノ・カザレスで、1990年から2020年まで歌っていたバートン・C・ベルの脱退後は、2023年に加わったミロ・シルベストロが歌っている。
結成とデビュー(1989〜1993年)
母体は1989年、ロサンゼルスで組まれたUlcerationである。翌1990年にFear the Factory、続いてFear Factoryと名を改めた。最初の顔ぶれは歌のバートン・C・ベル、ギターのディノ・カザレス、ドラムのレイモンド・ヘレーラ、ベースのデイヴ・ギブニーだった。
1991年にロードランナー・レコーズと契約し、1992年8月25日にデビュー作『Soul of a New Machine』を出す。制作はコリン・リチャードソン、録音は同年5月のハリウッドで、全17曲。クレジットではアンドリュー・シャイヴスがベース奏者だが、実際にはベースも自分が弾いたとカザレスがのちに語っている。デス・メタルの速度と咆哮の上に、インダストリアルの反復と澄んだ歌を重ねるという、このバンドの土台はすでにここにある。
翌1993年には、その曲をリミックスしたEP『Fear Is the Mind Killer』が出た。1994年にはクリスチャン・オールド・ウォルバースがベースで加わり、ベル、カザレス、ヘレーラと合わせた四人が、のちに「クラシック・ラインナップ」と呼ばれる編成になる。
三部作の時代(1995〜2001年)
1995年の『Demanufacture』は、機械的な連打と、咆哮から澄んだ歌への往復を軸に据えた作品で、このバンドの代表作として扱われることが多い。1997年にはその素材を組み替えたリミックス作『Remanufacture (Cloning Technology)』が続いた。
1998年の『Obsolete』は、ベルが書いた「Conception 5」という物語に沿った構成作である。バンドが初めて日本で演奏したのは、この作品を携えた時期にあたる。
2001年4月の『Digimortal』は、題名が「デジタルの死(Digital Mortality)」を縮めたもので、『Demanufacture』『Obsolete』と続いた、人と機械が一つになっていく筋を閉じる位置にある。米ビルボード200で32位、インディペンデント・アルバム・チャートでは1位。CYPRESS HILLのB・リアルが1曲に加わっている。
分裂と再編(2002〜2006年)
2002年3月、ベルが脱退を表明し、バンドはいったん解散した。作品の方向をめぐる意見の相違が理由として語られている。同じ年、1991年にロス・ロビンソンの制作で録音されていた音源が『Concrete』として初めて世に出た。
2003年、バンドはカザレスを欠いたまま再び動き出す。ウォルバースがベースからギターに持ち替え、ベースにはビロン・ストラウドが入った。この体制での最初の作品が2004年の『Archetype』で、米ビルボード200の30位はその時点でのバンドの最高位である。翌2005年の『Transgression』が同じ編成での2作目となり、ヘレーラとウォルバースが在籍した最後のアルバムになった。2006年、バンドは活動を止める。
カザレスの復帰と名前をめぐる裁判(2009〜2021年)
2009年4月、ベルとカザレスが和解を発表し、ドラムにジーン・ホグラン、ベースにビロン・ストラウドを迎えた新しい編成が動き出した。ヘレーラとウォルバースはこの体制から外れており、同年6月、二人は自分たちがまだバンドの一員であると主張して、名前を使う権利をめぐる争いが始まる。
2010年2月の『Mechanize』はその新編成による最初の作品で、ホグランが叩いた唯一のアルバムでもある。2012年の『The Industrialist』ではドラムが打ち込みに変わり、クレジットに名前があるのはベルとカザレスの2人だけになった。同じ年、ストラウドが去ってマット・デヴリースがベースに、マイク・ヘラーがドラムに加わっている。2015年の『Genexus』ではヘラーが数曲で実際にドラムを叩き、同じ年にトニー・カンポスがベースに入った。
2020年9月、ベルがバンドを離れた。本人はその理由について、現在および過去のメンバーによる不誠実な説明と根拠のない非難が続いたためだと述べ、カザレスとの関係は『Genexus』の録音中に起きた衝突ののち悪化したと語っている。同じ年、ヘレーラとウォルバースがベルとカザレスを相手取って名前の使用をめぐり提訴し、この訴訟が新作の発売を止めた。
2021年6月の『Aggression Continuum』は、そうした事情の中で出た作品である。歌が録られたのは2017年で、ベルはすでに離れていたが、その声が残っている。米ビルボードのどのチャートにも入らなかった、デビュー作以来はじめての作品でもある。2024年11月、カザレスはFEAR FACTORYに関する権利を自分が全て保有していると説明している。
新しい編成へ(2023〜2026年)
2023年2月、300人を超える候補の中からイタリア出身のミロ・シルベストロが新しい歌い手として加わった。同年5月にはドラムのピート・ウェバーが正式に発表されている。
新作の録音は2025年4月21日に始まり、2026年8月29日には新体制で最初のシングル「Roboticist」が公開された。ベースはトニー・カンポスで、スタジオでの全曲を彼が弾いた最初の作品になると伝えられている。
メンバーについて
現在の編成は、歌のミロ・シルベストロ、ギターのディノ・カザレス、ベースのトニー・カンポス、ドラムのピート・ウェバーの4人である。カザレスは1989年の結成から在籍しており(2002年から2009年までの離脱を挟む)、唯一の創設メンバーである。
過去のメンバーでは、1990年から2020年まで歌ったバートン・C・ベル、1989年から2009年までドラムを叩いたレイモンド・ヘレーラ、1994年にベースで加わり2003年からギターを弾いたクリスチャン・オールド・ウォルバース、2003年から2012年までベースのビロン・ストラウド、2009年から2012年までドラムのジーン・ホグランの名前が挙がる。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム10枚。各作の収録曲、CD情報、ライナーノーツは、このページのアルバム一覧から個別のページで読める。
| 年 | タイトル | レーベル |
|---|---|---|
| 1992 | Soul of a New Machine | Roadrunner |
| 1995 | Demanufacture | Roadrunner |
| 1998 | Obsolete | Roadrunner |
| 2001 | Digimortal | Roadrunner |
| 2004 | Archetype | Liquid 8 |
| 2005 | Transgression | Calvin |
| 2010 | Mechanize | Candlelight/AFM |
| 2012 | The Industrialist | Candlelight/AFM |
| 2015 | Genexus | Nuclear Blast |
| 2021 | Aggression Continuum | Nuclear Blast |
このほかに、リミックス作『Fear Is the Mind Killer』(1993年)、『Remanufacture (Cloning Technology)』(1997年)、『Recoded』(2022年)、1991年の録音を2002年に初めて世に出した『Concrete』、そして2023年に生のドラムで録り直した『Re-Industrialized』がある。
日本公演
日本で初めて演奏したのは『Obsolete』を携えた時期だが、その日付を記した資料は今回確認できていないため、ここには載せていない。
日付の取れる最も古い公演は2010年9月25日と26日、さいたまスーパーアリーナで、METALLICAの二日間のオープニング・アクトとしての出演である。THE SWORDとともに両日とも演奏した。
2012年9月には『The Industrialist』を携えた単独公演を3本行った。18日に渋谷CLUB QUATTRO、19日に名古屋CLUB QUATTRO、20日に梅田AKASO。スペシャル・ゲストはポーランドのDECAPITATEDで、招聘はスマッシュである。
2015年10月には『Demanufacture』20周年を掲げた東京・大阪の2公演が発表されたが、アーティスト側の事情により両日とも中止となり、払い戻しが行われた。
次に日本で演奏したのは2024年11月12日、赤羽ReNY alphaの1公演で、12年ぶりの来日であり、ミロ・シルベストロが歌う最初の日本公演でもあった。共演はCyclamen。
出典について
ここに書いた事実は、バンドの公式サイト、日本のレーベル(ワーナーミュージック・ジャパン)の公演告知、タワーレコードとゲキロックの記事、招聘元スマッシュの公演ページ、MusicBrainz、そして英語版・日本語版Wikipediaのバンド/各アルバムの記事に拠っている。演奏者の名前も公演の日付も、推測では書いていない。
Trivia
2012年の単独来日は、日本盤を出したワーナーミュージック・ジャパン自身が告知している。9月18日に渋谷CLUB QUATTRO、19日に名古屋CLUB QUATTRO、20日に梅田AKASOという3日連続の日程で、スペシャル・ゲストはポーランドのDECAPITATEDだった。開場18時、開演19時、前売6,800円で、ドリンク代は当日徴収。招聘はスマッシュである。この3公演は『The Industrialist』を携えたもので、2年前にMETALLICAの前座として来た時とは違い、自分たちの名前で組まれた日程だった。
2015年10月には『Demanufacture』20周年を掲げた来日公演が組まれていたが、実現しなかった。招聘元スマッシュの公演ページによれば、10月20日の東京・LIQUIDROOMと21日の大阪・umeda TRADの2公演が予定され、いずれも開場18時、開演19時。アーティスト側の事情により両日とも中止となり、払い戻しは10月16日から11月1日にかけて、チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、およびSMASH friends会員予約の各窓口で行われた。当サイトのLIVE欄にこの2公演が無いのはそのためである。
12年ぶりの来日公演は2024年11月12日、東京の赤羽ReNY alphaでの1公演だった。激ロックの告知によれば開場18時、開演19時、料金は10,000円とドリンク代で、オープニング・アクトはCyclamen。予約の受付は2024年6月26日正午から始まっている。2023年2月に加わったミロ・シルベストロが歌う、最初の日本公演でもあった。
日付の取れる最も古い日本公演は、2010年9月のMETALLICA来日公演の前座である。タワーレコードの記事によれば、さいたまスーパーアリーナでの9月25日と26日の2日間に、このバンドとテキサスのTHE SWORDの2組がオープニング・アクトとして立ち、2組とも両日に出演した。当時のバンドは同年2月の『Mechanize』を携えており、ディノ・カザレスが9年ぶりに戻った直後の編成だった。
米ビルボード200での最高位は、2004年の『Archetype』が記録した30位である。ディノ・カザレスを欠いた編成で作られた作品で、当時としてはバンドの最高順位だった。一方、2021年の『Aggression Continuum』は米ビルボードのどのチャートにも入らず、これは1992年のデビュー作以来はじめてのことだった。
News
元FEAR FACTORYのBurton C. Bell、〈Burton C. Bell And The Void〉名義で12月にカナダ4公演
12月8日モントリオールから12日トロントまで。
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9月29日、テキサス州サンアントニオのAlamodomeでのIRON MAIDEN/MEGADETHのサポート公演。Benanteの欠場理由は公表されていない。サンアントニオ在住のHellerはMEGADETHのDirk Verbeurenから14時に電話を受け、18時30分の出番までに曲を譜面に起こして出演した。本人は「ドラムでANTHRAXの曲は1曲も知らなかった」「メンバーと1時間足らず打ち合わせて、5万6千人の前でベストを尽くした」とSNSに書いている。
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元FEAR FACTORYのBURTON C. BELL、初のソロ作が仕上げ段階 「完全な新曲10曲」
Rock TalksのPierre Gutiérrezによる取材で、ロサンゼルスで録音を仕上げていると語った。「新曲が11曲ある。あと1曲を録って、2曲を仕上げたら、売り込みを始める」。2023年以降に発表した4枚のソロ・シングル(「Du Hast」のカバー、「Anti-Droid」「Technical Exorcism」「Savages」)は原則として収録せず、「Savages」のみボーナス・トラックとして入れたいという。流通はレーベルを通したい考えで、発売日は未定。
FEAR FACTORY、次作はTony Camposがスタジオのベースを全曲担当した初の作品に
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「Obsolete By Word Of Mouth」と題し、10月6日サンディエゴ、7日ロサンゼルス、9日ラスベガスで行う。各回50人限定で、約1時間の間、観客はスマートフォンをしまうよう求められる。アルバム制作時の話や当時書いたシノプシスの朗読などを行う内容で、告知は「コンサートではない」と明記している。
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ANGST FABRIKが9月7日に公開したスタジオ映像でHerreraの参加が明らかになり、バンドは「16年キットを離れていたマシンが再び目を覚ました。まだ動く」とコメントした。
FEAR FACTORY、新ヴォーカリストMilo Silvestro加入後初のシングル「Roboticist」をリリース
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MVを再生FEAR FACTORY、新ヴォーカリストMilo Silvestro加入後初のシングル「Roboticist」を8月29日にリリース
8月29日(土)にリリースされ、新加入のヴォーカリストMilo SilvestroとドラマーのPete Webberが参加する初の音源となる。
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報道で確認した現行ラインナップです。2026-09-30時点。