DAMNED NATION
1990年代、世界の音楽シーンはグランジ (Grunge) やオルタナティヴ・ロック (Alternative Rock) の台頭により、劇的な変革期を迎えていた。
Biography
スウェーデン産メロディアス・ハードロックの興亡
DAMNED NATION (ダムド・ネイション)とその軌跡
第1章: 背景分析
1.1 スウェーデンにおけるメロディアス・ハードロックの土壌
1990年代、世界の音楽シーンはグランジ (Grunge) やオルタナティヴ・ロック (Alternative Rock) の台頭により、劇的な変革期を迎えていた。かつて1980年代に隆盛を極めた「産業ロック」や「ヘア・メタル」と呼ばれた煌びやかなメロディアス・ハードロックは、メインストリームの座を追われ、多くのバンドが解散や契約解除の憂き目に遭っていた。しかし、北欧スウェーデン (Sweden)においては、伝統的なメロディを重んじるハードロックの火種は消えることなく、地下水脈のように脈々と受け継がれていた。
1.2 バンドの変遷と二つの時代
DAMNED NATIONのキャリアは、音楽性とフロントマンによって大きく二つの時代に大別される。第一期は、Thomas Thorsen (トーマス・ソーセン)を擁し、純度の高い北欧系AOR (Album Oriented Rock)を追求した1990年代後半の「メロディック時代」。第二期は、実力派シンガー Matti Alfonzetti (マッティ・アルフォンゼッティ)を迎え、より現代的でへヴィなサウンドへと舵を切った2000年代前半の「モダン・ヘヴィネス時代」である。
第2章: 前史 - Easy Street (イージー・ストリート)の結成と苦闘 (1986-1993)
2.1 デーゲルフォシュでの結成
DAMNED NATIONの母体となったバンド、Easy Street (イージー・ストリート)は、1986年にスウェーデンのヴェルムランド県に位置する工業町、デーゲルフォシュ (Degerfors) にて結成された。中心人物となったのは、後のDAMNED NATIONの中核を担う以下の3名のミュージシャンであった。
- Robert Warnqvist (ロバート・ヴァーンクヴィスト): ギター (Guitar)
- Magnus Jönsson (マグナス・ヨンソン): ベース (Bass)
- Leif "The Machine" Erixon (レイフ・エリクソン): ドラムス (Drums)
彼らは1980年代後半という、メロディアス・ハードロックがまだ商業的な輝きを残していた時代に活動を開始したが、地理的な制約や安定したボーカリストの不在により、大きな成功を掴むには至らなかった。バンドは地元のバーやクラブでの演奏活動を主とし、デモテープの制作とメンバーチェンジを繰り返す日々を送っていた。
2.2 シングル・リリースの記録と市場価値
Easy Street時代には、2枚のシングル盤 (7インチ・レコード) がリリースされている。これらは現在、メロディアス・ハードロック (AOR) のコレクター市場において希少盤として取引されており、バンドの初期の音楽性を知る上で極めて重要な資料となっている。
1stシングル: 『With You / This Must Be Love』(1989年)
- レーベル: Platina (型番: PL 69)
- ボーカル: Ove Jonsson (オーヴェ・ヨンソン)
- 収録スタジオ: Studio Kuling (エレブルー / Örebro)
- 概要: 1989年6月12日に録音された本作は、典型的な80年代北欧メタルの叙情性を帯びた楽曲である。現在の中古市場では、その希少性からコレクターズ・アイテムとして認知されており、状態が良いものは高値で取引される傾向にある。
2ndシングル: 『Everybody Want Some / High On Emotion』 (1992年)
- レーベル: U.F.O. Records
- ボーカル: Mikael "Pillen" Carlsson (ミカエル・カールソン)
- 概要: ボーカリストが交代し、後のQuolio(クオリオ) やVulkan (ヴァルカン)で活動することになるミカエル・カールソンが参加している。この時期のサウンドは、洗練されたAOR路線へと接近しており、DAMNED NATIONへの過渡期を示唆する内容であった。
2.3 限界と転機
1993年、結成から7年が経過した時点で、中心メンバーであるヴァーンクヴィスト、ヨンソン、エリクソンの3人は岐路に立たされていた。スウェーデン国内での活動に限界を感じていた彼らは、よりプロフェッショナルな体制で世界を目指すため、新たなボーカリストの発掘とレコード契約の獲得に全力を注ぐ決断を下した。
第3章: DAMNED NATION (ダムド・ネイション)の誕生とデビュー (1993-1995)
3.1 運命の出会いと改名
1993年、バンドはUFO Records (UFOレコーズ) との契約を獲得することに成功した。しかし、彼らには依然として「世界に通用するフロントマン」が欠けていた。バンドは妥協なき選考を行い、約8ヶ月間にわたるオーディションとデモテープの審査を経て、ついに一人のシンガーを見出した。それが、元 Powerhouse (パワーハウス) のボーカリスト、Thomas Thorsen (トーマス・ソーセン)であった。
1994年初頭、ソーセンを迎えたバンドは、心機一転を図るべくバンド名を Easy Street から DAMNED NATION (ダムド・ネイション) へと改名した。「呪われた国家」を意味するこの攻撃的なバンド名は、彼らの不遇な過去との決別と、逆境に対する闘争心を象徴していたとも解釈できる。
3.2 1stアルバム 『Just What The Doctor Ordered』の制作
デビューアルバムの制作にあたり、バンドとレーベルは強力な助っ人を招聘した。アメリカのメロディアス・ハードロック・バンド、House of Lords (ハウス・オブ・ローズ)のボーカリストとして名高い James Christian (ジェイムス・クリスチャン)である。彼はアルバム収録曲のうち2曲 ("I Wanna Make You Mine" と "After All")を作曲し、新人バンドに箔をつけた。
1995年にリリースされたデビューアルバム 『Just What The Doctor Ordered (邦題:ジャスト・ホワット・ザ・ドクター・オーダード)』は、当時のグランジ・ブームに逆行するかのような、透明感のあるキーボードとキャッチーなフックに満ちた正統派メロディアス・ハードロック作品となった。
アルバム分析
このアルバムは日本でも Canyon International (キャニオン・インターナショナル) からリリースされ(規格番号:PCCY-00773)、日本の「メロハー (Melodic Hard Rock)」ファンの間で話題となった。特にジェイムス・クリスチャン提供曲の完成度は高く、トーマス・ソーセンの伸びやかなハイトーン・ボイスは、北欧メタル・ファンの期待に応えるものであった。
主要楽曲の特長:
- "Are You Willing To Forgive": アルバムのオープニングを飾る、哀愁を帯びたメロディが特徴的な楽曲。
- "I Wanna Make You Mine": ジェイムス・クリスチャンによる提供曲。甘くバラード調の楽曲で、ボーカルの表現力が際立つ。
第4章: 迷走の季節 - レーベルとの確執とメンバー脱退 (1996-1998)
4.1 幻の2ndアルバムとタイ・ツアーの悲劇
デビュー作で一定の評価を得たバンドは、1996年には早くも次作の楽曲制作に着手していた。しかし、ここでバンドは音楽業界の理不尽な壁に直面することになる。所属レーベルであるUFO Recordsが、不可解な理由でレコーディングのスケジュールを遅延させ続けたのである。
事態が動いたのは1997年初頭であった。レーベル側はバンドに対し、タイ (Thailand)でのプロモーション・ツアーを行うよう要請した。「帰国後すぐに2ndアルバムのレコーディングを開始する」という約束を条件に、バンドはこのオファーを受諾し、タイへと渡った。しかし、帰国後もレーベル側が約束を履行することはなく、レコーディングは再び延期された。
4.2 創設メンバーの離脱と新体制
長引く活動停滞とレーベルへの不信感は、バンド内部に亀裂を生じさせた。Easy Street時代からの創設メンバーであり、バンドの屋台骨を支えてきたドラマーの Leif Erixon (レイフ・エリクソン)が、この時期に脱退を表明した。
後任として迎えられたのは、かつて Dead End Street (デッド・エンド・ストリート) というバンドに在籍していたドラマー、Roger Jern (ロジャー・ヤーン)であった。ヤーンの加入により、バンドのリズム・セクションは新たなグルーヴを獲得することになる。
4.3 Z-Recordsとの契約と再起
1998年、UFO Recordsに見切りをつけたバンドは契約を破棄し、独自のデモテープを制作して各国のレーベルへ送付した。このデモにいち早く反応したのが、イギリスの新興レーベル Z-Records (Z・レコーズ) の社長、Mark Alger (マーク・アルジャー)であった。
当時、Z-Recordsは90年代後半のメロディアス・ロック復興運動(Melodic Rock Revival)の中心的存在になりつつあり、DAMNED NATIONのようなバンドにとっては理想的な安息の地であった。1998年後半に契約が成立すると、バンドは直ちに新作の準備に取り掛かった。また、サウンドの厚みを増すために、新たなキーボーディストとして Anders Andersson (アンダース・アンダーソン) (後のクレジット表記では Anders Lindén / アンダース・リンデンとされることが多い) を1998年11月に正式メンバーとして迎えた。
第5章: 黄金期 - 『Road of Desire』の成功 (1999)
5.1 アルバム 『Road of Desire』の完成
1999年、苦難の時期を乗り越えたバンドは、2ndアルバム 『Road of Desire (邦題:ロード・オブ・デザイアー)』をリリースした。日本盤は Canyon International から6月17日に先行発売された(規格番号: PCCY-01379)。
本作は、DAMNED NATIONのディスコグラフィの中で最も「北欧メロディアス・ハードロック」としての完成度が高い作品と評価されている。キーボードを多用した煌びやかなアレンジ、哀愁漂うメロディライン、 trenches とトーマス・ソーセンのエモーショナルなボーカルが絶妙なバランスで融合しており、専門誌やファンサイトでの評価も極めて高かった。
5.2 楽曲分析と評価
音楽評論サイト Heavy Harmonies において80点以上の高スコアを記録するなど、ジャンルの愛好家からは絶賛された一方、一部のレビューでは「1曲目の"Come Hell Or High Water"はグルーヴ重視で弱いが、それ以降の楽曲は素晴らしい」といった具体的な指摘もなされた。
特筆すべき楽曲:
- "Road Of Desire": タイトル・トラックであり、バンドの代表曲の一つ。キャッチーなサビと疾走感が同居する。
- "Calling Your Loveline": 重厚なキーボード・イントロから始まるドラマティックな楽曲。
- "The Reason I Live": バラードとしての完成度が高く、ソーセンの歌唱力が光る。
この時期、バンドは日本市場において確固たるファンベースを築き上げた。日本盤には「帯(Obi)」が付属し、ボーナストラックが追加されるなど、日本のファン向けの仕様が徹底されていた。
第6章: 洗練と安定 - 『Grand Design』 (2000)
6.1 前作の路線継承
『Road of Desire』の成功を受け、バンドは間髪入れずに3rdアルバム 『Grand Design(邦題: グランド・デザイン)』を2000年にリリースした(日本盤:PCCY-01451)。本作は前作の延長線上にある作品であり、よりプロダクションが洗練され、バンドとしてのアンサンブルが強固になったことを証明した。
6.2 楽曲構成と日本盤ボーナス
このアルバムでは、Robert Warnqvist (ロバート・ヴァーンクヴィスト) のギターワークと Anders Lindén (アンダース・リンデン)のキーボードワークの融合がさらに進み、"Stonecold Woman" "Hiding From The World" といった楽曲で、そのソングライティング能力の高さを見せつけた。
日本盤には、ライブ音源である "Love & Devotion (Live)" と "Are You Willing To Forgive (Live)" がボーナストラックとして収録されており、DAMNED NATIONのライブ・パフォーマンスの実力を窺い知ることができる貴重な音源となっている。当時のレビューでは「メロハー魂をくすぐるクオリティの高い作品」と評され、安定期に入ったバンドの自信が感じられる一枚となった。
第7章: 激動の変革 - マッティ・アルフォンゼッティの加入 (2001-2003)
7.1 トーマス・ソーセンの脱退
2000年代に入り、バンドは最大の転機を迎える。デビュー以来、バンドの「顔」として声を響かせてきたボーカリスト、トーマス・ソーセンが2001年にバンドを脱退したのである。この脱退の理由は詳細には語られていないが、バンドは新たな方向性を模索する必要に迫られた。
7.2 新ボーカリスト: マッティ・アルフォンゼッティ
後任として白羽の矢が立ったのは、スウェーデンのロック界における実力者、Matti Alfonzetti (マッティ・アルフォンゼッティ)であった。彼はDAMNED NATIONに加入する以前から、既に国際的なキャリアを築いていた。
マッティ・アルフォンゼッティの主な経歴:
- Jagged Edge (ジャグド・エッジ): イギリスのハードロックバンド。アルバム『Fuel for Your Soul』 でボーカルを務めた。
- Skintrade (スキントレード): 90年代初頭に成功を収めたスウェーデンのハードロックバンド。
- Talisman (タリスマン) : マルセル・ヤコブ率いるバンドでの活動歴もある。
アルフォンゼッティのボーカル・スタイルは、ソーセンのクリーンで透明感のある声とは対照的に、ブルージーでハスキー、かつパワフルな「ロック・ボイス」であった。この声質の変化は、バンドのサウンド自体を根本から変える触媒となった。
7.3 サウンドのヘヴィ化とトーマス・スコッグスベリの起用
アルフォンゼッティを迎えたバンドは、2001年の大半を費やして楽曲制作を行った。目指したのは、従来のAOR路線ではなく、「よりヘヴィで、より現代的な (heavier and more up to date)」 サウンドであった。
この変革を決定づけたのが、プロデューサー Tomas Skogsberg (トーマス・スコッグスベリ)の起用である。スコッグスベリは、Entombed (エントゥームド) などを手掛けたスウェーデンのデス・メタル・サウンドの父 (father of the death metal sound) として知られる人物である。メロディアス・ハードロックのバンドがデス・メタルの巨匠をプロデューサーに迎えるという事実は、DAMNED NATIONが「過去の自分たち」を破壊し、全く新しいサウンドを構築しようとしていたことの現れであった。
第8章: 最終章 - 『Sign of Madness』 と賛否両論 (2004)
8.1 アルバム 『Sign of Madness』のリリース
約4年の沈黙を破り、2004年11月15日、バンドは4作目にして最後のアルバムとなる『Sign of Madness(邦題: サイン・オブ・マッドネス)』をリリースした (レーベル: Scarlet Records)。
このアルバムは、多くのファンに衝撃を与えた。かつての煌びやかなキーボードは後退し、代わりにダウン・チューニングされたヘヴィなギターリフと、アルフォンゼッティの荒々しいボーカルが前面に押し出されていた。楽曲の雰囲気は暗く、重厚で、時にプログレッシブ・メタルやモダン・ヘヴィネスの領域に踏み込んでいた。
8.2 評価の二極化
この劇的な変化に対する評価は真っ二つに分かれた。
- 肯定派: アルフォンゼッティの圧倒的な歌唱力と、バンドの演奏技術の高さ、そして時代に迎合しないアグレッシブな姿勢を評価した。特にEvergrey (エヴァーグレイ)などのダークなメタルを好む層からは、好意的に受け入れられた。
- 否定派: 『Road of Desire』のようなメロディックなサウンドを期待していた従来のファンからは、「メロディックなルーツを捨てた」「失望した」との厳しい声が上がった。レビューサイトでは「2004年最大の失望の一つ」とまで酷評されることもあった。
8.3 バンドの終焉
『Sign of Madness』 リリース後、DAMNED NATIONとしての目立った活動記録は途絶えている。公式な解散宣言が大々的に行われた形跡はないが、主要メンバーがそれぞれ別のプロジェクト (Shadowland等) へ移行したことから、事実上の解散状態 (Split-up) となったと見なされている。
第9章: ディスコグラフィ (Discography)
以下に、DAMNED NATIONおよびEasy Streetの全リリース作品を詳細に記載する。
9.1 Easy Street (Pre-DAMNED NATION)
| 年 | タイトル (Title) | 形式 | レーベル (Label) | 備考(Notes) |
|---|---|---|---|---|
| 1989 | With You / This Must Be Love | 7" Single | Platina (PL 69) | Vo: Ove Jonsson。希少盤。 |
| 1992 | Everybody Want Some / High On Emotion | 7" Single | U.F.O. Records | Vo: Mikael Carlsson. |
9.2 DAMNED NATION - Studio Albums
- 発売年: 1995年
- レーベル: U.F.O. Records / Canyon International (Japan: PCCY-00773)
- メンバー: Thomas Thorsen (Vo), Robert Warnqvist (Gt), Magnus Jönsson (Ba), Leif Erixon (Dr)
| # | 曲名 (English Title) | 邦題/備考 | 時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | Are You Willing To Forgive | アー・ユー・ウィリング・トゥ・フォーギヴ | 4:12 |
| 2 | Gimme Your Love | ギミー・ユア・ラヴ | 3:43 |
| 3 | Back (Someday) | バック(サムデイ) | 4:24 |
| 4 | Dance With The Fire | ダンス・ウィズ・ザ・ファイア | 4:18 |
| 5 | Good Girl | グッド・ガール | 4:41 |
| 6 | Take Me Higher | テイク・ミー・ハイヤー | 5:24 |
| 7 | Tell The Truth | テル・ザ・トゥルース | 4:25 |
| 8 | Just What The Doctor Ordered | ジャスト・ホワット・ザ・ドクター・オーダード | 3:59 |
| 9 | Big Dreams | ビッグ・ドリームス | 3:50 |
| 10 | I Wanna Make You Mine | アイ・ワナ・メイク・ユー・マイン (Written by James Christian) | 3:44 |
| 11 | After All | アフター・オール (Written by James Christian) | 3:46 |
- 発売年: 1999年(日本盤先行発売:1999年6月17日)
- レーベル: Z-Records / Canyon International (Japan: PCCY-01379)
- メンバー: Thomas Thorsen (Vo), Robert Warnqvist (Gt), Magnus Jönsson (Ba), Roger Jern (Dr), Anders Lindén (Key)
| # | 曲名 (English Title) | 邦題/備考 | 時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | Come Hell Or High Water | カム・ヘル・オア・ハイ・ウォーター | 3:36 |
| 2 | When The Truth Becomes A Lie | ホエン・ザ・トゥルース・ビカムズ・ア・ライ | 5:17 |
| 3 | Road Of Desire | ロード・オブ・デザイアー | 4:21 |
| 4 | Hold On | ホールド・オン | 4:09 |
| 5 | Calling Your Loveline | コーリング・ユア・ラヴライン | 5:40 |
| 6 | Soulstealer | ソウル・スティーラー | 4:21 |
| 7 | I Got What It Takes | アイ・ガット・ホワット・イット・テイクス | 5:07 |
| 8 | Life Is A Mission | ライフ・イズ・ア・ミッション | 4:01 |
| 9 | The Reason I Live | ザ・リーズン・アイ・リヴ | 4:59 |
| 10 | Love & Devotion | ラヴ&デヴォーション | 4:49 |
| 11 | Coming Home | カミング・ホーム | 4:42 |
| 12 | Endless Dream | エンドレス・ドリーム | 3:13 |
- 発売年: 2000年
- レーベル: Z-Records / Canyon International (Japan: PCCY-01451)
- メンバー: Thomas Thorsen (Vo), Robert Warnqvist (Gt), Magnus Jönsson (Ba), Roger Jern (Dr), Anders Lindén (Key)
| # | 曲名 (English Title) | 邦題(Japanese Title) | 時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | Stonecold Woman | ストーンコールド・ウーマン | 5:09 |
| 2 | Hiding From The World | ハイディング・アウェイ・フロム・ザ・ワールド | 4:54 |
| 3 | Heart On The Run | ハート・オン・ザ・ラン | N/A |
| 4 | Fortune-Teller | フォーチュン・テラー | N/A |
| 5 | Desperate Call | デスペレイト・コール | 5:07 |
| 6 | Eyes Of A Stranger | アイズ・オブ・ア・ストレンジャー | N/A |
| 7 | Hands Of Time | ハンズ・オブ・タイム | N/A |
| 8 | Going Crazy | ゴーイング・クレイジー | 4:56 |
| 9 | Scream Of Anger | スクリーム・オブ・アンガー | N/A |
| 10 | Love Reaction | ラヴ・リアクション | N/A |
| 11 | Dance In Darkness | ダンス・イン・ダークネス | N/A |
| 12 | Love & Devotion (Live) | ラヴ&デヴォーション (ライヴ) ※日本盤ボーナス | N/A |
| 13 | Are You Willing To Forgive (Live) | アー・ユー・ウィリング・トゥ・フォーギヴ(ライヴ) ※日本盤ボーナス | N/A |
- 発売年: 2004年11月15日
- レーベル: Scarlet Records
- メンバー: Matti Alfonzetti (Vo), Robert Warnqvist (Gt), Magnus Jönsson (Ba), Roger Jern (Dr)
- プロデューサー: Tomas Skogsberg
| # | 曲名 (English Title) | 備考(Notes) | 時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | Innocence | Intro - Written/Performed by Tomas Skogsberg | 1:25 |
| 2 | Stranded | 3:21 | |
| 3 | Wall Of Illusion | 4:12 | |
| 4 | Consequences | 3:18 | |
| 5 | Bringer Of Light | 3:32 | |
| 6 | Sign Of Madness | 3:50 | |
| 7 | Facing The Enemy | 3:57 | |
| 8 | Human Sacrifice | 2:58 | |
| 9 | Still Alive | 4:12 | |
| 10 | Wake Up | 3:37 | |
| 11 | Slave | 3:56 | |
| 12 | Going Blind | 5:29 |
第10章: メンバー詳細プロフィール (Members Profile)
Thomas Thorsen (トーマス・ソーセン)
- 担当: ボーカル (1994-2000)
- 経歴: DAMNED NATIONの「メロディック時代」を象徴するシンガー。甘く伸びやかなテナー・ボイスを持ち、AORスタイルの楽曲に最適であった。脱退後は Powerhouse Soulskinner といったバンドで活動を継続している。
Matti Alfonzetti (マッティ・アルフォンゼッティ)
- 担当: ボーカル (2001-2004)
- 経歴: スウェーデンを代表するロック・ボーカリストの一人。Jagged Edge、Skintrade、Bam Bam Boys、Talisman、The Poodles (関連プロジェクト)など、数多くのバンドでその声を響かせてきた。DAMNED NATIONでは、よりアグレッシブでソウルフルな歌唱を披露し、バンドのサウンドを牽引した。
Robert Warnqvist (ロバート・ヴァーンクヴィスト)
- 担当: ギター、バックボーカル (1986-2004)
- 経歴: 前身バンド Easy Streetからのオリジナルメンバー。バンドのメイン・ソングライターであり、メロディアスなアルペジオからヘヴィなリフまで弾きこなす器用さを持つ。
Magnus Jönsson (マグナス・ヨンソン)
- 担当: ベース (1986-2004)
- 経歴: オリジナルメンバー。DAMNED NATION解散後は、プログレッシブ・メタル・バンド Shadowland (シャドウランド)に参加し、アルバム 『Falling』をリリースした。また、The Poodles の Jakob Samuel とのプロジェクト The Ring にも参加している。
Roger Jern (ロジャー・ヤーン)
- 担当: ドラムス (1997-2004)
- 経歴: 元Dead End Street。Leif Erixonの後任として加入し、バンド後期の屋台骨を支えた。
Anders Lindén / Anders Andersson (アンダース・リンデン / アンダース・アンダーソン)
- 担当: キーボード (1998-2000)
- 経歴: 『Road of Desire』と『Grand Design』のサウンド構築に不可欠であったキーボーディスト。彼がもたらしたシンセサイザーのレイヤー (層)は、バンドのAORサウンドの核であった。
Leif Erixon (レイフ・エリクソン)
- 担当: ドラムス (1986-1997)
- 経歴: 創設メンバー。後に Act of Metal 等に参加。
DAMNED NATIONの歴史的意義
DAMNED NATIONは、90年代後半の「メロディアス・ハードロック冬の時代」において、スウェーデンから良質なメロディを発信し続けた稀有な存在であった。特に日本市場との親和性は高く、キャニオン・インターナショナルを通じてリリースされた3枚のアルバムは、今なお日本のAORファンの間で語り草となっている。
DAMNED NATIONのキャリアは、商業的な成功を求めてスタイルを変化させていくバンドの苦悩の歴史でもあった。初期~中期の洗練されたAORサウンドと、後期の重厚なモダン・ヘヴィネス。この劇的な対比こそが、DAMNED NATIONというバンドの多様性であり、スウェーデンのロック・シーンの深層を物語る遺産と言えるだろう。